子供と一緒に中学受験
出題傾向+採点基準が毎年変わるコロコロ試験では、初見のドッキリ問題を直観的に当てる、現場対応のインスピレーション閃き勝負に。
過去問の答えを覚えたり、自分より明らかに力が下の合格者ブログを読んで安心。それがベテ化の始まりな。
いえそれより、子供の中学受験問題集を一緒に解いて、教える。そっちの方が役に立つ説は、当ギョーカイでは有名すぎます。
そう。既に知っているコトや、自分の好きな勉強=自己肯定ばかりしていると、思い込み癖と頭が固くなり、多年度ループにようこそ。
そこで今日は、多年度ベテになるのは避けたいあなたのために。R2「生産管理」の計算問題で、その思い込み癖をデトックスです。
初見計算問題特集(Ⅲ)【レイヤー×R2過去問】
今年狙い撃たれて8割ドボンを避けたい奴は、ふぞ+ベテ先輩が苦手な所=「1次」知識を意識的に鍛え直しな。
もちろんそのままピタリは出ることはないけれど。①作問係のオトウサン達が考えた生産管理の新作計算問題は、②デジタルな答えをロジカルに導く、③まさにこれからの卒業条件にピタリの良問揃いです。(93字)
2A 生産方式
出題なし
2B 生産管理
①日程計画
下表は、あるプロジェクト業務を行う際の各作業の要件を示している。CPM(Critical Path Method)を適用して、最短プロジェクト遂行期間となる条件を達成したときの最小費用として、最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:万円)。 |
×ア 440
×イ 510
〇ウ 530
×エ 610
×オ 710
PERT出題は、毎年少しずつ高度化するので、過去問タテ解きが有効。答えだけ書くと、ABCDEをそれぞれ1、4、2、2、2日短縮させる、〇ウ530が正解。
ある製品の梱包工程の作業内容は下表に示すとおりである。 この工程を3 名の作業者で分担して作業を行う案として、単位時間当たりの生産量が最も多いものを下記の解答群から選べ。 ただし、各作業者間の移動・搬送の時間は無視でき、スペースの制約は考えない。 |
×ア 作業者①がA・B・C・D、作業者②がE・F、作業者③がGを担当する。 ×イ 作業者①がA・B・C・Dを担当し、作業者②がEを実施したのち、作業者②と③が組作業によってFを実施(作業時間が25 DM になる)したのち、作業者③がGを担当する。 ×ウ 作業者①がB・C・D、作業者②がE・F、作業者③がA・Gを担当する。ただし、あらかじめいくつかの箱を組み立てておく。 〇エ 作業者①がC・D・E、作業者②がF、作業者③がA・B・Gを担当する。ただし、あらかじめいくつかの箱を組み立てて、品物にシールを貼っておく。 |
解き方としては、合計150DMの作業を3人でなるべく均等に分担したいので、50DMかかるFを1人やらせ、残りを2人に分ければOK。
PERTはH28第10問とH30第6問、ジョンソン法はR1第9問がそれぞれ類題。そこをさらに一捻りとは、こりゃベテを落とす気満々な。
②調達計画
ある工場では、下図に示すように、3 つの配送センターを経由して6 つの店舗に製品を配送している。工場、配送センター、店舗の上の数値は、それぞれの拠点にある現時点の在庫量を示し、矢印の上の数値は現時点における配送中の製品量を示している。 配送センターBの現時点におけるエシェロン在庫量として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
ア 45 イ 75 ウ 170 エ 265 オ 390 |
下表に示す7 日間の需要量(個)に対する生産計画を考える。製品を生産する日には、生産に先立ち段取りが必要で、1 回当たり段取り費3,000 円が発生する。また、生産した製品は当日以降の需要に充当することが可能であり、当日の場合は在庫保管費は発生しないが、翌日以降に繰り越す場合は、繰越在庫量に比例して、1 個1 日当たり10 円の在庫保管費が発生する。 生産計画の案0 は1 日目に7 日間の総需要量900 個を生産する計画で、総費用(段取り費と在庫保管費の合計)は31,300 円になる。 案1 ~ 4 は総需要量900 個を複数回に分けて生産する計画である。これらの中で総費用を最小にする案として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
×ア 案1 ×イ 案2 〇ウ 案3 ×エ 案4 |
解き方としては、案4(毎日生産)=段取り7回=21,000円で当たりをつけ、次に案1~3の中で費用最小になりそうな組み合わせを総当たりで計算します。
ある工場では、3 台の機械を用いて2 種類の製品X、Yの生産が可能である。下表には、製品を1 単位生産するのに必要な各機械の工数と製品を1 単位生産して得られる単位利益、および現状で使用可能な各機械の工数が示されている。また、下図は、下表に示した各機械における使用可能工数の制約を図示したものである。 総利益が最も高くなる方策として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
ア 機械Aの使用可能工数を現状から4 引き上げて6 とする。 イ 機械Bの使用可能工数を現状から4 引き上げて12 とする。 ウ 機械Cの使用可能工数を現状から4 引き上げて16 とする。 エ 機械Bの使用可能工数を現状から2 引き上げて10、機械Cの使用可能工数を現状から2 引き上げて14 とする。 |
日程・調達計画ともに、計算問題は必ず初見に。ふぞ+ベテに差をつけるには、ここで地頭力を磨きます。
③工数計画
出題なし
3A 生産現場
出題なし
3QCD 品質・コスト・短納期
品質表に関する以下の文章において、空欄A~Cに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
下表は、スマートフォンについて作成した品質表である。この表において表側aはA 、表頭bはB を表す。それらの対応関係は、◎と○で示される。 新製品を開発する状況において、A に重要度を付けてB に変換する場合、◎を5 点、○を3 点とすると、最も重要なB はC となる。 |
A | B | C | |
ア | 品質特性 | 要求品質 | 形状寸法 |
イ | 品質特性 | 要求品質 | 充電性 |
〇ウ | 要求品質 | 品質特性 | 形状寸法 |
エ | 要求品質 | 品質特性 | 質量 |
オ | 要求品質 | 品質特性 | 充電性 |
今日のまとめ
過去問の答えを丸暗記。そろそろ過去問バカの自覚が出てきた、あなたのために。
カコ問と同じ答えを書くと、必ずバツに誘導? その理由は、出題&受験技術が相乗的に発展すると、思考プロセスを測ってみたくなるから。
そう、80分しかないからと、直感的に浮かんだ答えにすぐ飛びつく蛙は毎年ドボン。現場対応=直観力とはそうでなく、後から考えればその通り。ロジカル&デジタルに、答えを導くプロセスのことを指します。
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