最初の素直な心が大切なのに、ベテ専スクールや同業D社に煽てられ「Ⅳの高得点を狙うべき!」「D友館があれば他は不要!」と謎のステマが流布する業界。そこで自他が認めるⅣ業界トップの当サイトが、Ⅳ高得点狙いを厳禁するかの説明です。
試験合格目当てのノロマ相手に、過去問の解き方ばかり教えてきたのが運の尽き。診断士の「Ⅳ」指導がデタラメだらけで、そこに試験委員の「指導」が入った経緯を解説します。
①3年連続CVPでなく1級意思決定会計 | ②R4~5の伏線でR6第2問の高配点 | ③R7は再び難化で点差をつけない |
---|---|---|
R4~R6の3年連続で「Ⅳ」第2問は従来のCVP分析を外し、1級意思決定会計(例:セールスミックス、線形計画法、内外製、追加加工)から出題しました。この変化の狙いは、過去問解法に依存する受験者をふるいにかけ、自ら傾向変化を捉えられる受験者を厚遇することにあります。 | R4~5の傾向変化から1級意思決定会計を意識して対策した受験者はR6高得点に。一方、スクール指導やSNSに依存する受験者はこの傾向変化に対応できず得点に大差がつく。この結果、自己主導の学習を行う受験者が有利との認識が広まりました。 | 多くのスクールや出版社が1級意思決定会計対策に集中することが予測される中、R7は新たな会計論点や全員が解きにくい超難問を出題し、再び点差をつけなくするとの見方が有力です。 |
【Ⅳ90点連発の謎】事例Ⅳの全振り厳禁 / 仕組まれたⅣ高得点と次の罠
するとR6「Ⅳ」高配点はベテふぞをわかっていないノウハウ勉に追い込む伏線で、R7はそのムダ勉をからかうかのように超難化し、ショボンになる末路が濃厚。それは当業界では、喉元過ぎて自慢は狙い撃たれる熱さを忘れ、うっかり80点・90点の合格自慢が続出するため。
笑劇! 再現性のない「Ⅳ」高得点自慢は翌年の事故の素

当サイトの当日再現答案提出79名中26名(32.9%)が試験合格し、うち12名に共有いただいた開示スコアとそこへの一言。「事例Ⅳ」の謎配点ぶりをまとめて振り返ります。
Type-1:Ⅳがなくても合格点
もともと「Ⅰ~Ⅲ」で平均60点以上の方なら、「Ⅳ」を恣意的に80点、90点に持ち上げても試験の合否を左右しない。この異様なスコアの出方に試験の闇を感じます。
評価 | 合計点 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅰ~Ⅲ平均 | Ⅳ | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AAAS | 283 | 59 | 69 | 63 | 63.7 | 92 | 事例ⅣはNPVの一部白紙もあった中で望外の点数でした。 他の事例は80点取れるようなイメージが湧かないままでの試験でしたので、想定に近い結果と考えています。投入時間を増やしても目に見えて点数が上がったりはしなさそうです。 |
ASAS | 278 | 56 | 76 | 69 | 67.0 | 77 | IV特化作戦のはずがあまり伸びず。 省エネ解答した他が予想以上で、やっぱりよくわからん採点基準の試験だなと思いました。 |
AABS | 274 | 69 | 60 | 53 | 60.7 | 92 | 事例4が当たったのが全てでした。 事例1?3は基本に忠実に、事例4に直前期は集中して学習したことである程度最後に得意科目が控えてるという自信を持ちながら本番臨めたことが良かったです。 |
AABS | 271 | 56 | 68 | 59 | 61.0 | 88 | 色々言いたいことはありますが…事例Iはともかく事例IIIがあまりに自己採点と違って悪くてびっくり。 事例IVは第3問NPVの配点3点とかなのでしょうか… |
AABS | 257 | 56 | 62 | 59 | 59.0 | 80 | 感触通り、事例Ⅳで逃げ切った結果になりました。 個人的にはⅠとⅡはもう少し取れててⅢが取れてないかと思っていましたが、3科目ほぼ同じ得点でなおかつ平均60点に若干届いてないのが昨年とほぼ同じ構図に。 もう少し成長を実感したかったところです。 |
SABCは、70点~、60点~、50点~、40点を示す。なお「事例Ⅰ」だけスコアが低いため、+5点の補正をしました。
Type-2:むしろ「事例Ⅰ~Ⅲ」で好得点
「事例Ⅰ~Ⅲ」で安定60点を重ねるか、どれか1つの事例で大稼ぎできた方。昨年までの合格主流で、今年R7も再びこの形に戻るでしょう。
評価 | 合計点 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅰ~Ⅲ平均 | Ⅳ | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
BSBA | 255 | 48 | 82 | 57 | 62.3 | 68 | 計算問題をそれなりに捌いて穴を埋めつつ、全体として事例2におんぶにだっこな結果でした。 組織論はもっと勉強します。 |
AAAC | 244 | 62 | 66 | 67 | 65.0 | 49 | 欲を出したアンカー(Ⅳ)が途中コースを間違えるも、中盤の貯金を僅かに残したのは幸いでした。 ⅠⅡⅢは何れも自己採点に対して±3点以内、かつ合計は自己採点通りで興味深いところです。 |
BBSB | 240 | 54 | 54 | 74 | 60.7 | 58 | 通った自信が全くないと思っていたら、本当にギリギリ通過でした。 Ⅳは白紙回答もあって40点台だと思っていたので意外な得点でした。 |
Type-3:Ⅳがなければ不合格?
「事例Ⅰ~Ⅲ」平均で60点を下回るも、「Ⅳ」70点以上を稼いで合計240点台に乗せた方たち。R7はこのタイプで無事合格を果たした方も多そうです。
評価 | 合計点 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅰ~Ⅲ平均 | Ⅳ | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ABBS | 249 | 62 | 53 | 56 | 57.0 | 78 | 事例Ⅰ~Ⅲは、手ごたえと実際の得点がマッチせず、まさに運ゲー。 事例Ⅳはまさかの78点で驚き。今回の合格は事例Ⅳの運次第と実感しました。 |
BSCS | 247 | 50 | 72 | 49 | 57.0 | 76 | 事例Ⅰは自信もあって各採点サービスでは高評価でしたがまさかの低得点。 本当に対策が難しい試験で、さっさと合格して沼から抜け出し、偉そうなこと言わずに精進せよとのメッセージと受け止めました。 |
ABBS | 245 | 56 | 56 | 56 | 56.0 | 77 | 再現答案、採点サービスの傾向から予想通りな結果でした。 事例4逃げ切りの形となり、今年の事例4ボーナスに恵まれて運が良かったとしか言えません。 |
ABCS | 242 | 62 | 55 | 45 | 54.0 | 80 | 事例Ⅳは第2問が設問1の(a)(b)、第3問が設問1しかできませんでしたのであり得ない得点になってます。 かなり得点調整されていますね。 事例ⅢはLECのA評価に対し開示はCでした。 事例Ⅳチートのたまたま合格で実力ではないことは明確ですので、今後も実力アップに励みたいです。 |
今日のまとめ
喉元の熱さを忘れた「Ⅳ」の高得点自慢を、試験委員はすかさず狙い撃ち。決して誇張を採用しないこと。
猫が見ても今回の「Ⅳ」ボーナスはたまたまであり、これがR7に再現される可能性もゼロ以下。そこに隣の一発お子ちゃま道場が「Ⅳ」高得点自慢をおっぱじめるのは本人の意思でなく、商魂たくましい周囲の大人が「Ⅳ」の自慢を書けと、なだめすかして強制するためと考えられます。