おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

J事例Ⅲ

【3年ふりだし組】難しすぎる「Ⅲ」の処方箋: 「1次」スピテキ(Ⅲ)

80分で解けない上に、難しすぎる

診断士の受験者/合格者といえば、原則ちっちゃな頃から読み書きが得意な高収入エリートで、ホワイトカラーなおべんきょ君だ。

そこにブルーカラーな生産現場=地元ヤンキー系就職にマストな高等知識をぶつけてくるとは、作問係もいいタマしてやがる。

【3年ふりだし組】難しすぎる「Ⅲ」の処方箋: 「1次」スピテキ(Ⅲ)

そう。Ⅲ作問係の出題技術は桁外れの規格外

確かにその出題範囲は、「社長の経営方針(R1)」~「生産現場のECRS(R2)」」に収まっているはず。ところがその範囲は海外MBAそこのけの広さを誇ります。

前提:「事例Ⅲ」強化のコツは、コントロールルームの中と外

ざっくり言えば、空調の効いたコントロールルーム内で画面とにらめっこするのが生産管理(計画planning)、ヘルメットを被り油まみれになるのが生産現場(統制control)だ。

ほう。コントロールルームの中と外でレイヤー分けを? こりゃおっもしれえ、早速教えてみやがれ。

レイヤー2⃣-1 生産方式

受注生産と見込生産
1.受注生産のポイント
①顧客が定めた仕様の製品を生産者が生産する
②顧客からの注文に基づいて製品を生産する
③具体的な受注により生産活動を開始する
2.見込生産のポイント
①生産者が市場の需要を見越して企画・設計した製品を生産する
②不特定な顧客を対象として市場に製品を出荷する
③受注前にあらかじめ需要を見込んで計画的に生産する
④在庫品として蓄えておき、注文に応じて即納する
出典:TBC速修2次テキスト ブロックシート No.02
画像:大興電子通信㈱

えっへん。もし「事例Ⅲ」の生産方式に強くなりたければ。その答えはズバリ、簿記2級「工業簿記」「原価計算」を勉強することです。

2⃣-2 生産管理(計画、plannning)

"生産管理は、生産(設計・調達・作業)をQCDの観点から管理するものである。JISの定義では、「財・サービスの生産に関する管理活動 JIS Z 8141-1215」とあり、(中略)狭義には、「生産工程における生産統制を意味し、工程管理ともいう。」とある。"
出典:スピテキ
画像:当サイト よくあるC社の日程・調達・工数計画

「セイサンカンリ」には広義と狭義があり、後者は生産工程における「トウセイ」を意味し、「コウテイカンリ」とも言う? こらこら、こんな表現がホワイトカラー様に伝わる訳がねーだろ。

そうだよ。TACスピテキは、「運営」だけが例外的に改訂放置プレーで出来が悪い。テキスト表現に引っ張られず、コントロールの中⇔外で切り分ける。それがここ5年での受験側の研究成果だ。

3⃣-1 生産現場(統制、control)

"生産統制
生産計画を計画どおりに実施できるように生産活動を制御していくことで、計画に対して生産の進行状況を把握して差異がある場合には、即座に対応策を実施し差異を解消させていくことである。
具体的には、仕事の再配分、作業方法の変更、材料・部品の変更、着手優先順序の変更、工程間の応援、外注への切り替え、残業・休日出勤の指示などである。"
出典:スピテキ

TACスピテキは「運営」だけなぜ出来が悪い? そりゃ生産管理の最重要フレームワーク(ニチ子と重代)をさらっとスルーし、講師によってはロクに説明すらしないコト。

そう。だから「事例Ⅲ」対策に限れば、TACスピテキよりTBCブロックシートを使い、木内先生の作問傾向に対応したレイヤー分け(=知識の体系化)を済ませておけば、怖くない。

3⃣-2 QCD

品質管理
1. 品質管理の活動
①品質方針、目標及び責任を決定する
②品質計画、品質管理手法、品質保証及び品質改善などを実施する
2. 品質管理の目的
①製品の不良を防止し、顧客への品質保証と品質不具合によるコストを下げる
②製品や作業のばらつきを減らす
③作業の不具合をなくし、効率の向上を図る
④製品クレーム情報に基づき有効に改良する。
3.品質の考え方
①設計品質
②製造品質
③使用品質
出典:TBC 速修2次テキスト ブロックシートNo.23
画像:Knowledge Makers

いいか野郎共、使わない知識はすぐ錆びる。一発パクリ道場のように一年合格自慢に励むと、脳みそがスポンジ状にすっからかん。そこを見定めて一気にブチ抜け。

今日のまとめ

診断士の「生産管理」「Ⅲ」は、テキストの出来が壊滅的にショボン
そのうえ受験者&スクールを手玉にとる、木内先生渾身の「Ⅲ」作問とあっては、まともにミッションクリアする方などゼロ人以下と思って良い。

ただTACスピテキは、内容自体は良くて「もくじ」の構成が悪いだけ。金権主義でテキスト改訂の手抜きに走るコーチみよしさえ引退すれば、大改訂が期待できます。

ふはっ、でもそれって既存のスクール・テキストが全部ダメって言ってるね? そうだよ、事実として今年の「Ⅲ」は80分では解けないし、160分使っても解ける気がしない。そこに来年のブチ抜きチャンスがやってきます。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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