おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

K事例Ⅳ

【受験同期のベスト答案(Ⅳ-2)】数の力vs.数値の力

いいか野郎共。当選発表まであと○日とか、そわそわすんな。黙っていても5人に1人は受かるし、どう頑張っても5割は落ちる。こんなクジ引き試験の当落を気にしても、仕方ないだろ?

ピンキリの下を見たらキリがないし、金型様みたいなちんちくりんほどたまたま受かる。むしろああいう受かり方をするから、人生ショボンです。

過去問バカを狙い撃て

画像:pixivision

当試験における最も愚かな質問が、「Ⅳ」対策にどの問題集を使いましたか? な。

その多数派解答が、同友館のクッソなノウハウ本。そして作問係は、意地でもそれと同じ計算問題は出しません。

R2「Ⅳ」第2問=初見殺しのヘンテコCVP
ところがスコアに下駄を履かされたふぞ先輩が何を血迷ったか、ありがとう事例Ⅳ! その同友館ヨイショがさらに狙い撃たれる悪循環で、今に至ります。

数の力vs.数値の力【受験同期のベスト答案(Ⅳ-2)】

こらこら。中一レベルの1次方程式も解けない涙目野郎が、朝から何寝言を言ってやがる。

そう、来年当試験を確実に卒業したいなら、頼るのは多数派よりも、数値を正しく使う力に。【受験同期のベスト答案】でご確認ください。

第2問 CVP+NPV

第2問 (設問1)ヘンテコCVP
(設問1) 計算過程
①売上高70 百万円までの限界利益率
1-(39÷60) = 0.35
②売上高70 百万円超えの限界利益率
1-0.6 = 0.4
③求める損益分岐点売上高をS とすると
70×0.35+(S-70)×0.4 = 28
より S = 78.75
(設問2) SBEP損益分岐点売上高
78.75 百万円

タネを明かせば、(変動率が変わる)ヘンテコCVP特有の、中一レベルの1次方程式で解く問題。「変曲点」時点の変動費を、70×0.35=24.5で一旦確定するのがコツな。

第2問(設問2)嫌がらせ読み取りNPV
(a) ①92.81百万円
(b) ②55.46 〃
(c) 最適な意思決定→①

計算過程(a-ⅰ)

①効果が出る場合のNPV
=〔期首CF〕〔1~4年目CFのPV〕〔5年目CFのPV〕
= -5+(-5+35)×(0.926+0.857+0.794+0.735)+(35+24)×0.681
= 134.539
②効果が出ない場合のNPV
=〔期首CF〕〔1~2年目CFのPV〕〔3年目CFのPV〕
= -5+(-5-5)×(0.926+0.857)+(-5+28)×0.794
= -4.568
③期待値の算出
134.539×0.7-4.568×0.3 = 92.8069 ≒ 92.81

計算過程(b-ⅰ)

①順調な場合のNPV
=〔期首CF〕〔1~4年目CFのPV〕+〔5年目CFのPV〕
= -30+12.5×0.926+25×(0.857+0.794+0.735)+(25+27)×0.681
= 76.637
②順調でない場合のNPV
= -30+7.5×0.926+15×(0.857+0.794+0.735)+(15+27)×0.681
= 41.337
③期待値の算出
76.637×0.4+41.337×0.6 = 55.457 ≒ 55.46

解かなくて良い捨て問なのは、いっち目瞭然。そして同友館のノウハウ本は、年々辞書より分厚くなります。

第3問 連結会計(初歩の計算+知識問題)

第3問(20点)
(設問1) 負ののれんの会計処理
時価純資産額と買収価格の差100百万円を負ののれんとして特別利益に一括計上する。 (40字)

(設問2) 負ののれんに関する理論問題
リスクは、E社は純損失を計上しており十分な収益及びCIFが得られない可能性があること。 DCF法などを用い買収評価を行う。(60字)

負ののれんは簿記2級とはいえ、本試験事例で突然出すのはやりすぎ。取れてる奴は僅かだし、没問=配点ゼロでもおかしくないから、こんなのいちいち気にすんな。

例えば、業績が悪化していたり、多額の賠償請求があるなどの法務リスクを抱えていたりするような被取得企業等に対してM&Aを行う場合には、「負ののれん」が生じるケースがあります。
出典:りそな銀行

簿記系理論問題を捌くコツは、まかり間違っても診断士系テキストやブログの記事を使わない。誤った理論を振りかざすベテほど、始末に負えないゴミはありません。

今日のまとめ

それにしても、最近の各事例のクロスオーバーっぷりはすげぇ。

もし舩坂酒造店を事例Ⅱ、与那国薬草園を事例Ⅲで来年出題しても、誰も違和感一つ覚えない。

なぜそうなった? そりゃ過去問の答えを覚えるノウハウ馬鹿が殖えた以上、事例企業のリアリティ追求→ノンフィクションの実在企業化な。

えっへん。そこで「事例Ⅳ」を最初に得意化。すると事業部業績→「Ⅰ組織論」、意思決定&原価計算→「Ⅲ」の順にツナガリ、知識がどっしり安定します。

あとは最先端のマーケさえ学べば、人生向かう所に敵なし。そして合格者の多数派!なんて数の理論を蹴っ飛ばし、数値の力で勝ち上がれ。これからの診断士へのマストはそっちです。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

-K事例Ⅳ

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