全員が同じ参考書・同じ過去問を使って同じ答案を目指すから、8割落ちて当たり前。そこで初年度ワンチャン2割狙いならふぞで良いけれど、AI解答・AI作問でふぞろい要らずな予告3部作を用意しました。

1次Do:学習実行

【1次500点で2次当確】AI試験委員のR7提案×3 / 題意を捉えて試験を一抜け

ネットの言論をサーチすることを覚えた生成AIは、そのレベルをおっきく超える次の施策を具体的に提案するそう。先週に続き、まだ始まってもいないR7の「2次」対策で先手を取ります。

Q
物事をクリアに解決するのに問われる姿勢がイシューから始めよ。ここで「では一体何が問題なのさ?」の特定に役立つのが生成AIだ。
A

それでは試験の傾向変化を正しく捉えたか、単なる出版D社のパクリを鵜呑みにしたか。そこを占う3つの可能性を考えます。

①「1次」暗記のランダム化

時短・暗記削減の流れを踏まえ、既存の暗記出題を減らしその場の機転で解くアドリブ問題が増。

②「2次」ダメ答案は減点制?

開示スコア全員通知制度を用い、望ましくないダメ答案のスコアを下げて回避を促す。

③事例ガチャで合格者入れ替え

「事例Ⅰ~Ⅳ」のどれを高得点にするかは毎年変えて的を絞らせない。

【2025年の結論先出し】AI試験委員のR7提案×3 / 題意の変化を捉えて試験を一抜け

こうやって作問採点を毎年変えてより望ましい学習行動を促す試験において、昨年たまたま受かった程度の合格自慢を鵜呑みにしていちゃ話が進まない。そして生成AIを使い倒し、R7「2次」に向けた仮説・検証が開幕します。

Step-1:「1次」「2次」ともR2→R6に解き進む

①過去問の答を覚える⇔仮説・検証の有意な差

過去問題演習は試験対策の基本であるが、その取り組み方次第で得られる効果は大きく異なる。本調査では、令和2年度(R2)から令和6年度(R6)までの一次・二次試験問題を年代順に演習することで、出題傾向の変化を把握しやすくなる点に注目した。

例えば「1次」の難易度はR1に突如易化し、その後のコロナ試験の時代を経て、近年はやや難易度を上げている。これは「2次」の更なる難化や出題範囲の拡大を示唆しており、過去問を年代順に解くことで試験内容がどのように進化・多様化したかを追跡できる。例えばR3以降、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連の新規論点が出題され始め、従来対策では準備が難しい問題も見られた。年代順演習により、「○年以降に新たに増えたテーマは何か」といった仮説を立てつつ検証する学習姿勢が養われる。

②解き進むことで題意が分かる

過去問演習順序の最適化について検討する際、他資格試験の事例も参考になる。司法書士試験などでは過去問分析により「過去問知識のみで正解可能な問題」の割合が公表されており、年度ごとの推移から試験委員が新規論点をどの程度織り交ぜているか分析されている。

中小企業診断士試験でも同様に、年度を追うごとに一部科目で見慣れない論点の出題が増える傾向が指摘されており、試験委員は特定の過去問頻出テーマに偏った学習者をふるい落とす工夫をしていると考えられる。

実際に「過去問の抽象化」を行い、形を変えた同質の論点を問う問題も散見され、表面的な過去問暗記では対応困難である。こうした出題意図を見抜くには、年代順での通史的な演習を通じて自ら出題傾向の変遷に関する仮説を立て、その妥当性を検証する姿勢が求められる。

③主催者・受験者・スクールの視点
  • 試験委員の視点: 年代順の過去問演習によって受験者が試験の進化を追跡し、自ら出題意図を考察することを期待している。毎年の変化を意識した学習により、受験者の分析力・洞察力が向上することを目指す。
  • 受験者の視点: 過去5年分(R2~R6)の問題を古い順に解くことで、「なぜ昨年はこの論点が問われたのか」「一昨年から新たに出始めたテーマは何か」といった気付きが得られる。これにより予想問題に対する仮説検証力が鍛えられ、出題傾向の変化にも柔軟に対応できる。
  • 受験指導校の視点: 指導校側では最新年度の問題傾向ばかりに目が行きがちだが、あえてR2から順に演習させるカリキュラムを組むことで、受験生に試験全体の方向性を俯瞰させることができる。従来の「重要論点暗記」に留まらず、傾向分析型の学習を取り入れる契機となる。

一般的な過去問集が新しい年度から収録するのは、その方が最新傾向に対応しやすいため。そこで仮説・検証力を問う診断士試験では、「論点順にまとめて」「古い年度から解く」ことで傾向変化の狙いを掴みます。

Step-2:荒っぽい「お皿回し」をそろそろ脱却

①ボタンの掛け違い・スレ違いは暗記で始まる

一次試験対策では全7科目の広範な知識を維持するため、「皿回し」すなわち全科目を順繰りに回して少しずつ復習する勉強法を好むか方が少なくない。しかし、この方法は効率的に基礎知識を網羅できる反面、過去問や想定問のみを対象とする傾向が強く、未知の問題に直面した際の対応力が育ちにくい欠点がある。

ある独学合格者は「スピード問題集と過去5年分のABCランク過去問をひたすら高速回転させ、問題を覚えるまで解く」といった学習法で1次を突破したと報告するが、このように重要問題の暗記に特化した学習は短期合格に有効な面がある一方、試験委員が意図する応用力や初見の課題への対処力とはズレが生じる可能性が高い。

②過去問を覚える以外に問われる初見対応

初見対応力を養うためには、従来の「重要論点の皿回し」から一歩踏み出し、未知の問題に挑戦する訓練を積む必要がある。具体的には、過去問演習で見当たらない論点や新制度・新分野の知識について、日頃からアンテナを高く張り自主的に情報収集・学習することが効果的である。

実際、令和3年度の情報システム科目でDX推進ガイドラインが出題された際は「ガイドライン原典からの出題で事前対策が難しかった」とされるが、同時に「DXは今後増える論点なので日常的にニュースに触れておくと良い」との専門家解説がある。

このように未知のテーマが現れるのは試験委員が最新トレンドや周辺知識への目配りまで含めて受験者を評価したい表れであり、受験者側も未知の問題集やオリジナル予想問題への取り組みで応じる必要がある。司法書士試験の上級者向け指導では「未出論点(過去問に出ていない知識)の洗い出しと対策」が強調されており、中小企業診断士試験でも同様に未出テーマを想定した訓練が合否を分けると言えよう。

③主催者・受験者・スクールの視点
  • 試験委員の視点: 暗記型ではなく応用型の人材を選抜するため、敢えて過去問にない新趣向の問題を出題する傾向が強まっている。受験者が未知の設問にも落ち着いて取り組み、自分なりの分析や仮説で回答を導く力を示すことを期待している。
  • 受験者の視点: 日々の学習で「見たことがない問題」に触れる機会を設けることで、本番で初めて見る問いにも対応できる自信がつく。例えば予備校模試や市販の予想問題集、関連分野の最新情報にあえて挑戦し、解けなかった問題を分析する習慣が有効である。過去問演習だけでは得られない応用力を養うことができる。
  • 受験指導校の視点: 従来のカリキュラムが過去問重視・重要論点の反復に偏っている場合、その指導姿勢を見直す必要がある。受験生に未知の問題を経験させる演習(オリジナル問題や他資格の類似問題演習など)を組み込み、**「知らない問題への考え方」**を教えることで、試験委員の求める思考力に沿った指導ができる。

このように試験の作問採点を毎年不変=静的、毎年進化=動的のどちらに捉えるかで施策は変わる。そしてどうせ「2次」は2割のガチャだから、ノウハウとキーワードに僅かな望みを託すふぞろい戦法は十分アリです。

Step-3:多数派同質化ふぞ勉を脱した「2次」エボリューション

①過去問重視のふぞ勉による答案の多数派同質化

中小企業診断士2次試験において、近年「ふぞろいな合格答案」等に代表される“ふぞ勉”が広く普及しました。この学習法では、過去問の再現答案を模倣し、キーワード抽出・80分の処理手順を反復することに重点が置かれています。しかしこの結果、次の問題が生じています:

  • 答案が多数派化・同質化し、内容の差がつかなくなる
  • 「本質理解」や「仮説思考」に乏しく、未知の設問に弱い
  • AIや自動化で代替可能な表層処理にとどまる
  • 採点側から見ると「よくある凡庸な答案」になりやすい

このように、表面的な「過去の正解」ばかりをなぞる学習では、変化に対応する問題解決型人材という診断士本来の姿から離れてしまいます。

②AIを活用した仮説・検証開始

受験生自身がAI(ChatGPT等)に過去問を解かせることで、次のステップへ進めます:

  • AIの回答と自分の答案との差異を比較・観察する
  • AIが使った論理構造や着眼点を分析することで、“なぜそう考えたか”の仮説を立てる
  • AIの誤答や暴走例(いわゆる“ハルシネーション”)を使い、「なぜ間違ったか」の検証を行う

このプロセスは、自分自身の**仮説思考力や批判的思考(クリティカルシンキング)**を育てる最適な土壌です。重要なのは、AIを「答え合わせ」ではなく「思考の鏡」として使うことです。

③4人1組で得られた仮説を過去問で検証

このAI活用により得た仮説や観察結果を、4人1組の少人数チームで持ち寄り、実際の過去問で再検証します。

  • 各自が持ち寄った仮説をもとに、設問解釈・与件の読み方・因果関係のつなぎ方を議論
  • 同一設問について複数の論理展開を比較し、最も効果的な解法を選定
  • 設問の構造(例:第1問=内部資源把握、第2問=競争優位等)を分析し、類型化と再現性の検証を行う

この協働プロセスにより、「ふぞ勉」的な表層的記憶学習から脱却し、診断士として必要な“洞察力”“判断力”の土台が築かれます。

自分達が2割で受かったことを根拠に、そのノウハウやメソッドを吹聴したのが隣のふぞの運の尽き。答案の行き過ぎた「多数派同質化」の末路を見かね、そこから離れる動きが急加速します。

今日のまとめ

Q
月曜朝から、こう上から目線でイキッてマウントされると、それに反発する「学習バネ」が働く。つまり「2次」のふぞ答案で多数派同質化する愚を避けるには、正解がある「1次」のうちに生成AIを使い倒すこと。
A

おぉ、AI試験委員の提案意図をよくぞそこまで的中させた。この試験は「1次」「2次」ともに生成AI利用を優遇する一方、AIが苦手な人たちにもちゃんと2割で当たる機会を残すのです。

■■ここからテンプレ■■

-1次Do:学習実行

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