試験のクジがたまたま当たり、「パクリ!」「パクリ!」とはしゃぐ間抜けをいまだに見かける。知財を尊ぶ診断士らしく、パクリとインスパイアの違いから始めます。
パクリとインスパイアの違いは、パクリが他人の作品を無断でコピーする行為であるのに対し、インスパイアは何かから強い影響を受けて新たなアイデアや行動を生み出すことを意味する言葉です。
診断士試験の主催者側は、受験者が単に模倣に頼ることを防ぐため、作問や採点基準に独自の思考や応用力を求めるよう工夫しています。このためパクリに頼らず、AIを駆使して本質的な理解を深めることが、合格に近づく鍵となるでしょう。
試験におけるパクリのメリット | 〃デメリット | |
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前年合格者が提供する受験ノウハウをパクることで、計画的に学習時間を大幅に削減し、効率よく合格に近づけます。特に膨大な量の試験対策をこなす必要がある中で、短期間で必要な知識を習得することが可能です。 | ①学習時短と思考停止 | 生成AIの進化により、他人のノウハウやAI答案ばかりに依存すると、自らの論理的思考や問題解決力が鍛えられません。パクリだけで仮に試験をパスしても、その先のビジネス実務で応用できない末路になります。 |
多くの受験生が共通の戦略を利用することで、試験対策の基本的な部分が確立され、特定のパターンに慣れることができます。これにより、ある程度の合格水準に到達するための学習方法が広まりやすくなります。 | ②AI普及による標準化 | 動画・SNSや生成AIが提供するノウハウを鵜呑みでパクると、誤った情報や論理が含まれるリスクがあります。これからの試験問題はこれらの「ハルシネーション」をわざと起こしたり、その嘘を見極める方向に進化します。 |
受験技術の「パクリ」は、特に初学者にとって有効です。千差万別で盛り沢山な合格者のノウハウを吸収することで、初期の学習がスムーズに進み、自分のやり方に工夫を加える余裕が生まれます。 | ③技術普及でおそろい答案 | パクリが広く行われると、多くの受験者が同じ解答パターンを利用して答が揃い出します。すると試験委員は個々の受験者の独自性や思考力を問おうとするため、試験でのパクリは逆効果になります。 |
【同業D社の模倣は禁止】それってパクリじゃないですか? / デジタル時代の試験は同質化
要するに試験の2割合格が目的化し、ヘタクソノウハウをパクればパクるほど、黒魔術のように2割合格ボーダーラインに吸い寄せられる。そこで当サイトが用意したのが、同業D社の熾烈なパクリを組織的に防ぐ3つの知見です。
パクリ⇔インスパイアのもう一つの違いは、出典を明示する。例えば「情報整理・期待効果・助言」ならEBA、「設問別マーカー」ならまとめシート流ながら、それ以外は全部ウチのターンな。
Step-1:「1次」過去問の嘘つき4択RTA(リアルタイムアタック)
あの「1次」7科目の出題内容は科目ごとに毎年工夫が進み、「知識の暗記以外の」ビジネススキルが備わる仕組みになっている。よって500点以上狙い一択であるのは、何度も説明済です。
4択問題の解答には、正確な知識を素早く思い出す暗記力が不可欠です。この過程で脳のシナプス結合が強化され、記憶力や情報の保持力が向上します。これにより、ビジネスにおいても多くの情報を効率的に取り扱い、判断できる頭脳が養われます。
診断士試験では、多くの選択肢から短時間で正解を選ぶ必要があります。この訓練により、大量の情報を素早く処理し、重要な情報を瞬時に取捨選択するスキルが磨かれ、現代のビジネスにおいて意思決定や問題解決のスピードを高めることができます。
誤答を見抜き、正しい解答に直す訓練を通じて、誤った情報を識別する力が強化されます。このスキルは、生成AIが誤情報(ハルシネーション)を生成した際、それを見破り、適切な判断を下す力としてビジネスに応用できます。
Step-2:「2次」はチームで集まりAI活用
チームで生成AIを活用して作問・採点・解答・解説・フィードバック・助言・改善を行うことは、従来型のスクールや独学を超えた新しいアプローチとして効果的です。試しに以下を実行し、同業D社のうろたえぶりを眺めてからかいましょう。
これからの「2次」はチームで生成AI | 期待効果 | |
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作問担当、解答担当、採点担当の3つを作り、生成AIを使って役割分担します。AIは問題作成や模範解答を迅速に提供し、これまでにない画期的な発見を提供します。 | ①ヒトと生成AIの役割分担 | AIによる問題作成やフィードバックの自動化により、従来より短時間でより多くの問題に取り組むことが可能になります。これにより、チーム全体の学習効率が飛躍的に向上します。 |
生成AIを活用して、解答に対するフィードバックを多角的かつ迅速に行います。AIは解答の論理構造やキーワードの不足点を指摘できるため、解答の精度向上に貢献します。 | ②AIによる高速フィードバック | AIが提供する多角的なフィードバックにより、単に模範解答を覚えるだけではなく、どの部分が不足しているのかを把握できるため、メンバー全員の解答力が飛躍的に向上します。 |
AIの提案とチーム内でのディスカッションを組み合わせ、AIの出力を吟味しながら解答を洗練させます。これにより、AIのハルシネーションを補正しつつ、創造的かつ高度な解答を生み出せます。 | ③ヒトとAIのコンボでプロセス改善 | AIの多様な解答提案とそれに対する人間の検討・修正を通じて、予測不可能な問題にも対応できる柔軟な思考力が養われます。これにより、応用力や判断力が強化され、実践的な問題解決能力が身につきます。 |
Step-3:TAC「Ⅳの解き方」で実質科目免除へ
これは良い着眼で、「Ⅳ」70点超えワンチャン狙いの間抜けなベテがこれ以上殖えたら、誤ったノウハウ自慢を吹聴して会計界に迷惑を掛ける。「実質科目免除」が定着した流れを確認しましょう。
「事例Ⅳ」では、基本的なNPV計算や財務知識を正確に身につければ、60点は確実に取れるように設計されています。これは、初学者に対して過度な負担をかけずに合格ラインをクリアさせる狙いがあり、難問よりも基本問題をしっかり解ける力を重視する試験の方向性を反映しています。
実力のない受験者が70点以上を狙おうとすると、複雑な問題に時間を費やし、結果として基本問題でミスを犯すことが多くなります。このため、確実に60点を取ることを目指し、無理に高得点を狙わない「実質科目免除」の考え方が普及しており、過剰な挑戦を避けることが合理的だと広く認識されています。
毎年出題される超難問のNPV問題は、ベテラン受験者への挑戦を戒めるために設けられています。これは、過去問の丸暗記や受験技術に頼って70点以上を取ろうとする戦略が通用しないようにすることで、ベテラン受験者に対して「基本に忠実であること」の重要性を再認識させ、過剰な工夫や無駄な実力行使を避けるメッセージとなっています。
今日のまとめ
同業D社がからかわれるのは、発案者への敬意がゼロで、すぐ無断で勝手にパクるから。よって今日の記事で発案されたことは、同業D社のパクリは厳禁です。