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K事例Ⅳ

【マンガでわかる⑥】来年出るのはセグ損益 / 部門の黒字でハッピーエンド

論点別の計算問題集が普及したことで、逆に論点をまたいで理解する力が低下した末路がふぞろい。そこで賢いあなたはら、セグ損益が「会計だけの論点ではない」ことに気が付きます。

Q
全6回のマンガでわかったことは、企業会計とは経営分析!CVP!NPV!とぶつ切りにしてはイケナイ。簿記2級の原価計算から始め、各論点を一つながり説明して初めて、脱ふぞろいと認定してもらえる。
A

隣のふぞでも2割で受かってしまうガチャ試験では、合否の上っ面でなく、登録後に高いパフォーマンスを示して初めて認めてもらえる。そこで私ならこう続けます。

①中小企業にセグメント損益②組織論と権限委譲③成長戦略
中小企業が全社単位の損益管理から脱却して事業ごとの収益構造を可視化するために、全部原価計算を直接原価計算に組み替える。これにより、限界利益を把握し、不採算事業の発見や収益性改善のための具体的な対策を立案する。セグメント損益を基に責任会計を導入し、部門ごとの収益責任を明確化して現場の意思決定権を強化する。これにより、迅速な対応や部門間の自律性向上を実現し、柔軟な経営を可能にする組織体制を構築できる。セグメント損益を活用して成長性や収益性の高い分野へ経営資源を集中させる。これにより、不採算事業の整理を進めると同時に、設備投資や人員配置を最適化し、企業の競争力と持続的成長を支援することが可能となる。

【マンガでわかる⑥】来年出るのはセグ損益 / 部門の黒字でハッピーエンド

こう考えると、「1次」「2次」を締めくくる「事例Ⅳ」でセグメント損益を頻出にする狙いが分かる。そしてセグ損益を作る以上、CVPを方程式でなく変動損益計算書で解かせる狙いもわかります。

ここまでのあらすじ
新工場の赤字に悩むパパを助けようと立ち上がった、世に珍しい管理会計好きJKの桃子。彼女たちが発案した新製品「さくらロール」は、新規投資設備の安定稼働が奏功し、飛ぶような売れ行きのハッピーエンドに!

全6回を通じ、すぐ何でも「先生教えて!」なクレクレちゃんだった桃子に、会計女子が放つ冷たい一言。「いつまでもノロマ同士で群れていないで」「少しは自分の頭で考えろ」と、まるで試験委員がふぞに言い放つような発言の狙いはいかに?

前提:赤字店舗の撤退判断

隣のふぞじゃあるまいし、見掛けに騙されず数字のファクトで捉えよ。意思決定会計の鉄板ルール=限界利益プラスなら存続とは、固定費回収にプラスならOKであり、この基礎を「ミクロ経済学」で学んでいることが診断士の強みな。

設例①:セグメント損益(撤退前)

診断士「事例Ⅲ」あるあるで、念願の銀座のデパートに見栄を張って旗艦店を直営出典したものの、家賃が高くて大赤字。そこでどう意思決定すべき?

限界利益は、売上高から変動費を差し引いた利益で、商品やサービスの直接的な収益性を示します。一方、貢献利益は、限界利益からさらに個別固定費を差し引いたもので、特定の事業やセグメントが企業全体の固定費回収にどれだけ貢献しているかを明らかにします。

設例②:セグメント損益(撤退後)

「事例Ⅲ」C社が念願の旗艦店を出店しても、高い家賃のために赤字になりがち。広告塔としての効果を期待しつつ、撤退後のセグメント損益を再計算すると意外な結果に。

セグメント損益と貢献利益を学ぶことで、事業ごとの収益性を明確に把握すると、経営資源を収益性の高い分野に集中でき、成長戦略を支える意思決定が実現します。管理会計は、収益性向上と持続的成長のための重要なツールとなるのです。

今日のまとめ

Q
そう、「事例Ⅳ」を単なる計算お馬鹿の電卓パチパチと舐めてはいけない。数字のファクトを押さえたら、組織論や成長論、果ては「ミクロ経済学」「事例Ⅲ」まで持ち出して縦横無尽に望ましい意思決定をしてこそ、診断士を名乗る価値がある。
A

そしてこの全6回は気軽に読めるマンガだからこそ、ストーリー記憶化され、一度読んだら忘れない。そしてもし来年セグ損益が出題されたら、私なら隣のふぞより+10点取ります。

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