K事例Ⅳ

【Ⅳ90点連発の謎】なぜここまで会計重視? / (理由)会計上手は説明上手

R6「Ⅳ」のビッグボーナスを取り逃がし、受験2年目の簿記2スタートを心に決めたあなたのために。R6で受かっておけばどれだけ利点があったかを振り返り、2月学習開始のモチベにします。

Q
もともと会計強者=試験に確実スト合格な上位5%の一角を占める。しかしこれだけ露骨に「Ⅳ」優遇すると何が起きるの?
A

診断士試験において、「事例Ⅳ」「会計」が得意な方が短期で確実合格しやすい理由は、「説明する力」に起因します。そして今年何が起きるかを、英語のaccounting, accountabilityの語源に基づいて説明します。

会計=accounting説明責任=accontability会計に強いと事例に強い
「accounting」の語源はラテン語の「computare」(計算する)や「accomptare」(報告する)に由来し、これがフランス語を経て英語に取り入れられました。会計は、企業や組織が財務情報を整理し、報告することに関わる作業で、情報を正確に伝えるという要素が強調されています。「accountability」は、同じく「account」に由来し、「責任を持って説明する、答えること」という意味を持っています。説明責任という概念は、誰かが自分の行動や決定について説明をし、結果に対して責任を負うことを指します。つまり、どちらも「説明する」という根本的な行為に関連しており、会計は「財務に関する説明」、説明責任は「行動に関する説明」を意味するため、語源が同じになるのです。

【Ⅳ90点連発の謎】なぜここまで会計重視? / (理由)会計上手は説明上手

すると「事例Ⅳ」試験委員は、今回の90点ボーナスを連発した狙いを「説明する責任」がある。それがズバリ、「受験2年目は簿記2級から」「興味が沸けば1級意思決定会計を」です。

受験2年目に取り組む手順その効果
受験2年目学習を再開すると「事例Ⅳ」の難問と得体の知れぬ奥深さに直面し、簿記や会計の基礎が不足していることに気づきます。最初は基本的な会計知識を身に付けるため、過去問や問題集から再開し、問題を解きながら理解を意識します。①「会計」「簿記」の大切さ+難解さこの取り組みで、自分の理解不足が明確になり、どの分野に注力すべきかが見えてきます。問題を解くことで会計知識を身に付け、試験に必要な計算や分析スキルを習得できます。最終的に試験での自信が得られ、合格に向けた基盤が固まります。
改めて「事例Ⅳ」「財務・会計」に取り組む中で、簿記の体系的な知識を抜きに過去問の解き方ばかりを後追いしたことが前年の敗因と気づきます。そして簿記2級を学ぶことで、財務諸表や原価計算、キャッシュフローの基本が身に付き、試験に必要な基礎力が高まります。②中途半端な後追いがNGと知る簿記2級の学習により、財務諸表や原価計算などの基本知識が強化され、試験での解答速度と精度が向上します。これにより、試験を冷静に進められ、合格に向けた実力が向上します。
初年度のワンチャン合格を逃した場合、2年目で簿記2級以外を選択するのは悪手です。簿記2級を学び直すことで、会計の基本をしっかりと理解し、「事例Ⅳ」の計算や分析に強みを持つことができます。試験に向けて、確実に基礎を強化した後、他の学習を進めます。③2年目学習再開は簿記2から簿記2級を学ぶことで、財務会計や「事例Ⅳ」の基礎が強化され、試験問題にしっかり対応できる力が身に付きます。試験での得点向上に繋がり、最終的に合格に近づきます。
簿記2級を終えた後、更に高度な意思決定力を磨くために簿記1級論点に挑む手もあります。これにより意思決定のための会計手法を学び、「事例Ⅳ」へのアプローチを強化し、簿記1級のより実践的な知識で試験対策をさらに強化することができます。④会計に興味が沸けば1級意思決定簿記1級を学ぶことで、データドリブンでの意思決定能力が向上し、「事例Ⅳ」の得点が安定します。この知識が試験全体で役立ち、最終的に高得点を目指すことができます。

簿記2に戻って興味が沸いてから1級意思決定会計に進むか、単におベテのイケカコ裸踊りに釣られてリベンジの一心で計算ばかりに夢中になるか。その損益分岐になるのが「興味がわくか」「嫌々やるか」の違いな。

そこで今年のあなたは「管理会計」に興味を持てるか、嫌々やるか? 前者を目指すあなたにピタリのマンガでわかるシリーズ6本を再録しました。

出典はこちらの会計マンガ。そして当サイトオリジナルのエクセルを手元にDLして、早速読み進みます。

マンガでわかる管理会計~エクセル解説

会計の苦手解消のためせっかくマンガを買っても、どうしても表や説明が長くてうんざり?そんな不便を解消すべく、全設例をエクセルに収録しました。これまでに見たこともない新傾向例題付きの余裕ある方なら見逃せない一冊です。

冒頭の見せ所は、ゴリゴリ制度会計の経理部長に、いかにも数字に強いお姉さんが鮮やかな手捌きで管理会計の見方を説明。今年あなたが目指すゴールは後者です。

隣の万年ベテやふぞろいオツムが変幻自在の「Ⅳ」計算問題を苦手化する最初のつまずきが、CVPを方程式でしか解けない頭の固さ。そうでなくエクセルを使うと永年差別化ポイントを獲得します。

「事例Ⅳ」の第2問はCVP分析!と叫ぶふぞろい勢は視野が狭い。そうでなく3年連続「簿記1級意思決定会計」と気づく気配すらゼロな所が、からかいポイントな。

標準原価の思想に学び、予めテンプレを用意してから事例に入るか、そうでなく都度場当たりに答ばかりを覚えるか。残酷なⅣの格差は広がる一方です。

おベテやふぞでは一生解けない、CVPとNPVの苦手を同時に解決できる快心の一作。診断士「Ⅳ」ばかり勉強していると、一生気づかない着眼点です。

「Ⅳ」出題ローテーションからすると、R7で最も出題濃厚なのが「セグメント損益」。中小企業の事業存廃から、果てはホンダ⇔日産の経営統合の破綻の理由までわかる、大事な論点です。

今日のまとめ

Q
本来簿記不要が前提の試験で、1級意思決定会計の出題を3年続けた上で、今年まさかの90点連発で簿記2に誘導。主催者側のこのブロックサインを正しく読むか、わかっていない受験産業に課金を続けてショボンになるかの分岐が見どころ?
A

「事例Ⅰ~Ⅲ」の答は一つでないが、「Ⅳ」の答と解き方は必ず正しい一つに決まる。そして受験2年目の最適スタートは簿記2級からと気が付くあなたが大好きです。

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