R7大ボーナスの意図に反して「Ⅳ」の話題が盛り上がらないのは、「R7はどうせ難化だろう」「再び点差がつかないだろう」の舐めプの姿勢が根っこにあるため。そこで隣を油断させた当サイト自らの手で、きっちり+20点を取りに行きます。
そこで①R6「Ⅳ」がなぜ大ボーナスで、②「Ⅰ~Ⅲ」ノウハウを全面無効化し、③それでR7「Ⅳ」を+20点にする狙い目を解説します。

① 合格者層の意図的入れ替え
R6 「Ⅳ」を破格の高配点とし、「Ⅰ~Ⅲ」対策の暗記にこだわった多年度勢を相対的に沈めることで、合格者の顔ぶれを刷新した。
② 事例ノウハウの一律無効化
R6「Ⅰ~Ⅲ」で点差をつけないことで、「2次」ムダ勉に対する警告とし、次にR7を新傾向にして新旧受験技術の入れ替えを狙う。
③ Ⅳに限ると必ず正しい1つの解き方
NPV取替投資は差額法を用いると計算量を大幅カットし得点できるため、簿記履修は不要の前提としつつ、正しい1つの解き方へのシフトを促す。
【Ⅳの超・差額法】R7取替投資で隣に+20点 / 受験2年目限定
「Ⅳの必ず正しい1つの解き方」を仮に示しても、「Ⅳ」を苦手にするうえ、自分の苦手を嫌がり楽なノウハウばかり回収するのが万年おベテ。奴らが決して模倣できない前提で、NPV取替投資の+20点を差額法で取りに行きます。
Step-1:難化する取替投資に差額法

「Ⅳ」が難化するとき、再現性の高い差額法の普及へ
「Ⅳ」計算問題は簿記履修を前提とせず、ファイナンスよりの自己流でも答自体は当たるため、好き勝手な解釈を流布しがち。
ところが生成AIの普及と同時に、簿記の理論を使うと「必ず正しい1つの解き方」に収斂するとわかってきました。
1級意思決定会計では、意思決定に必要な差額原価や差額収益、埋没原価の取り扱いが重要なテーマとなっています。これらの概念を正しく理解することで、取替投資におけるキャッシュフローの差額を適切に算出し、NPVを計算する際の精度が向上します。特に、埋没原価を無視する判断や、固定費の変動を正確に捉える能力は、事例Ⅳの高得点を狙う上で不可欠です。
事例Ⅳでは、試験委員が難易度を調整するために、計算量が多くなる取替投資の問題を出題する傾向があります。このような問題では、差額法を用いることで、必要なキャッシュフローの差額のみを抽出し、計算量を大幅に削減できます。これにより、試験時間内に解答を完了しやすくなり、他の受験者との差別化が図れます。
R6の事例Ⅳでは、差額法を駆使して高得点を獲得した受験者が多く、これが受験界で広く認知されるようになりました。差額法は、キャッシュフローの差額を明確に把握しやすく、計算ミスを減少させる効果があります。そのため、差額法を習得している受験者は、他の受験者よりも有利な立場に立つことができます。
「Ⅳ」高得点者の解き方をAIサーチで調べると、①たまたま当たる ②ファイナンス系自己流 ③簿記1級系差額法の3つ。そしてこれまで診断士受験者には至難とされた差額法も、やればできないことはないと実証されました。
Step-2:総額法⇔差額法の計算量差を検証(取替投資)
取替投資の解き方(みんなが欲しかった簿記の問題集 工簿3第10問)
①設問文の計算条件を整理する![]() | |
②まず総額法で解いてみる![]() | ③差額法を使うと計算量↓![]() |
差額法の計算削減効果をAIで測定
典型的な取替投資(耐用年数5年とし、期首投資+期末残存価値を含む)を例にした、総額法と差額法の計算量比較です。
方法 | 計算対象 | PV計算回数 | 初期投資・差額計算 | 合計ステップ数 |
---|---|---|---|---|
総額法 | ・新設備のキャッシュフロー(CF₀~CF₅) ・旧設備のCF₀~CF₅ | 12回 | ・新旧設備CFをそれぞれ集計 | PV12 + 差額1 = 13ステップ |
差額法 | ・(新設備CF − 旧設備CF)の差額CF₀~CF₅ | 6回 | ・CF差額を1回で計算 | PV6 + 差額1 = 7ステップ |
削減量 | 6回削減 | 約53%に削減 |
診断士「Ⅳ」で差額法を使うことなどあり得ず、総額で解いて→差額で検算とこれまでされてきた。ところがハイレベルな「Ⅳ」出題とその備えが進んだことで、【最初から差額法で解く】のが普及したと考えられます。
Step-3:周囲が気づかぬ・嫌がる今年が+20点のラストチャンスに?

①会計士や簿記1級ではNPVは低人気
会計士試験や簿記1級でもNPVは出題頻度が非常に低く、演習教材や研究論文で扱われる機会が少なかったため、差額法を含む高度な解法研究が進まなかった。
②自己流で当たることがあるので方針不一致
簿記履修を前提としない試験構造上、割引キャッシュフローの自己流簡易計算でも合格点を取れてしまい、標準的な解答方針が定まらず、差額法の再現度や普及が進まなかった。
③1級差額法が再現性の高い正しい解き方
しかし近年は1級意思決定会計レベルの演習を重ねる中で「差額法こそ唯一無謬の手法」と実証され、高度NPV取替投資でも差額法を用いた安定高得点術が急速に広まる見込みである。
生成AIがネットのサーチ機能を持つまでは、「Ⅳ」90~100点の人がどう解いていたかは闇の中。しかし差額法の有効性が実証され、R7にもし取替投資が出ると本当に+20点取れるため、ここを狙い目にするなら今年の内です。
今日のまとめ
そして当サイトの強みは隣のD社のパクリを決して認めない。エクセルを使って差額法の有用性を実証できるのは業界で唯一ウチだけです。
難化・変化する「Ⅳ」対策として挑戦したい1級計算問題集は、当然簿記2知識を前提とする上、1問解くのに60分かかることもザラ。そこでどんな難問でも「最も正しい1つの解き方」に決まるエクセル解説を用意しました。
2025/4/27更新 §9 設備投資の意思決定を追加しました