おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

C経営

【連続出題シリーズ(組織論)】二極化社会のリーダーシップ

記事の要約(ChatGPT)和訳
-The transcript discusses the leadership in a polarized society and the challenges posed by information asymmetry.
-It mentions the risk of information polarization due to the spread of AI and the role of ChatGPT in widening the information gap.
-The deepening of the polarization issue is attributed to the chaotic nature of the exam registration process and the need for leadership to solve it.
-It highlights five sources and ways to exercise leadership in the face of polarization, including situational adaptability and the use of theories such as Feidler's contingency theory and House's path-goal theory.
-The digital age requires leadership that is situationally adaptable and focused on achieving goals, with an emphasis on fostering high autonomy and improving team performance.
・この記事では、二極化時代のリーダーシップと、情報の非対称性で起きる課題を説明します。
・AIの普及で二極化が加速し、ChatGPTがそれを助長する恐れが指摘されています。
・試験の選抜プロセスが混乱している時は、その解決へのリーダーシップが求められます。
・二極化時代におけるリーダーシップには、フィードラーの状況適合論、ハウスのパスゴール理論が有効で、リーダーシップの5つの源泉を紹介します。
・デジタル時代では、達成志向型リーダーシップが有効であり、高い自律性を引き出し、チームのパフォーマンス向上に貢献することが重要です。

AIで世界がカオスになるとき、さっそうと解決するのが診断士。【連続出題シリーズ】リーダーシップで謎を解きます。

Q
ChatGPTがむしろ情報格差を広げてしまう、二極化問題の指摘があります。
A

ChatGPTの普及で情報の非対称性が解消されることで、以下のような二極化が起こる可能性があります。

情報を正しく理解⇔そうでない

AI技術が進歩し、検索エンジンやSNSなどから収集できる情報量が増えることで、情報の選別や評価が必要になります。このような情報の処理能力やリテラシーが不足している人々は、正確な情報と誤った情報の区別がつきにくくなり、社会的な情報の受容力に格差が生じる可能性があります。

情報を発信する⇔受け止める

ChatGPTなどのテキスト生成技術を用いることで、高品質な情報を作成し発信する能力がある人々は、多くの人々に影響を与えることができます。しかし、情報発信の技術が不足している人々は、情報を発信することが困難であり、発信力の差によって情報伝達の不平等が生じる可能性があります。

開放的⇔グループシンク

AI技術によって、個々の人に合わせた情報を提供することができます。そのため、人々は自分たちの好みや嗜好に合わせた情報を選ぶことができます。しかし、このような情報選択は自己確認バイアスと呼ばれる傾向を生み、自分と同じ意見や価値観を持つ人々との交流が少なくなることで、社会的な分断や二極化を引き起こす可能性があります。

二極化問題がなぜ深刻化? そりゃ試験の当落程度でわちゃわちゃしていちゃ、イカンだろ?

【連続出題シリーズ】二極化社会のリーダーシップ

Q
二極化のそんなカオスを解決するのが、診断士によるリーダーシップ。その5つの源泉と使い方を教えて。
A

リーダーシップを発揮するには根拠(源泉)が必要です。そしてデジタルに変化する時代では状況適合型リーダーシップが求められます。

リーダーシップの5つの源泉

リーダーシップには様々な理論やアプローチがありますが、その基盤となる源泉や状況に応じた適切なスタイルの理解が重要です。

  1. 報酬: リーダーが与える報酬やインセンティブによって、メンバーを動機づけることができます。
  2. 強制: リーダーが権限や地位に基づいて、従属する人々に強制力を行使することができます。
  3. 正当性: リーダーの地位や役割に基づいて、その指示や意見が正当であると認められていることにより、他の人々から支持されることができます。
  4. 準拠: リーダーが魅力的な人格や行動を示すことで、他の人々がリーダーを模範として行動することができます。
  5. 専門性: リーダーの専門知識やスキルによって、他の人々から尊敬を受け、指導やアドバイスを求められることができます。
フィードラーの状況適合論 (やや硬直)

リーダーシップが状況によって異なることを考慮した理論で、リーダーの成功は、リーダーの指導スタイルと、与えられた状況との適合性によって決まるとされています。例えば、緊急時には指示を出す指導スタイルが必要であり、より落ち着いた状況ではコーチング的なスタイルが適しています。

ハウスのパス・ゴール理論 (より柔軟)

リーダーシップにおける目標設定の重要性を強調する理論で、リーダーはメンバーのスキルや知識を正確に把握し、目標を設定することで、メンバーの自己効力感を高め、モチベーションを促進することができます。また、リーダーは目標達成のために必要なリソースや支援を提供することで、メンバーが目標を達成するための最善の手段を見出すことを支援することができます。

連続出題シリーズ:H30第16問 状況適合論(パス・ゴール)Eランク

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AIがしでかすカオスを乗り切るリーダーシップ?それがミライを当てるパス・ゴール(状況適合論)です。

選択肢の下線部は全て正解に訂正済。

状況ごとに異なるリーダーシップを捉える条件適合理論の1 つに、パス・ゴール理論がある。パス・ゴール理論が注目する状況要因には、タスク特性や公式の権限体系などリーダーが直接コントロールできない環境と、部下の経験や能力などの個人的特徴がある。
パス・ゴール理論が明らかにしたリーダーシップに関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 構造化されたタスクに携わる従業員に対しては、支援型リーダーシップによる職務遂行が有効である。
○イ 構造化されたルーチンワークに携わる部下に対しては、支援型リーダーシップが高業績と高い満足度をもたらす。
×ウ 行動の決定権が自分にはないと感じている従業員に対しては、達成志向型リーダーシップによって動機づけを行うことが有効である。
×エ 職場内に深刻な価値コンフリクトが生じている場合には、指示型リーダーシップが従業員の高い満足度をもたらす。
×オ 複雑なタスクに携わる高い能力を持つ従業員に対しては、より具体的な作業内容を与える参加型リーダーシップが高い満足度をもたらす。
初出のH30は超難問のEランク。設問と画像の言い回しがやや違うのを逆手に取って、意味を知ります。
R1第17問 状況適合論(パス・ゴール) Bランク
状況に即したリーダーシップに関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア F.フィードラーの研究によると、組織が未成熟で管理体制が厳しい場合と、組織が成熟しており管理体制が緩やかな場合においては、仕事中心型のリーダーシップ行動が集団の業績を高める。
×イ SL(Situational Leadership)理論によると、フォロワーの成熟度が高く、自律的な行動が可能な状態では、リーダーの達成志向型リーダーシップにより、フォロワーの行動が自然と集団目標に沿うようになる。
○ウ パス・ゴール理論によると、「困難な目標を設定し、部下に全力を尽くすよう求める」という達成志向型のリーダーシップは、タスクが構造化されていないときに、努力すれば高業績につながるというフォロワーの期待を高める
×エ リーダー・メンバー交換理論によると、リーダーとフォロワーの関係は、①他人的関係、②知人的関係、③成熟した関係、という順序で深まっていく。関係の深まりに応じて、敬意や信頼に根ざしたものになり、取引的・公式的な相互作用がさらに高まる
1問で複数の理論を出すと、同友館では解説不ノウに。
R2第18問 状況適合論(フィードラー) Bランク
組織メンバーの帰属集団に対する一体化とリーダーシップに関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 集団の凝集性が低いほど、個人が集団の意思決定に参加していると感じる程度が低くなり、集団圧力が弱くなるので、公式の権限に基礎を置くリーダーシップが有効になる。
×イ 集団の中で個人の欲求が充足される程度が高くなると、特に集団の目標に一体化する必要がなくなるので、時に困難な高い目標を掲げるようなリーダーシップが必要になる。
×ウ 組織の外部に参加することができる代替的選択肢を持っているメンバーは、帰属集団の目標への一体化の程度が低くなるので、集団内部の人々と交流を促すリーダーシップが有効になる。
○エ 他の集団との競争が激しくなる中で、帰属集団の威信が高くなると、集団に対する一体化の程度が強くなるので、上位集団や他の集団に対する影響力を持ったリーダーシップが有効になる。
バーナードの組織3要素の方が納得ですが、リーダーシップ理論でいえばフィードラー。×イはR1と同じくパス=ゴールを使います。
R3第16問 状況適合論(フィードラー) Dランク
リーダーシップ理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア E.P.ホランダー(E. P. Hollander)の特異性-信頼理論によると、リーダーがフォロワーから信頼を得るためには、メンバーの意見を聞く同調性と、集団の自由を重んじる開放性を満たす必要がある。
○イ F.E.フィードラー(F. E. Fiedler)の研究によると、リーダーシップの有効性に影響を及ぼす状況の決定要因とは、①リーダーとメンバーの人間関係、②課業の構造化の度合い、③リーダーの職位に基づくパワーの3 要因である。
×ウ R.リッカート(R. Likert)らによる初期のミシガン研究によると、低業績部門では職務中心的な監督行動が多くみられる一方で、高業績部門では従業員中心的な監督行動が多くみられる。
×エ オハイオ研究によると、有効なリーダーシップの行動特性を表す次元とは、メンバーが良好な人間関係を構築できる「配慮」と、課題達成に向けてメンバーに理解しやすい指示を出す「構造づくり」の2 つである。
×オ 状況的リーダーシップ論(SL 理論)によると、リーダーシップの有効性に影響を及ぼす状況要因とは、メンバーの習熟度である。

今日のまとめ

VUCAの時代のリーダーシップは状況適合型へ。支援をしたり・されたりがだーい好きなお子ちゃまは、お断りです。

Q
リーダーシップを観察すれば、その組織の成熟度がわかる。レベル別に詳しく教えて。
A

急速な変化があり、常に新しい技術やプロセスが登場するデジタル時代のリーダーシップは、達成志向型がマストになります。そこではチームの目標を達成するために必要な高い自律性と能力を引き出し、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができます。

①指示型(お子ちゃま)

リーダーが指示や命令を出し、部下はそれに従います。このタイプは、部下が不慣れであるか、危険な作業に取り組んでいる場合など、明確な指示が必要な状況に適しています。

②支援型(お子ちゃま)

リーダーは、部下が成功するために必要なリソースやサポートを提供します。このタイプは、部下が経験があるが、新しいプロジェクトに取り組む場合など、支援が必要な状況に適しています。

③参加型(成人)

リーダーは、部下と協力して作業に取り組み、共同で目標を達成します。このタイプは、チーム全体が協力し、意見を出し合う必要がある場合に適しています。

達成志向型(頼れるチーム) ←ここがマスト

リーダーは、部下を自己管理することができる成熟した人材と見なし、目標設定やフィードバックを通じて、部下の成長を促進し、共に目標を達成します。このタイプは、部下が自己管理能力を持ち、高いモチベーションと能力を持っている場合に適しています。

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