「これからは金融、ITの時代で「生産管理」は時代遅れ!」 隣のふぞろいが上位5%に数年遅れでようやくそう騒ぎ出す時、AIがホワイトカラーを代替するミライを見据え、私なら現場重視で逆張りします。
現場猫とは(AIによる説明) ヘルメットをかぶり「ヨシ!」と指差し確認をする猫のキャラクターで、安全確認のポーズをとりながらも、どこか不安を感じさせる表情や姿勢が特徴で、建設業や製造業などの労働現場を風刺するコラージュとして人気を集めました。 |
1次「運営」をいくらやっても「事例Ⅲ」スコアUPに直結しないので、試験合格に大はしゃぎな隣のおじオバほどそこを軽んじる。そうでなく、7科目で一番簡単な「運営」過去問を使い、ふぞろいの誇張が8割誤りと見抜くエラー検知力を磨くのが上位5%です。
①定義が明確で暗記しやすい「運営」 | ②正解を覚えた前提で、誤答選択肢のエラーを探す | ③複数案の消去法=不確実性の時代の安全回答 |
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JISや業界基準の明確な定義があり、正解がはっきりしている「運営」は暗記が容易です。他の科目に比べて迷いが少なく、学習効率が高いことが特徴です。 | 過去問を3回転させて正解を覚えた次に、残る誤答選択肢がなぜエラーかを探す学習が有効です。「1次」でこのエラー検知力を高めると、「2次」で誤答に誘導されるリスクが減ります。 | 不確実性が高まる現代では、正解を選ぶ他に、もっともらしい選択肢のエラーを検知する消去法が役立ちます。このスキルは、複数案の中から正確な選択を導き出す際に役立ちます。 |
試験対策では、最初にこの科目を得意にすることで、解答の自信が生まれ、学習全体のモチベーション向上につながります。 | 特に簡潔な表現でエラーを説明することで、選択肢間の違いを明確にし、深い理解を促します。 | 消去法を習得すれば、試験での安全解答に繋がるだけでなく、ビジネスにおけるリスク管理や重要な意思決定にも応用可能です。 |
【現場猫、ヨシ】ホワイトカラー不要の時代を先取り / 不人気「運営」の意外な復活
具体的には、「事例Ⅳ」でCVPを避け1級意思決定会計を3年連続出題したのは、情報過多の時代ほど複数案の優劣を決める力で差がつくから。よって45名の試験委員は、「運営」の簡単すぎる4択で、誤答選択肢のエラーを自ら探すあなたをきっと大好きです。

イマドキ「運営」が不人気科目であるのは、試験委員は百も承知。そこで「不人気知識に興味を持たせよう」とする新傾向作問を使い、「事例Ⅲ」のアドリブ現場力を今から鍛錬な。
新傾向①:主語(用語入れ替え)
選択肢の内容そのものは正しいが、全く違う用語の説明をしているパターン
VMDにおける3つの基本的な要素のうち、IP(Item Presentation)の目的と具体的な手法に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢ア~オはいずれもMD手法としてもっともらしい。初見で一旦誤答して、次に×アはVPの説明、×ウエオはPPの説明と分かると、この1問でバッチリ覚えます。
VMDにおける3 つの基本的な要素のうち、IP(Item Presentation)の目的と具体的な手法に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 売場全体のコンセプトを視覚的に表現するために、大型のプロップスを用いる。(→○VPの説明) ○イ 売場に立ち寄った顧客が商品を選びやすくするために、フェイスアウトでハンガー陳列する。 ×ウ 売場のテーマを演出するために、マネキンを用いて関連商品をディスプレイする。(→○PPの説明) ×エ 特定の売場への立ち寄りを増やすために、POPなどを用いて季節感を演出する。(→○PPの説明) ×オ 劣位置の売場への立ち寄りを促すために、商品を山積みしてボリューム感を演出する。(→○PPの説明) |


新傾向②:目的語(用語入れ替え)
選択肢に含まれている用語が異なっていたり、順番が逆になっていたりするパターン。穴埋め問題を含む。
以下のグラフは、経済産業省の商業動態統計における小売業の業態別の年間販売額推移を示している。グラフ内の空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
正答率DEには、何か強い意図で誤答させるひっかけを入れてくる。ここで痛い目を見てその意図を知ることで、「2次」でうっかりノウハウ勉の愚を避けられます。
A | B | C | |
×ア | スーパー | コンビニエンスストア | 百貨店 |
×イ | スーパー | 百貨店 | ドラッグストア |
×ウ | ドラッグストア | コンビニエンスストア | 百貨店 |
×エ | ドラッグストア | スーパー | 家電大型専門店 |
○オ | ドラッグストア | 百貨店 | 家電大型専門店 |
新傾向③:述語(結論あべこべ)
日本語の構造上、最後まで読み進んで急に結論が逆になることがある。明らかにおかしいので一番当てやすい。
下図は、あるプロジェクトにおけるPERT図の一部を切り出した図である。作業Aの作業時間は3 日であり、作業Aはクリティカルパス上にある。PERT計算に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

何度も見慣れたPERTの設問ですが、出題形式を毎年捻ってくることで、正答率を下げる工夫が見られます。
×a 作業Aの作業時間が2 日増えると、クリティカルパスは変わることがある。(→○Aのままで変わらない)
○b 作業Aの作業時間が2 日減ると、クリティカルパスは変わることがある。
○c 結合点Jの最早結合点時刻が2 日遅れると、全体のプロジェクト完了までの期間が必ず2 日長くなる。
×d 結合点Jの最早結合点時刻が2 日早まると、全体のプロジェクト完了までの期間が必ず2 日短くなる。(→○2日短くなることがある)
○e 結合点Kの最遅結合点時刻が2 日遅れると、全体のプロジェクト完了までの期間が必ず2 日長くなる。
a | b | c | d | e | |
---|---|---|---|---|---|
×ア | 正 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
×イ | 正 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
×ウ | 正 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
○エ | 誤 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
×オ | 誤 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
新傾向④:形容詞エラー
高い⇔低い、長い⇔短いなどの修飾語を逆にするパターン。主語・目的語・述語エラーに比べて気づきにくいので、注意力が上がる効果があります。
近年、さまざまな業界において電子商取引(EC)市場の重要性は高まっている。経済産業省が公表している「令和4 年度電子商取引に関する市場調査報告書」における2022年の日本のEC市場に関する記述として、最も適切なものはどれか。
事前対策が不要な時事問題。常識と国語で○ウになり、誤答の直し方は「大きい」→「小さい」に変えるだけです。
×ア BtoC-EC市場における市場規模は、物販系分野よりもサービス系分野の方が大きい。(→○小さい)
×イ CtoC-EC市場規模はBtoC-EC市場規模よりも大きい。(→○小さい)
○ウ 物販系分野のBtoC-EC市場におけるEC化率は、「衣類・服飾雑貨等」よりも「書籍、映像・音楽ソフト」の方が高い。
×エ 物販系分野のBtoC-EC市場における市場規模は、「食品、飲料、酒類」よりも「化粧品、医薬品」の方が大きい。(→○小さい)
新傾向⑥:長文の因果ズレ(ケース問題)
「運営管理」のようにひたすら用語を暗記する科目でも、「経営法務」のように知識を応用させるケース問題になることも。今後見かけた時は要注意です。
ある製品について工程分析を行った結果を下図に示す。この図から読み取ることができる改善施策として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

難論点IEにしては、事前知識が要らずその場の国語アドリブで解ける新傾向。「事例Ⅲ」対策でも、ベテ専スクールのようにIE知識の暗記に励む必要はなさそうです。
×ア 圧着設備横と切断設備横の仮置場に置く部品量を減らすために、圧着設備と切断設備を近づけるようにレイアウトを変更する。(→○下線部を削除。近づけることで運搬頻度が高まり、圧着後仮置場の部品量を削減できる)
○イ 圧着と切断の間に停滞する部品量を減らすために、切断設備の処理能力を上げる。
×ウ 材料置場から圧着設備までの運搬をなくすために、自動搬送車を導入する。(→○軽減する、早くする)
×エ 寸法検査後の停滞をなくすために、検査時間を短縮する。(→○仮置場から早く搬出する、JITを採用する)
今日のまとめ
新卒の就職人気が金融!IT!とホワイトカラーに偏ることを憂慮していた本物試験委員。生成AIの急速な普及でこれからはホワイトカラー不要の現場重視!と勢いづくと、「2次」で超高得点を奮発するのが、昨年の「Ⅳ」→今年は「Ⅲ」に交代するのは本気のガチです。