短期スト合格を確実にする上で、8/31~9/1のTAC模試を受けると良い。そのときR6出題予想に役立つのが、レイヤー/フレームワークです。
万年おベテが超絶スクールに30万円課金したところで、隣の誰も書かないそのクソ知識への加点はない。そうでなく点差になるのは、「1次」テキストの章立て=レイヤー/フレームワークとし、使う知識を事前に整理しておく力です。
1次「戦略論」「組織論」「マーケ」テキストの章立て=「事例Ⅰ~Ⅱ」のレイヤーであり、学習時短の方針上、そこをそのまま持ち込む「1次」500点組が「2次」優遇されるのは当たり前。
レイヤーやフレームワークは、知識や情報を体系的に整理し、記憶や理解を深めるための手法です。レイヤーは階層的な視点から物事を捉える方法で、フレームワークは特定のテーマや問題を整理・分析する枠組みです。これらは、複雑なビジネス環境を理解し、適切に対応するために非常に有効です。
中小企業診断士試験では、事例問題ごとに様々なビジネストピックスが出題されますが、それらをバラバラに学ぶのではなく、レイヤーやフレームワークを活用して体系化することで、関連性や全体像を把握しやすくなります。
レイヤーやフレームワークが有効な理由は以下の通りです。
- 情報整理:複数の概念やトピックスをグループ化し、階層的に整理することで、記憶が定着しやすくなります。また、ビジネスの変化やトレンドに対する理解が深まり、試験本番での応用力が向上します。
- 関連性の理解:フレームワークを使うことで、異なるトピックスや概念の関連性を理解しやすくなり、複雑な問題に対する総合的な解決策を考えやすくなります。
- 柔軟な対応力:試験では予期しない問題が出題されることがありますが、フレームワークを用いることで、どのようなテーマが出題されても柔軟に対応できるようになります。
試験準備において、レイヤーやフレームワークを効果的に活用するための具体的な方法は以下の通りです。
- 全体像の把握: まず、学ぶべきトピックスをレイヤーやフレームワークに沿って整理します。例えば、「事例Ⅰ」の場合、成長戦略、競争戦略、組織行動論などのレイヤーに分けて、各トピックスを配置します。
- マインドマップの作成: レイヤーやフレームワークを基に、マインドマップを作成します。中心に主要なテーマを置き、そこから関連するトピックスを枝状に広げていきます。これにより、視覚的に情報を整理し、関連性を理解しやすくします。
- ケーススタディの応用: 過去問や模擬試験を解く際に、フレームワークを使って問題を分析します。例えば、マーケティングに関する問題では、4Pや関係性マーケティングなどのフレームワークに基づいて解答を構築することで、論理的で一貫性のある答案を作成できます。
※1次チャートの「経営」「財務」はそのまま有効で、「生産管理」は組み換え必要。2次レイヤーは更新予定あり。
【レイヤー概論】なぜ短期スト合格ばかり優遇? / 事例トレンドワードをフレームワークに
そして上位5%はどうやって確実スト合格を実現している? それはふぞのように与件キーワードを全回収してやっと解答を考えるのでなく、「1次」暗記で鍛えたフレームワークで設問解釈→想定読み→設問別マーカーの順に使い、題意をピタリと当てています。
~例えばTAC模試に備え、出題しそうなトレンドワードを予想する~
その予想は生成AIにさせると一番ですが、【レイヤー順】に挙げさせると確度がぐっと上がります。
【Before】生成AIに順不同で挙げさせたトレンドワード(予想論点)
事例Ⅰ | 事例Ⅱ | 事例Ⅲ |
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デジタルトランスフォーメーション(DX) - デジタル変革 アジャイル組織 - 俊敏組織 リーダーシップパイプライン - 指導者育成経路 エンゲージメント - 従業員満足度 サーヴァントリーダーシップ - 奉仕型指導力 ワークライフバランス - 仕事と生活の調和 サステナブル経営 - 持続可能経営 ハイブリッドワーク - 混合勤務形態 インクルージョン - 包括性 タレントマネジメント - 人材管理 チェンジマネジメント - 変革管理 リモートワーク - 遠隔勤務 リテンション施策 - 離職防止策 ダイバーシティ - 多様性 リーダーシップ開発 - 指導力育成 スキルギャップ - 技術差 マインドセット - 思考様式 パフォーマンスマネジメント - 業績管理 フラット組織 - 平坦組織 イノベーションカルチャー - 革新文化 | オムニチャネル戦略 - 統合型販路戦略 ソーシャルマーケ - 社会的 ブランドエクイティ - ブランド価値 カスタマージャーニー - 顧客の旅路 パーソナライゼーション - 個別化戦略 エンゲージメントマーケ- 顧客関与型 インフルエンサーマーケ - 影響者 デジタルエクスペリエンス - デジタル体験 マーケティングオートメーション - 自動化 コンテンツマーケ - 内容提供型 リアルタイムマーケ - 即時対応型 エモーショナルマーケ - 感情訴求型 ビッグデータ分析 - 大規模データ解析 リテンションマーケ- 顧客維持 ロイヤリティプログラム - 忠誠心育成計画 リードジェネレーション - 見込み客創出 バリュープロポジション - 価値提案 ペルソナ設定 - 顧客像設定 ゼロパーティデータ - 自発的データ バズマーケティング - 口コミ拡散型 | サプライチェーンマネジメント(SCM) - 供給網管理 アジャイル生産 - 俊敏生産 トータルプロダクティブメンテナンス(TPM) - 総合的保全 リーン生産方式 - 無駄排除生産方式 ジャストインタイム(JIT) - 適時生産 カイゼン活動 - 改善活動 インダストリー4.0 - 第四次産業革命 スマートファクトリー - 知能工場 ロボティクス - 機械化 サステナブル生産 - 持続可能生産 エコデザイン - 環境配慮設計 トレーサビリティ - 追跡可能性 フレキシブル生産システム - 柔軟生産システム IoT生産 - モノのインターネット生産 マスカスタマイゼーション - 大量個別化 デマンドプランニング - 需要計画 サプライチェーンリスクマネジメント - 供給網リスク管理 オートメーション化 - 自動化 生産性向上活動 - 効率向上活動 エネルギー効率化 - 省エネルギー化 |
【After】1次/2次レイヤーを使って、生成AIに挙げさせたトレンドワード
言ってることはもっともらしいが、これではふぞろい以上に「わかってない」。そこでレイヤーを使って並び替えな。
事例Ⅰ:出題変化に備え、過去問よりもトレンド予想
コロナ禍で働く価値観が激変・多様化したのに、過去問に偏重するなど下策の中の下策。生成AIの挙げたトレンドワードが、勤務先のリアルビジネスでどう動いているかを考えます。
戦略論 | 組織構造論 | 組織行動論 | 人的資源管理 |
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デジタルトランスフォーメーション(DX) - デジタル変革 アジャイル組織 - 俊敏組織 サステナブル経営 - 持続可能経営 チェンジマネジメント - 変革管理 イノベーションカルチャー - 革新文化 | フラット組織 - 平坦組織 ハイブリッドワーク - 混合勤務形態 リモートワーク - 遠隔勤務 インクルージョン - 包括性 エンゲージメント - 従業員満足度 | サーヴァントリーダーシップ - 奉仕型指導力 リーダーシップ開発 - 指導力育成 パフォーマンスマネジメント - 業績管理 マインドセット - 思考様式 リーダーシップパイプライン - 指導者育成経路 | タレントマネジメント - 人材管理 リテンション施策 - 離職防止策 ダイバーシティ - 多様性 スキルギャップ - 技術差 ワークライフバランス - 仕事と生活の調和 |
事例Ⅱ:トレンドワードはどこか身近で起きている
R5「Ⅱ」でサブスクをもし書けなくても、毎月の課金=ゼロの方はほとんどいない筈。身近な出来事をカタカナトレンドワードにしておけば、ほぼ追加知識ゼロでイケます。
マーケティングコンセプト | マーケティングリサーチ | 4P | 関係性マーケ | デジタルマーケ |
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バリュープロポジション - 価値提案 ペルソナ設定 - 顧客像設定 ブランドエクイティ - ブランド価値 ゼロパーティデータ - 自発的データ エモーショナルマーケティング - 感情訴求型 | マーケティングオートメーション - 自動化 ビッグデータ分析 - 大規模データ解析 ソーシャルマーケティング - 社会的 リードジェネレーション - 見込み客創出 コンテンツマーケティング - 内容提供型 | オムニチャネル戦略 - 統合型販路戦略 パーソナライゼーション - 個別化戦略 リテンションマーケティング - 顧客維持 インフルエンサーマーケティング - 影響者 ロイヤリティプログラム - 忠誠心育成計画 | カスタマージャーニー - 顧客の旅路 エンゲージメントマーケティング - 顧客関与型 バズマーケティング - 口コミ拡散型 リアルタイムマーケティング - 即時対応型 バリュープロポジション - 価値提案 | デジタルエクスペリエンス - デジタル体験 マーケティングオートメーション - 自動化 ソーシャルマーケティング - 社会的 コンテンツマーケティング - 内容提供型 ゼロパーティデータ - 自発的データ |
事例Ⅲ:R5「Ⅲ」の激変により、R6で何を出すかは試験委員の機嫌次第
~R4までの「Ⅲ」で定番知識を続けて油断させ、R5「Ⅲ」の傾向激変でベテを一掃した手並みは見事。R6は古い出題パターンでの決めつけを避け、幅広く余力を持って備えます。
レイアウト | 生産方式 | 生産現場PQCDSME |
---|---|---|
フレキシブル生産システム - 柔軟生産システム スマートファクトリー - 知能工場 インダストリー4.0 - 第四次産業革命 カイゼン活動 - 改善活動 サステナブル生産 - 持続可能生産 | リーン生産方式 - 無駄排除生産方式 ジャストインタイム(JIT) - 適時生産 トータルプロダクティブメンテナンス(TPM) - 総合的保全 アジャイル生産 - 俊敏生産 マスカスタマイゼーション - 大量個別化 | PQCDSME管理 - 品質・コスト・納期・安全・モラール・環境 生産性向上活動 - 効率向上活動 エコデザイン - 環境配慮設計 エネルギー効率化 - 省エネルギー化 オートメーション化 - 自動化 |
日程計画 | 調達計画 | 工数計画 |
---|---|---|
デマンドプランニング - 需要計画 サプライチェーンマネジメント(SCM) - 供給網管理 ロボティクス - 機械化 IoT生産 - モノのインターネット生産 トレーサビリティ - 追跡可能性 | サプライチェーンリスクマネジメント - 供給網リスク管理 調達リードタイム - 購買期間 サプライヤーロジスティクス - 供給者物流 シンクロナス生産 - 同時生産 ロジスティクスマネジメント - 物流管理 | 工数配分 - 作業時間配分 リソースオプティマイゼーション - 資源最適化 サプライチェーンコスト - 供給網費用 製品コスト最適化 - 製品費用最適化 生産能率向上 - 生産効率向上 |
今日のまとめ
そのとき単にAIを使ってもランダムに並列列挙するだけ。そこに「1次」フレームワークでグルーピングして意味づけできる賢さが、やたら短期スト合格を優遇する狙いです。