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【春の4択祭り】正答率ABランクで初心に戻る / 「1次」過去問を最初に3回転

「ふぞろいがあれば合格!」「EBAのメソッドこそ全て!」 毎年春に湧き出す余計な自慢が試験委員に苦笑いされ、翌年の作問採点を変えて再び8割落とされる。その原因は、たまたま受かった隣のおじオバほど、初心を忘れて基礎を欠くため。

Q
2月に実装された生成AIの「ネット検索」「推論」機能により、動画やSNSの受け身での右往左往を解消し、自分のやりたいことを知れる時代に。ではAIが示した「基礎力」「応用」を鍛えるドリルを教えて?
A

万年おベテとふぞを除いて常識なのは、45名の試験委員は「マイ学問で力を鍛え」「その良さを世間に広めて欲しい」と願うこと。そこでなぜ「1次」4択を極める方が、「2次」が求める「基礎力」「応用力」に直結するかを推論します。

①「1次」過去問3回転で答を覚える②残る誤答選択肢を正文化③残る苦手をテキスト補完
易化が進む診断士試験では、テキストを深く読み込むよりも、まず過去問題集を3回転させて正解選択肢を暗記するとタイパが上がります。正解選択肢を覚えた問題については、残る3つの誤答選択肢の誤りを正文化し、1問当たり4つの正解知識として整理する。正解を覚えきれず、誤答と正答を繰り返す問題については、その問題が単に得点を下げるための捨て問でないかを疑い、必要と判断した場合のみテキストに戻って正しい知識を再確認する。
– 出題傾向が安定しているため、反復演習により正解パターンをしっかり記憶できる。
– 基礎知識の定着を早期に図り、後の応用問題への土台を作る。
– このプロセスにより、誤答選択肢が翌年の正解選択肢に転じる可能性を見越し、将来的な得点パフォーマンスが向上する。
– 問題の各選択肢から得られる知識の幅を広げ、類似問題に対する対応力を高める。
– このアプローチにより、暗記に行き詰まった場合でも、テキストを参照して体系的な理解を補完できる。
– 過去問演習だけに頼らず、知識の正確性を確保するためのフィードバックループを形成する。

【春の4択祭り】正答率ABランクで初心に戻る / 「1次」過去問を最初に3回転

つまり今年が受験2年目、1年目のどちらでも、【一度初心に返る】ことで試験委員が促す「基礎力」「応用力」が伸びる。この視点を見逃すと不要と判断できる余計なノウハウを追いかけ回して、試験どころか人生のパフォーマンスまで下がる末路な。

隣のD社の最大のミスとは、そもそも難しい「2次」を小難しくこねくり回し、余計な謎や疑問ばかりを増やす人生ハードモード。そうでなく試験委員に好かれるピカピカ1年生タイプを目指すあなたなら、「1次」正答率ABランクのイージーモードを、まず心の底から楽しみます。

Step-1:正答率ABランク(6割以上正解)を出す狙い

Q
隣のD社が過去問10年収録のボリューム勝負をするのに対し、TAC過去問集では一般セオリ―通りに過去問5年分を年度別に収録して細かく解説。単にそれでは使いにくいため、正答率A~Eランクに注目したのが上位5%の機転と優位性?
A

2日で7科目解かせる「1次」本試験で、なぜテキストレベルの正答率ABランクを出題?そこをAI解説で納得すると、「1次」過去問の使い方が、隣のD社の真逆になります。

①基礎知識の定着

テキストレベルの問題は、受験生が基本的な知識や論点を正しく理解し、定着しているかをチェックするために出題されます。試験全体の中で、まずは基礎がしっかりできているかどうかを確認することで、合格者に求められる最低限の学力を保証します。これは、将来的な応用問題やケーススタディに進むための土台として非常に重要です。

②平均点のコントロール

正答率が60%以上のテキストレベル問題を含めることで、受験生全体にとって「解ける問題」が存在し、得点基盤を確保できます。すなわち、試験難易度が極端に高すぎないようにし、受験生の中で基礎力のある人は確実に得点できる環境を整えています。これにより、合格ラインに到達するための最低限の知識を測るだけでなく、実際に学習に取り組んできた努力が正当に評価される仕組みとなっています。

③基礎+応用力UPには奇問難問不要

テキストレベルの問題は、単に暗記や知識の定着だけでなく、実務においても必要な基本原則の理解を示しています。試験でこれらの問題に正解できるということは、受験生が業務上求められる最低限の分析力や判断力を備えている証拠となります。結果として、合格後に実務においても基礎となる知識や思考プロセスが活かされ、診断士としての信頼性が高まる狙いがあります。

Step-2:「企業経営理論」ABランクのボケにツッコミ

出典:マンガで分かる逆転発想勉強術2 少年画報社

Q
そういえばR1以降にド易化する前は、「1次」はかなりの難関だったので、その分基礎学力が鍛えられたとも聞く。その分近年の「2次」では余計なD社ノウハウより、基礎+応用力を重視するようになった理由に納得。
A

さらに「2次」で誰も知らない超絶知識に加点をすると、「EBAの指導が実は正しい?」との誤った印象を与えてしまう。よって「1次」正答率ABランクになるような、基礎を固めて応用することこそ重要です。

例題:「経営」R6第2問 VRIO Aランク

Q
 伊丹敬之の提唱する「見えざる資産」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
A

×ア 見えざる資産とは、「ヒト・モノ・カネ・情報」以外で企業の有する資産を総称した概念である。
×イ 見えざる資産とは、具体的には技術やノウハウ、組織風土を指し、目に見える価値であるブランドは含まれない
×ウ 見えざる資産は、いったん出来上がるとさまざまな形で多重に利用されることはない
○エ 見えざる資産は、企業と外部との間の情報の流れだけではなく、企業内部の情報の流れからも生じる。
×オ 見えざる資産は、競争上の差別化の源泉にはなりにくい性質を有する。

×→○
×ア以外でを含む
×イは含まれないも含む
×ウされることはないされる
×エなりにくいなりやすい

どうみても正答○エ一択ですが、×イウのような「結論あべこべ」タイプは、どうみても違和感しかないので間違いに気づきやすい。さらにAI試験委員に誤答を4つ作ってもらいます。

×カ 見えざる資産は、企業の財務諸表に明確に記載される無形の資産を指す。(→○されない)
×キ 見えざる資産は、企業の短期的な利益向上には寄与しない。(→○にも)
×ク 見えざる資産は、主に外部から購入可能なリソースで構成される。(→○企業の内部で生じる)
×ケ 見えざる資産は、企業の内部情報の流れからのみ生じ、外部との情報交換からは生じない。(→○以外にも、も生じる)

例題:「経営」R6第22問 組織学習 Aランク

Q
組織学習に関する記述として、最も適切なものはどれか。
A

×ア 「有能さの罠(competency trap)」とは、これまでの学習の結果として高い能力を構築し成果を上げているために、学習をやめてしまうことである。
×イ 高次学習とは組織の上位階層のみで生じる行動レベルの学習であるのに対して、低次学習は組織の下位階層のみで生じる行動レベルでの学習である。
×ウ 組織学習とは、組織ルーティンの変化の中で組織成果に正の貢献をもたらすもののみを指す
○エ 組織メンバーが環境の変化に対応した新しい知識を獲得しても、組織によって規定された役割が制約となって、組織としての学習が進まないことがある。
×オ ダブルループ学習とは行動とその結果を振り返り行動を修正することを何度も繰り返すものであるのに対して、シングルループ学習とは行動を一度だけしか修正しないものである。

ん。

×→○
×ア学習をやめて現状に満足して
×イ組織の上位階層のみで生じる
組織の下位階層のみで生じる
これまでのやり方を見直す
現状のままにとどまる
×ウのみを指す以外も含む
×オ行動を一度だけしか既存の学習範囲内のみでしか

ふぞろい依存でうっかり合格するため現状に満足し、既存ノウハウの範囲内の裸踊りしかできないのが、隣のD社の致命傷。さらに誤答選択肢を4つ追加し、心底からかうチャンスな。

×カ シングルループ学習とは、組織の基本的な価値観や目標を見直し、根本的な変革を促す学習プロセスである。(→○ダブルループ)
×キ 高次学習は、組織内の特定の部門や個人に限定され、組織全体には影響を及ぼさない。(→○されず、及ぼす)
×ク 有能さの罠(competency trap)とは、組織が新しい技術や方法を積極的に採用し続けることで、既存の能力が低下する現象を指す。(→○避ける)
×ケ 組織学習は、組織メンバー全員の学習が進めば必ず促進され、組織の構造や文化は影響しない。(→○されるとは限らず、が影響する)

例題:「経営」R6第31問 チャネル Aランク

Q
BtoBマーケティングに関する記述として、最も適切なものはどれか。
A

○ア BtoBマーケティングでは、社内での慎重な検討を経て購買意思決定がなされるが、ブランドのイメージに頼る購買も存在する。
×イ BtoBマーケティングでは顧客は取引先企業であるため、不特定多数の消費者を対象とするBtoCマーケティングとは異なり、広告は不要である
×ウ BtoBマーケティングにおける顧客とは取引先企業であるため、クチコミは発生しない
×エ 不特定多数の消費者を対象とするBtoCマーケティングとは対照的に、BtoBマーケティングでは特定少数の取引先企業との長期的関係が重要であるため、現在の取引先企業の要望に応えることだけに専念することが必要である。

す。

×→○
×イは不要であるの比重は下がる
×ウしないする
×エだけに専念することがを優先することも

正答率Aとは、○アが正解であるほかに、×イウエが明らかに違うと分かる。ここでその3つを正文化して語彙を増やすか、そこに気づかず「2次」ふぞろい勉に励んでしまうかが、人生2択の始まりです。

×オ BtoBマーケティングでは、購買プロセスが複雑であるため、感情的な要素は購買意思決定に影響を与えない。(→○に関わらず、与えることがある)
×カ BtoBマーケティングでは、取引先企業の数が多いため、個別の関係構築は不要である。(→○に関わらず、も必要)
×キ BtoBマーケティングにおける製品やサービスは、すべての取引先企業に同じ価値を提供するため、カスタマイズは必要ない。(→とは限らず、も求められる)
×ク BtoBマーケティングでは、価格が最も重要な要素であり、品質やサービスは重視されない。(→○価格・品質・サービスともに重要な要素である)

今日のまとめ

Q
正答率ABランクとはごく基本の知識であり、ここを多義的に固めておくほど「2次」で応用が利きやすい。その辞書に負けない分厚さゆえ正解1つを覚えるのが精一杯の過去マス勉に比べ、基礎+応用力へのアプローチが段違いすぎて草。
A

さらに正答率ABランクで初心に戻る大切さとは、どうでも良い難問に右往左往したり、「1次」の基礎を怠り「2次」ノウハウに励むふぞろい勉の誤りを正文化することで加速する。次回の正答率Eランク、その次のCランクでもその効果を実感できます。

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