I事例Ⅱ

【未利用資源の積極活用】根拠だらけの事例Ⅱ対策 / 2024年7月号事例Ⅱ(EBA)

「事例Ⅰ~Ⅲ」それぞれ特徴があるから、そこをデフォルメして強調したスクール事例は使い方次第で宝の山に。そこでなぜこれほど「使われていないか」「どう活用するか」に、いつものAI試験委員が迫ります。

Q
スクール事例とは、80分で手書きされられた上に、その80分では考えつかない超絶解答を講師に示され、挙句に特定スクールの教義こそ正と叫ぶ信者を育成するツール?
A

その通りで、「月刊企業診断」掲載のスクール事例には、同じ数だけ光と闇がある。そこで常に中立公明正大な私がそのメリデメを検証します。

2024/7月号 EBA事例の特徴スクール事例の弱み・問題点
問題は3C(顧客、競合、自社)の分析や、4P(Product, Price, Place, Promotion)に基づく戦略策定に重点を置いており、特にデジタルマーケティングやSNSの活用が重要視されています。これは現代のビジネス環境において不可欠な要素です。①3C、4Pの伝統+デジマの時流「月刊企業診断」掲載のスクール事例は1年遅れの古いものであるため、3Cや4Pといった伝統的論点はともかく、変化の速いデジタルマーケやSNS活用については、そのまま鵜呑みにすると古い答を書いてしまうリスクがあります。
B社が地域の窯元や他の事業者と協業し、地元産業の活性化を目指す点が強調されています。地域に根ざした経済活動の重要性や、協力による相乗効果を狙った戦略が示されています。②地域密着のターゲティング事例本来は普遍的なビジネス戦略(3C、4P)に基づく一方で、スクール事例は独自の視点を強調するため、一般的な受験者の参考になりにくく、特定のスクール生徒向けに偏っている問題があります。
伝統的な陶器製造技術を維持しながら、現代の消費者ニーズに応じた製品展開やマーケティングが必要とされています。特に、伝統を守るだけでなく、新しい顧客層を開拓するための革新が重要です。③単なる使い回しで新規顧客は来ないB社の事例は、具体的かつ実践的な施策を提案する形式であるため、受験者にとってリアリティがあり実践的です。一方、スクール事例は複雑で、時間内に解答するのが困難な上、添削もないため、学習効果が限られます。

【未利用資源の積極活用】根拠だらけの事例Ⅱ対策 / 2024年7月号事例Ⅱ(EBA)

月刊誌掲載事例を引用させてもらってアレだが、150h合格が当たり前の時代に、80分で書けない答を示してイキっているようではEBAの末路はあきらか。そこでAI模範解答&添削を使って未利用資源を活用な。

Step-1:AIによる模範解答

Q
「事例Ⅱ」はとにかく数ある根拠のどれを特定し、どの設問に使うかのマス目の穴埋めゲーム。であれば「読みやすい答案の書き方」を先に決める構文が、ここでも活躍?
A

そして2024/7月号事例Ⅱは、第1問3C分析150字+残る3問は全て助言と設問の時流は押さえてある。そしてAI解答の特徴は、特に第2問のように「引用する根拠が少なく済むのに」100字答案としての説得力が高いことです。

第1問第2問第3問第4問
B社の現状を、3C(Customer:顧客、Competitor:競合、Company:自社)分析の観点から、150字以内で分析せよ。B社は、SNSを活用してB社やX市への関心を高めたいと考えている。B社は、どのような情報を発信すべきか、100字以内で助言せよ。B社は、これまでと異なる顧客層を対象に、自社の陶器の購買を促したいと考えている。ターゲットを明確にしたうえで、具体的な施策について、100字以内で助言せよ。B社は、X市内の事業者と協業して、X市の陶器を再び盛り上げていきたいと考えている。協業先とコミュニケーション戦略を明らかにして、100字以内で助言せよ。
【スクール解答】
顧客は直営店に来るB社の陶器を愛用する50代以上の女性、陶器に関心のなかった30代から40代の女性。競合は工業的製品を扱う全国の100円ショップやスーパー、X市内で輸入製陶器を扱う雑貨店。自社は、観光客が集まるエリアの直営店、国の有形文化財に登録されている日本最大の登り窯、大甕造りを披露するイベントが強み。
地元の陶土にこだわった陶器を手造りする創業以来の伝統を守っていること、国の有形文化財に登録されている日本最大の登り窯を有すること、B社のみが続けている大甕造りのイベントやX市内の窯元の陶器市の再開情報。(100字)X市を観光で訪れる、30代から40代の女性をターゲットにする。直営店で、陶器の用途の説明と合わせて陳列し、専務が陶器の日常での使い方を提案することで、陶器を日用品として使うことへの敷居の高さを軽減する。(100字)X市内の窯元と協業し、合同で陶器市を開催する。大甕造りのイベントに合わせて開催し、輸入製品では出せないX市陶器の味わい深さを訴求して全国の根強いファンを集客し、若手職人の離職防止、後継者不足を解決する。(100字)
【生成AI解答】
顧客は、B社陶器を愛用する50代女性と、観光で訪れる30~40代の女性である。競合は、海外製の低価格陶器を大量販売する雑貨店や100円ショップである。自社の強みは、伝統的な製法と多彩な品揃え、弱みは新規顧客開拓や宣伝力の不足である。
B社は、①全国の陶芸ファンや観光客に向け、②X市の陶土を用いた伝統的製法や有形文化財の登り窯を使った大甕造りイベントなどの情報をSNSで発信し、③B社やX市への関心を高めて新規の来訪と売上拡大を図る。(100字)B社は、①陶器に関心がなかった30代から40代の女性観光客に対し、②具体的な日常利用法を提案するPOPや社長夫人の接客を通じ、③陶器を日用品としての購入に抵抗を無くして購買意欲を高め、売上拡大を図る。(100字)B社は、①X市内の窯元と協業し、②今秋再開する大甕造りのイベントに合わせて陶器市や陶芸体験教室を開催し、③全国の観光客にX市の伝統的な陶器文化を伝えることで、地域全体の陶器産業の活性化を図る。(96字)

Step-2:スクール解答⇔AI解答の2択へ

Q
80分で解けない時代のスクール模範解答は、どうみても詰め込み過ぎる。これを100字で手書きさせるとは、どんな宴会芸?
A

診断士試験は誰も見向きもしない宴会芸でなく、ビジネスに通用する国語の書き方や情報発信力を求めます。以下を参考にしてください。

スクール解答の問題点生成AIが解決する点
スクール解答は、顧客・競合・自社の情報を可能な限り盛り込み、過剰なディテールにより冗長になる傾向があります。これにより、読み手が本質的なポイントを見失いやすくなり、採点者が評価しにくくなる結果を招きます。①使う根拠の数と詰め込み生成AIは、冗長な表現を避け、重要なポイントに絞って根拠を示すことで、少ない文字数でも的確に論点を示します。これにより、採点者が重要なポイントを理解しやすくなり、解答が評価されやすくなります。
スクール解答は、事例に基づいた根拠を引用する際に論理構造が明確でなく、根拠と結論がつながりにくくなっています。そのため、情報の提示は豊富でも論理的な一貫性が欠けることで、採点者にとってわかりにくいものになっています。②採点官に配慮する読みやすさAIは、論理的に根拠を提示し、それに基づく結論を簡潔にまとめる傾向があります。これにより、情報が整理されて提示されるため、採点者にとって読みやすく、一貫した論理構成で評価しやすい答案になります。
スクール解答は必要以上に与件の根拠にこだわって列挙させる傾向があり、その分背後にある論理や戦略が隠れ、深みのない回答になってしまいます。これにより、採点者からの評価が得にくくなっています。③バランスの悪い詰め込みは低評価AI解答は、内容の柔軟性とバランスの取れた構成が特徴です。事例の中で重要な要素をうまく整理し、適切な施策を提案することで、採点者が「好ましい」と感じやすい解答となり、加点の可能性が高まります。

Step-3:答案を見比べ一つに揃える~全員の答が揃えば全員合格~

Q
スクール事例に生成AIを掛け合わせる利点の一つは、「模範解答を作ってくれる」こと。それに加わる利点が、「なぜAI答案に揃わないか」の成功/失敗要因を明らかにし、添削アドバイスもしてくれること。
A

その通りです。例えば以下のAI添削アドバイスをみんなで参考にすると、全員の答が一つに揃い、試験の競争レベルを大幅に引き上げて、わかっていないふぞろい勢を合格圏外の遥か遠くに蹴散らすことが可能になります。

①AI解答と揃った成功理由を確認

AI解答と一致する答案を書いた仲間に、その理由を問いかけることで、何が成功の要因であったのかを理解します。例えば、以下の点を確認します。

  • 根拠に基づいた簡潔な書き方をどのように実現したか
    仲間がAIの解答に揃えてきた理由を掘り下げ、重要な根拠を選択する方法や、冗長な表現を避けた方法を確認します。
  • 構文の使い方
    仲間がAIの構文やロジックをどの程度参考にしているかを把握し、成功事例として他の受験者にも共有できる情報を集めます。

これにより、成功の要因を共有し、全体の答案作成能力を高める基礎とします。

②AI解答と揃わなかった失敗理由を確認

AI解答と異なる答案を書いた仲間には、そのズレの理由を確認します。特に以下の点を検討します。

  • 情報の過剰な盛り込みや不必要なディテールの使用
    スクール与件を過剰に引用して冗長になっている場合、その意図や背景を確認し、何が過剰か、どの情報が不要かを示します。
  • 論理的な欠落や不明瞭さ
    根拠の提示が曖昧だったり、論理の一貫性が欠けていた場合、その原因を把握し、改善点を示します。

ズレた理由を明らかにすることで、仲間がAI解答の構造や根拠の選択を理解し、改善できるように指導します。

③全員の答案を一つに揃えると、全員合格へ

AI解答は構文や論理が一貫しており、読みやすく、加点しやすい答案の基準を提供します。この構文に揃えていくことが、全員の合格を実現する鍵となります。

  • 構文を揃える指導の実施
    AI解答のシンプルかつ明快な構文を全員に共有し、答案の書き方を統一する指導を行います。これにより、全員が同じ基準で答案を書くことができ、評価されやすくなります。
  • 冗長な表現や過剰なディテールの排除
    余分な情報を削ぎ落とし、論理的かつ簡潔な答案を全員が書けるように指導します。

AI解答を基準にすることで、全員が適切な根拠の選択や論理構築を行い、答案の書き方を統一することで合格ラインを確実に超えることができます。

今日のまとめ

Q
80分ではとても書けない答案であり、どう使えばよいかも不明で、未利用資源であった「月刊企業診断」のスクール事例。そこにスクール解答でなく、AI模範解答を作って参考にするのは、どうみても有用すぎて草。
A

この試験ではAIを参考に答案を揃えると全員合格に。このとき不合格になる理由は、①根拠拾いに夢中になるふぞの時間切れ、②余計な一言を書いて採点者に嫌われるベテの詰めすぎ答案のどちらかです。

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