J事例Ⅲ 構文★Syntax

【構文★Syntax-Ⅲ】本気で解くには超難問 / 内容より読みやすさ

ベテ除けで難化しすぎた事例Ⅲには、いくつかのアプローチが候補に。結論を決めつけて答えがズレる同友館勢に対し、好まれる書き方(お化粧)を先に決めて真摯に取り組むことがウチのスタイルです。

Q
2次ではとにかく事例Ⅲが難しすぎます。80分で60点を取る人たちが何をやっているか、デカップリングポイントを使って教えてください。
A

デカップリングポイントとは、見込生産⇔受注生産の境目のことです。訊かれたことに答える受注生産がマストの試験において、80分で60点を取るには、解答マス目のパターンを半製品として用意します。

2次答案では受注生産を

診断士2次試験では、問題に対して直接的な要求に適切に答えるスキルが必要です。つまり、与えられた2次事例に対して、要求事項をしっかりと把握し、それに適した回答を行う必要があり、受注生産として解答することが前提になります。このスキルは、試験の基本的な部分であり、しっかりと身につけておくことが大切です。

半製品デカップリング~一から作ると間に合わない

しかし完全受注生産では80分に間に合わないため見込生産要素を考慮し、過去の試験問題や解答例を分析し、共通するパターンを把握する必要があります。これらのパターンを事前に整理しあたかも半製品のように用意しておくことで、本試験で一から解答を考える手間を減らして時短ができますが、結論を決めつける⇔書き方のパターンを用意する2つの流派の違いに注意します。

本番の80分で安定60点へ

書き方のパターン(構文)を選んだ方は、用意しておいた構文から適切なものを選択して記述します。見込生産のメリットを最大限に活かし、同時に受注生産の要素もうまく組み合わせて試験に臨むことで、よりスマートに合格を目指せます。結論から決めつけるか解答のパターンを用意するかは二択することができ、自分に合った対策を選ぶことが大切です。

【構文★Syntax-Ⅲ】本気で解くには超難問 / 内容より読みやすさ

事例Ⅲの特徴は、マス目が長い。そこで安定A答案の手本を見つけたら、どの構文を使っているかに注目な。

Ⅲ過去問10年48題では、1文⇔2文の2つの構文が
①年1問の情報整理は40字×2か80字の1文構成が鉄板で、②期待効果は課題は○○、施策は××の2文指定で、③肝心の助言は140字1文2文指定の2パターンがある。(100字)
11年53題をまず出題年度で ※R4の5問追加
①情報整理1+期待効果2+助言2=5問構成が鉄板で、②助言の120~160字は①②③で④して文尾を設問文コピペ。③設問文で2文指定される時は問題点のオウム返しか「C社は」で始めて2文で答える。(100字)
構文×制約字数のタテヨコ対応で一目瞭然
①1文100字以下の情報整理は事例Ⅰと同じ構文で、②期待効果は字数と無関係に課題は○、対応策は×の2文になり、③肝心の助言120~160字は1文⇔2文使い分けのチートを発動。(100字)
構文① 理由は、①②で③したため。

情報整理の40字x2、60字は事実を端的に書けば良く、100字で答える時は「事例Ⅰ」と同じ構文を。

構文② 課題は①②で③。対応策は①②で③。

字数バランスを取ると読みやすいので、120字ならまず60x2に分割し、60字に①②で③の因果を入れる。ふぞろい流並列列挙は厳禁

構文③ C社は、①②③で④に○○する

読みやすさで最大の点差がつき、設問文→文尾コピペにチートを発動するのがこの構文。騙されたと思って、過去の高スコア答案を参照すること。

構文④ C社は、①②でAし、③④でBする。

構文②(期待効果)と似ているが、助言は事実→事実→推論で書きたいので、書き出しを「C社は」に揃え、文尾のABに期待効果を入れて締める。

今日のまとめ

設問解釈&構文★Syntax

「2次」設問文を解釈し、「情報整理」「期待効果」「助言」に3分類するのは試験の常套手段。このエクセルでは、その問にどう受け答えするかの「構文」を追加し、さらに「事例Ⅲ」140字を書きやすい2文に分割しました。

Q
そもそも診断士受験者の多数は、製造業など無縁のホワイトカラー。それを相手になるべく初回で受からせる試験にしては、Ⅲは難しすぎね?
A

事例Ⅲ難化の狙いはベテ除け
①ベテを落とすための難化である以上ベテやベテ専スクールの誇張は全て無視し、②前年好スコア答案を入手してどの構文を使うかを知り、③因果関係を示すテンプレ使用でスコアは作文次第に。(100字)

事例Ⅲにおける良解説のほぼすべてが、製造業には無縁の人たち。Ⅲの加点方針は現場経験などより、わかりやすくキレイな答案=作文力が高いことです。

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