おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

K事例Ⅳ

【そんなに「Ⅳ」で稼ぎたい?】CVP+NPVバカ

連結会計なんて、
どうすりゃいいのか?

連結会計とか訳がわかりません。それでもやらなきゃダメですか?
計算練習は要りません。ただ「Ⅳ」ポエムで2回出題は史上初なので、基本の理論は押さえておきます。
参考:「事例Ⅳ」出題領域表 ※のれん&バトンには内緒
 第1問
経営分析
第2問
CVP
第3問
NPV
第4問
ポエム
  CVP分析
他意思決定
NPV
企業価値
 
 ①赤字の回避②ちょっと儲ける③もっと儲ける④口車に乗らない
H18【1】30点
【2】20点
+CF計算書
【3】20点
セグメント損益
【4】15点
※NPV計算済
【5】15点
POSシステム
H19【1】25点【2】25点【3】25点
+正味CF
【4】25点
ネット販売
H20【1】30点 【2】25点
【3】25点
+正味CF
【4】20点
優先株式
H21【1】40点 【3】20点【2】20点
ROE
【4】20点
通貨オプション
H22【1】40点【2】25点【3】20点
+正味CS
【4】15点
余剰資金運用
H23【1】35点
+CF計算書
【2】15点
特別注文
【3】25点
セグメント損益
【4】25点
+正味CF
 
H24
☆良問
【1】40点
+予想PL
【2】30点【1】
+正味CF
【3】30点
企業価値
FCF/WACC
H25
悪問
【1】25点 【2】45点
+CF計算書
+資金繰り

少人数私募債
【3】30点
品質原価計算
H26
並み
【1】24点【3】30点
プロダクトミックス
【2】30点
+正味CF
【4】16点
デリバティブ
H27
並み
【1】28点【2】34点
+予想PL
【3】26点
+正味CF
【4】12点
取引関係
H28
並み
【1】25点
【2】(1)※
CF計算書
【4】25点
+予想PL
【3】15点
セグメント損益
【2】(2)35点※
+正味CF
H29
難問
【1】25点【2】18点
+予想PL
直接原価計算
【3】29点
+正味CF
※取替=差額CF
【2】28点
連結会計
H30
難問
【1】24点【3】30点
+予想PL、記述問題
 【2】31点
企業価値
【4】15点
業務委託
R1
並み
【1】25点【2】25点
+セグメント損益
【3】30点
+正味CF
※捨て問感度分析
【4】20点
連結&IT投資ポエム

ほう、基本の理論とは何だい?

会計専門バカにならず、わかりやすく、でも具体的に周囲に説明できるレベルのコトです。

CVP+NPVバカ【そんなに「Ⅳ」で稼ぎたい?】

【簿記2級】連結出題の背景~中小企業の連結会計ニーズ

"連結財務諸表を作成するための手続きは連結会計と呼ばれていますが、これまではすべて1級の出題範囲とされていました。(中略)企業経営自体、グループ全体を視野に入れた経営判断を行う連結経営が加速していますので、連結会計に対するニーズは大企業のみならず中小企業においても高まってきています。"
出典:商工会議所の検定試験(改訂のポイントー連結会計)

つまり試験の出題有無というより、これからは、連結会計の基本知識は診断士のマストな。

①しかし「事例Ⅳ」は仕訳を問わない。②従い連結会計の計算問題は200%出ないし、③万一出ても「没問」です。

そう。社内で一般に「法務部」「経理部」が嫌われ者なのは、専門知識を振りかざして訳知顔に周囲にマウントしやがるから。

当試験は、会計バカ、専門バカを求めていないし、連結会計の専門知識なんて必要ない
そこで「事例Ⅳ」作問係のオトウサンが、この試験で受験者に何をさせたいか、ちょいと踏みとどまって考えます。

今日のまとめ

ねぇ、「事例Ⅳ」はなぜ毎年CVPが出る?
固定費倒れの赤字を避けるためです。
ではなぜ第3問はNPVで鉄板に?
黒字化でキャッシュが浮くと、設備投資をして儲けたくなるからです。
では今年の第4問はどんなポエムに?
そりゃ当然、イマ中小企業が直面する危機に手を貸せる、資金繰りだろ?

そして、出題難度やスコアのバラつきを恣意的に操るあのオトウサン達。彼らが目論むのは、過去問バカ=過去問の解き方を覚える勉強をする奴ほど、60点に収束させること。

それなら同友館のノウハウ本で構わないから、まず60点を取る勉強を。そこを越えたら、連結だろうがポエムだろうが、自分のキャリアに必要と思う勉強をすればOKじゃないか。そう、あの第4問ポエムは、意外にいいコトを教えてくれるのです。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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