昨年R6は「Ⅳ」が大ボーナスだったから、今年は「Ⅰ~Ⅲ」のどれかが大当たり? そんな大胆予想をするあなたのために、思い切った施策が飛び出します。
それは「事例Ⅲ」が突然変異のアドリブ型な問題解決ソリューションを問うのに対し、「運営」は基本用語の暗記が中心だから。つまり「運営」をいくらやっても2次スコアはUPしません。
①「経営」「財務」は2次直結 | ②「運営」でスコアは伸びない | ③5SやECRSで生産性UP |
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2次対策では、ケース全体の診断・改善策を構築するため、事前に基礎知識や解法のフレームワークを把握しておくことが不可欠です。 | 「事例Ⅲ」では、ケーススタディとして製造業の現場問題など、実際の改善策を論理的に組み立てる能力が求められます。 | 「運営」をただの暗記科目にするのでなく、5SやECRSなどの生産管理手法を自分の学びに取り入れることが大切です。 |
例えば、企業全体の戦略や財務状況の読み解きは、実際の問題解決に直結し、説得力ある答案作りの土台となります。 | 一方で「運営」知識は、基本用語の暗記が中心となっており、具体的なケース分析における応用力とはギャップがあります。 | これにより、現場の効率化や改善策を提案するための具体的な視点が養われ、事例Ⅲの問題に対して間接的ながらも効果的な解答が作成できるようになります。 |
事前の知識定着は、問題に対して的確なアプローチを取る上で、非常に大きな役割を果たします。 | つまり、暗記した知識だけでは答案全体の戦略性や説得力に十分に反映されず、結果として直接的なスコアアップに結びつきにくいのです。 | 基本用語の暗記に加え、実践的な手法やフレームワークを活用することで、答案全体の質が向上し、結果としてスコアアップにつながる意識が大切です。 |
【事例Ⅲ対策】もしⅢが今年大当たりなら / 余力あれば外注化
つまり「2次」スコアUPに直結する「経営」「財務」解き直しと異なり、「運営」を再びやったところで、正解ばかりを覚えるベテループにようこそ。そこでR6「Ⅲ」大当たりの狙い目を、いつものAI試験委員に依頼します。

Step-1:MBAでケーススタディ
それはそれで一流JTCの大規模案件ばかりで当試験とはズレますが、ロジカルな思考を鍛えておくならそっちです。
MBAで採用されるケーススタディ手法は、事例を多角的に分析し、問題の本質を論理的に解明するプロセスを重視します。これにより、単なる基本用語の暗記に留まらず、実際のケースに即した戦略的思考が鍛えられ、2次試験「事例Ⅲ」で要求される論理構築力が向上します。
MBAのケーススタディでは、企業全体の経営環境や内部要因を整理し、SWOT分析やポーターの5フォースなどのフレームワークを用いて、全体像を把握・構造化する方法を学びます。このスキルは、2次試験で複雑な事例問題を効率的に分析し、的確な改善策を提案するために不可欠です。
実際のビジネスシーンを基にしたMBAケーススタディは、実務での課題解決を目指すアプローチを取ります。大規模案件が中心となる場合もありますが、その中で導かれるロジカルな判断や意思決定プロセスは、試験における事例Ⅲで求められる現場感覚や実践的な解答作成に直結し、知識の補完として有効です。
Step-2:診断士スクール(非推奨)
どこに30万円課金するのも自由ですが、今のスクールとは「1次」低実力層が「2次」合格を夢見て集まるFラン補習校。そこにMBA的な役目を期待するのは全く無理です。
定期的なスケジュールで学習のリズムを保てる
スクール通学では、決まった時間に授業が行われるため、独学では難しい学習スケジュールの維持がしやすく、仲間とともに学ぶことでモチベーションを一定に保つ効果が期待できます。
直接的なフィードバックと模擬試験による安心感
講師からの添削指導や模擬試験の実施により、自分の弱点が明確になり、改善策をすぐに取り入れる機会が提供されます。特に、何度も添削を受けることで、基本的な解答の書き方は身につく可能性があります。
授業内容が旧態依然とした低実力層向けのものに偏っている
最近の事例Ⅲは、従来の深い生産知識よりも経営戦略やマーケティングの要素が求められる傾向にありますが、多くの診断士スクールは、過去のベテノウハウに依存した内容を提供しており、最新の試験傾向には適していません。
コストパフォーマンスが悪い(高額な受講料の割に効果が限定的)
約30万円という高額な費用を支払っても、Fランクの補習校が提供する授業は、実際の2次試験対策に直結する論理的思考やケース分析力の向上には結びつきにくいです。
受講生層が低実力で、相乗効果が期待できない
スクールには、1次試験で低得点だった受験生が集まりやすく、クラス全体のレベルが低いことから、最新のMBA的なケーススタディ手法などを取り入れる余地がなく、全体として高度な戦略的思考の醸成には至らない可能性があります。
診断士スクールでの通学には、一定の学習リズムやフィードバックといった利点はあるものの、現代の2次試験の求める高度な戦略的思考やケース分析力を鍛えるには内容が旧態依然としており、さらに受講生層やコスト面のデメリットが大きいため、全体としては欠点の方が多いと推論されます。
Step-3:市中の勉強会
試験合格を目的化するとダメダメ、そうでなく試験を土台にスキルやキャリアUPを目指すなら最新です。ハズレを掴まないよう留意します。
低コストで参加可能
市中の勉強会は非常に格安で参加できるため、2年目以降の受験準備費用を抑えることができます。高額なスクールと比べ、経済的な負担が軽減されるので、費用対効果の面で優れています。
最新ノウハウと実践的議論の機会
勉強会では、参加者同士の情報交換が活発に行われ、最新の試験傾向や実務に基づいた解法が共有されることがあります。特に、試験を単なる合格のためだけでなく、スキルやキャリアの向上を目指す人には、実践的な視点や議論が大いに刺激となります。
柔軟性と個別対応の可能性
市中の勉強会は形式が固定されていないため、参加者のニーズに合わせて議題や進め方が柔軟に変わることが多いです。自分に合った最新の情報や勉強法を選択できるため、スクールのような統一カリキュラムよりも、個々の学習スタイルに合わせた対策が可能です。
ノウハウの質が二極化しやすい
市中の勉強会は参加者や運営者によって内容が大きく異なり、最新の情報を提供する場合もあれば、古い情報やノウハウに依存している場合もあります。したがって、どの勉強会が有益かを見極める必要があります。
統一性の欠如による進捗管理の難しさ
固定のカリキュラムやシステムがないため、自分で情報を取捨選択し、学習の進捗を管理する必要があります。これがうまくできないと、効率的な学習に結びつかない恐れがあります。
信頼性のばらつきとリスク
参加者や講師の質が均一ではなく、場合によっては信頼性の低い情報に基づく議論に巻き込まれるリスクもあります。情報の精査が自己責任となるため、ハズレの情報を取り入れないよう注意が必要です。
市中の勉強会は、スクールのような固定カリキュラムに縛られず、低コストで柔軟に最新の情報交換ができる点が大きなメリットです。特に、受験合格だけでなく実践的なスキルやキャリアアップを目指す受験生にとっては、最新の知識や実務的なアプローチを自分で選び取り、議論できる環境は大きな魅力となります。費用面でも、30万円もの高額な投資を回避しながら、必要な情報や視点を獲得できる可能性が高い点で、比較優位性があると考えられます。
Step-4:割り切って何もしない
そこで思い切って「何もしない」チョイスがあります。「事例Ⅲ」の答案を生成AIで調べると大きな格差がありますが、スコアとしてはせいぜい5点ちょい。であれば「事例Ⅳ」や他資格勉の方がコスパ○です。
「事例Ⅲ」の対策に本気で取り組むと、最短でも200時間以上かかる上に、生成AIを使っても得られる得点向上がせいぜい5点程度に留まることが分かっています。つまり、そこに多大な労力を費やしても、全体の合格点に対するインパクトは非常に限定的であり、リソースの無駄遣いとなる可能性が高いです。
受験2年目以降、勉強時間や労力はより効果的な分野に再配分すべきです。具体的には、「事例Ⅳ」や他資格の対策に注力する方が、点数向上に直結するため、結果として全体のスコアアップや合格への近道となります。つまり、あえて「事例Ⅲ」に固執せず、割り切って何もしないという選択も合理的です。
受験生が「事例Ⅲ」に過度にリソースを割くと、他の科目や対策分野がおろそかになり、全体の答案バランスが崩れる恐れがあります。結果、合格ラインに達しにくくなるリスクがあるため、あえて「事例Ⅲ」の対策は最小限に抑え、他の分野で確実に点を稼ぐという戦略は、全体のリスク分散としても有効です。
今日のまとめ
こらこら、いくら金融やITばかりブームとはいえ、日本を支えた製造業を軽んじない。「運営」「事例Ⅲ」にムキになる必要こそゼロですが、MBAや勉強会で外注しておくと、もしやのボーナスタイムでワンチャンあります。