I事例Ⅱ

【R5事例ⅡAI解説】デキる隣とペアプログラミング / マーケティングはセンス次第

毎年「事例Ⅰ~Ⅲ」のどれを加点ボーナス事例にするかは、試験委員の気分次第。昨年R5は「Ⅰ」で点差を付けたので、今年R6は「Ⅱ」で差が付くのがド本命です。

Q
日頃のビジネスセンスが左右する「事例Ⅱマーケ」では、デキる隣に答案を見せてもらうと近道だった。さらに生成AIを普通に使いこなす時代になると、もう近道どころか大正解になる?
A

かつてイワサキクニヒコのダナドコと世間に笑われた「事例Ⅱマーケ」とは、与件一面にぶち撒かれた根拠を答案に詰めるだけのマス目ゲーム。長年作問係に居座ったクニヒコをやっと馘にして、世間に急ピッチで追いつくでしょう。

「事例Ⅱ」に生成AIアドバイス~作問の先読み程度は自由自在~
診断士試験の「事例Ⅱ」では、①地域密着型の顧客層に対する具体的なアプローチ、②限られたリソースを有効に活用した実行可能な戦略、そして③顧客との長期的な信頼関係の構築が求められます。これらの点に留意し、与件文を基に具体的な施策を提案することで、採点者に好感と共感を持たれる答案を作成することができます。

大企業の製品マーケ診断士「事例Ⅱマーケ」の出題範囲
特徴: ペルソナを詳細に設定し、大規模な市場に対して広範囲なマーケティング戦略を展開します。①市場規模とペルソナ設定地域密着型のマーケティングが中心で、詳細なペルソナ設定よりも、具体的な顧客層に対する直接的なアプローチが求められます。
具体例: 新製品の発売にあたり、年齢、性別、所得、ライフスタイルなど細かいペルソナを設定し、全国規模で広告キャンペーンを行う。地元の少年野球チームや公立小中学校の生徒をターゲットにした販売戦略。
特徴: 多くのリソース(人材、資金、技術)を持ち、複雑で広範囲なマーケティング戦略を実行できます。②リソースと実行可能性限られたリソースを有効に活用し、実行可能な範囲での戦略を立案する必要があります。
具体例: 広告代理店を使った大規模なマーケティングキャンペーン、最新のデジタルマーケティングツールの導入。SNSや地元のネットワークを活用した低コストのプロモーション活動。
特徴: 新規顧客獲得から顧客生涯価値(LTV)の向上まで、長期的な視点でマーケティング戦略を構築します。③顧客との関係性強化地元密着型の営業活動を通じて、顧客との長期的な信頼関係を築くことが重要です。
具体例: 顧客データを基にしたパーソナライズドマーケティングやCRMシステムの活用。顧客(少年野球チームの監督や保護者)との直接的なコミュニケーションや地域イベントの開催。

【R5事例ⅡAI解説】デキる隣とペアプログラミング / マーケティングはセンス次第

Q
大企業の製品マーケ⇔事例Ⅱマーケの世界線の違いを知れば、あとは与件の根拠を拾ってマス目に貼るだけ。こんなクソ事例にノウハウ!とはしゃぐおベテが、世間から急ピッチで一掃される事情に納得です。
A

診断士の「Ⅱ」には、中小企業特有の課題解決、顧客関係構築の重要性を理解するメリットがあります。一方で時間をロスする割に問われる知識が古臭く、世間で振りかざしても笑い物になるデメリットに留意します。

生成AIと比較するのは、おなじみふぞろいの自称100点答案と、このサイトによるコピペ答案。80分手書きの制約があるから解けないだけで、世間のマーケの2周、3周遅れの中身が訊かれる点に留意します。

第1問 3C分析~SWOT一本足打法のふぞろい潰し

設問別マーカーの利点に見て見ぬふりを決め、意地でもSWOTマーカーにこだわるふぞろい勢。そこをからかうのが、3C分析の出題意図な。

Q
第1問(配点30点)
B社の現状について、3C(Customer:顧客、Competitor:競合、Company:自社)分析の観点から150字以内で述べよ。
A
ふぞろい100点200%答案生成AI解答
顧客は①近隣の公立小中学校②少年野球チームとその保護者③女子軟式野球チーム。
競合は①品揃えが良いサッカー・バスケ用品専門店②低価格な大型スポーツ用品量販店。
自社の強みは①ユニフォームの加工技術②野球用品の品ぞろえ③体格や技術に応じた提案力。弱みは①価格競争力が弱い②インターネット活用が不十分。(146字)
顧客は、近隣の公立小中学校の児童や地域少年野球チームの監督や選手であり、今後は女子野球も盛んになる。
​競合は、低価格販売に強い大型スポーツ用品量販店の他に、野球チームにとっては他の習い事との比較が起きる。
自社は、ユニフォーム加工と刺しゅう技術や個々への野球用品の提案力に強みを持つが、価格競争力に劣る。(150字)
顧客は少年野球チームや保護者で、カスタマイズ提案や納品の確かさが評価されている。
競合は大型スポーツ用品量販店や専門店で、価格や品揃えでB社を圧倒している。
自社は野球用品の専門性と提案力を強みとするが、オンライン対応が遅れている弱みがある。(119字)

生成AIの解答アドバイス

①与件の引用先顧客、競合、自社の三つの要素に分けて与件文を読み取る。具体的には、顧客については「少年野球チームや保護者」の記述、競合については「大型スポーツ用品量販店や専門店」の記述、自社については「野球用品の専門性と提案力」の記述に注目する。
②根拠と設問の対応付け設問で求められているのは、3C分析の各要素を150字以内で述べること。与件文から抽出した情報を、それぞれ顧客、競合、自社にしっかり対応させる。具体例を挙げることで、対応付けのズレを防ぐ。
③採点者が好感する書き方三つの要素(顧客、競合、自社)を明確に区分して簡潔に述べる。冒頭で「顧客は~」「競合は~」「自社は~」と各要素を明確にすることで、読みやすさと分かりやすさを確保する。

第2問 価格・助言→サブスク×根拠列挙は両立可能

サブスクリプションは「経営」R3第32問(設問1)で大々的に出題済。「1次」暗記を軽視する万年おベテは「1次」出直しループの刑になると、確定させた良問です。

Q
第2問(配点20点)
低学年から野球を始めた子どもは、成長やより良い用品への願望によって、ユニフォーム、バット、クラブ、スパイクといった野球用品を何度か買い替えることになるため、金銭的負担を減らしたいという保護者のニーズが存在する。
B社は、こうしたニーズにどのような販売方法で対応すべきか、プライシングの新しい流れを考慮して、100字以内で助言せよ(ただし、割賦販売による取得は除く)。
A
ふぞろい100点200%答案生成AI解答
買い替えによる金銭的負担を軽減したい保護者に対し、子どもの技術や体格に応じた提案力を活用した①サブスクリプション方式の用品交換②不要な野球用品の買取りと中古販売で対応し、愛顧向上による固定客化を図る。(100字)B社は、①買い替え負担を理由に野球をやめずに済むように、②チームのオリジナル用品を成長に応じ提供する定額サブスクリプションを採用し、③子どもの体格や技術に応じた提案を進めて量販店の汎用品と差別化する。(100字)B社は、ユニフォームや野球用品のレンタルサービスを提供することで、成長に伴う買い替えの負担を減らし、継続的な利用を促進する。また、オリジナルバッグなどの定額サブスクリプションも導入する。(93字)

生成AIの解答アドバイス

①与件の引用先保護者の金銭的負担に関する記述に注目する。具体的には「成長に伴って何度か買い替える」「買い替えの負担を理由に野球をやめてしまう」などの部分が重要。
②根拠と設問の対応付け設問で求められているのは、新しい販売方法の提案。与件文からの根拠を元に、具体的な提案(リース、レンタル、定額サブスクリプション)を述べる際に、保護者の負担軽減を中心に据える。
③採点者が好感する書き方「保護者の負担軽減のために~」「具体的には~」と、問題提起から解決策への流れを明確にする。100字以内で簡潔かつ具体的に述べる。

第3問 販促・助言→女子軟式野球メンバー獲得の秘策は?

秘策も何も、与件に置かれた根拠を並べて編集するだけの、超サービス問題です。

Q
第3問(配点20点)
女子の軟式野球チームはメンバーの獲得に苦しんでいる。B社はメンバーの増員のために協力することになった。そのためにB社が取るべきプロモーションやイベントについて、100字以内で助言せよ。
A
ふぞろい100点200%答案生成AI解答
イベントは社会人野球チームと連携し女子向け野球教室企画、野球用品貸与と加工技術を生かしたB社ユニフォーム試着会開催。プロモーションはSNS活用し女子野球用品や野球教室イベント情報、女子チーム紹介を発信。(100字)B社は、①チーム名や背番号を自社加工で刺しゅうする販促をSNSで告知し、②強豪社会人チームと提携して女子の体格に合わせて教える野球教室イベントを開き、③女子向け用品の提案力を高めてメンバー獲得に協力する。(100字)B社は女子の軟式野球チームのメンバー増員のため、無料体験イベントを開催し、SNSでの告知を強化する。強豪社会人野球チームと提携して女子向けの野球教室を開き、女子向け用品の提案力を高める。(91字)

生成AIの解答アドバイス

①与件の引用先女子の軟式野球チームの課題とB社の対応に関する記述に注目する。具体的には「女子の参加希望者を増やす」「強豪社会人野球チームと提携」「SNSを用いた募集活動」などの部分が重要。
②根拠と設問の対応付け設問で求められているのはプロモーションやイベントの提案。与件文からの具体的な事例(無料体験イベント、SNSでの情報発信)を述べる際に、女子のメンバー増員を中心に据える。
③採点者が好感する書き方「女子のメンバー増員のために~」「具体的には~」と、問題提起から解決策への流れを明確にする。100字以内で簡潔かつ具体的に述べる。

第4問 関係性マーケ・助言→自らは購入しない監督相手の変形ダナドコ

ふぞろい調べて点差がつかなかったR5「事例Ⅱ」。しかし150字書かせれば普通は根拠の濃淡が出るから、今年R6で点差をつける伏線と読むのが、普通のセンスな。

Q
第4問(配点30点)
B社社長は、長期的な売上げを高めるために、ホームページ、SNS,スマートフォンアプリの開発などによるオンライン・コミュニケーションを活用し、関係性の強化を図ろうと考えている。誰にどのような対応をとるべきか、150字以内で助言せよ。
A
ふぞろい100点200%答案生成AI解答
①少年野球チームの監督むけにチームのデータ管理をするアプリを開発して提供する。②SNSを利用して保護者との双方向コミュニケーションを図り、ニーズを収集するとともに、野球用品をメンバーの技術・体格に合わせて提案する。③自社ホームページに野球用品の情報を掲載し情報発信することで、顧客との関係性強化を図る。(149字)B社は、①各少年野球チームの監督と協力してチームデータを管理するスマホアプリを開発して提供し、②メンバーや保護者の要望はSNSを通じてやり取りし、③相談を受けたアドバイス集をホームページに掲載する。これにより各チームとの関係性を強化してユニフォームやオリジナル品の一括納品を進め、長期的な売上げを高める。(150字)B社はホームページ、SNS、スマートフォンアプリを活用し、顧客とのオンライン・コミュニケーションを強化する。少年野球チームの監督や保護者向けに、製品情報やカスタマイズ提案を提供し、保護者のニーズに応えることで、長期的な関係性を築く。(114字)

生成AIの解答アドバイス

①与件の引用先オンライン・コミュニケーションに関する記述に注目する。具体的には「ホームページ、SNS、スマートフォンアプリの活用」「保護者のニーズに対応」「チームデータ管理のスマホアプリ開発」「相談を受けたアドバイス集」などの部分が重要。
②根拠と設問の対応付け設問で求められているのは、誰にどのような対応をとるべきか。与件文からの具体的な対応(チームデータ管理、保護者のニーズ対応、オンラインでの情報提供)を述べる際に、顧客との関係性強化を中心に据える。
③採点者が好感する書き方「顧客との関係性強化のために~」「具体的には~」と、問題提起から解決策への流れを明確にする。150字以内で簡潔かつ具体的に述べる。

今日のまとめ

Q
おベテが「事例Ⅱマーケ」にいくらムキになっても、スコアがさっぱり伸びないのは当たり前。そもそも大した知識を求めていない他、生成AIの解答アドバイスも与件の読み書き限定でしかない。
A

それどころか「事例Ⅱ」過去問にムキになるほど、ヘタクソ知識をパターン化して今年もズレズレ。それよりセンスで多少左右される「マーケ」では、上手な隣とペアプログラミングするのが上策です。

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