R6は「Ⅰ」が超難化するだろう、しかもそのラス問は「組織」「人事」の見たこともない助言問題だろう。そう確実視されるのは、前年R5「Ⅰ」ラス問をダナドコで解けるヘタクソ出題をしてしまい、9,000人が失笑した黒歴史があるため。
診断士は「事例Ⅰ~Ⅳ」のどれかに偏重することなく、全てを一人前に得意化することが大事。その上でR5「Ⅰ」で点差を付けたのは、【今年は難しくするぜ?】の予告以外の何者でもありません。
AI試験委員が予告~R6「Ⅰ」を難化させる3つの理由~
コロナ禍以降、ビジネス環境は急激に変化しました。リモートワークの普及、デジタル化の進展、サステナビリティの重要性の高まりなど、企業の経営戦略や組織運営の手法が大きく変わっています。これに伴い、試験問題も現実のビジネス環境を反映した内容に進化する必要があります。過去の試験問題が描写するビジネスシーンでは対応できない、より複雑でダイナミックな状況を考慮する必要が出てくるため、受験者に対して高い分析力や適応力が求められ、結果として難易度が上がることが予想されます。
企業は、変化の激しい環境に対応できる「課題解決型人材」を求める傾向が強まっています。これにより、単なる知識の蓄積ではなく、実際の問題を解決する能力が重視されるようになりました。「事例Ⅰ」では、受験者は与件文を基に、実践的かつ効果的な施策を考える必要があります。この新しいニーズに応じた問題設定がされると、受験者はより高度な思考や論理的な構築力を求められるため、難化すると考えられます。
コロナ禍を経て、企業は社員の健康管理や働き方改革をさらに重視するようになりました。これにより、人的資源管理施策の重要性が増しています。特に、ダイバーシティ&インクルージョンやメンタルヘルスへの配慮が求められる中で、受験者はこれらのテーマに基づいた施策を具体的に考えなければなりません。組織の人材戦略を適切に理解し、効果的な施策を提案する力が求められるため、試験の難易度が上がる要因となります。
【R6Ⅰは確実難化へ】難化事例は構文を使って根拠を引用 / 2024年9月号事例Ⅰ(AAS)
つまりR5ラス問のヘタクソダナドコの出題ミスがなくても、「事例Ⅰ」の組織/人事スキームはこれから大事。それに「事例Ⅱ」で鍛えたバラバラ与件根拠の設問別マーカー(重要度付け)を合わせると、最強のビジネススキルになるでしょう。
Step-1:R6「Ⅰ」超難化への備え
いい年こいてふぞろいおじオバのわかっていないキーワードや施策列挙でなく、読み手=採点者を「うむ」と頷かせる備えがマスト。どうせ合格近視眼な奴らにゃ想像もつかない前提で、施策を3つ紹介します。
受験者は、コロナ禍以降のビジネス環境の変化を正確に把握し、最新のビジネストレンドを理解する必要があります。これには、リモートワーク、デジタルトランスフォーメーション、サステナビリティ、ダイバーシティ&インクルージョンなどのテーマが含まれます。具体的な施策や成功事例を調査し、どのように企業がこれらのトレンドに対応しているかを学ぶことが重要です。特に、具体的なケーススタディを通じて理論と実践を結びつけ、自身の考えを深める努力が必要です。
課題解決型の人材育成を目指すために、受験者は自身の課題解決能力を高めるトレーニングを行うべきです。具体的には、以下のような方法が考えられます。
- ロールプレイやシミュレーション: 組織の課題に対する具体的な解決策を模索するための演習に参加し、実践的なスキルを磨く。
- ケーススタディ分析: 過去の事例を分析し、どのような施策が効果的だったかを検討する。特に失敗事例から学ぶことが重要です。
- グループディスカッション: 同じ志を持つ仲間と意見を交換し、異なる視点を取り入れることで、思考の幅を広げる。
人的資源管理の重要性が増す中で、受験者はこの分野に関する知識を深める必要があります。具体的には、以下のアプローチが有効です。
- 専門書や記事の読解: 人的資源管理に関連する専門書籍や最新のビジネス雑誌を読んで、現代の課題や施策について学ぶ。
- セミナーや講座への参加: 専門家の講演やセミナーに参加し、最新の知見や実践的なアプローチを学ぶ。
- 自社での実践: 自身が働く企業での人的資源管理施策を観察し、実際の運用状況や課題を把握する。
Step-2:マス目100字を通じた情報発信力UP
ここでいう「情報発信力」とは高い組織目標に向けて経営者の承認を得て、メンバーを動かし達成するまでの「リーダーシップ」「チームマネジメント力」を指す。ここでヘタクソキーワードのモリモリ並列列挙をチョイスしないのは、当然以前の当たり前です。
情報発信を行う際には、まず伝えたいメッセージを明確にすることが重要です。具体的には、以下のポイントを考慮する必要があります。
- 目的の明確化: 何を伝えたいのか、受け手にどのような行動を促したいのかを明確にする。
- シンプルな言葉選び: 専門用語や難解な表現を避け、誰でも理解できる言葉を使うことで、メッセージの明瞭さを高める。
- 論理的な構成: 伝える内容を論理的に整理し、受け手が理解しやすいように流れを作る。問題の提示、解決策の提案、実施例など、段階を追って説明することが効果的です。
情報発信において、視覚的な要素を取り入れることで、メッセージがより伝わりやすくなります。具体的には以下の方法があります。
- 図表やグラフの活用: 数字やデータを視覚的に示すことで、理解を助け、興味を引くことができます。
- スライドプレゼンテーション: 資料を作成し、視覚的な要素を含めることで、聴衆の関心を引きつけ、情報の整理がしやすくなります。
- 動画やイラストの使用: 動画やイラストを用いることで、難しい内容を簡潔に表現し、受け手の記憶に残りやすくすることが可能です。
情報発信は一方通行ではなく、受け手からの反応やフィードバックを重視することが重要です。具体的には以下のポイントがあります。
- オープンなコミュニケーション: 聴衆や受け手からの質問や意見を歓迎し、対話を通じて理解を深めることが大切です。
- 改善の意識: フィードバックを基に、自分の情報発信の方法を見直し、改善点を取り入れることで、次回の発信に活かすことができます。
- 適応力: 受け手の反応や環境の変化に応じて、柔軟に発信内容や方法を調整する能力が求められます。
Step-3:スクール解答をAI改善~情報発信力UPドリル~
それは例えば「月刊企業診断」掲載事例のスクール解答=正と勘違いしている内はOUT。そうでなく生成AIに模範解答を作らせ、そちらに寄せることで可能になります。
例題:2024年9月号事例Ⅰ(AAS)~生成AI解答に寄せてキレイな国語の情報発信力UP~
第1問(情報整理、理由) | 第2問(情報整理、理由) | 第3問(1)(期待効果、理由) | 第3問(2)(助言、留意点) | 第4問(助言、人事施策) |
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【スクール解答】 理由は、①精密加工メーカーとして中心的な設備であった6軸自動装置をベースに設備と人材を集約し、専門性を発揮して生産性を向上させたため、②スプールバルブ専門メーカーとしてのイメージを向上させることで、営業活動を全社一丸で進めることができたため。(121字) | 理由は、①国内と異なる海外市場ニーズに対応した独自の技術力を磨くことを怠り、販売先を確保できなかったため、②国内市場で事業を展開してきており、海外展開を主導する人材の確保や育成ができなかったため。(98字) | 理由は、①新事業に必要な設備や人材を集約することで専門性を発揮できるため、②完結型業務への挑戦機会により「なんでも自前でやる」チャレンジ精神を醸成できるため。(79字) | ポイントは、①市場のニーズに対応した独自の技術力を磨いて、その技術力を市場へ訴求することで販売先を確保すること、②自社の経営資源だけで営業活動するには限界があるため、信頼できる提携先を確保すること。(99字) | 施策は、①女性社員専用の休憩室を設置することで、快適な職場環境を整備して、女性人材の定着を図る、②熟練職人と若手職人による子弟制度を設けることで、熟練職人の技を若手職人に伝承して、若手職人の育成を図る。(101字) |
【AI解答】 理由は、①経営資源をスプールバルブ生産に集約し、②設備と人員を最適配置して生産性を向上させたこと。これに加え、③全社一丸で営業活動を推進し、④専門メーカーとしてのイメージを向上させた結果、国内大手自動車メーカーへの販路拡大に成功したため。(119字) | 理由は、①海外市場のニーズ変化に対応した独自技術を磨くことがなく、②海外展開を主導する人材の確保や育成も不十分であり、③結果として競争優位性を築けずに販売先の確保ができなかったためと考えられる。(97字) | 理由は、①新分野展開に対応できる人材育成が重要であり、②新しい市場ニーズに応じた技術開発の必要性と合わせ、③組織対応を超えた迅速な意思決定が有効になるため。(78字) | ポイントは、①各社員が高い意識を持ち、②社長との共通コミュニケーションを通じてベクトルを一致させたうえで、③社長のリーダーシップによって他の社員の協力を促し、組織全体で成功を目指す姿勢を保つこと。(98字) | A社は、熟練職人の高齢化と男性働き手の減少に対応するため、①若手社員をOJTで育成し、②女性社員の採用・定着を図る職場環境を整備し、③技術の伝承と人材確保を両立させ、長期的な組織の活性化を目指す。(98字) |
【改善のポイント】 情報の簡潔さ: スクール解答では理由が冗長になっているため、生成AI解答のように簡潔に表現し、重要なポイントに集中する。 ロジックの一貫性: 各理由間の関連性を明示するために、理由のつながりを強調する表現を加える。 数値や具体例を挙げる: 生産性向上の具体的な成果や数値を加えることで、説得力を向上させる。 | 主題を明確に: スクール解答の理由を簡素化し、要点を明確にすることで、読み手に意図を伝えやすくする。 反対意見や代替策を考慮: 問題の背景を補足する形で、他の視点や考えを挙げることで多角的な分析を行う。 結果の重要性を強調: 競争優位性の喪失による具体的な影響や後続の問題を述べることで、理由に深みを持たせる。 | 具体的な施策を明示: 期待効果の理由に、具体的な施策やアクションプランを追加することで、説得力を高める。 ビジョンを共有: 組織の長期的なビジョンや目標を示すことで、提案の背景を理解しやすくする。 数値データの活用: 具体的な効果を示すために、過去のデータや数値を引き合いに出すことで、説得力を増す。 | 助言内容の具体化: ポイントをより具体的に示すために、助言内容に実践的な手法や事例を加える。 リーダーシップの重要性: 社長の役割やリーダーシップの具体的な行動例を挙げ、組織内での影響力を明確にする。 社員の役割を強調 各社員の貢献や役割を具体的に示すことで、全体的な協力の重要性をアピールする。 | 施策の効果を具体化: 施策がもたらす具体的な効果や改善点を詳細に示すことで、実行の必要性をアピールする。 関連性を示す: 人事施策がどのように組織全体の活性化につながるかを説明し、相互関係を示す。 具体的なアクションプラン: 提案した施策を実行するための具体的なステップや計画を示し、実現可能性を高める。 |
今日のまとめ
しかもAI試験委員はその改善ポイントや個別の書き方指導までしてくれる。これで100字マス目の書き方を上達すれば、R6「Ⅰ」がどう難化しても安定A評価を実現し、自己肯定感を高めてくれる所まで間違いナシです。