人類では解けないとされたR5第3問NPVを、なんとTACが見開き2ページで解説(P.122)。そしてエクセルを使って型を身に付け、電卓で実行すればスラスラ解けた。「事例Ⅳ」の全く新たな1ページが刻まれました。

K事例Ⅳ

【Ⅳ簡易採点】普通に解けば60点、計算当てると+5~15点

同友館ノウハウを狙い撃ち

負ののれん・ROIに到底判読不能な予測CF? こりゃ同友館自慢のノウハウ集が、年々辞書より分厚くなるのが楽しみな。

こらこら。過去問の解き方を覚えるのがおべんきょと勘違いするのは、ベテとバトンにやらせとけ。そこを狙い撃つのは、会計系試験出題の超セオリーです。

そう。努力とスコアが比例しないのは、当試験の代名詞
とりわけ昨日の「Ⅳ」は、冷静になると計算自体はごく簡単なだけに悔やまれますが。7,700人の頭をカッカさせてニヤニヤするのが、あの作問係のオトウサン達だ。

そこで、ここが出来れば60点。さらに、ここを当てれば+5~15点。どうせ後出しジャンケンで恣意的に設定されるスコアでクヨクヨしないよう、「周囲と比べて、出来た出来ない」で割り切ります。

1⃣60点に必要なマスト 第1問経営分析 第2問(1)CVP 第4問(1)ROI

第1問 経営分析
(設問1)
良い 売上高総利益率 26.39%
悪い 有形固定資産回転率 5.30回 ※ここを外すと60点から△5~10点
自己資本比率 15.82%
※悪い=有形固定資産回転率を当てていれば、幅広く別解+加点あり。
(設問2)
別途作成。与件の根拠とリンクしていれば尚可

さすがにこの3つは、目を瞑って取れる。別解もあるので、有形固定資産回転率を外した場合以外は、原則全員満点な。

第2問 CVP分析+予想税引後キャッシュフロー

(設問1) 78.75百万円 ※ここを外すと60点から△5点
※計算過程はエクセル参照
(設問2) 後日作成

(設問1)のヘンテコCVPの正答率は3~4割程度と予想。そして過去問を解くのが勉強と勘違いしたベテやバトンは、ここで△5点のビハインドに。

第4問 セグメント利益(ROI)
(設問1) (戸建)4.31% (全社)2.55% ※易問
(設問2) 4.26% ※ピタリ正解で+5点
(設問3) ポエム ※ピタリ正解で+5点

(設問1)のROIは、中学入試の算数より簡単。(設問2)はピタリ正解でなくても、部分点が入るから気にすんな。

2⃣ノウハウ野郎を来年困らせるためのダミー問題・・実質没問

第3問 連結会計 (負の)のれん計算
(設問1)
資産・負債の時価とE社株式を相殺して生じた負ののれん100百万円を、一括利益計上する。(40字)
(設問2)
負ののれんが生じる場合、一般に①簿外債務 ②訴訟リスクの存在が考えられ、そのリスクを評価したうえで買収の是非を決定する。(59字)
※予想採点基準
何か書けば60点ラインに。
負ののれんは知識としてマニアックすぎるので没問扱いとし、正解しても加点なしと予想。

えっへん。落ち着いて考えれば、「ヘンテコ予想CF」「負ののれん」を除けば、ごく簡単な計算問題ばかり。頭にカッと血が昇らず、冷静に見直すと、ベテやバトンを振り落とす、工夫された良問揃いです。

「Ⅳ」過去問計算問題エクセル
「Ⅳ」過去問計算問題エクセル

2023/11/12更新
4年連続NPVの正答率Eランク嫌がらせ宇宙語問題(R2第2問、R3~5第3問)のエクセル解説を追加しました。
エクセルを使えば確かにこうなるのはわかるが、電卓80分で解ける訳がない。そう腹が据わると、Ⅳ過去問の解き方が変わります。

そう、良く聞け野郎共。
今年はCF計算書+ファイナンス出題の期待こそ大きく裏切られたが、「Ⅳ」は簿記の試験ではないので、会計系受験者だけを有利にするような採点はしてこない。

ここで5点、そこで△5点と、死んだ子の年を数えるのはバトンにさせとけ。

周囲が取れるトコを当てれば60点、外せば減点で、計算問題がもし当たれば+5~15点。総額でなく差額で考えるのが、「事例Ⅳ」を駆け抜けるコツです。

こらこら。差額原価なんて、試験合格が目的化したベテ+バトンにゃ理解できるはずもない。あのオトウサン達が控室でニヤニヤしてる姿を想像すれば、「事例Ⅳ」の出来でクヨクヨするなんて、時間のムダそのものなのです。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

-K事例Ⅳ

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