おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

K事例Ⅳ

経営分析苦手回避のメリット:第2~4問まで全て得意化


1⃣必ず最初に経営分析~ルーティン化するまでしっかり

牛や猫でも原則満点の、経営分析をなぜ毎年出題? ふぞベテのれんが一生知らないことをズバリ書くと、簿記(=財務諸表を作る)スキルが不要な当資格において、経営分析(=財務諸表を診ること)が、ほぼ同等の教育効果があるからです。

さらに、経営分析では必ず、収益性(PL)→効率性(PL×BS)→安全性(BS)の順に指標を選ぶ。そうする理由を、個別計算問題+ポエムの第2~3問とのつながりで、確認します。

2⃣収益性(PL)→第2問CVP分析のつながり

ここで第1問の損益計算書をじっと見直す。
売上高
売上原価 ←※
売上総利益
販売管理費 ←※
営業利益
営業外損益
経常利益
画像:矢寿ひろおイラストブログ

だから第1問は経営分析がマストで問われ、収益性は必ず当てさせる。そこが理解でつながると、CVP分析もラックラクです。

【第2問対策】スッキリ1級CVP
【第2問対策】スッキリ1級CVP

CVPの前提には原価計算の知識があり、応用すると事業部の業績評価もできる。診断士にありがちな自己流CVPを避け、理論を強化したい方にはマストと言える良書です。

3⃣効率性(PL×BS)→第3問NPVのつながり

「Ⅳ」第3問ではなぜ必ずNPVが問われ、診断士の主食はなぜ助成金? それは国家的経済政策上、企業に借金させ、設備投資を促すことがマストだからだ。

そこで、①その設備投資はホントに儲かるか、②失敗するとどんなリスクがあるかを真顔で検証。そう考えると、NPVの学習にも熱が入ります。

【第3問対策】スッキリ1級 NPV
【第3問対策】スッキリ1級 NPV

イケカコと同じ範囲をCVPとNPVに分けたらこうなった。計算問題に多少の簿記知識が要るのはイケカコと同じですが、解説とテキストの分かりやすさは別格です。

4⃣安全性(BS)→第4問ファイナンスのつながり

最近の第4問は、連結会計ほか謎のポエムが多いが、本来ここはファイナンス知識の指定席。
具体的には、今ここで借金をしても問題ないか、負債比率や固定比率をチェックしておく。
画像:HUFFPOST

企業の立場で言えば、晴れてるときに傘を貸し、雨が降ると取り上げるのが金融機関。甘い言葉にゃ騙されるな。

金融機関の立場で言えば、ホラは吹くけどケツが締まらぬ丼勘定なのが経営者。親切心で貸してる訳では、ありません。

そこでポエム対策なら、「1次」過去問の範囲を学び直し。貸付実務のセンで行くなら、第1問に戻ってCF計算書をしっかり作ります。

【第1問対策】スッキリ1級CF計算書
【第1問対策】スッキリ1級CF計算書

診断士総出で「重要!」「難しい!」と勘違いするCF計算書は、簿記1級では単なる足し算・引き算で一瞬で解いてしまう。診断士にありがちな自己流を避け、CF計算書の正しい作り方が身に付きます。

今日のまとめ

そう。①試験に受かろう、②周囲より+10点取ろう、③普段と違う実力以上をやろうとするから緊張しまくり、ツルツルスベって今年もドボン。

それより、「財務」「会計」を通じて大切なのは、数字のつながり
経営分析を得意にすると、CVPやNPVにつながり、ファイナンスを経由して、第1問CF計算書に再び戻る。

うん。このつながりが分かると、日曜夜の半沢直樹以上に、次に「Ⅳ」を解くのが待ち遠しくなります。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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