「Ⅳ」の第3問はこう採点するぞ。
先日分析解説会を終えたEBAの江口先生。100枚集まった再現答案を眺め、気になる第3問CVPの採点基準をこう決めたそうです。
ただ出題側はスクールやサークルによる「自称採点基準」を嫌うので、採点基準はあからさまには書かれません。そこで当サイトが勝手に補足した目安をどうぞ。
【EBA:Ⅳは計算じゃねーんだよ】気になる第3問CVPの採点目安(※変動費率53.66%別解なし)
第3問(30点)
(設問1) CVP 10点
変動費率、営業利益率の完答で各5点
※変動費率別解なし、計算過程の加点はほぼゼロ。
※正解=73.30%。別解53.66%=外注費を総額7%のみ増やし、売上連動させない解答には加点なし。
(設問2) 投資の費用構造 10点
固定費<限界利益なのでプラスの投資と書けばまず5点で、記入の内容に応じ±3点。ただし(設問1)に引きずられ儲かりすぎる記述は△5点で上限5点。
(設問3) 当面と将来の成長見通し 10点
投資増加につれ利益率が低下する(資本の限界効率(ケインズ))に触れれば満点。あとはポエムの充実度に応じて加点。
※上記はEBAブログに基づく当サイトの解釈ですが、(設問2)(設問3)の記述で10点前後。(設問1)CVPの計算完答で+10点と自己採点するのが固いと読みます。
まとめ:採点目安を踏まえてどう動く?
計算過程で加点と見せかけ、やっぱりやーめた。
出題側がそんな後出しジャンケンできるのは、採点基準は出題側の専権事項だからです。
(設問1)は変動費率が当たれば営業利益も当たるので0点⇔満点の10点差がバッチリつきます。ただし正答者は2割で、そんな方は「事例Ⅰ~Ⅲ」も当ててくるので、250点が260点になるだけ。合否を分けない「見せ球」に。
逆に(設問2)(3)は(1)の計算結果をやや踏まえつつ、しっかり書けば満点近く狙えます(←ただしここは出題側が出来具合を見て決める後出しジャンケン)。つまり「Ⅳは計算じゃねーんだよ」。出題者の呟きが試験中に聞こえた方は、計算結果が×でも気にする必要はなさそうです。
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