- 「事例Ⅲ」の解き方がわかりません。猫やベテでも解けるのに、悔し涙で枕が濡れます。
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そりゃ今手にしている参考書が悪い。まず、生産管理=計画Planning+統制Controlの違いを明確に。それが、これからの参考書のマストだ。
よくあるC社の日程・調達・工数計画【解析④:2D生産計画】
ガラスのこちら側で計画Planningし、向こう側の実行状況(D)を統制Control? こりゃ、くだらなすぎて忘れません。
そう。事例なんて、くだらなくするほど簡単じゃないかっ。そこで、H28以降の木内先生4部作を中心に、生産計画レイヤーの設問を見て行きます。
R1第3問 | H30第3問 | H29第1問 |
(設問2) X社とC社間で外注かんばんを使った後工程引取方式の構築と運用を進めるために、 | C社の生産計画策定方法と製品在庫数量の推移(図1)を分析して、 | CNC木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき |
これまで受注ロット生産体制であったC社では生産管理上どのような検討が必要なのか、140字以内で述べよ。 | C社の生産計画上の問題点とその改善策を120字以内で述べよ。 | 生産管理上の課題と対応策を140字以内で述べよ。 |
2D生産計画 (調達計画) | 2D生産計画 (調達計画) | 2D生産計画 (工数計画) |
助言 | 期待効果 | 期待効果 |
140字20点 | 120字20点 | 140字30点 |
C | C | D |
X 社と C 社間で後工程引取方式の構築と運用を進めるために、C 社で必要な生産管理上の検討内容について、助言する能力を問う問題である。 | C 社の生産計画策定方法と製品在庫量の推移を分析し、生産計画上の問題点を把握し、その問題を解決する能力を問う問題である。 | 新規事業であるCNC木工加工機の生産販売を進めるために必要な生産管理上の課題を把握し、解決する能力を問う問題である。 |
かつてのQCD短納期一辺倒から、急に「生産管理上とは?」と問いかけ、ベテを一掃したH28以降の「Ⅲ」。一般に木内先生4部作と言われます。
H27第2問 | H26第3問 (設問1) | H26第3問 (設問2) | H24第2問 |
C 社では、主要取引先 X 社精密部品事業部の国内部品調達および物流の合理化計画に対応するための対策が検討されている。この課題について、以下の設問に答えよ。 | |||
C 社の設備投資は、鋳造工程が優先されてきた。 | (設問1) C 社が X 社の唯一の国内調達先となり、部品在庫管理および受注・発送業務の移管が行われると、 | (設問2) X 社からの業務の移管に対応するためには、 | C 社は創業から 20 年以上が経過して、顧客や新製品の増加によってさらに変革が必要となっている。図 1 〜図3なども参考に、 |
これによって生産工程に生じている問題点と、その改善策を 100 字以内で述べよ。 | C 社にはどのようなメリットがあるのか、100 字以内で述べよ。 | C 社の生産計画や資材調達計画を今後どのように改革していくことが必要となるのか、160 字以内で述べよ。 | C 社が直面している課題とその具体的改善策を 140 字以内で述べよ。 |
2D生産計画 | 2D生産計画 | 2D生産計画 | 2D生産計画 |
期待効果 | 期待効果 | 助言 | 期待効果 |
100字20点 | 100字15点 | 160字25点 | 140字20点 |
B | B | D | D |
現在まで行ってきた設備投資によって生じているC社の生産工程に関する課題を把握し、解決する能力を問う問題である。 | X社の国内調達先の集約と在庫管理業務および発送業務の移管が行われることによって得られるC社のメリットを分析する能力を問う問題である。 | X社からの在庫管理業務および発送業務の移管に対応するために必要となるC社の生産計画や資材調達計画の課題を把握し、解決する能力を問う問題である。 | 食品スーパーから外食チェーンへと顧客数が増大し、さらに製品品目が増加しているなかで生じているC社の課題を把握し、そのための問題を解決する能力を問う問題である。 |
ベテでもH27以前なら解けたのは、手取り足取り設問文に注意書きがあったから。ここを省略されたH28以降は、ベテが全員路頭に迷ってツルツルドボンな。
今日のまとめ
- そう。木内先生がふぞ+ベテを狙い撃つ時は、設問文の注意書きを省略してくる
- そこで「生産管理上の~」と訊かれた時、与件の根拠がガラスのこちら側なら生産計画planning、むこう側なら統制Controlの知識を使って、解答編集を。
そんな作問事情を預かり知らないふぞ+ベテ先輩は、用意された過去問トラップ目掛けて、まさにふぞまっしぐら。
そうそう、そんな喜劇を毎年引き起こす同友館様の古~い書籍が、今ネットでなんて呼ばれてるか知ってるかい?
本に書かれたことが「全く」出ない、全知識。
これまでの技術を「ノウカウント」にされた、全ノウハウ。
そう、試験傾向が変わる時、古くっさい全知識全ノウハウをこきおろすと、クッソ面白いぞ。その楽しみはまだとっておき、次のレイヤーは3Z生産業務です。
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