R1からのド易化に伴い、イマの「1次」は長中短どの学習計画を立てても十分受かる。このとき診断士=学習所要1,000hなる、資格業者の嘘に騙されないコツを進呈します。
そもそも人類が要領が良い⇔悪いに二極化する現代に、一律の物差しを当てる時点で資格業者のセンスが悪い。そこでなぜ学習時間を測ると良いかの利点の説明からです。
①学習計画と進捗管理 | ②得手不得手のバラツキ解消 | ③目標達成で自信をつける |
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学習計画を立てた段階で、1日の学習時間や週間・月間の目標を明確に設定します。これにより、予定通りに進んでいるかどうかが記録で確認でき、途中で調整が必要な部分も早期に発見できます。 | 各科目や分野ごとに学習時間や理解度を記録することで、自分の得意分野と不得意分野が数値として明らかになります。これにより、苦手分野により多くの時間を割くなど、効率的な学習配分が可能になります。 | 日々の学習記録により、目標達成の度合いが明確になり、小さな成功体験を積み重ねることで自己効力感を高める効果があります。これが自信となり、さらに高度な学習内容へのチャレンジを後押しします。 |
例えば、1週間ごとに設定した学習時間(例:15時間)と実際の学習時間を比較し、計画に遅れが出た場合は翌週の計画に反映して補完する、といった具合です。 | 例えば、過去問演習で間違えた問題の傾向や、特定科目にかかる学習時間のばらつきをグラフ化して、不得意分野に重点的に取り組む戦略を策定できます。 | 例えば、週ごとの目標達成率を記録し、達成できた日はチェックリストやグラフで視覚的に確認することで、合格への前向きな意欲が継続し、次の学習フェーズにスムーズに移行できます。 |
【4月スタートも可能】学習時短が本格化 / 診断士1,000hは昔の話
具体的には自分が1時間、1週間学習すると、これ位のアウトプットを出せる肌感を掴んでおく。これは仕事も同様で、1つの仕事にかかる工数を見積もれるので業績爆上げな。

Step-1:「1次」学習時間の目安は3つ
そうでなくスタディングが一時代を築き、さらに過去問集を高速回転すればそれすら不要と時短が進む。そしてAI時代の「1次」学習目安は以下の選べる3つになります。
800h通学モデル | 450h独学・通信モデル | 200h最速モデル |
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従来のカリキュラムに基づいた目安で、試験範囲が広く、細部まで学習する必要があった時代の基準。 | R1以降の出題傾向に基づき、必要最低限の時間で標準的な合格実力を獲得する。 | 既存の知識や試験経験を活かし、450時間よりさらに短縮。個々のペースに応じて最短学習時間を目指す。 |
テキスト中心:全範囲を網羅するテキスト学習を基盤とし、すべての分野をくまなく暗記する。 過去問で確認:過去問は最終確認として位置づけ、テキストで学んだ知識を検証する形で使用する。 | 過去問中心: 頻出テーマや出題パターンを過去問で把握。試験本番に近い形式で学習を進める。 テキストで補完: 過去問で理解不足や間違えた箇所を特定し、関連部分のテキストを読み返す。 計画的な演習: 初期段階は基礎固めを行い、中盤以降は過去問演習と模試対策に集中する。 | 経験を活かす: これまでの試験経験(会計士、社労士、宅建など)で培った暗記法や学習ノウハウを活用。 過去問中心: 過去問演習を中心に、苦手分野にだけ集中する学習計画を採用。 重点特化で割り切り: 短時間で重要事項を再確認し、不要な復習を徹底排除。 |
Step-2:学習時間は週15h?20h?
資格試験の世界において週10h学習とは、簿記2級のように頭を使わず手を動かす資格がメイン。診断士は細切れ時間の暗記対策がメインになるので、週15hに積み増して暗記強化をするのが得策です。
- 土日: それぞれ3時間ずつ(計6h)
- 平日: 朝1h、夜1hで約5日分(計9~10h)
※概ね15時間前後に調整する形となります。
理由:
診断士試験は、細切れ時間での暗記対策が重要です。簿記2級のような「手を動かす」試験とは異なり、短時間でも毎日学習することで、暗記の反復と定着が期待できます。
- 土日: それぞれ5時間ずつ(計10h)
- 平日: 1日あたり2時間ずつ(例:朝1h、夜1hで計10h)
理由:
気合を入れて試験対策に専念する場合、平日の学習時間を増やすことで、より多くの暗記強化と応用問題へのアプローチが可能となります。通常の社会人生活の中で、仕事以外の時間を試験対策に充てる意識が高い受験生向けです。
- 12週間の合計学習時間は100~150h程度。
- 週あたりの学習時間は10h前後(場合によっては若干増やすことも)。
理由:
「2次」試験は、1次試験と異なり、暗記よりもケーススタディや実践的な分析が求められるため、膨大な暗記作業は必要ありません。そのため、1次試験に比べて学習時間は少なく、週10h前後でも十分合格圏内に入るとされています。
効果:
- 負担軽減: 暗記に偏らないため、精神的・肉体的な負担が少なく、集中力を維持しやすい。
- 効率的な対策: 少ない学習時間でも、重点的なケース演習と論述対策により、実戦的な解答力を養うことができます。
- 実践重視: 2次特有の論理展開や事例分析に特化した学習で、合格ラインに必要な実力を効率的に引き出すことが可能です。
Step-3:週15hをメインにし、開始月に併せてトータル時間を決める
その通りで、R1以降の「1次」はちょっとした学習のコツさえつかめば実質全入のFランク。そこで目を三角にして計1,000hを目指すより、要領よく自分の目標を決める方が普通に「2次」で受かります。
具体的な説明:
1~2月に学習をスタートすれば、試験当日までに十分な期間があるため、週15時間のペースを継続するだけで、合計450時間前後に達します。
理由と効果:
- 暗記の定着: 毎週15時間の細切れ暗記重視の学習により、知識が着実に定着します。
- 計画通りの進捗: 長期的な学習計画を守ることで、焦らずに着実な実力形成が可能になります。
- 無理のないペース: 余裕を持ったペース設定により、日常生活や仕事との両立もしやすく、ストレスが軽減されます。
具体的な説明:
もし学習開始が3~4月となった場合、試験までの期間が短縮するため、あえて週20時間に無理をするよりも、週15時間のペースを基準に、残り期間に応じた目標総学習時間を算出する方が現実的です。
理由と効果:
- 計画の柔軟性: 学習開始時期に合わせて、必要な総学習時間を見直すことで、無理なく計画を立てられます。
- 効率重視: 1次試験は、ちょっとした学習のコツを掴めば、全入状態(Fランク)になり得るため、過度な時間投資(例:週20h)よりも、堅実に週15時間を継続する方が効果的です。
- リスク軽減: 急激に学習時間を増やすことによる burnout(燃え尽き症候群)を避け、安定した学習環境を維持します。
具体的な説明:
診断士試験「1次」は、適切な暗記テクニックと効率的な学習法を身につければ、全体的なハードルは意外と低く、過剰な学習時間(例:1,000hモデル)に頼る必要はありません。
理由と効果:
- 戦略的学習: 1次試験で必要な知識は、計画的な週15時間の学習(あるいは開始時期に応じた総学習時間設定)で十分にカバーでき、その後の「2次」試験対策には100~150時間の集中的な準備で合格ラインに達します。
- 精神的余裕: 無理なハイペース学習を避けることで、学習に対するストレスが軽減され、次のステップである2次試験に自信をもって臨むことができます。
- 合格実感: 1次試験でしっかりと成果を出せれば、その成功体験が次の2次試験へのモチベーションとなり、合格への最速ルートが確実に射程内に入ります。
今日のまとめ
そう、付加価値や生産性を求める時代の国家試験は、かつてのような無理勉ムダ勉を要求しない。ただひとつ、当試験では「余力管理」が大切で、420点ギリでなく、安全率1割を見込んだ470点を目指して学習を進めるセンスが不可欠です。