「Ⅳ」計算はどんな難問でも答が一つに決まり、エクセルを使えばその解き方も正しい一つに決まる。試験合格が目的化したおベテのムダ勉排除に一役買うのが、ウチのエクセル解説集です。
その結果、CVPは年々簿記寄り、NPVは超絶難化が年々続く。そのデタラメとヘタクソを同時全面的に一蹴するのが、「Ⅳの解き方」+エクセル利用です。
4年連続NPVの正答率Eランク嫌がらせ宇宙語問題(R2第2問、R3~5第3問)のエクセル解説を追加しました。エクセルを使えば確かにこうなるのはわかるが、電卓80分で解ける訳がない。そう腹が据わると、Ⅳ過去問の解き方が変わります。
2022/7月発売の「Ⅳの解き方」が大幅改訂され、2024/4月に第2版として発売。第2版から買えばそれが最新で、第1版をお持ちなら比較してどこが最新かが一目でわかる。それをエクセルで納得するのが最新で先端の「最も正しい解き方」です。
①エラーのトレースと修正が容易 | ②計算条件を読み取り関数式に | ③複雑な過去問ほど基礎の応用 |
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原理の再確認:エクセルを使って計算過程を可視化することで、複雑な計算の原理や論理を再確認でき、エラーの根本原因を理解しやすくなる。 | 問題の抽象化:エクセルで計算モデルを作成することで、複雑な問題も基本的な計算原理に落とし込む力が養われ、実務でも応用可能なスキルが得られる。 | パターンの抽出:過去問を集約することで、複雑に見える問題も実は同じ基本的な計算パターンの応用であることが明らかになり、学習の効率が高まる。 |
計算手法の整理:エクセルでの計算を通じて、エラーの原因を把握することで、複雑な計算も基本的な原理に沿った解決策を見つけやすくなる。 | 構造の把握:与えられた条件を基に計算式を作成する過程で、問題の構造や計算の基本パターンを把握できる。これにより、実務においても同様の原理を適用しやすくなる。 | 原則の理解:基本的な計算パターンや原則を理解することで、高度な問題でも原理に基づいた解決策を見つける能力が身につき、無駄な暗記が排除される。 |
トレースからの学び:エラーのトレースを通じて、計算手法や考え方の見直しができ、同じエラーを繰り返さないための基本的な理解が深まる。 | 応用力の向上:基本的な計算手法を学び直すことで、複雑な問題でもシンプルな原理に基づいた解決方法を見つける能力が向上する。 | 実務に活用:基本パターンを把握することで、実務においても同様の原則を応用しやすくなり、複雑な問題にも効率的に対処できる。 |
【これができれば確実合格】Ⅳは猫でも60点 / TAC「Ⅳの解き方」+エクセルで超速時短
計算&電卓偏重の受験指導の弊害は、「わかったつもり」に陥る負のループ。そうでなくエクセル計算結果を前提に「なぜそうなのか」「ではどうするか」を自分の言葉で説明するのが、ウチの解き方です。
計算問題の解き方をいくら覚えた所で、計算お馬鹿は所詮バカ。そうでなく、TAC「Ⅳの解き方」の基本問題を【自分の言葉で説明できれば】、本試験でちょいと応用を利かせて猫も黙って60点な。
Step-1:TAC「Ⅳの解き方」の使い方
毎年落ちるベテの共通点が、「基礎もロクに知らない」くせに「新しい問題集・難しい問題集ばかり解きたがる」こと。そしてTAC「Ⅳの解き方」はその真逆をするのにピタリの良計算問題集です。
計算偏重ベテ勉の弊害 | 自分の言葉で基本を説明する利点 | |
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×計算問題ばかりに重点を置くと、計算手法やパターンを単に暗記するだけになり、理論の深い理解が不足します。その結果、試験で出題形式が変わったり、難易度が上がると、対応力が低くなる可能性があります。 | ①理論の理解と応用 | ○基本論点をしっかり理解し、自分の言葉で説明できることで、計算問題の根本的な理論や原理を深く理解できます。この理解に基づけば、試験での新しい形式や難化した問題にも柔軟に対応できるため、応用力が高まります。 |
×計算問題に偏った学習では、膨大な量の過去問などを解いて勉強した気になり答を覚えてしまいます。この方法は無駄な学習になるばかりか、基礎的な理解が不足しているため、学習効率が悪くなります。 | ②効率的にスコアが安定 | ○基本論点を理解し、自分の言葉で説明できるようになると、個別の過去問をいちいち解く必要が少なくなります。効率的に学習が進むため、時間を節約でき、試験対策がスリムになり、解答スピードも向上します。 |
×計算偏重の勉強は、特定の計算パターンや過去問に固執することになり、試験の論点を見極める力が不足します。その結果、試験当日に特定の問題に対する準備が不十分になり、安定したスコアを確保することが難しくなります。 | ③本試験で安定の猫60点 | ○基本論点を押さえた理解を深め、自分の言葉で説明できることで、試験の論点を正確に見極められます。この方法により、試験当日に安定した60点を確保しやすくなり、A評価に近づくことができます。 |
Step-2:R1→R5過去問にチャレンジ(NPVは後で解く)
巷で良く見かける誤った合格自慢が、「Ⅳ」計算練習に偏重することで」たまたま試験に受かること。そうでなく試験の題意は「事例Ⅰ~Ⅲ」に適切に備える、であり、くれぐれも過去問偏重の計算馬鹿を避けることです。
過去問を最新のR5年度から遡って解くのではなく、R1年度からR5年度へと進むことで、試験の難易度の変化を体感できます。この順序で解くことで、過去問が年々難化している感覚を掴むことができ、現在の試験傾向に適した対策を立てる際の参考になります。
「事例Ⅳ」では、全問を80分で解く練習を行います。特にNPV問題などの難易度が高く得点が難しい問題を除き、各設問の目標時間を設定して実際に解くことで、時間内に解くスピードを上げ、試験のタイムマネジメント能力を高めます。
NPV問題は難易度が高く、試験中に時間をかけすぎる可能性があるため、別のタイミングでまとめて解くのが効果的です。これにより、どの部分点を自分が確保できるかを見極めることができ、企業価値DCF法の出題にも備えることができます。
「事例Ⅳ」の会計理論や規則は改訂されることが少なく、論点も大きな変化がないため、過去問や計算問題集、H30以前の事例を遡って解くことは効果的です。これにより、過去の出題傾向や解法を学ぶことで、安定した得点を狙う準備ができます。
Step-3:TAC「Ⅳの解き方」で基礎論点の学習開始
全くその通りです。そこで「Ⅳの解き方」のどこが基礎論点で、何を問われているかをリストにしました。これで「Ⅳ」スコアの乱高下を避け、余力を作って「事例Ⅰ~Ⅲ」に備える時間をキープします。
業界初公開:TAC「Ⅳの解き方」全問題の出題意図を一口メモ
テーマ | 基礎応用 | 問題 | 論点 | 重要度 | 短評(この目安で説明できるようにする) |
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1経営分析 | 基礎 | 第1問 | 収益・効率・安全性13指標 | A | 収益はPL、効率はPL×BS、安全性はBSで説明 |
基礎 | 第2問 | 収益・効率・安全性13指標 | A | PLとBSの項目と場所を覚え、計算できるようにする | |
基礎 | 第3問 | BSの動きと安全性 | B | BS値の計算以外に、文章題でも解答できるようにする | |
基礎 | 第4問 | ミニ事例から経営分析 | A | 経営分析60~80字の言い回しに慣れる | |
応用 | 第1問 | ミニ事例から経営分析 | B | 与件の定性表現を財務指標を使って定量化して説明 | |
応用 | 第2問 | ミニ事例から経営分析 | B | ここまでに経営分析の計算パターンを決めておく | |
過去問 | R2第1問 | 経営分析 | B | 経営分析で使う時間は一般に15~20分とされる | |
2CVP分析 | 基礎 | 第1問 | SBEPの計算 | A | SBEPは方程式でなく、必ず変動損益計算書の形で解く |
基礎 | 第2問 | SBEPの計算 | A | 安全余裕率=1-損益分岐点比率の関係を理解する | |
基礎 | 第3問 | 目標達成売上高 | B | 利益目標は固定費の調整項目として計算する | |
基礎 | 第4問 | 目標達成削減額 | B | 変動損益計算書の型にすると逆算の時も計算しやすい | |
基礎 | 第5問 | 感度分析 | B | 変動損益計算書の型にすると感度分析をしやすい | |
基礎 | 第6問 | 感度分析 | B | 変動損益計算書の型にすると感度分析をしやすい | |
基礎 | 第7問 | 予想PL作成 | A | 感度分析の延長で予想(予算)PLを作成できる様にする | |
応用 | 第1問 | 固変分解(変動PLの作成) | B | 売上原価・販管費をそれぞれ固定・変動に分解する | |
応用 | 第2問 | 多桁式変動予算 | B1 | 売上原価率が一定でなく、販売量やロットで変動する | |
過去問 | R4第3問 | 内外製区分 | B | CVP分析の(設問1)で簿記1級の内外製区分を出題 | |
4業務的意思決定 | 基礎 | 第1問 | セグメント損益 | A | 変動損益計算書を使うとセグメント損益を同時に解ける |
基礎 | 第2問 | セグメント損益(製品別) | A | 貢献利益=限界利益ー個別固定費の関係を理解する | |
基礎 | 第3問 | セグメント損益(製品別) | B | 貢献利益プラスなら事業/製品継続になる理由を説明 | |
基礎 | 第4問 | 営業レバレッジ | C | 営業利益=限界利益/営業利益を暗記。理論は不要 | |
基礎 | 第5問 | 営業レバレッジ | C | 高固定費の場合、売上を伸ばすか固定費減の2択になる | |
基礎 | 第6問 | セールスミックス | B | 制約条件あたり限界利益額を計算し、高い順に作る | |
基礎 | 第7問 | 内外製区分 | B1 | 業務的意思決定は差額原価収益分析によって判断する | |
基礎 | 第8問 | 特別注文 | B1 | 沢山買うから負けろが特別注文。安くしますよが内外製 | |
応用 | 第1問 | セールスミックス | B | 基礎第6問と同じ | |
応用 | 第2問 | 追加加工 | B1 | 基礎第7~8問の仲間で差額原価収益を使う簿記1級論点 | |
過去問 | R4第3問 | セールスミックス | B | 近年のCVP応用出題は簿記1級論点が頻出となっている | |
5NPV | 基礎 | 第1問 | 税引後CIF | S | キャッシュイン計算を、法人税有⇔無でパターン化する |
基礎 | 第2問 | 設備売却&タックスシールド | A | 「Ⅳ」NPVで出るが、簿記知識前提なので苦手なら捨てる | |
基礎 | 第3問 | 取替投資 | A | 近年難化のNPVはこの「差額CF」で解くことができる | |
基礎 | 第4問 | 複利・年金現価係数 | A | 近年難化する前のNPVはこの現価係数の使い方を出題 | |
基礎 | 第5問 | NPV計算(CFが所与) | B | 予めCF額を与える、基本すぎる計算問題 | |
基礎 | 第6問 | NPV計算(現価係数表を使用) | B | 従来のNPV問題では端数が出ないよう現価係数を与える | |
基礎 | 第7問 | 回収期間法ほか | B | NPV以外の方法は最小限の知識と計算練習のみで可 | |
基礎 | 第8問 | 取替投資 | A | (設問1~4)の順に解いて取替投資を覚えるための超良問 | |
基礎 | 第9問 | ディシジョンツリー | B | たまに出るので不得意な方はエクセルで練習すると良い | |
応用 | 第1問 | NPV計算(排他的投資案) | A | 年毎のCFが変動するNPVはこのタイムテーブルで解く | |
応用 | 第2問 | ディシジョンツリー | B | 2案のNPVを求め、加重平均で期待値を求める | |
過去問 | R5第3問 | ディシジョンツリー | A | 難しすぎるR5第3問NPVを解説したTACの意欲的な挑戦 | |
6ファイナンス | 基礎 | 第1問 | WACCの算定 | A | 負債⇔自己資本の比率と税効果を考慮して加重平均する |
基礎 | 第2問 | WACCの算定 | B | 細かい数値を出す電卓練習用の計算問題 | |
基礎 | 第3問 | FCFの算定(公式利用) | A | FCF=税引後営業利益+減価償却費±運転資本ー設備投資額 | |
基礎 | 第4問 | 企業価値算定(定額モデル) | A | 近年の事業承継M&A熱で、企業価値出題は必須に | |
基礎 | 第5問 | 為替予約 | C | 簿記では計算問題、事例Ⅳでは計算馬鹿除けで文章題に | |
基礎 | 第6問 | 為替オプション | C | 〃 | |
基礎 | 第7問 | 為替オプション | C | 〃 | |
応用 | 第1問 | 企業価値算定(定率成長) | S | 過去に数回出題されいずれも正答率が低いので厳重注意 | |
応用 | 第2問 | 為替オプション | C | 第4問ポエムを解答できる程度の知識が必要 | |
過去問 | H30第2問 | 企業価値算定(定率成長) | A | 難しすぎて当時は正答率1%とされ、今なら部分点狙い | |
3CF計算書 | 基礎 | 第1問 | 営業CFの増加要因 | B | それぞれの増減をCF計算書にどう反映するかを覚える |
基礎 | 第2問 | CF計算書の書式 | B | 税引前当期純利益から各種の調整と表示する順番を知る | |
基礎 | 第3問 | CF計算書作成 | A | CF計算書はBS2期分、PL1期分から作成する | |
基礎 | 第4問 | 営業CF(間接法) | A | 営業CF作成の超基本を覚える | |
基礎 | 第5問 | 営業CF(小計の下) | B | 小計の下にいる法人税等支払額はボックス図で計算する | |
基礎 | 第6問 | 投資CF | B | 本気で解くには取得額+償却額の2つのボックスを描く | |
基礎 | 第7問 | 株主資本等変動計算書 | C | 簿記の問題になってしまうので出題はまずない | |
応用 | 第1問 | CF計算書(総合) | B | 解答用紙の空欄をヒントにCF計算書作成を練習する | |
応用 | 第2問 | CF計算書(総合) | B | こちらは表示形式を覚えていないと解けない | |
過去問 | H23第1問 | CF計算書(総合) | B | 前年比パターンの経営分析はCF計算書を同時に問える |
今日のまとめ
簿記でいえば手を動かして解き方を覚えるまでが簿記2級、理論でわかりやすく説明したり相手の誤りを指摘するのが簿記1級。計算はエクセルに任せ【自分の言葉で説明する】のが、計算より応用&理論重視時代の「Ⅳの解き方」です。