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K事例Ⅳ

【2025年初夢シリーズ】簿記2級の実質義務化 / 簿記不要の原則をなぜ転換?

経理とは女子供のするもので、男は黙って営業して残業。そんな昭和の価値観ゴリゴリ大企業に間違ってお勤め中のあなたのために、簿記2級が実質義務化された試験の世界を紹介します。

R1~R6「事例Ⅳ」第2問出題領域表:これまでのCVP分析から、簿記1級意思決定出題に急シフト

Q
隣のふぞろいが目を皿にして、1つでも多くの根拠をマス目に詰めて「1点をもぎとる!」に四苦八苦するとき。近年の「事例Ⅳ」第2問がこれまでのCVP分析→これからは簿記1級意思決定に変わり、R6に至っては黙って+10~15点プラスになると気が付く。それが公認会計士や簿記1級ホルダーの強み?
A

そこで簿記2級の超基本+診断士Ⅳ対策の組み合わせならマル。ところがイケカコを筆頭に過去ノウハウや計算練習に偏重するおベテがサッパリなのは、「診断士に簿記は不要」なる昭和の価値観が抜けていないため。

①「Ⅳ」の出題がここ3年で激変②過去問偏重とノウハウ依存の末路③変化を見逃すと万年ループへ
これまでの診断士試験では簿記不要とされ、事例Ⅳも簿記知識に依存しない範囲で問題が構成されていました。しかし、近年の企業実務における財務分析の高度化や、データドリブン経営の普及に伴い、正確な数値理解と分析力が不可欠となりました。受験生がこの変化を見逃してしまう主な原因は、過去問中心の学習姿勢と情報収集の遅れです。過去の傾向に基づいて「計算問題を解くだけ」の学習を続けた場合、簿記知識を深める必要を見逃し、試験の最新動向に対応できなくなります。この変化を見逃した場合、事例Ⅳで点差を埋められず、試験全体の合格基準を満たせない状況が続きます。特に簿記知識が不足していると、財務分析や原価計算で解答の精度が低くなり、大幅な点差をつけられるリスクがあります。
そのため、事例Ⅳの計算問題はここ3年で簿記知識を強く求める方向へシフトしました。この変化により、簿記2級程度の基礎知識が事実上必須となり、特に原価計算や限界利益の理解が大きな点差となっています。また、変化を理解しても実際に簿記学習に取り組むまでの意識改革が遅れることで、必要なスキルが習得できずに苦戦する状況に陥ります。その結果、複数年受験する「万年ループ」に陥り、試験対策に費やす時間と労力が無駄になる可能性が高まります。このようなリスクを避けるためにも、受験2年目には簿記2級に着手し、試験の変化に対応することが求められます。

【2025年初夢シリーズ】簿記2級の実質義務化 / 簿記不要の原則をなぜ転換?

「事例Ⅰ~Ⅲ」を長年続けて1点2点を上げることすら大変なのに、むしろ前年比5~10点下がって夢が破れるベテが続出する闇試験。そこでなぜお受験ベテ=試験の変化を見逃す万年ゆで蛙と揶揄されるかのファクトからスタートです。

Step-1:これまでのノウハウ・常識(簿記不要)

Q
まず最初に押さえる大前提として、診断士試験ではその門戸を開き、より多くの多様な受験者に集まってもらうべく、苦手にしやすい「簿記」学習を必須にしない。この前提で学習に入るのがとっても大事。
A

よって「診断士試験に簿記は不要」とする意見は、一定の範囲で正しい。その理由を正確に確かめます。

①多様な受験者に門戸を開く

簿記を必須にしないことで、経営や会計の知識が少ない文系出身者や異業種からの挑戦を容易にします。これにより、受験者のバックグラウンドが多様化し、診断士試験が「経営の専門家育成」という役割を果たしつつ、幅広い視点を取り入れた経営診断が可能な人材の育成につながります。

②学習のハードルを下げる

簿記学習が苦手な人や時間的余裕が少ない社会人でも挑戦しやすい設計とすることで、試験への参加意欲を高めます。特に、試験準備において初年度は基礎知識を広く学ぶ時間を確保し、簿記以外の経営知識習得に集中できる環境を提供する意図があります。

③現場志向の学習を促す

簿記の知識を前提とせずに受験可能とすることで、実務経験を持つ多様な人材が自らの現場感覚を活かしながら診断士資格を目指す道を確保します。これにより、単なる理論家ではなく、現場志向の診断士を育成し、資格の実用性を高めることを意図しています。

Step-2:ここ3年の「Ⅳ」で簿記2級の実質義務化

Q
そこで「事例Ⅳ」の出題論点をCVPやNPVに固定化し、猫も黙ってⅣ60点とされ、その上NPVを超難化させて会計士でも70点以上は望み薄とした。ところがここ3年で第2問の出題が大きく変わり、R6年に至っては素点で+10~15点の差がつく事態に?
A

ここの闇は奥が深く、2015年3月の得点開示請求→得点開示の制度化→2023年の全員通知に至るまでの長きにわたり、「Ⅳ」でうっかり点差をつけると万年計算お馬鹿の電卓ベテが大量に爆誕してしまう。そこでおベテを簿記の世界から追い払った上で、狙いすまして+10~15点差をつけるR6出題は、見事の一言です。

①学習姿勢の変化を促す

これまでの「事例Ⅳ」はCVPやNPVといった特定の論点に集中し、受験生が過去問の形式に依存して対策することが一般的でした。しかし、ここ3年間で簿記1級レベルの意思決定会計を出題することで、単なる「計算練習」に偏った学習では対応できなくなりました。これにより、簿記2級を学び直す重要性に受験生が気づき、経営に必要な財務知識を正しく理解する基盤を作らせる狙いが年々明確になっていました。

②R6「Ⅳ」は素点で+10~15点差をつける

R6「事例Ⅳ」では第2問を中心に相変わらず高い難度を維持し、簿記2~1級原価計算知識の有無で+10~15点の点差がつきました。これにより、従来は60点で均一化していた得点が多様化し、簿記知識を有する受験生が有利となる設計です。この点差は、簿記学習を怠る受験生に「合格のためには簿記2級が実質義務化」という現実を突きつけ、学習内容の見直しを促しているのです。

③計算偏重を脱して多年度ループを回避

過去には、計算だけを重視する「万年計算お馬鹿」の受験生が事例Ⅳで高得点を狙う構造が見られました。ここ3年間の変更では、簿記知識と意思決定会計を基にした理解力を問う問題が増えたことで、単なる電卓操作では太刀打ちできない試験内容となりました。この変更により、財務知識を軽視する受験生を振り落とし、簿記2級レベルの知識を備えた実務対応型の人材を育成することが狙いであるとの認識が定着しました。

Step-3:これからのデータドリブン経営

Q
そして最も重視する点は、診断士「2次」とは「事例Ⅰ~Ⅲ」を筆頭に試験委員の著書に基づく理論や研究結果をふりかざすのでなく、「現在大企業が着手していて」「これから中小企業に必要となる」取組みを先読みして示すことにある。具体的に「事例Ⅰ」ならトップ集権より権限移譲、「Ⅱ」ならダナドコよりブランドの感覚+観念価値、「Ⅲ」なら込み入って切り分けしにくい問題点を生産知識を活かして100字で答える。
A

これらのいずれも、試験合格を目的化して珍重し、同友館ノウハウを生涯崇める隣のふぞろいでは一生気づかないファクトで草。この大差がついた背景が、不確実性の時代の企業経営にはファクトベースのデータドリブンが欠かせない点です。

①ファクトベースとデータドリブンへ

不確実性の時代において、感覚的な経営判断ではなく、客観的な数値やデータに基づいた意思決定が求められます。簿記学習は、企業経営で不可欠な財務諸表の読み取りや意思決定の基盤となるため、ファクトベースのアプローチを養う第一歩です。特に診断士試験の事例Ⅳでは、データを用いた分析能力を問うことで、受験生に実務で必要なスキルを培わせる狙いがあります。

②データ活用が大企業から中小企業に拡大

現在、大企業が進めているデータドリブン経営は、中小企業にも波及する流れがあり、財務・会計データを活用した戦略が重要となります。簿記2級レベルの知識は、経営者や診断士がこれらのデータを解釈し、課題を見極めるための基本スキルです。この知識を診断士試験で重視することで、受験生が将来の中小企業経営で直面する課題に対応できるよう準備させることが狙いです。

③不確実性の時代にはばたくデータ人材

診断士試験では、合格そのものが目的化してしまう傾向を排除し、不確実性の時代に活躍できる実務型人材を育成することを重視しています。簿記学習を実質義務化する背景には、計算技術だけでなく、データを基にしたロジカルな問題解決能力を養う狙いがあります。同友館などの旧来型ノウハウでは気づきにくいこの点は、試験を「これからの中小企業経営」に適応した人材を輩出する手段として位置づける考え方に基づいています。

要するに試験を1年で通過するハイスペック君+たまたまちゃんこそ簿記不要。だがありあまる時間を持て余す受験2年目以降は簿記をチョイスしないと、8割ループの刑に直行な。

今日のまとめ

Q
今回の【2025年初夢シリーズ】全3回では、実にいい夢を見させてもらった。具体的には、①これからのデジタルでラディカルなビジネスで戦うには、②弁護士や会計士の考え方を参考にし、③ファクトベースのデータドリブンでこれからのビジネスを先読みする。
A

「診断士受験2年目以降は簿記2級が実質義務化」と気づくと、さらに良い点がもう一つ。簿記の正解とは猫でも誰でも常に同じ一つに揃い、その上で解答精度のUPや時短を図る。隣のふぞろいのような不確実性に依存したサイコロコロコロを排除するにはもってこいなのです。

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