当試験のネットやSNSから漏れ聞こえるベテの嗚咽が、「今年の作問がまたまた変わった・・」。そうでなく「今年も同じ論点ばかり」に並べ替え、鮮やかに題意の真芯を捉えます。
なりふり構わぬ時短を進める当試験では、「見たこともない」を「何となく知っている」にする抽象化スキルが大事。どうでも良い具体化知識ばかりを覚えてブクブク肥え太り、応用が利かなくなって毎年スベるおベテを地の果てに突き落とす、おっきなチャンス到来です。
①差額法 | ②総額法 | ③総力法 |
---|---|---|
一度自分で解いてみる →間違えた所を素早く吸収 | 正解を先に見て誤答を正文化 →誤答選択肢知識を素早く吸収 | 自分で解いて、誤答嘘つき4択正文化までをコンプリート |
この方法ではまず自分で解答し、誤答した問題の解説を読み直して理解を深めます。間違えた理由を分析し、関連する理論や知識を確認することで、自分の知識の穴を埋めることができます。 | この方法ではまず正解を確認し、残る誤答選択肢の間違いを探します。解答の根拠や理論を素早く把握し、1問あたり4つの正解知識を素早く吸収できます。 | この方法ではまず自分で解答し、その後誤答を含む選択肢について詳細に分析します。正答を含む選択肢の根拠を深く掘り下げることで、理想的な知識が身に付きます。 |
×この方法をとると途中で力尽き、コロコロ2割の後続集団に飲み込まれます。 | ○「1次」免除者の知識updateにはこれが最も有効です。正解を先に確認して問題を一から解く時間をカットしたうえで、誤答選択肢のバツをマルに直して効率的に吸収でき、「2次」で使う最新知識に素早く更新します。 | △理想的にはこの方法が望ましいですが、R6過去問を一から解くと途中で力尽きそうな方は、②総額法を選びましょう。 |
【R6経営総まとめ】解き直し不要で全問解説 / R6「事例Ⅱ」「Ⅰ」の傾向変化予想
R6「経営」を一々解き直すより、正解を先に見て誤答選択肢の正文化を進める。すると今年の「事例Ⅱ」「Ⅰ」がどう変化しそうか、隣が知らない内に予想できます。
R6解き直し不要で全問解説~傾向変化まとめ~
①聞いたこともない初見知識がバンバン出てくる
②予め知って当てるより、国語のセンスで当たる
③マーケは知識問題が減り、全体的に易化
④戦略論出題傾向は不変ながら、考えさせる方向に進化
⑤実務で注目の組織論は、新旧知識を程よく出題
5マーク1論点法で「2次」傾向変化を先行予測
【マーケ】
・第39・40問→マーケティングリサーチの出題可能性有
・第31問チャネル・第34問広告→R6「Ⅱ」に出るのは価格以外
・第35問人的販売 →B2B、B2Cにおける営業組織の役割変化
【戦略論】
・第4問PPM →「事例Ⅰ」競合分析など計算問題の出題可能性
・第8問ポーター衰退産業 →古典的な競争論も押さえておく
・第13問エフェクチュエーション →ベンチャー知識は必須
【組織論】
・第23問組織ライフサイクル →衰退型ゆで蛙企業が再出題?
・第20問コンフリクト →「事例Ⅰ」で出題があれば史上初?
・第15・16問リーダーシップ →診断士による変革への期待
前提:R6 全41マーク 4択正誤表
R6免除者との公平上、R6だけの初出知識が「事例Ⅰ~Ⅲ」で加点されることは100%ない。それより【どの設問が、どの過去問と同じ論点か】の紐付けな。
設問 | 領域 | 章 | 論点 | ア | イ | ウ | エ | オ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
29 | マ | 3Aマーケティング・マネジメント | 1コトラー | ソサイエタル・マーケ | 利益とつながる | 分野に含まれる | ○ | |
39 | マ | 3Bリサーチ・消費者行動 | 2マーケティングリサーチ | 名義尺度 | (調査中) | ○ | 標本調査 | 両方二次データ |
40 | マ | 3Bリサーチ・消費者行動 | 2マーケティングリサーチ | 自分でわからないデータでは無効 | 有効である | ○ | 開放の窓で有効 | 開放の窓で有効 |
38(1) | マ | 3C製品戦略 | 1製品ライフサイクル | 適応化 | 有効である | 早期多数 | スノッブとバンドワゴン | ○ |
38(2) | マ | 3Bリサーチ・消費者行動 | 3情報探索 | 無意識情報でも有効 | ○ | 作業記憶 | (調査中) | |
36 | マ | 3C製品戦略 | 2開発プロセス(後発の優位性) | ○ | ||||
28 | マ | 3C製品戦略 | 3ブランド戦略 | ブランド拡張 | ○ | ブランドアンブレラ | 想起集合と認知度 | |
37 | マ | 3D価格・チャネル・販促 | 1価格 | バンドリングの価格差 | ○ | ダイナミック・プライシング | フリーミアム | |
31 | マ | 3D価格・チャネル・販促 | 2チャネル | ○ | B2Bでの広告 | B2Bでの口コミ | B2Bでの長期的関係 | |
34 | マ | 3D価格・チャネル・販促 | 3広告・販促 | PRの定義 | ダイレクト・レスポンス | プロモーション手法 | ○ | |
35 | マ | 3D価格・チャネル・販促 | 3広告・販促 | 営業と人的販売 | ○ | 後半で人的販売 | コストがかかる | ダイレクト・マーケティング |
30 | マ | 3D価格・チャネル・販促 | 4デジタルマーケ | ○ | ||||
32 | マ | 3D価格・チャネル・販促 | 4デジタルマーケ | ○ | ||||
33 | マ | 3D価格・チャネル・販促 | 4デジタルマーケ | SNS広告 | SNS企業アカウント | 口コミの経験属性 | インフルエンサー・マーケ | ○ |
3 | 戦 | 1B成長戦略 | 1ドメイン | ○ | ||||
4 | 戦 | 1B成長戦略 | 2PPM | 事業C | ○ | 事業A | シナジー非考慮 | 事業B |
2 | 戦 | 1B成長戦略 | 4VRIO | を含む | も含む | される | ○ | なりやすい |
5 | 戦 | 1B成長戦略 | 5企業間連携 | MBO | クラウンジュエル | ホワイトナイト | ○ | パックマン戦法 |
7 | 戦 | 1C競争戦略 | 1 5フォース(新規代替) | 負 | 小さく | ○ | 大きい | しにくい |
6 | 戦 | 1C競争戦略 | 2コスト・リーダーシップ | ○ | 資本効率向上 | 規模の経済 | 新規市場参入 | 範囲の経済 |
8 | 戦 | 1C競争戦略 | その他ポーター | ○ | 楽観的 | 増加 | 拠点確保戦略 | にも影響される |
10 | 戦 | 1D技術経営 | 1アーキ(モジュール) | 差別化 | インテグラル | ○ | 差別化 コスト低減 | |
9 | 戦 | 1D技術経営 | 2イノベーション | ○ | 製品の新規性 | 前に | 有機的 | は減少し |
13 | 戦 | 1D技術経営 | 4ベンチャー | 手中の鳥 | 許容可能な損失 | レモネードの原則 | ○ | クレイジーキルト |
11 | 戦 | 1D技術経営 | 5海外 | ○ | することを避け | ゆるやかに | を優先する | することを避ける |
12 | 戦 | 1Eガバナンス他 | 社会責任CSR | 求めつつ | ○ | ○ | ○ | ○ |
16 | 組 | 2A組織構造論 | 3アンゾフ(階層別意思決定) | ○ | ○ | ○ | 情報処理能力を持つ場合 | ○ |
14 | 組 | 2A組織構造論 | 5戦略と組織設計 | ○ | 減少 | 向上 | 減少 | |
1 | 組 | 2A組織構造論 | 6環境不確実性 | 意図的戦略 | 新事業戦略 | シナジー効果 | 戦略は組織に従う (アンゾフ) | ○ |
23 | 組 | 2A組織構造論 | 7組織ライフサイクル | ○ | ○ | 官僚制の逆機能は精巧化段階 | ○ | |
21 | 組 | 2A組織構造論 | 8部門間調整 | 生じにくい | ○ | 広げる | 弱める | の他にも |
18 | 組 | 2B組織行動論 | 1モチベ(内容理論) | 他の欲求 | ○ | 尊重 | 5つ | |
19 | 組 | 2B組織行動論 | 2モチベ(過程理論) | 尊重 | されない | 尊重 | ○ | 含まない |
20 | 組 | 2B組織行動論 | 4チーム(コンフリクト) | ○ | 協調 | 妥協 | 適応 | 競争 |
17 | 組 | 2B組織行動論 | 5リーダーシップ | 方法の一つ | することもある | 達成することがある | とは言えない | ○ |
15 | 組 | 2B組織行動論 | 6組織文化 | ○ | ||||
22 | 組 | 2B組織行動論 | 7組織学習 | 現状に満足して | やり方を見直す | 以外も含む、 | ○ | 既存の学習範囲で |
24 | 組 | 2C人的資源管理 | 労働基準法 | ○ | ||||
25 | 組 | 2C人的資源管理 | その他労働法 | ○ | ||||
26 | 組 | 2C人的資源管理 | その他労働法 | ○ | ||||
27 | 組 | 2C人的資源管理 | 労働基準法 | ○ |
一見初見ドッキリなR6「経営」41マークも、論点別に抽象グルーピングすると、同じ所がしつこく聞かれる。今年の41マークもほぼどこかにプロット可能です。
「事例Ⅱ」「マーケ」14マーク最新知識
わが「事例Ⅱ」とは与件根拠をいかに引用するかのダナドコゲーム。こうやって過去問をマインドマップに紐付けすれば、追加知識など不要とわかって安心です。
マーケティングコンセプト・リサーチ 3マーク
先進的なH24「コーズ・リレーテッド」出題で尊敬を集めてからもう12年。今はむしろ「事例Ⅲ」の方がよほどマーケらしいと酷評です。
コトラーのソーシャルマーケティングは、多様な解釈が年々更新されていくので、ネットで探すと迷います。ここは迷わず、コトラー本を1冊読破する方が、結果的に近道です。
× | →○ | |
×ア | ソシオエコロジカル・マーケティング | ソサイエタル・マーケティング |
×イ | つながってはならない | つながっていく |
×ウ | ではない | に含まれる |
ソサイエタル・マーケティングなどソーシャル・マーケティングに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 企業が文化支援を行うメセナや慈善行為を行うフィランソロピーの活動は、企業による社会貢献活動であるから、ソシオエコロジカル・マーケティングの一部と理解することができる。 ×イ ソサイエタル・マーケティングの根底には、企業が行う社会貢献は当該企業の利益につながってはならないという考え方がある。 ×ウ 貧困問題を解決するといった社会課題においては、貧困者に自立を促すなどのコミュニケーション活動だけでなく、そもそも貧困が生まれる社会そのものを改革するといった構造的な問題解決も必要である。しかしこのような構造的な問題解決は、ソサイエタル・マーケティングが扱う分野ではない。 ○エ マーケティングの4 Pの1 つである「製品(プロダクト)」とは、顧客にベネフィットをもたらす何らかの製品・サービスであるが、ソサイエタル・マーケティングにおける製品・サービスには、例えば「投票に行こう」というような、社会に向けた提案も含まれる。 |
×アエオはよくわかっていないとうっかり選びがち。×イの「ビール売上減の仮説を立てよ」は、国内MBAのあるあるテーマなので、何リサーチに該当するかは追って更新します。
× | →○ | |
×ア | 間隔尺度 | 名義尺度 |
×イ | インサイト・リサーチ | ○○リサーチ(調査中) |
×エ | 悉皆調査(=全数調査) | 標本調査 |
×オ | は一次 | も二次 |
マーケティング・リサーチに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア サーベイ法では、間隔尺度、序数尺度、比例尺度、名義尺度によってデータが収集される。このうち、調査対象者の選択した回答番号が数字としての意味を持たず、回答番号の違いが単に対象者の質的な違いを分類するだけの意味を持つ尺度は間隔尺度である。 ×イ 自社ビールの売上が落ちてきている原因の1 つとして「テイストが軽すぎる」という仮説が立てられた場合、自社ビールのテイストに関する消費者データを収集して分析し、仮説を明らかにしようとする調査をインサイト・リサーチと呼ぶ。 ○ウ 消費者の発言データは、コーディングにより頻度を算出したり、コード間の結びつきを図示したりするなどして解釈が行われる。データの解釈では、分析者の主観を排除し、客観的に結果を示すことが重視される。 ×エ データ収集において、リサーチ対象となる母集団の全てを対象に調査を実施する全数調査に対し、母集団の一部を標本として抽出して調査を実施する悉皆調査では、母集団の属性を反映した標本を抽出することが重視される。 ×オ マーケティング・リサーチで収集および利用されるデータの中で、自社の売上や顧客情報といったすでに社内に蓄積された内部データは一次データに該当し、他の組織が収集した外部データは二次データに該当する。 |
ジョハリの窓を知らなくても、国語の語感で当たる設問です。
× | →○ | |
×ア | どの窓の | 自分ではわからない |
×イ | ではない | である |
×エ | と「盲点の窓」 | (削除) |
×オ | 「未知の窓」 | 「開放の窓」 |
下図は、「自分でわかっている」自己と「他人がわかっている」自己の一致・不一致を、窓のように見える4 つの枠に分類したジョハリの窓と呼ばれる概念図である。企業が消費者の自己に関するデータを収集する場合、どのリサーチ手法が、どの窓の自己データ収集において有効かを記した記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
×ア インタビュー調査は、どの窓の自己データの収集についても有効ではない。 ×イ 行動観察調査は、「開放の窓」についてのデータを得るために有効ではない。 ○ウ 行動観察調査は、「盲点の窓」についてのデータを得るために有効である。 ×エ 定量的なアンケート調査は、「開放の窓」と「盲点の窓」についてのデータを得るために有効である。 ×オ 定量的なアンケート調査は、「未知の窓」についてのデータを得るために有効である。 |
Product 製品 4マーク
製品ライフサイクル⇔キャズムの関連付けはマスト。「事例Ⅱ」与件の根拠選びを狙って当てるか、たまたま当たるかの裏付け知識がここになります。
長い設問ほど、少ない字数の修正で直せる傾向にある。インフルエンサーとオピニオンリーダーの違いを明確にし、インフルエンサーを低評価にしたのは、いかにもSNS嫌いの当試験らしくて草。
(設問1) | × | →○ |
×ア | 標準化 | 適応化 |
×イ | ではない | である |
×ウ | 後期多数(レイト・マジョリティ) | 早期多数(アーリー・マジョリティ) |
×エ | スノッブ | バンドワゴン(下線部あべこべ) |
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 |
消費者市場の分析は、企業が適正な製品を、適正なタイミングや方法で、適正なターゲット顧客に販売するために不可欠である。企業は、消費者を取り巻く①社会文化的要因や②個人的要因を分析することによって、各消費者に適したマーケティングの実現を目指している。 |
(設問1 ) 文中の下線部①に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア グローバル市場参入における標準化と適応化の決定においては、日本製という原産国イメージを利用する場合には、標準化のマーケティングが実施され、原産国イメージを利用しない場合には、現地の消費者に及ぼす社会制度や文化などの分析に基づく適応化のマーケティングが実施される。 ×イ 社会階層は、人種や宗教などが多様な国や地域のセグメンテーションでは有効な変数であるが、日本においてはセグメンテーションの変数として有効ではない。 ×ウ 準拠集団の影響をイノベーションの普及理論に当てはめてみると、オピニオンリーダーは早期少数採用者として新製品の普及に影響を与え、インフルエンサーは後期多数採用者として当該製品の普及に大きな影響を与える。 ×エ 消費に関する他者の影響を説明する理論には、他者の消費行動が欲求を増大させるスノッブ効果、他者の消費行動が欲求を低下させるバンドワゴン効果、値段が高いことが欲求を増大させるヴェブレン効果などがある。 ○オ デモグラフィック変数には、性別、年齢、年収、社会的地位、ライフステージが含まれ、サイコグラフィック変数には、趣味、価値観、関与、ライフスタイルが含まれる。 |
マーケティング上の心理効果の説明は非常に多数あります。×エについては調査中です。
(設問2) | × | →○ |
×ア | は働かない 大きな | も働く 一定の |
×ウ | 手続き的記憶 | 作業記憶(ワーキングメモリ) |
×エ | 同化効果 | (調査中) |
(設問2 ) 文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 過去の経験や知識、自己との関連性などに基づき膨大な商業的情報に対して選択的に注意を向けるという知覚機能は、無意識に働きかける情報に対しては働かない。そのため、サブリミナル広告は製品のブランド化に大きな影響を与える。 ○イ 消費者の関与水準とブランド間の知覚差異によって購買行動を分類したアサエルによると、バラエティ・シーキングが最も起こりやすいのは、関与が低く、ブランド間の知覚差異が大きい場合である。 ×ウ 消費者の購買意思決定に影響を与える記憶では、一時的に情報を保持する手続き的記憶と、情報の保持期間が長く、一生にわたり潜在的に保持されるエピソード記憶や意味記憶の役割が明らかにされている。 ×エ 製品が魅力的に見えたりそうでなかったりすることに、天気や店舗の雰囲気といった、製品とは無関連な原因から生じている感情が影響を及ぼすことがある。同化効果と呼ばれるこのような現象は、感情が生じている原因を消費者が正しく認識している場合には見られない。 |
6択させる珍しいタイプの出題。内容や知識そのものより、選択肢の組み合わせパターンを先に見て、その場のアドリブやセンスで当てる設問です。
○後発優位で表示 | a | b | c | d | e | f |
×ア | × | × | ||||
×イ | × | × | ||||
×ウ | × | ○ | ||||
×エ | ○ | × | ||||
○オ | ○ | ○ |
以下のa~fは、新製品に関する先発優位または後発優位についての記述である。このうち、先発に比べて後発の方がよりメリットが大きいとされる記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
×a 経験効果が大きい。 ×b 製品の規格をコントロールしやすい。 ×c 金銭的コストや心理的コストなどの切り替えコストの発生を利用できる。 ○d 需要の不確実性を見極められる。 ×e 消費者の心の中に参入障壁を形成できる。 ○f PLCにおいて主流となる顧客ニーズに対応しやすい。 |
ブランド戦略の4つのマトリクスは、毎年何かしら出るので事前に覚える。「事例Ⅱ」で問われます。
× | →○ | |
×ア | のリポジショニング | 拡張 |
×ウ | ダブルチョップ | ブランドアンブレラ |
×エ | 際立った異質性 | 劣らない認知度 |
ブランド・マネジメントに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア ある企業が既存事業とは異なる新たな事業領域に進出する際に、既存事業で構築してきた既存のブランドを新事業でも用いることを、ブランドのリポジショニングと呼ぶ。 ○イ 企業が既存製品と同一カテゴリーに新製品を投入する際には、そのカテゴリーの既存製品に用いてきたブランドを用いることも多いが、あえて新しいブランドをつけることがあり、これをマルチ・ブランド戦略と呼ぶ。 ×ウ ブランドや企業の創業者の物語、目指す大きな方向性、専門性などをコーポレート・ブランドによって示し、その下に個々のプロダクト・ブランドが位置づけられることも多いが、これら2 種類のブランドを同時に冠することをダブルチョップ戦略と呼ぶ。 ×エ マーケティングにおいては、自社のブランドが消費者の想起集合に含まれるようにすることが極めて重要である。このためには、すでに想起集合に入っている競合ブランドと比較して際立った異質性を自社ブランドにもたせることが、まず最初に必要である。 |
その他3P 4マーク
R5「サブスクリプション」はR3「経営」第32問(設問1)でちゃんと出題済。今年もヘタクソな冷や汗をかきたくないなら、直近5年の全選択肢チェックはマストです。
例年手の込んだ作問をする価格論点にしては、ごく簡単に正文化できるサービス問題です。
× | →○ | |
×ア | を避けるため 十分に大きくしておく | とは無関係に 大きくし過ぎない |
×ウ | されない | されることもある |
×エ | なりにくい | なりえる |
価格設定に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 価格バンドリングでは、バンドリングされる2 つの商品間におけるカニバリゼーションを避けるため、商品間の品質や価格などの差を十分に大きくしておく必要がある。 ○イ キャプティブ・プライシングは、例えばプリンターとインクカートリッジのような組み合わせにおいて、プリンターの価格を安くして購入を促し、インクカートリッジで利益を確保していこうとする価格戦略である。 ×ウ ダイナミック・プライシングは、宿泊や航空のサービスなどの需給に大きな変化が生じやすいカテゴリーでは適応されるが、自動販売機や小売店頭で販売されるような需給の変化が小さいカテゴリーでは適応されない。 ×エ フリーミアムは、スマートフォンなどの高価格商品においては当該ブランドを選択する吸引力になりうるが、ファストフードのコーヒーなどの低価格商品においては当該店舗に来店する吸引力になりにくい。 |
×イウエがどうみてもおかしい、サービス問題です。
× | →○ | |
×イ | は不要である | の比重は下がる |
×ウ | しない | する |
×エ | だけに専念することが | を優先することも |
BtoBマーケティングに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア BtoBマーケティングでは、社内での慎重な検討を経て購買意思決定がなされるが、ブランドのイメージに頼る購買も存在する。 ×イ BtoBマーケティングでは顧客は取引先企業であるため、不特定多数の消費者を対象とするBtoCマーケティングとは異なり、広告は不要である。 ×ウ BtoBマーケティングにおける顧客とは取引先企業であるため、クチコミは発生しない。 ×エ 不特定多数の消費者を対象とするBtoCマーケティングとは対照的に、BtoBマーケティングでは特定少数の取引先企業との長期的関係が重要であるため、現在の取引先企業の要望に応えることだけに専念することが必要である。 |
近年の通販あるある。単なる広告・PRでなく、そのまま集客につなげることをDRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)と呼ぶそう。R6こそ出ませんが、数年先の「事例Ⅱ」で出題されるでしょう。
× | →○ | |
×ア | サンプル配布、OOH | (削除) |
×イ | マス | 自社 |
×ウ | ダイレクト・レスポンス | (削除) |
PR(パブリック・リレーションズ)に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア PRの定義には、広報誌、ロビー活動、サンプル配布、プレスキット、セミナー、OOHが含まれる。 ×イ ダイレクト・レスポンスとは、マスメディアを用いて特定のターゲットを対象としたメッセージを送り、直接反応を得るプロモーションであり、特定顧客との関係を構築するためのツールとして用いられてきた。 ×ウ プロモーションの具体的な手法については、伝統的な分類では、広告、販売促進、ダイレクト・レスポンスおよびパブリシティをプロモーション・ミックスとしてきた。 ○エ ペイド・パブリシティは、企業が取材費や記事制作経費などを負担することによってメディアに記事やニュースを掲載してもらう方法であり、実質的には広告と捉えることができる。 |
B2C(チャネル)×人的販売(プロモーション)を組み合わせた、論点またぎの良問です。
× | →○ | |
×ア | にくく 極めて小さい | やすく 大きい |
×ウ | 前半 | 後半(下線部あべこべ) |
×エ | 極めてコスト効率が高い | コストがかかる |
×オ | 非人的 含まれない | (削除) 含まれる |
BtoCマーケティングにおける人的販売に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 経営トップの意向や判断が強く影響するBtoBマーケティングでは、顧客企業との接点を担う営業人材の選好や判断が購買意思決定に反映されにくく、BtoCマーケティングに比べて、営業人材が担う役割は極めて小さい。 ○イ 消費者自身では購買意思決定が困難な製品・サービスや、購買に際して高い知覚リスクを感じるような製品・サービスの場合に適したプロモーション手段である。 ×ウ 全体的なプロモーション効果を高めるためには、購買プロセスの前半に購買者の選好、納得感、行動に強く影響を与える人的販売が実施され、購買プロセスの後半にリマインドのための広告や販売促進が実施される。 ×エ 対応可能な消費者の数が限られる一方、相手の状況や反応を把握しながら柔軟な対応ができるため、高い認知率を獲得するためには、極めてコスト効率が高いプロモーション手段である。 ×オ ダイレクト・マーケティングは、消費者へのダイレクトな非人的チャネルを利用して、仲介業者を介さずに顧客に到達し、財やサービスを提供する活動であるため、これに人的販売は含まれない。 |
デジタル/関係性マーケ 3マーク
R6は関係性マーケの出題をゼロにして、デジタルマーケ全振りにしてきました。
新傾向の出題ですが、事前知識不要の常識と国語で当たります。
A | B | C | D | |
×ア | Wを知らない | スティック型掃除機をリピート購買する | スティック型掃除機の購入経験が一度ある | スティック型掃除機に関心がある |
×イ | Wをまだ知らない | Wを少し知っている | スティック型掃除機の具体的購入計画がある | スティック型掃除機に関心がある |
×ウ | スティック型掃除機を検討している | Wを推奨する | Wに関心がある | Wを認知する |
×エ | 掃除機の買い替えを検討している | Wを推奨する | スティック型掃除機を検討している | 掃除機の想起集合にS社が入っている |
○オ | 掃除機の買い替えを検討している | スティック型掃除機に関心がある | スティック型掃除機を具体的に検討する | Wを購入する |
S社は、家庭用の充電式スティック型掃除機の新製品(「W」とする)を近々発売する予定である。そこでS社では、さまざまな顧客セグメントに対してカスタマー・ジャーニーを作成しようとしている。下図は、そのうち1 つの顧客セグメント(図中の「顧客タイプX」)についてのカスタマー・ジャーニーを示している。 図中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
これも事前知識でなく、常識で当てる問題です。あまり簡単にて国語で解けてしまうのも、学習意欲を削ぐ欠点ありと苦言を呈します。
A | B | C | D | |
×ア | 差別化戦略の策定 | セグメンテーション | コンテンツの制作 | コンテンツの配信と拡散 |
×イ | セグメンテーション | ターゲットの設定 | コンテンツの制作 | コンテンツの配信と拡散 |
×ウ | セグメンテーション | ターゲットの設定 | コンテンツの配信と拡散 | リピートの獲得 |
○エ | ターゲットの設定 | コンテンツの制作 | コンテンツの配信と拡散 | コンテンツの評価と改善 |
×オ | ポジショニング政策の立案 | セグメンテーション | コンテンツの評価と改善 | コンテンツの配信と拡散 |
マーケティング・コミュニケーションにおいては、コンテンツのマネジメントが重要である。下図は、典型的なコンテンツのマネジメント・プロセスを示している。図中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
R5第32問の類題で、口コミで得られるのは信頼属性ではなく経験属性です。×またエのインフルエンサー・マーケティングは改正景表法で規制され、下火に向かいます。
× | →○ | |
×ア | いない | いる |
×イ | このため、原則的には はない | この他に がある |
×ウ | 信頼 | 経験 |
×エ | 設計し 統制 | 設計することなく 依頼 |
マーケティング・コミュニケーションにおけるSNSの利用やその役割に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア SNS広告にはさまざまなタイプがあるが、利用者を目的ページへ遷移させることを意図していない。 ×イ SNSとは、消費者が自由に投稿したり、相互にコメントしたり参照し合ったりする場である。このため、原則的には企業が開設するアカウントからSNS上に投稿されることはない。 ×ウ 消費者によって毎日SNS上に投稿されるクチコミは、消費者によって発信された情報であるために信頼性が高い。すなわち、SNS上のクチコミには信頼属性に関する情報が豊富に含まれている。 ×エ フォロワー数が極めて多い著名人をインフルエンサーとして起用し、当該インフルエンサーを通じてSNS上で企業が情報発信を行う場合、当該企業の意図通りに実施されるように、企業は厳密にコミュニケーションを設計し、インフルエンサーを統制して情報発信を行っている。 ○オ ほとんどの消費者は、自己のアカウントにログインした状態でSNSを利用する。このためSNSでは、基本的に企業はクッキーを使用せずに広告配信のターゲティングを行うことができる。 |
「事例Ⅰ」「戦略論」12マーク最新知識
近年大人気の「マーケ」、多様化マネジメントに不可欠の「組織論」に比べ、目立った新論点のない「戦略論」。事業承継・M&Aブームのビッグウェーブを捉え、次にどんなイノベを起こすかに注目な。
成長戦略4マーク
毎年鉄板だったドメインの出題が大きく変わり、「2次」事例の変化を予感させます。
毎年出ていた「ドメイン」「多角化の類型」に代わり、少し変わった計算問題が出ました。この手の問題はその場のアドリブで当たれば良く、当面は暗記不要とします。
ある企業では4 つの事業を展開している。以下は、各事業(①~④)の事業内容とある年度における売上高である。製品Aと製品B、部品Cは技術的に関連しているものとする。 |
① 製品A事業:960億円 ② 製品B事業:10億円 ③ 部品C(製品Aの原材料の1 つ)事業:20億円 ④ 不動産事業:10億円 |
R.ルメルトの多角化の分類に基づいたこの企業の多角化の程度として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 なお、この多角化の分類では、多角化企業は以下の基準で分類されるものとする。 |
・専門化率が95 %以上のものは単一事業企業 ・専門化率が95 %未満で垂直率が70%以上のものは垂直的主力事業企業 ・専門化率と垂直率が70%未満で関連率が70%以上のものは関連事業企業 ・専門化率と垂直率、関連率のいずれもが70%未満のものは非関連事業企業 |
×ア 関連事業企業 ×イ 垂直的主力事業企業 ○ウ 単一事業企業 ×エ 非関連事業企業 |
毎年定番のPPMが、初めて計算問題として出題されました。計算をしなくても、事業D=花形さえ決めれば、○イ一択にできます。
× | →○ | |
×ア | (負け犬の説明)事業B | 事業C |
×ウ | (問題児の説明)事業C | 事業A |
×エ | 技術シナジーを生むための | ※PPMでは事業間シナジーを考慮しない |
×オ | (金のなる木の説明)事業D (問題児の説明)事業C | 事業B 事業A |
以下の表は、企業Xのある年度の各事業の状況を示している。プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)の枠組みから示唆される記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
×ア 事業Bは、成長余地がないので、できるだけ速やかに事業清算を行う。 ○イ 事業Dは、市場シェアや競争力の維持のために、事業からの収益を自事業に再投資する。 ×ウ 最も売上高の大きい事業Bから資金を投じ、事業Cを育成する。 ×エ 最も市場シェアの高い事業Dから技術シナジーを生むための技術供与を行い、事業Aを育成する。 ×オ 最も市場シェアの高い事業Dから資金を投じ、事業Cを育成する。 |
伊丹教授が何を述べたかに関係なく、無形資産が大事な時代。×アイウオは全てあべこべで、すぐ覚えやすくなっています。
× | →○ | |
×ア | 以外で | を含む |
×イ | は含まれない | も含む |
×ウ | されることはない | される |
×エ | なりにくい | なりやすい |
伊丹敬之の提唱する「見えざる資産」に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 見えざる資産とは、「ヒト・モノ・カネ・情報」以外で企業の有する資産を総称した概念である。 ×イ 見えざる資産とは、具体的には技術やノウハウ、組織風土を指し、目に見える価値であるブランドは含まれない。 ×ウ 見えざる資産は、いったん出来上がるとさまざまな形で多重に利用されることはない。 ○エ 見えざる資産は、企業と外部との間の情報の流れだけではなく、企業内部の情報の流れからも生じる。 ×オ 見えざる資産は、競争上の差別化の源泉にはなりにくい性質を有する。 |
正解○エで一択できますが、他の4つがどうボケているかを調べると、買収防衛策に詳しくなります。
× | →○ | |
×ア | ゴールデンパラシュート | MBO |
×イ | サメ除け | クラウンジュエル |
×ウオ | パックマン戦法 | ホワイトナイト(下線部あべこべ) |
他社からの買収に対応する企業Aの行動に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 「ゴールデンパラシュート」を導入し、経営陣が既存株主から自社の株式を直接購入して上場を廃止しようとする。 ×イ 自社の重要な資産をあらかじめ売却する「サメ除け」を行う。 ×ウ 買収企業が保有する企業Aの株式を、市場価格よりも高い価格で全て買い取ろうとする「パックマン戦法」を行う。 ○エ 買収企業による企業Aの株式の大量買付に備えて、買収企業以外の既存株主が新株を市場価格より安く取得できるなどの権利を事前に与える「ポイズンピル」を導入する。 ×オ 買収企業を逆に買収しようとする「ホワイトナイト」を探す。 |
競争戦略 3マーク
一見「?」な第6問もポーターの基本戦略(コスト・リーダーシップ)の一部と捉える。古典知識と馬鹿にせず「事例Ⅰ」出題に備えます。
誤答×アイエオは、結論がすべてあべこべ。
× | →○ | |
×ア | 正 | 負 |
×イ | 大きく | 小さく |
×エ | 小さい | 大きい |
×オ | しやすい | しにくい |
M.ポーターの「業界の構造分析(5フォース分析)」における代替品に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア ある業界に代替品が存在することは、その業界の潜在的な収益性に正の影響を及ぼす。 ×イ 代替品となるものが少ないほど、代替品の脅威は大きくなる。 ○ウ 代替品のコストパフォーマンス比の向上が急速であるほど、その代替品の脅威は大きい。 ×エ 代替品を提供する業界の利益率が高いほど、代替品の脅威は小さい。 ×オ 何を代替品と見なすかは客観的に識別しやすいものである。 |
正解○アの意味が不明なので、イウエオを×にして消去法にする。話を単純にすると、垂直統合することで取引で発生するやりとりや駆け引きのコストを削減します。
× | →○ | |
×イ | 資本効率向上の説明 | |
×ウ | 規模の経済の説明 | |
×エ | 新規市場参入の説明 | |
×オ | 範囲の経済の説明 |
企業が垂直統合を行う動機や理由はさまざまである。このうち、O.ウィリアムソンの取引コスト(transaction cost)理論の観点からの説明として、最も適切なものはどれか。 |
○ア 相手企業との取引関係構築の際に、関係特殊的な資産への多額の投資を必要とするため。 ×イ 自社に蓄積された余剰資金を活用し、資本効率を高める必要があるため。 ×ウ 自社の企業規模を拡大し、規模の経済性を高めるため。 ×エ 市場の新規性が高く取引相手の企業が存在しないが、自社資源を柔軟に再配分して直接進出することができるため。 ×オ 複数の事業を傘下に収めることで、範囲の経済性を高めるため。 |
ポーター理論は、5フォース・3つの基本戦略の他にも多数乱戦(H30第5問)などがあります。深追いせず参考程度に。
× | →○ | |
×イ | 悲観的 | 楽観的 |
×ウ | 減少 | 増加 |
×エ | 刈り取り戦略 | 拠点確保戦略 |
×オ | とは関係ない | にも影響される |
衰退業界とは、景気変動や短期的要因によるものではなく、長期にわたって販売数量そのものが下降を続けている業界のことである。M.ポーターの衰退業界の競争戦略に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア 買い手が価格に敏感でなく、かつ買い手の交渉力が小さいほど、業界の売上が縮小しても、残存者は利益を得やすい。 ×イ 企業が業界内で強力なポジションを占めているほど、企業による業界の衰退予想はより悲観的になりやすい。 ×ウ 急激かつ無軌道な衰退プロセスが予想されるほど、その業界の競争の激しさは減少する。 ×エ 業界衰退期の戦略の1 つである刈り取り戦略とは、高い利益率を生み出す特定のセグメントを見い出し、その防衛を目指す戦略である。 ×オ 業界衰退の速度は、技術進歩や人口変化などの環境要因によって決まるもので、個々の企業の撤退戦略とは関係ない。 |
技術経営・その他 4マーク
定番論点から連続出題されるので、5マーク一論点法で過去問とセットで解き直すのが効果的です。
アーキテクチャはR5再試験第7問で追加知識の良問がありましたが、再び逆戻りし、ただのあべこべ問題です。
× | →○ | |
×ア | 標準化 | 差別化 |
×イ | モジュラー | インテグラル |
×エ | コスト低減 | 差別化(下線部あべこべ) |
製品アーキテクチャーとは、製品を構成する個々の部品や要素の間のつなぎ方や製品としてのまとめ方である。製品アーキテクチャーに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア インテグラル型のアーキテクチャーを持つ製品は、標準化が進んでいる。 ×イ 擦り合わせによって創造される価値が差別化要因になる製品については、モジュラー型のアーキテクチャーを持つことが多い。 ○ウ 部品間の相互依存性が高いインテグラル型のアーキテクチャーを持つ製品の場合、部門横断的に調整することが不可欠になる。 ×エ モジュラー型のアーキテクチャーを持つ製品では、部品調達業者は、部品のコスト低減ではなく、部品の差別化をしなければならない。 |
A-Uモデルを知らなくても、暗記しなくても、国語的に下線部を訂正すれば納得です。
× | →○ | |
×イ | コスト | 製品の新規性(下線部あべこべ) |
×ウ | 後に | 前に |
×エ | 機械的 | 有機的(下線部あべこべ) |
×オ | も | は減少し |
W.アバナシーとJ.アッターバックによって提唱された産業発展の段階とイノベーションのモデル(A-Uモデル)に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア ある製品について、使用状況、仕様、評価基準が顧客の間で共有されるようになると、ドミナントデザインが定まってくる。 ×イ 生産者の評価基準は、工程イノベーションが主流になると、コストから製品の新規性に移っていく。 ×ウ 製品そのものや、それを背後で支える各種の要素技術の進歩をもたらす製品イノベーションは、ドミナントデザインが生じた後により多く現れる。 ×エ ドミナントデザインが出現すると、機械的組織よりも有機的組織が、その産業において増えていく。 ×オ ドミナントデザインが出現すると、製品イノベーションも工程イノベーションも活発化する。 |
これもI-Rフレームワークを知らなくても、その場の国語アドリブで解けます。
× | →○ | |
×イ | し | することを避け |
×ウ | 密接に | ゆるやかに |
×エ | と標準化の両立を図ることの負荷を下げる | を優先する |
×オ | する | することを避ける |
ある企業では、国際化に際して、「自社の事業特性を考え、標準化を最小限に抑えながら、現地適応を最重要視する」という方針を立てた。この方針と合致する、I-Rフレームワークに基づいた経営スタイルに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア 意思決定の権限や経営資源は海外子会社に分散され、親会社は子会社と緩やかにつながる。 ×イ 親会社が海外子会社を公式的に管理・統制し、子会社間の調整を行うが、日常業務の意思決定の権限や経営資源の多くは海外子会社に分散される。 ×ウ 各海外子会社が密接につながるネットワークとなり、各地での学習成果を企業全体で活用する。 ×エ 現地化と標準化の両立を図ることの負荷を下げるために、現地企業との戦略的提携体制を整える。 ×オ 重要な意思決定や経営資源は本国や親会社に集中し、集権的に海外子会社を統制する。 |
市中やネットにある「エフェクチュエーション」の説明はどれもヘタクソ。「俺が教えてやろう」と意気込む試験委員の姿が目に浮かびます。誤答×エはどうみても変。
× | →○ | |
○ア | 「手中の鳥」の説明 | |
○イ | 「許容可能な損失」の説明 | |
○ウ | 「レモネードの原則」の説明 | |
×エ | 過去20年分のデータを精査して | 来期の価格を予測して 「飛行機の中のパイロット」の説明 |
○オ | 「クレイジーキルト」の説明 |
熟達した起業家にみられる意思決定の様式とされるエフェクチュエーションに即した行動に関する記述として、最も不適切なものはどれか。 |
○ア 既存の製品を製造する時に使用していた温水に着眼し、その温水を利用してイチゴのハウス栽培を始めた。 ○イ 新規店舗を開設する際に、目標店舗数を設定するのではなく、許容できる損失額を重視して、段階的に店舗数を増やしていった。 ○ウ 大災害が起こったことによって大きな被害を受けたが、新聞報道などで被災地に注目が集まったことを利用して、自社製品の広告に力を入れた。 ×エ 他国で戦争が勃発し、エネルギー価格の変動が見込まれるため、過去20年分のデータを精査して、来年度の利益目標を立てた。 ○オ 発売した新製品に対してある顧客からクレームを受けたが、その顧客に製品改良のための活動に参加してもらい、製品の品質向上を図った。 |
社会的責任CSRやESG投資全てを通じ、経済的リターンとの両立を目指します。
× | →○ | |
×ア | 求めず | 求めつつ |
企業の社会的責任やESG投資に関する記述として、最も不適切なものはどれか。 |
×ア 「インパクト投資」とは、測定可能かつポジティブなインパクトを社会および環境に生み出す企業に、経済的リターンを求めず投資することである。 ○イ 「統合報告書」には、企業の売上高や資産などのような従来の財務諸表で記載されている内容に加えて、温室効果ガスの排出量、有給休暇の取得率、経営者報酬の決め方などが記載される。 ○ウ CSVとは、経済的価値を創造しながら、社会課題に対応することで社会的価値も同時に創造するアプローチである。 ○エ 環境・社会問題への取り組みが十分でないと思われる企業の株式や債券を売却することによって、投資家が企業に圧力をかけることを「ダイベストメント」と呼ぶ。 ○オ 環境に対して適切な対応をしているように見せて、実態は二酸化炭素を多く排出しているような企業を「グリーンウォッシュ」と呼ぶ。 |
「事例Ⅰ」「組織論」15マーク最新知識
リモートワーク社会が定着した時、社員を監視カメラで縛り付けるか、ヤル気を出させてパフォーマンスを高めるか。診断士「組織論」への注目が、かつてない高まりを見せています。
組織構造論 6マーク
R6「経営」第1問で従来のドメインにとって代わった「創発的戦略」。これは組織論「環境不確実性」の論点であり、「今年の事例Ⅰはおっきく変えるよ?」の予告としか思えません。
× | →○ | |
×ア | 意図的戦略(⇔創発的戦略の真逆)の説明です。 | |
×イ | 新事業戦略の説明です。 | |
×ウ | シナジー効果、範囲の経済の説明です。 | |
×エ | 「組織は戦略に従う」がチャンドラー、「戦略は組織に従う」がアンゾフです。 | |
○オ | 創発的戦略の正しい説明 |
H.ミンツバーグによって提唱された創発的戦略に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 創発的戦略とは、「意図された戦略」を「計画された戦略」に落とし込むための方策を表した概念である。 ×イ 創発的戦略とは、新たな事業ドメインをつくり出すための戦略と定義される。 ×ウ 創発的戦略とは、企業が新たな市場・製品分野に進出する際、シナジー効果の創出を意図する戦略である。 ×エ 創発的戦略とは、組織形態が戦略の選択肢を狭めるという、戦略策定過程の性質を表した概念である。 ○オ 創発的戦略とは、もともとの経営計画には組み込まれておらず偶発的に起こった事象に対応することで、事後的に生み出される戦略のことである。 |
受験者に舐められないよう、1問はヘンテコ国語の出題をしないと。。そんなおかしなスイッチが入った設問ですが、国語的なセンスで解けます。
× | →○ | |
×エ | 合理性を追求する情報処理を持つ場合の説明です。 |
複雑な意思決定において、意思決定者は完全な合理性を追求できるだけの情報処理能力を持たないとされる。このような「制約された合理性」の下での意思決定に関する記述として、最も不適切なものはどれか。 |
○ア 意思決定者は、意思決定に際して利用可能な全ての代替案のうち、限られた数の代替案のみを考慮する。 ○イ 意思決定者は、代替案が満たすべき最低限の水準を設定し、その水準を満たす代替案を見つけた時点で、その代替案を選択するとともに代替案の探索を終了する意思決定原理に従う。 ○ウ 各代替案によって将来的に引き起こされる結果に関する知識は、不完全で部分的なものとなる。 ×エ 各代替案によって将来的に引き起こされる全ての結果に対して、それらを最も好ましいものから最も好ましくないものまで順位づける一貫した効用関数を、意思決定者はあらかじめ持つ。 ○オ 反復的な意思決定を行う状況では、意思決定者は行動プログラムのレパートリーを作り、それらを代替案の集合として意思決定に利用する。 |
○アが正解と決まれば、×イウエはそれぞれ形容詞をあべこべに直します。
× | →○ | |
×イエ | 増大 | 減少 |
×ウ | 低減 | 向上 |
J.ガルブレイスによれば、組織デザインの諸方策は、情報処理の必要性と情報処理能力の観点から評価できる。組織デザインの方策に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア 横断的な関係の創出は、情報処理能力を増大させる。 ×イ 自己完結的職務の創出は、情報処理の必要性を増大させる。 ×ウ 垂直的な情報システムへの投資は、情報処理能力を低減させる。 ×エ スラック資源の創出は、情報処理の必要性を増大させる。 |
× | →○ | |
×ウ | 組織構造が複雑化するにつれて官僚制の逆機能が顕著に生じる | 官僚制の逆機能が生じるのは、精巧化段階の説明です。 |
組織のライフサイクル仮説によれば、組織は発展段階に応じて直面する課題が異なる。組織のライフサイクルを起業者段階、共同体段階、公式化段階、精巧化段階に分けて考えるとき、それぞれの段階に関する記述として、最も不適切なものはどれか。 |
○ア 起業者段階では、起業家の創造性や革新性が重視されるとともに外部からの資源獲得が優先されるが、組織の成長とともに経営管理を実行できるリーダーシップが求められるようになる。 ○イ 共同体段階では、組織メンバーの凝集性の向上を図るべくトップはリーダーシップを発揮するが、トップダウンによって部下のモラールダウンが生じないようにトップは権限委譲を進めることが求められる。 ×ウ 公式化段階では、さまざまな規則や手続きが導入され、公式的な調整によって安定性や効率性が追求されるようになるが、組織構造が複雑化するにつれて官僚制の逆機能が顕著に生じるようになる。 ○エ 精巧化段階では、安定性や効率性を省みず公式的な構造を解体するとともに、新たな成長機会を自ら発見するリーダーシップの発揮が課題となる。 |
「埋め込まれた紐帯」なるヘンテコ国語を使う時点で作問者が時代錯誤。「なんとなく阿吽の呼吸」と呼び変えて解きます。
× | →○ | |
×ア | やすい 減らす | にくい 増やす |
×ウ | 絞り込み 強い紐帯に転換する | 広げ 維持する |
×エ | いっそう強める | いったん弱める |
×オ | のみによって | の他にも多様化して |
組織間関係や組織間ネットワークに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 「埋め込まれた紐帯」では機会主義的行動が生じやすいため、組織間ネットワークにおける「埋め込まれた紐帯」の比率を減らすことが望ましい。 ○イ 「埋め込まれた紐帯」で結ばれた組織間ネットワークでは、暗黙的な知識の移転が促進されやすい。 ×ウ 「弱い紐帯の強み」を最大限享受しようとすれば、関係を取り結ぶ組織を絞り込み、弱い紐帯を強い紐帯に転換することが不可欠である。 ×エ 組織にとって新奇性の高い知識をより獲得するためには、これまでに築いてきた組織との紐帯をいっそう強めることが望ましい。 ×オ 他の組織からの影響を極力排除するためには、「埋め込まれた紐帯」のみによって構成される組織間ネットワークを構築することが望ましい。 |
組織行動論 6マーク
第18問で古典的モチベ理論を問いつつ、第17問リーダーシップ、第20問コンフリクトはビジネスを先読みする意欲的な出題。【組織論に強い診断士】のこれからの大活躍を予想させます。
マズロー欲求5段階とERG理論の細かい違いを聞く、伝統的な設問。今の組織行動論はこんな古典より、新しく他にするべきことが沢山あるので、スルーでです。
× | →○ | |
×ア | その人との関係において関係欲求 | 成長や存在など他の欲求 ※○イ参照 |
×ウ | 生理的 | 尊重 |
×エ | の4つ | と尊重の欲求の5つ |
A.マズローの欲求段階説と、その修正を試みたC.アルダファーのERG理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア ERG理論では、例えばある人との関係において関係欲求が満たされない場合、人間はその人との関係において関係欲求を満たすことを追求し続けると考える。 ○イ ERG理論では、例えば成長欲求が満たされない場合、欲求段階説の想定とは異なり、より具体的で確実性の高い目標を志向する関係欲求を満たそうとするようになる可能性を想定する。 ×ウ ERG理論における関係欲求の内容は、欲求段階説における生理的欲求の一部と安全欲求、および所属と愛の欲求の一部に対応する。 ×エ 欲求段階説では、人間の持つ欲求を生理的欲求、安全欲求、所属と愛の欲求、自己実現欲求の4 つのカテゴリーに分類するのに対して、ERG理論では、生存欲求、関係欲求、成長欲求という3 つのカテゴリーに分類する。 |
当問はかなり古いH27第18問が類題です。この手の7~8年に1回しか出ない知識は、むしろ覚えない方が良いです。
× | →○ | |
×ア | 排除 高い | 尊重 低い |
×イ | される | されない |
×ウ | 排除 | 尊重 |
×オ | 含む | 含まない |
限られた資源や成果を組織メンバーに分配するに当たっては、公正な手続きを経る必要がある。このような分配手続きにおいて求められる公正を「手続き的公正」と呼ぶ。分配を受ける組織メンバーが、ある分配手続きを「公正である」と肯定的に評価する際の判断基準に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 一般的な道徳や倫理基準の影響をできる限り排除した独自性の高い分配手続きであること ×イ 特定の対象者だけに他者よりも優遇された分配手続きが適用されること ×ウ 分配手続きの影響を受ける人々の関心や価値観をできる限り排除した分配手続きであること ○エ 分配の決定プロセスにおいて修正や不服申し立ての機会があること ×オ 分配を決定する際に利用される情報が曖昧さを含むものであること |
価値観が多様化すると、社内でのいさかいが起きたり部門の壁が高くなる。その5つのマネジメントをまるっと覚えます。
× | →○ | |
○ア | 回避 | |
×イ | 競争 | 協調 |
×ウ | 協調 | 妥協 |
×エ | 妥協 | 適応(受容) |
×オ | 適応 | 競争 |
組織や集団においては、意見の相違や利害の不一致から、個人間でコンフリクトが発生することが一般的である。コンフリクトへの対処は、自己の利益を追求する度合いと、相手の利益追求を許容し協力する度合いとの組み合わせに応じて、「回避」、「競争」、「協調」、「妥協」、「適応」の5類型に分類される。コンフリクトへの対処に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア 「回避」とは、自己の利益を強く主張しない一方で相手の利益もあまり許容できない場合に、問題解決を延期して様子を見るという対処である。互いの対立点が表立つのを避けたい場合にとられやすい。 ×イ 「競争」とは、相手の利益を最大限に許容しつつ、相手に命令したり相手を説得したりすることで自己の利益も追求するという対処である。権力志向的で高い職位の人間から、順応的な低い職位の人間に対してとられやすい。 ×ウ 「協調」とは、双方がある程度の利益を獲得しつつ互いに犠牲も払うという対処である。互いの対立点を曖昧にすることでコンフリクトを自然に解消しようとする場合にとられやすい。 ×エ 「妥協」とは、当事者の一方のみが自己の利益を犠牲にして相手の利益を最大限に許容するという対処である。互いにある程度の利益をとりつつ犠牲も払うという折り合いがつけられない場合にとられやすい。 ×オ 「適応」とは、相手の利益を犠牲にして自己の利益を追求するという対処である。自己の利益を一方的に追求することで、相手との長期的な関係が損なわれても問題ないと判断される場合にとられやすい。 |
この設問では、変革型リーダー>>交換型リーダーと想定して選択肢を選びます。
a | b | c | d | e | f | g | h | |
×ア | ○ | ○ | × | ○ | × | ○ | × | ○ |
×イ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × |
×ウ | ○ | × | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × |
×エ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ |
○オ | × | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
社会や組織の転換期において、既存の体制や構造を変革するために発揮されるリーダーシップを「変革型リーダーシップ」と呼ぶ。変革型リーダーはフォロワーの価値観や態度を変化させ、フォロワーとの間で相互に刺激し合い高め合う関係を築くとされる。 一方で、定常的な状況下において有効な成果をあげるために、ギブ・アンド・テイクの交換関係をフォロワーとの間に築くことでフォロワーへの影響力を発揮するリーダーシップを「交換型リーダーシップ」と呼ぶ。 B.バスらによると、変革型リーダーシップと交換型リーダーシップは、それぞれ複数の異なる次元から構成される。これらの次元に則して、変革型リーダーシップと交換型リーダーシップの代表例を以下に示す。両リーダーシップとそれぞれの代表例との対応関係の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
<変革型リーダーシップまたは交換型リーダーシップの代表例> ×a 業績目標を達成した場合に何が報酬としてフォロワーに与えられるかを示す。 ○b 魅力的な将来ビジョンを打ち出し、ビジョンを実現する意義をフォロワーに話す。 ×c フォロワーがルールや基準から逸脱していないか日常的に注意を払う。 ○d フォロワーにとって理想的な模範となるべく率先して行動する。 ○e 前提を見直すことで、フォロワーに新たな視点から問題解決するよう促す。 ○f 個々のフォロワーのニーズや能力の多様性を認め、フォロワーの強みを伸ばそうと支援する。 ○g フォロワーがリーダーや組織に対して誇りや尊敬の念を持つように促す。 ×h 問題が深刻になってから事後的に問題に介入する。 |
国語で解きます。特に「べき」などの決めつけは厳禁です。
× | →○ | |
×ア | 有効な方法 べきである | 方法の一つ べきとは言えない |
×イ | すべきではない | することが時に求められる |
×ウ | おのずと達成される | 達成に近づくことがある |
×エ | に行える | とは言えない |
組織メンバーの行動や思考パターン、価値観などに影響を与えるものとして組織文化は注目されてきた。組織文化についての代表的な研究者であるE.シャインの組織文化論に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 質問票調査は組織文化の内容を的確に把握するための有効な方法であることから、組織文化に関する質問票調査を定期的に実施すべきである。 ×イ 組織文化は組織内部の統合という問題の解決に役立ってきたものであるため、長く続いている組織では組織文化を変革すべきではない。 ×ウ 組織文化は明文化された経営理念・価値観に沿って醸成されるため、組織のリーダーがそれらの変更を行えば組織文化の変革がおのずと達成される。 ×エ 組織メンバーであれば、目に見える組織構造や儀礼といった「人工物(artifacts)」を手がかりとして組織文化の「基本的仮定」を読み解き、組織メンバーではない第三者に組織文化の全容を説明することは容易に行える。 ○オ 組織メンバーの採用や昇進の際にリーダーが適用する基準は、組織文化に影響を及ぼす。 |
診断士試験に合格した程度で現状に満足することを「ふぞろい自慢」と呼びますが、かといって彼らが有能とは誰も思いません。
× | →○ | |
×ア | 学習をやめて | 現状に満足して |
×イ | 組織の上位階層のみで生じる 組織の下位階層のみで生じる | これまでのやり方を見直す 現状のままにとどまる |
×ウ | のみを指す | 以外も含む |
×オ | 行動を一度だけしか | 既存の学習範囲内のみでしか |
組織学習に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 「有能さの罠(competency trap)」とは、これまでの学習の結果として高い能力を構築し成果を上げているために、学習をやめてしまうことである。 ×イ 高次学習とは組織の上位階層のみで生じる行動レベルの学習であるのに対して、低次学習は組織の下位階層のみで生じる行動レベルでの学習である。 ×ウ 組織学習とは、組織ルーティンの変化の中で組織成果に正の貢献をもたらすもののみを指す。 ○エ 組織メンバーが環境の変化に対応した新しい知識を獲得しても、組織によって規定された役割が制約となって、組織としての学習が進まないことがある。 ×オ ダブルループ学習とは行動とその結果を振り返り行動を修正することを何度も繰り返すものであるのに対して、シングルループ学習とは行動を一度だけしか修正しないものである。 |
人的資源管理・労働関連法規4マークは解説省略
今日のまとめ
R6「経営」は従来の過去問と論点こそ同じながら、作問傾向をガラリと変えた。「2次は過去問こそ重要です!」と大騒ぎする過去問馬鹿のゆで蛙の面に、今年どんなションベンがかかるか注目です。