こらこら、世の中疑い出したらキリがない。それより何かと自慢なサークル勢と差をつけるなら、仮説思考をどうぞ。
【口述対策Ⅰ】年頭暴論:開示スコアはどこまで本物?
参考にできそうな上位半分とは、AAAA合格or250点超。Bが2つやCがある奴の自慢はどーなのよ?そう仮説を作ると、干物様=見事にボーダーラインで大ウケです。
診断士で相関といえばcorrel関数で一発(左図0.40)。2,030h学習の特異値を除くと逆相関(右図△0.06)だから、正直どっちもどっちです。
ズバリ言おう。後進の役に立つから、得点開示請求をするのは構わない。でも今年は、それより大事なコトがあるだろ?
試験に当選こそしたいけど、いつ届くか不明な開示スコアは、最近はすっかり参考程度に。それより口述10分を4問スラスラ完答し、自分に自信をつけるのがデキる君です。
そこで年明けのお年玉に取っておいたのが、「受験同期が作った口述想定問答集」。当然パクリは全面禁止であり、脳みそツルツルなサークル勢とどれだけ差がつくかに注目です。
情報整理(正解ありクローズ)★★★頻度A
A:メリットは、①生産設備を持たないことから過剰な投資を行うリスクを避けることができること、②自社にない専門技術を利用できること、③自社の経営資源を集中できること。デメリットは、①自社に技術が蓄積できないこと、②委託先との関係が事業へのリスクとなりえること。
A:専門特化された協力企業を用いたサプライチェーンのネットワークを構築しつつ、自社は一括受注を行うことで、高度で手間のかかる印刷などの需要を獲得することができた。
A:メリットは①前職で関係のある人脈を活用でき②紙媒体に依存しない分野へ事業展開するための組織活性化を図ることができた。
A:メリットー売上拡大、リスク分散。デメリットー経営資源の分散
A:メリットは、①流動的に専門メンバーを集めることができ②プロジェクトマネージャーを中心として迅速な判断を行える。デメリットは、①ノウハウの蓄積がされにくく②プロジェクト遂行がメインで企業としての目標達成がおろそかになる可能性がある。
期待効果(正解ありクローズ)★頻度C
A:解雇を伴わずに、定年を迎えるごとに規模を縮小していくこととして、急激なリストラを行わずにファブレス化を実現しようとした。これにより従業員のモラールの維持を図った。
A:A社社長に就任するために部門でのマネジメント経験を積ませるためである。また、社外から人材が突然社長就任すると社内での軋轢が生じる可能性がある。このため、①社風を理解し②社員間のつながりを構築すること目的としデザイン部門の統括とした。
情報整理=A社のコトを良く知っていますか?は聞かれやすいが、期待効果は尋ねにくい。そりゃ期待効果=正解丸暗記の棒読みちゃんだろ?
助言(正解なしオープン):★★頻度B
A:MBOが考えられる。メリットは会社の経営権を取得できること、デメリットは資金調達が難しいこと。
A:既存の競合他社と差別化することが必要になると考える。具体的な対応策は、3代目の人脈を生かして採用したウェブデザイナーをOff-JTに参加させることで競合にはないデザイン力の育成を図る。
A:営業に資源を投入することが難しいため、営業体制を整える。また既存の顧客の困りごと、ニーズを汲み取り解決する提案力の育成を図る。
A:気を付けることは、①納期②品質③最終成果物のすり合わせである。対策として、監督を行うための管理チームを立ち上げることである。
A:推奨する連携方法は外部企業と恒常的な連携を持つことである。これにより複数の企業がもつノウハウ・強みを組合せ差別化を図りお互いの発展を目指す。
A:3代目が全社を率いる上での長期的課題は、①営業力強化と②部門間のシナジー構築です。A社は、新規市場開拓のための営業に経営資源を投入することが難しく、広告制作業では新規顧客開拓や新規需要を起こせていません。営業力を強化することで、広告制作業の売上が向上して事業ドメインが多角化し、経営安定化の効果が得られると思われます。
次に、A社は事業部ごとに部門が分かれており、既存事業と新規事業でそれぞれにコンサルティングやサプライチェーン管理が行われています。同じ機能が独立して動いていると思われ共有が可能と思われます。デザイン部門が保有する高精度なデザインと、印刷部門が保有するコンサルティング技術やサプライチェーン管理技術の双方の強みを生かすことで、組織活性化が図れると思われます。
A:組織構造上の解決策は、①営業活動でも外部企業を活用すること②部門間交流を促進し、両部門の強みの相乗効果を見出すことです。組織行動上の解決策は、①3代目自らこれまで実施してこなかった営業活動に対してリーダーシップをとること②両部門に新たな目標を示して、A社全体の一体感を醸成することです。人事施策上の解決策は、①新規顧客開拓に向けた営業担当者の育成・配置を行うこと②3代目は両部門を俯瞰して率いるために一部門の統括から離れ、デザイン部門を牽引する人材を育成することです。
A:留意点は、①評価の公平性・透明性・納得性を担保すること②短期的視点に陥らず、部門をまたいだ長期的視点での取り組みを評価することです。①の公平性・透明性・納得性の担保が必要な理由は、3代目が率いるデザイン部門の評価が理由もなく高いと印刷部門に属している社員のモチベーションを下げる恐れがあるため。また、広告制作業の業績が振るわないことで評価があがらないままだとデザイン部門に属している社員のモチベーションを下げる恐れがあるためです。評価基準を明確にしてモチベーションを下げないように留意する必要があります。部門間で不公平感が出ないように、業績評価とともに能力評価や情意評価も行うように考課者訓練も実施すべきかと思います。
②の部門をまたいだ長期的視点での取り組みを評価する理由は、デザイン部門の主業務である図案製作・印刷コンテンツ管理は、既存事業(美術印刷)、新規事業(WEB広告制作業)の共通する機能であり、部門間協力はA社事業として不可欠なためです。自部門のことだけを優先して従業員間の協力が疎かにならないよう、評価時において留意する必要があります。また広告制作業の新規顧客開拓や新規需要創造には時間がかかるため、短期的には成果が出ない場合でも長期的にA社全体の売上向上につながる取り組みであれば評価をするよう留意する必要があります。
助言は何を語っても良いオープンクエスチョン。一見答えにくいけど、ハマると好きなだけ喋れるボーナス設問です。
今日のまとめ
そう、あの10分を当意即妙にスラスラ解答。2022年に主催側が最も期待するのは、①口述試験の題意を捉え、②後進を正しい学習行動に向かわせる、③持続可能な当選スタイルです。