K事例Ⅳ

【事例Ⅳを実質免除⑤】NPVの「会計的に正しい」解き方 / 4色マーカーで確実部分点

ふぞろいがなけなしの小さなオツムで考えた、部分点もぎとりスキル(ふぞ16P.131)。同年即座に計算過程欄を縮小され、あの本が出題側の監視下におかれていると確定して草。

Q
NPVを白紙で出せとのたまった超絶スクールが市場から退場を迫られ、ではそうかと部分点を狙うとそこを阻止。あの難問NVPと1年ウンウン対決を迫られるとは、試験でベテになるものではない?
A

NPV白紙でも60点と開き直るとモラルハザード、わかってなくても部分点になるノウハウが横行するとレモン市場。会計をこよなく愛し、試験の現在価値向上を怠らないⅣ試験委員が、そのヘタクソノウハウにムっとするのは当然です。

「Ⅳ」NPVの難易度はどれくらい? ~難易度E=束になっても解けないレベル~

本試験中には絶対解けない難易度E出題が4年続いたNPV。でもⅣの正解はいつもひとつで、正しい解き方も必ず一つに決まります。

【事実上のⅣ免除】NPVの「会計的に正しい」解き方 / 4色マーカーで確実部分点

何を隠そう、「事例Ⅳ」ならエクセルで解くのが一番正しい。以下のエクセルではH24~R5までの「Ⅳ」全問の計算手順を関数式で解説済だから、くれぐれもふぞには内緒な。

「Ⅳ」過去問計算問題エクセル

4年連続NPVの正答率Eランク嫌がらせ宇宙語問題(R2第2問、R3~5第3問)のエクセル解説を追加しました。エクセルを使えば確かにこうなるのはわかるが、電卓80分で解ける訳がない。そう腹が据わると、Ⅳ過去問の解き方が変わります。

エクセルを見ると、R2~R5難問NPVにまず共通するのがタイムテーブル。次にその計算要素を、以下の4色に塗り分けます。

R2「Ⅳ」第2問(設問2):4年連続超難化の幕開け

この難問を一目見て、「ベテふぞ退治にこんな年もあるだろう・・」。これがさらに3年続くとは、この時受験側の誰一人思いませんでした。

9,000人が度肝を抜かれ戦意喪失。まるっと2ページ半にわたるNPVの設問文とは。

R2「Ⅳ」第3問(2)ステーキ店の広告投資効果
着手点① 効果が出る(70%)・出ない(30%)で期待値計算
〃② 広告出費をタイムテーブルに記入(※期首支出は1年ズラす)
〃③ 税引後営業CFは35百万円と△5百万円(簡単)
〃④ 広告効果にかかわらず閉店になり売却収入
R2「Ⅳ」第3問(2) シナリオその2は改装投資
着手点① 順調に推移(40%)・不調(60%)で期待値計算
〃② 改装費用をタイムテーブルに記入
〃③税引後営業CFは25百万円と15百万円(ただし初年度半額)
〃④業績にかかわらず閉店になり売却収入
シナリオ①②③のNPVを比較
シナリオ① 広告投資 NPV 92.81←採用!
シナリオ② 改装投資 NPV 55.46
シナリオ③ 何もしない NPV30.00

R3Ⅳ第2問:NPVの中でも最難関の取替投資

取替前後の【差額収益】で計算する取替投資は、そこらの会計士でも普通に苦手な論点。さらに「セミセルフレジ」「フルセルフレジ・・」と何度も呪文を唱えさせ、頭をフリーズさせる嫌がらせ付きの難問な。

設問文が長くて宇宙語すぎね? R3「Ⅳ」第2問セミセルフレジの呪い
着手順① 差額収益=人件費削減額△2,500万円(※但し税前)
〃②減価償却費 △2,000万円減、+3,500万円増(設問文から計算)
〃③固定資産売却損 1,200万円(×30%がTSに)

R4Ⅳ第2問(1)は稼働初年度の税引後CIFを聞くので、解法としては税引後CIFボックスを使うのが正しい。ただし(設問3)まで意識するとタイムテーブルには【税引後のCIF、COF】を並べたいので、当問はおベテ比で三段階上をいく超難問です。

【おベテは一生理解不ノウ】差額CFタイムテーブルの真価を発揮
着手順① 取得支出21,000をX0年度に記入
〃②設問1から正味差額CFを記入(←税引後を記入)
〃③売却損TS360をX1年度に記入
〃④発生回避できたセミセルフ取得支出10,000をキャッシュインに

差額原価法では発生回避できたマイナス費用は、利益と同じ扱いに
その理屈は簿記1級意思決定会計で学べますが、簿記の基礎をほったらかしてイケカコなおベテには一生ムリです。

(設問3)は人類が解けない鬼畜問題
CVPの感度分析を方程式で解くことすら難しいのに、それを複利や年金現価係数が加わるNPVを出す時点で電卓で解ける訳がない。エクセルでもギブアップです。

R4第3問:在庫投資や継続価値も

おベテとふぞを「またか・・」と嘆かせつつ、この4年の難問NPVの中ではまだ簡単なR4第3問。しかし設問文がひたすら長く、「在庫投資」の初見初登場まで加わると、ベテには一生解けません。

3年連続設問が長くなる一方で、計算に使う箇所はごく一部
着手順① 在庫投資 (500×20台=10,000千円)
→使途不明でも何かに使う?と黄色でマークする
着手順② 設備投資(一番最後に書いてある)
着手順③ 差額CIF・COF (工業簿記的な計算が必要)

どうみても鬼畜宇宙語NPVだが、エクセルの答から想定して読むと、意外と簡単で愛おしい。

白紙で投げ出したくなる鬼畜な外見と、冷静に読み解けばなんとか解ける愛らしさ。宇宙語NPVは今年も出ると予想されます。

三度出た宇宙語NPVは今年も出るので、鬼畜パターンを押さえる
着手順① 在庫投資 (Y1の支出はY6で全額回収)
〃② 設備投資(設問2と同じ)
〃③ 差額CIF・COF(設問2と同じ)
〃④ 継続価値 (定額モデル=配当÷割引率)

鬼畜な初見宇宙語NPVでも、エクセルで復習し、計算条件を色別マーカーすると難しくない。R5の継続価値出題に備え、紫マーカーも当日持参します。

今日のまとめ

Q
このように↑エクセルを使って先に答を求め、次に緑(投資支出)青(税引後CIF)赤(売却損益)黄(その他)で計算条件を色分けすれば、Ⅳの「正しい解き方」は一つに決まる。でも断言するが、あのベテふぞノウハウでは部分点すら期待値ゼロ以下。
A

あのヘタクソな電卓パチパチ勉がいかにムダかを教えてあげたい? でもそれより「TACの解き方」がR5第3問を解説した以上、R6は継続価値+企業価値計算が出ると読むのが上位5%です。

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