Q
このマンガ↑すげぇ。普通に見たら全く意味不明だが、「情報」5年分を解きこなして眺めると、クスリとウケる?
A
そう。IT屋同士の会話は時に、何を言ってるか意味不明。ところが昔はITキモヲタの内輪ウケで済んだネタも、今やデジタル時流の最先端です。
お題:ITヲタのキモいコントに学ぶ。この誤答のどこがボケなの?~リファクタリング編~
・リファクタリングの正しい知識をざっと眺める
・R3第15問 誤答選択肢×オのどこがウソかを考える
”×オ リファクタリングの際には、開発効率を高めるために内部構造には変更を加えず、外部から見た振る舞いを変更する。”
一見もっともらしいウソをつくほど、騙されたと気づいた時の理解効果が高い。くっだらぬコントを時々カマしてくるのが作問係です。
易:③述語(結論あべこべ)
R3第1問 ハードウェア Bランク
R1第8問 セキュリティ Bランク
R3第21問 セキュリティ Cランク ←ミライ系の国語問題
R2第13問 システム構成技術 Bランク
R1第17問 開発方法論 Bランク
並:④形容詞エラー
H29第3問 ハードウェア Cランク
× | →○ | |
×イ | できない | できる |
×ウ | 与える温度 | ドットや間隔を変える(難) |
×エ | ブルー | イエロー |
コンピュータの出力装置として使用するプリンタには印字方法の異なる製品があり、業務の用途に応じて使い分ける必要がある。 プリンタの特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア インクジェットプリンタは、細いノズルから液体インクを用紙に噴出して印刷する。カラー印刷する場合は、黒色に加えて、シアン、マゼンタ、イエローのインクの濃度を調節して印刷する。色の再現性能が高く、写真やポスターの印刷に向いている。 ×イ ドットインパクトプリンタはプリンタヘッドのピンにより活字のような印影を形作り、カーボンリボンの上から強打することでカーボンを用紙に転写して印刷する。複写伝票に印字できる唯一の仕組みであるが、文字以外の画像などの印刷はできない。 ×ウ 熱転写プリンタは、インクリボンから熱で発色する染料を用紙に転写した後、熱を加えて発色させる。フルカラーの印刷はできないが、与える温度を変えることで異なった発色が可能である。動作音が静かで、構造が簡素なため小型軽量化しやすくハンディターミナルなどにも用いられる。 ×エ レーザプリンタでカラー印刷可能な機器は、黒色に加えて、シアン、マゼンタ、ブルーのドラムを内蔵し、各色のトナーを紙面に転写し、最後に定着機でレーザ照射してトナーを固定する。印刷速度が高速で、事業所での文書や書類の印刷に利用される。 |
H29第6問 ソフトウェア Dランク
× | →○ | |
×ア | 取り除く | 少なくする |
×ウ | ??? | ??? |
×エ | ??? | ??? |
業務処理には表計算ソフトウェアがよく利用されるが、プログラムを作成することによって、より効率的に業務を遂行できる場合がある。プログラム作成において変数を利用する際、データ型の定義が行われる。このデータ型の定義の仕方により、演算速度や演算誤差に影響を及ぼすことがある。 このデータ型定義に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 小数点付きデータについて、適切なデータ型を定義することによって、演算誤差を取り除くことができる。 ○イ 数値を格納する変数のデータ型を定義すれば、2進数による内部表現が区別され、演算の精度や速度にも影響が出る。 ×ウ データ型を定義した変数を配列宣言して利用する場合、そのデータの格納領域は外部記憶装置に確保される。 ×エ 変数のデータ型を定義すれば、データ型ごとに変数名索引リストが作成されるので、演算速度の向上に役立つ。 |

H29第9問 データベース Dランク
× | →○ | |
×ア | REBUILD | ALTER TABLE |
×イ | 大きく | 小さく |
×エ | 2相 | 1相 |
業務処理のためには、多くの場合、データベース(DB)が利用される。DB をネットワーク環境下で利用する場合、さまざまな端末からトランザクション処理要求を受け付けるため、多くの負荷が集中することもある。このような状態の中でのDB の効率的な運用や障害対策などのための仕組みが用意されている。 そのような仕組みに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア DB運用中に表のデータ項目の追加・削除や新たな表追加が必要となり、DBの論理構造の再構築を行う場合は、SQL文のREBUILD命令において必要なパラメータを指示して実行する。 ×イ DBの更新処理を行う場合は、ロックと呼ばれる排他制御が行われる。このロックをかける範囲をロック粒度と呼び、ロック粒度が大きいと排他制御のための処理のオーバヘッドが大きくなる。 ○ウ DBの障害回復には、バックアップファイルを利用するロールフォワードとデータ更新状況を記録したものを利用するロールバックの仕組みがある。 ×エ クライアント端末からWebサーバを経由してDB サーバに対して更新作業を行う際、まずDB サーバに対して更新作業が可能かどうかを問い合わせることを2相のコミットメントと呼ぶ。 |
H30第11問 システム構成技術 Aランク
H29第17問 開発方法論 Aランク
× | →○ | |
×イ | ※正解○ア参照 | |
×ウ | まず全体の概要を構築し | サブシステムを1つずつ順番に作る |
×エ | 「テスト」工程でのノウハウ | 「要件定義」段階でユーザーニーズとのズレが生じる |
ウォータフォール型システム開発方法論は、システム開発を行う上での基本プロセスである。しかし、それには多くの課題があり、それらを克服することが、多様な開発方法論の提言の動機付けになってきた。 ウォータフォール型システム開発方法論に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア ウォータフォール型システム開発方法論では、開発プロセスを「要件定義」、「外部設計」、「内部設計」、「開発(プログラミング)」、「テスト」、「運用」の順に行い、後戻りしないことが理想とされている。 ×イ ウォータフォール型システム開発方法論では、開発プロセスを「要件定義」、「内部設計」、「外部設計」、「開発(プログラミング)」、「運用」、「テスト」の順に行い、後戻りしないことが理想とされている。 ×ウ ウォータフォール型システム開発方法論に対して、スパイラルモデルでは一連のプロセスを何度も繰り返すことを許すが、その際には、まず全体の概要を構築し、それを徐々に具体化するプロセスが採用される。 ×エ プロトタイプモデルは、ウォータフォール型システム開発方法論における「テスト」工程でのノウハウがなかなか蓄積できないとの課題に対応して提案されたものである。 |

R3第18問 開発方法論 Cランク ←本日の最強コント
教育的見地:クラウドサービス連続出題
H29第23問 クラウドサービス Aランク
× | →○ | |
×ア | の 保有し続ける必要がある。 | までの 保有は不要になる |
×イ | それぞれサービスを提供する業者が異なる | ←それは不便すぎ |
×ウ | 課金体系は月額固定制であることが法的に義務付けられている | ←これも不便すぎ |
中小企業A社は、現在クライアント・サーバ方式で財務・会計システムを保有しているが、クラウド・コンピューティングへの移行を検討している。 クラウド・コンピューティングに関する記述として、最も適切ものはどれか。 |
×ア PaaS を利用する場合、ミドルウェア部分のサービスのみが提供されるため、現行のクライアント・サーバシステムを保有し続ける必要がある。 ×イ SaaS 利用ではアプリケーション、PaaS 利用ではミドルウェアというように、それぞれサービスを提供する業者が異なるため、それらをうまく組み合わせてシステムを再構築する必要がある。 ×ウ SaaS を利用する場合、課金体系は月額固定制であることが法的に義務付けられているため、システムの利用頻度が高いほど業務単位当たりの実質的コストが軽減できる。 ○エ SaaS を利用する場合、業者の提供するアプリケーションを活用することになるため、自社業務への適合性などをよく検討する必要がある。 |
R1第23問 クラウドサービス Bランク
R2第16問 クラウドサービス Aランク
R3第7問 クラウドサービス Cランク
おまけ:経営情報管理の時事問題
H30第24問 経営情報管理 Bランク
R1第15問 経営情報管理 Cランク
今日のまとめ

正答率ABは寝ながら当たるが、Cになると国語でひっかけ
いくら近年ド易化でも80、90点連発ではマズく、正答率を多少は下げたい。そこで「あいまい国語」選択肢でひっかけて、ついでに上手にボケると高い教育効果が。(100字)
Q
本来はデジタルに答が決まる「情報システム」。時々見かける「あいまい選択肢」とは、ウケを狙った国語のコント?
A
全てデジタルに答を決めたら、答を覚える万年ベテや受験お莫迦が有利になるだろ? ①誤答選択肢を作る心理を学んだら、②そこのループを避けて、③今年で試験を卒業な。