おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

1次Plan:学習計画

【2019年合格目標】7科目のマークシートが人気の理由

診断士試験は、ビジネスパーソンになぜ人気?

解答例
①知識:ビジネスに不可欠な知識を幅広く体系的に学べる。
②資格:難関試験をパスすると、国家資格の「おまけ」がつく。
③活躍:そしてこの「国家資格」に結構な旨味が。

つまり本来「中小企業診断士」の国家資格認定をする制度ですが、試験形式をとるため、①知識を効率的に学べ ②資格のハクがつき ③本業や士業で活躍できる。こんな一粒で3回美味しい資格試験が、ビジネスパーソンの人気を集めない訳がないワケです。

ところがやっかいな問題が2つほど。

①脳の記憶のメカニズム上、一定以上の学習時間が前提。
→一般に週20h以上、600~800hはノルマ。
②試験の倍率上「合格」しにくく、ヤメ時の判断が難しい。
→うっかり合格が目的化すると、数年単位で国語の書き取りをさせる罰ゲーム。

そこで【2019年合格目標】をこれから本格スタートするなら。①学習時間をキッチリ確保して ②1~2年以内の合格を目指すことが、得策です。

【2019年合格目標】7科目のマークシートが人気の理由

人気の理由1⃣ マーク試験の教育効果

大学で1年勉強するより、知識が身につく

例えば「経営学」「経済学」を大学教養課程で選択すると、書籍をひたすら目で追って、半期に1回単位試験が。診断士試験はそうでなく、ビジネスで大事な順に「過去問」が出され、「試験に出る順」に覚えて知識を増やします。

良問教育効果の例:「経営」H30第12問 【技術経営】

【過去問の教育効果(例)】
①重要知識は繰り返し出題され、基本知識はすぐ身につく。
②選択肢や空欄穴埋めは、一部が分かると正解を選べる。
③一部から正解を選ぶと、残りの派生知識もセットで身につく。

技術開発型ベンチャー企業が起業から事業展開で直面する障壁には、通常、以下 の【A欄】にあるダーウィンの海、デビルリバー(魔の川)、デスバレー(死の谷)と呼 ばれるものがある。これらの障壁は【B欄】のように説明できるが、その回避には 【C欄】に例示したような対応策が求められる。 【A欄】のa〜cに示された障壁名、【B欄】の①〜③に示された障壁の内容、【C 欄】のⅰ〜ⅲに示された対応策の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答 群から選べ。
【A:障壁名】
a ダーウィンの海
b デビルリバー
c デスバレー
【B:障壁の内容】
① 応用研究と商品開発ないし事業化との間に存在する資金や人材の不足などという障壁
② 開発商品を事業化して軌道に乗せる際、既存商品や他企業との激烈な競争に直 面するという障壁
③ 技術シーズ志向の研究のような基礎研究からニーズ志向の応用(開発)研究に至る際の障壁
【C:対応策】
ⅰ 大手企業とのアライアンスやファブレス生産に取り組み、生産、販売、マーケ ティング、アフターサービスが一体となった体制などによって回避を試みる。
ⅱ 基礎技術や高い要素技術を必要とする領域は大学に任せ、TLO を活用して連 携を積極的に行うことなどによって回避を試みる。
ⅲ 所有している特許権や意匠権などの知的所有権のうち、一部の専用実施権を第 三者企業に付与することや、社内プロジェクトメンバーについての担当の入れ替え、メンバーの権限付与の見直しなどによって回避を試みる。
〔解答群〕
×ア a-①-ⅱ  b-②-ⅲ  c-③-ⅰ
○イ a-②-ⅰ  b-③-ⅱ  c-①-ⅲ
×ウ a-②-ⅲ  b-①-ⅱ  c-③-ⅰ
×エ a-③-ⅱ  b-①-ⅰ  c-②-ⅲ
×オ a-③-ⅲ  b-②-ⅰ  c-①-ⅱ

【解説】
当問では、「デスバレー」「ダーウィンの海」の用語を覚えていれば、a→②、c→①を選べ、正解は○イ一択です。すると、【C:対応策】や「デビルリバー」の定義もスルッと暗記できる。これが1問の出題で3~4つの知識を教えることに長けた、当試験らしい良問の好例です。

人気の理由2⃣ マーク試験の相乗効果

学習基本パターンは共通だが、試すスキルは科目で異なる。

例えば「経済学」なら理屈や理論、「情報」はIT用語の暗記、「中小」はクソ丸暗記。試す能力が異なるため、ビジネス上必要なスキルを満遍なく、相乗効果付きで伸ばせる。これも人気の理由です。

科目別の学習セオリーにはこちらが便利。

人気の理由3⃣ マーク試験の段取り効果

合格するには、前倒しと積極学習。先読み力が高まる。

診断士「1次」「2次」の特徴は、それぞれ「倍率5倍で落とす」狙いがあるため、試験傾向が毎年変わること。そのためモノゴトに受け身でなく、前向き、積極に取り組む姿勢が備わります。もっとも「企業経営コンサルタント」「ビジネスドクター」を名乗る以上、先見性が欠かせないのは当然です。

そこで「ゴールからの逆算」が得策です。

今日のまとめ

格の高さも、人気の理由。

知識を活かして資格で活躍。そんな旨味を可能にするのが国家試験の格、つまり競争、選抜試験であることです。つまり来年迎える「2次」も倍率5倍ですが、今から学習スタートし、「2次」試験に挑戦できるのも5人に1人に絞られます。

では少しずつペースを上げ、まず「企業経営理論」からスタートです。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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