100~150hちょろっと学べば受かる初学優遇試験で「Ⅳ」60点を取り損ねるから、多年度ループにようこそ。でも会計系試験には、ムキになるほど解けなくなる「沼問題」が用意され、一歩足を踏み込むと抜けられなくなる事実で有名。
ベテをループの沼に沈め、100~150hの初学者から優遇採用。その秘訣が、①易問経営分析で満点取らせ、②ついでに見た目以上の「下駄を履かせる」採点な。
作問採点変化の流れを捉えると「Ⅰ~Ⅲ」は確実AAAだから、ついでに「Ⅳ」も60点取れば上出来。そう弾いた皮算用が正しいことを、今日から6回シリーズの「Ⅳの解き方」全問解説で実証します。
「Ⅳの解き方」のmodule化~第1問経営分析
2022/7月発売の「Ⅳの解き方」が大幅改訂され、2024/4月に第2版として発売。第2版から買えばそれが最新で、第1版をお持ちなら比較してどこが最新かが一目でわかる。それをエクセルで納得するのが最新で先端の「最も正しい解き方」です。
第1問 収益・効率・安全13指標(定義)
■経営分析はどの指標でも幅広く加点され、選ぶ指標で点差がつくことはまずない。
■そこで自分好みの3つをデフォとし、数値が明らかに違うときだけ指標を変えると良い。
第2問 収益・効率・安全13指標(BSPLから計算)
■第1問の13指標をコピペし、第2問のBS・PLを使い関数を使って実際に計算する。
■手書き+電卓は遠回りで、エクセル入力+関数式が効率的と実感できる良問。
第3問 BSの動きと安全性
■収益性→PL、効率性PL×BS、安全性→BSで作る。当問ではBSのハコを描いて考える。
■自己資本比率⇔負債比率が示す結果は同じ。自己資本比率を使う方が、60字の書き方が安定する。
第4問 ケース問題(基本)
■経営分析をエクセルで解くときは前の設問の関数のコピペで時短し、解くスピードを上げる。
■電卓パチパチの計算ドリルではなく、良問を数多く繰り返し解くことで体で覚え、判断力を高めるために使う。
応用第1問 ケース問題(同業他社比+販管費内訳)
■Ⅳ本番の第1問では、与件を先に読んで特徴を頭に入れ→指標を計算して確かめ→60~80字マス目に進む手順が望ましい(※上級者は別)。
■当問では販管費内訳が与えられるが、両者に大差がない。この場合の書き方・逃げ方はTAC解答を参考にして、いくつかストックしておく。
応用第2問 ケース問題(前期比)
■本番に近いケース問題を解くと、BSPLの形がほぼ一定で、ところどころ入れ替えてくることに気が付く。
■エクセル解きをする時は、BSPLを慌てず先にコピペして13指標を先に計算しておくと、与件→マス目にすぐ進めるので学習効率が良い。
■前期比パターンではCF計算書を同時に出題できるので、後で第3章とセットで復習しておく。
過去問R2第1問 タナカ・ユウコ~迷うとしたら効率性
■優れている指標を1つ、劣っている指標を2つ選ばせる設問。与件を読んで→強み弱みをイメージできないと時間ロスやマス目で誤答へ。
■収益性・安全性はどの指標でも大差がないが、効率性(棚卸資産回転率・有形固定資産回転率)の選択をミスすると、マス目で大きく失点へ。
今日のまとめ
そう、この試験でハズしちゃいけない「初学優遇の前提」。事例をひたすら難しく解きたがるベテ&D社ノウハウ勢を蹴飛ばすと、事例はどれもおっどろくほど簡単です。