診断士受験者、うち特におベテに多いペルソナが、生涯を一社滅私奉公に捧げた挙句、自分の転職市場価値がゼロ以下と気づいたリストラ予備軍。その7割が製造業に無縁なホワイトカラーです(当サイト調べ)。
そうですね。たまたま2割ガチャにすぎない診断士資格が選考上有利に働く可能性はゼロですが、同社の考え方を知るきっかけにはなるでしょう。
生成AI作成~キーエンス社の高収益に学ぶ、試験スコアの上げ方~
①顧客志向の製品開発 | ②自社在庫保有で短納期 | ③付加価値経営 |
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K社の強み: キーエンスは顧客のニーズを徹底的に分析し、その要望に応じた製品を迅速に開発・提供します。製品は高機能でありながらも使いやすく、顧客がすぐに導入しやすい形に設計されています。 | キーエンスは自社で製品在庫を保有し、顧客からの注文に対して迅速に対応できる体制を整えています。これにより、納期の短縮と顧客満足度の向上を実現しています。 | キーエンスは顧客が求める価値を正確に把握し、その価値を最大限に提供しています。過剰な機能や不要なサービスを排除し、顧客が真に求める機能や性能に集中しています。 |
強さの説明:顧客志向の製品開発により、顧客満足度が高まり、リピーターが増えます。さらに、高機能で使いやすい製品は高付加価値を持つため、高価格での販売が可能になります。 | 自社在庫を保有することで、顧客が求める製品を即座に供給できるほか、顧客の緊急需要にも応えることができ、他社との差別化が図れます。 | 付加価値経営により、顧客が求める価値を的確に提供することで、顧客満足度が向上し、リピーターが増加します。 |
試験に応用:診断士試験の勉強や回答においても、出題の裏側にある題意の理解が重要です。問題文をよく読み、出題者が何を問いたいのか、どのような知識やスキルを評価したいのかを考えることで、的確な回答を導き出すことができるでしょう。 | 試験対策としては、迅速に問題に対応できるように、基礎知識をしっかりと蓄積しておくことが重要です。過去問や参考書を用いて広範な知識を体系的に学び、問題に即応できるようにすることが求められます。 | 試験対策では、付加価値経営の考え方を取り入れ、頻出テーマや自分の苦手分野に重点を置いて学習することで、そのコスパとタイパが自然に向上します。 |
【最後の2択】苦手な「Ⅲ」で安定得点 / 事例Ⅲ向け知識対策(前)
K社の成功ケースを知ると、あのR5「事例Ⅲ」突然変異とは、わが国の中小製造業に「事例Ⅱマーケ」の知見を取り入れ、顧客志向の製品開発を強化する狙い?そこがまるっとわかります。

5S、3S、ECRSなどの基本知識を万全に。ただここは全員当てる同額原価であり、スコアUPに直結しません。
隣が苦手な生産管理=ニチ子と重代の重視で、2次「事例Ⅲ」スコアが安定します。
解き方が一つとは限らない「運営」計算問題。設問文を計算式に落としこむData modeling力UPにうってつけな。
生産概論 CDランク3選
いまだにお皿回しの同業D社が苦手な、過去問の「重みづけ」。今日は簡単な「基本知識」の中のCDランク8問、その次は難関「生産管理」のCDランク20マークを2回に分けて解説します。
R2第1問 管理目標 Dランク
管理目標に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 産出された品物の量に対する投入された主原材料の量の比によって、歩留まりを求めた。 | ×イ 産出量に対する投入量の比によって、生産性を求めた。 | ×ウ 単位時間に処理される仕事量を測る尺度として、リードタイムを用いた。 | 〇エ 動作可能な状態にある作業者が作業を停止している時間を、遊休時間として求めた。 |
×アイが単純な分子分母入れ替えであるのに対し、ウは×リードタイム→○スループットへの修正に気が付く必要があり、正解に選びがちです。 | |||
歩留まり(分母分子あべこべ) 産出された品物の量 投入された主原材料の量 | 生産性(分母分子あべこべ) 産出量 投入量 | リードタイムは「作業の開始から終了までの時間」です。 単位時間に処理される仕事量を測る尺度は「スループット」です。 | 遊休時間とは、作業者が本来作業を行うことができる状態であるにもかかわらず、作業が停止している時間を指し、この説明の通りです。 |
× | →○ | |
×ア | 産出された品物 | 投入された主原材料(分母分子あべこべ) |
×イ | 産出量 | 投入量(分母分子あべこべ) |
×ウ | リードタイム | スループット |
×アイウに確実にバツを付ければ、消去法で選べる問題。×アイは分母分子入れ替えあるあるなので、△ウエの2択にまず絞り、怪しい方を落とします。
R3第2問 3S Cランク
生産管理における基本的な理論および考え方を用いた施策に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 今までは顧客が定めた仕様の製品を生産していたが、今後は市場の需要を見越して企画・設計した製品を生産し、不特定な顧客を対象として市場に製品を出荷する受注生産への切り替えを検討した。 | ×イ 生産活動を効率的に行うため、標準化、単純化、平準化の3 S の考え方を導入した。 | ×ウ 多品種少量生産に大量生産的効果を与えるため、ベンチマーキングを実施して、多種類の部品をその形状、寸法、素材、工程などの類似性に基づいて分類した。 | ○エ 同期化を徹底して、各工程の生産速度、稼働時間や、それに対する材料の供給時刻などをすべて一致させ、仕掛品の滞留、工程の遊休などが生じないようにした。 |
ベンチマーキングとは主に他社を参考にすることであり、○グループテクノロジーの説明と気づかないと、誤って正解に選びがちです。 | |||
市場の需要を見越して製品を生産するのは「見込生産」です。 | 3Sの説明が誤っており、正しくは「標準化、単純化、専門化」です。 | ベンチマーキングは他社や他部門の優れた実践を参考にする手法であり、多種類の部品を分類する手法は「グループテクノロジー」です。 | 同期化を徹底することによって生産プロセス全体の効率性を高め、品質の一貫性を確保することができます。 |
× | →○ | |
×ア | 受注生産 | 見込生産 |
×イ | 平準化 | 標準化 |
×ウ | ベンチマーキングを実施 | グループテクノロジーを導入 |
正答率Cで、誤っている選択肢に〇をつけてしまうのは、工場の品質管理として問題あり。2次試験でふぞろいを誤って合格させてしまう失態に次ぎ、あってはならないミスです。
R5第18問 改善 Dランク
生産ラインでの改善活動に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 工程間での物の運搬回数を抑制するために、「運搬ロットサイズ」を削減した。 | 〇イ 工程が統計的管理状態にあるかどうかを評価するために、「解析用管理図」を作成した。 | ×ウ 生産ラインでのボトルネック作業を特定するために、「ECRSの原則」を適用した。 | ×エ 生産ライン内での物の移動距離を短縮するために、生産ラインを「U字化」した。 | ×オ 設備の誤操作による労働災害を防ぐために、「フェイルセーフ」の仕組みを取り入れた。 |
フェイルセーフは機械を安全側で止めるものであり、労働災害を防ぐにはフールプルーフが必要とする、不慣れな方には細かい所を訊いています。 | ||||
運搬回数を抑制するためには「運搬ロットサイズ」を増やす必要があります。 | 解析用管理図は、プロセスの安定性や変動を視覚的に評価するためのグラフです。これにより異常時に迅速に察知できます。 | 特定したボトルネックにECRSの原則を適用し、改善することができます。 | U字ラインの導入により短縮されるのは、モノではなくヒトの移動距離です。 | フェイルセーフはシステムが故障しても安全を確保する設計思想ですが、労働災害防止には「フールプルーフ(馬鹿除け)」が適しています。 |
× | →〇 | |
×ア | 削減 | 大きく |
×ウ | 特定 | 改善 |
×エ | 物 | ヒト |
×オ | フェイルセーフ | フールプルーフ(馬鹿除け) |
これも正確〇イを選ぶのでなく、誤答×アウエオの間違いを丁寧に探し、消去法にする。この繰り返しで、文を読む注意深さをダダ上げします。
生産方式 CDランク3選
R2第15問 設備配置 Cランク
工場レイアウトを分析する手法の1 つとして、DI (Distance-Intensity)分析がある。DI 分析に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア Distance は工程間の運搬頻度を表す。 | ×イ Intensity はレイアウトを変更すれば、それに伴い変化する。 | 〇ウ DI 分析では、現状レイアウトの弱点を発見することができる。 | ×エ DI 分析で右下にプロットされた工程間の運搬については、ベルトコンベアを利用する。 |
DI分析図を知らないと、突然「右下」と言われても面喰い、正答に選んでしまうことがあります。 | |||
Distance は工程間の距離を表します。 | 「Intensity は運搬の頻度や重要度を表します。 | DI分析では、縦軸にI(頻度)、横軸にD(距離)を取って散布図を作ることで、頻度が多く、遠くまで運搬されている作業を発見できます。 | DI分析で右下にプロットされた工程間の運搬は、距離が長く頻度が低い運搬を指すため、少なくともベルトコンベアは不適切です。 |
R2第8問 生産方式 Dランク
製番管理方式の特徴に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
×a 製品の組み立てを開始する時点で、すべての部品に製造番号を割り当てる。 | ×b ロット生産の工場でも利用可能であり、特にロットサイズが大きい場合に適している。 | 〇c この方式を用いると、部品が1 点でも遅延すると組み立てが開始できない。 | 〇d 品質保証を行う上で必要な情報のトレースが容易にできる。 |
この誤りを×製品の組み立てを開始→○製造指図書の発行時と直すのは至難で、初見では必ず間違う選択肢です。 | ここは強い断定になっており、×aのかわりに誤答に選びがちです。 | ||
(難)製番管理方式では、部品に製造番号を割り当てるのは組み立てを開始する時点ではなく、製品の製造指示が出された時点です。 | 製番管理方式は、個別生産や多品種少量生産に適しており、ロット生産にはあまり適していません。 | 製番管理方式では、製品の組み立てが開始する際に、全ての必要な部品が揃っている必要があるとされます。 | 製品ごとに固有の製造番号が割り当てられるため、品質保証や製品のトレースが容易になります。 |
× | →○ | |
×a | 製品の組み立てを開始 | 製造指図書を発行(難) |
×b | 大きい | 小さい |
a | b | c | d | |
×ア | × | × | ||
×イ | × | ○ | ||
×ウ | × | ○ | ||
×エ | × | ○ | ||
○オ | 〇 | ○ |
初見でaが×だと気付くのは無理。「生産管理」には珍しい、極端なひっかけ問題です。
R4第9問 生産方式 Cランク
TOC(制約理論)における、ボトルネック工程やドラム、バッファ、ロープに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
〇ア ドラムは、一定で安定した生産活動を目指すために、製造プロセスの各工程において、一定のリズムに合わせて生産を進める役割を果たしている。 | 〇イ バッファとは、設備故障や作業遅延など生産活動における不確実性に対する余裕分を含めたリードタイムのことである。 | 〇ウ ボトルネック工程とは、工場全体の生産速度に決定的に影響する工程のことである。 | ×エ ロープは、ボトルネック工程の前後に隣り合う2つの工程間で生産指示や運搬指示を伝える役割を果たしている。 |
その通りです。 | その通りです。 | その通りです。 | ロープは、ボトルネック工程の生産能力に基づいて工場全体の生産速度を調整するために、生産指示を伝える役割を果たす。 |
生産その他 CDランク2選
R2第4問 VA/VE Dランク
品質表に関する以下の文章において、空欄A~Cに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
下表は、スマートフォンについて作成した品質表である。この表において表側aは 【A】 、表頭bは 【B】 を表す。それらの対応関係は、◎と○で示される。
新製品を開発する状況において、 【A】 に重要度を付けて 【B】 に変換する場合、◎を 5 点、○を 3 点とすると、最も重要な 【B】 は 【C】 となる。
A | B | C |
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要求品質 | 品質特性 | 形状寸法 |
A | B | C | |
×ア | 品質特性 | 要求品質 | 形状寸法 |
×イ | 品質特性 | 要求品質 | 充電性 |
〇ウ | 要求品質 | 品質特性 | 形状寸法 |
×エ | 要求品質 | 品質特性 | 質量 |
×オ | 要求品質 | 品質特性 | 充電性 |
これも初見のアドリブ計算問題。単純に◎=5点、○=3点だと「形状寸法」「質量」が同点になってしまうので、重要度5~1(大きい方が大事)でウェイト付けをして求めます。
R1第4問 生産技術 Cランク
加工技術に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 超音波加工は、液体を加圧して微小穴から噴射し、工作物に衝突させることによって工作物を微小破砕させて、主として切断を行う加工法である。 | ×イ 電子ビーム加工は、波長や位相がよくそろった光を、レンズとミラーで微小スポットに集束させ、このときに得られる高いエネルギー密度を利用して工作物の切断、溶接などを行う加工法である。 | ○ウ プラズマ加工は、気体を極めて高温にさせ、気体原子を陽イオンと自由電子に解離しイオン化させ、この状態を利用して切断、穴あけ、溶接などを行う加工法である。 | ×エ レーザ加工は、電子を高電圧によって加速し工作物に衝突させ、発生する熱エネルギーを利用して工作物を溶融させて除去する加工法である。 |
×イエは「電子ビーム」「レーザ」加工のあべこべと気が付きやすく、このアの×超音波加工→○ウォータージェット加工の入れ替えは気が付きにくくなっています。 | |||
液体を加圧して微小穴から噴射し、工作物に衝突させることによって工作物を微小破砕させて、主として切断を行うのはウォータージェット加工です。 | 波長や位相がよくそろった光を、レンズとミラーで微小スポットに集束させ、このときに得られる高いエネルギー密度を利用して工作物の切断、溶接などを行うのはレーザー加工です。 | プラズマ加工についての正しい説明です。 | 電子を高電圧によって加速し工作物に衝突させ、発生する熱エネルギーを利用して工作物を溶融させて除去するのは電子ビーム加工です。 |
× | →○ | |
×ア | 超音波加工 | ウォータージェット切断 |
×イ | 電子ビーム加工 | レーザ加工 |
×エ | レーザ加工 | 電子ビーム加工 |
ノー知識でも国語のセンスで当たる問題。×イエの主語入れ替わりなら気づくので△アウの2択に絞り、間違いと思う方を落とす消去法な。
今日のまとめ
常に基本を重視し、時にその応用・アドリブを求める「生産管理」。正答率Cを間違う=「誤答のエラーに気付いていない」であり、消去法を使うとすぐにスコアが伸びます。