前年合格者がぶっこく無駄ノウハウを読み漁ったのが一昔前。生成AIを使って「素直で読みやすい答案」を目指すイマと、何が違うかご存じ?
ところが猫でも2割で当たるガチャ試験では、世間をよくわかっていないノロマ相手のクソノウハウの方が誤って喧伝されがち。そこをAI試験委員の私がバッサリ行きます。
これまでの試験 | これからの世間 | |
---|---|---|
コロナ禍前のビジネス環境は比較的安定しており、試験対策も一定のパターンやノウハウに基づいていました。試験対策も過去問の傾向に従うことが多く、頻出するキーワードやフレーズ集を答案に埋め込むお勉強が主流です。これにより、ビジネス環境の変化にあまり対応する必要がなかったため、ノウハウが比較的長期間有効でした。 | ①ビジネスの時流の変化 | コロナ禍以降、ビジネス環境は急速に変化し、デジタル化やリモートワークが普及しました。この変化に伴い、試験問題も新しいビジネストレンドやテクノロジーの影響を受けるようになっています。従来のノウハウでは対応しきれない新しい課題が出題され、最新のトレンドに基づいた試験対策が必要です。 |
コロナ禍前の試験では、暗示的に使われた知識を答案に明示して一定知識の保有を示すことが求められていました。受験者は過去問の出題傾向に沿って勉強し、一定の基準を満たすことで合格することができました。ビジネスの変化自体が緩やかであったため、過去の知識やノウハウでも通用することがあったのです。 | ②使う知識の陳腐化 | 知識の更新速度が速くなり、過去の情報が急速に古くなります。新しいビジネスモデルや技術が頻繁に登場するため、過去のノウハウやメソッドがそのまま通用する時代ではありません。生成AIなどの最新ツールを使って、常に最新の情報に基づいた学習を行うことが求められます。 |
このようにコロナ禍前では、過去の「合格ノウハウ」の回収が試験合格上で有効でした。有償で提供される特定の受験テクニックや解答フローが、出題形式の進化に追いつかないことがあっても、それに対応できる人だけでは合格枠が埋まらないため、古いノウハウでの合格が許容される時代が続いたのです。 | ③過去ノウハウを使うと誤答に誘導 | 現在の試験問題は新しい傾向や形式が反映されているため、過去のノウハウやメソッドに固執すると誤答に誘導されるリスクが高まります。試験問題の進化に対応するためには、生成AIなどを活用して次に起きる傾向変化を想定し、過去問で覚えた答を書くのではなく、客観的なファクトに基づいて中立的な答を書く練習が欠かせません。 |
【5週で公開セルフ模試】80分で書く安定A答案 / 直観・行間で無駄ノウハウを大胆カット
猫がどんな方法でも2割のガチャで受かってしまう試験では、粗悪で誤った方の古いノウハウやメソッドが喧伝されがち。そこで参加メンバーの制約を設けることで、学習チームの成果をガラリと変えます。
Step-1:公開セルフ模試の進め方
試験合格をつい目的化すると、メンバーの最大公約数がキーワードで、最小公倍数がふぞろい自称100点の詰め詰め答案になる。つまりやればやるほど8割不合格のリスクを高めるためです。
そこで公開セルフ模試では常に、「8割落ちるノウハウ勉」の真逆で進めます。
①生成AIでベスト答案作成 | ②使う根拠と与件の配置を確認 | ③使う・落とすの視点を標準化 |
---|---|---|
複数名の答案をAIに入力: 各メンバーの解答をAIに入力し、共通点や優れた点を抽出する。 | 根拠の抽出と分類: ベスト答案で使用された根拠をAIにより抽出し、カテゴリごとに分類する。 | 根拠選定の理由を議論: 選ばれた根拠と選ばれなかった根拠について、必要な検討を行う。 |
強みの統合: AIが各解答の強みを分析し、最も効果的な要素を組み合わせてベスト答案を生成する。 | 与件文との照合: 各根拠が与件文のどの部分から引用されたのかをAIが特定し、関連性を明確にする。 | 思考プロセスの共有: ディスカッションの内容を基に、思考プロセスの共通点や違いを分析し、標準化する。 |
ベスト答案の評価: AIが生成したベスト答案を検討し、実際の試験問題に対する適用性や実効性を確認する。 | 根拠を設問別マーカー: 特定された根拠を与件文にマッピングし、解答の根拠がどの情報に基づいているかを視覚的に表示する。 | 次回への反映: 得られたフィードバックをもとに、次回の解答作成時に思考のバラツキを減らすための改善策を策定する。 |
Step-2:設問解釈時点でピンとくる直観インスピレーション
ここで大事なのは直感→直観の違いを意識して進化させること。「なんとなくそう」→直感で、「全体を俯瞰するとこう」→直観です。
これまでの試験 | これからの直観 | |
---|---|---|
受験者は過去問を分析し、設問のパターンや出題傾向を把握することが一般的でした。これにより、設問に対する直観的な理解を深めることができました。多くの問題を解くことで、直観的に題意を捉える能力が鍛えられていました。 | ①設問解釈で題意を把握 | 今後は多様な設問形式に対応できるよう、様々な設問タイプやケーススタディに取り組む必要があります。これにより、直観的に題意を捉える能力を広げ、未知の形式にも柔軟に対応できるようになります。 |
類似した問題を反復して解くことで、設問の形式や解答のアプローチに慣れることができました。これにより、設問を見た瞬間に答えが浮かぶ直観力を高めることができました。 | ②パターンに応じて答を浮かべる | 設問を見た瞬間に直観的に題意を浮かべるためのトレーニングとして、短時間での問題解決練習や模擬試験を頻繁に行うことが重要です。特に、異なるジャンルの問題に取り組むことで、直観力の幅を広げることができます。 |
模擬試験を通じて、試験の時間配分や設問解釈の練習を行い、実際の試験に近い環境での直観力を養いました。 | ③有効なトレーニング | AIツールを活用して、設問のパターンやトレンドを分析し、直観的な理解を支援することも有効です。AIによるフィードバックを活用し、直感力をさらに高める方法を模索することが求められます。 |
Step-3:与件の行間を洞察インサイト (離して置かれた根拠を因果でつなぐ)
訳もわからず詰め詰め並列列挙でモリモリするふぞと、読みやすくキレイな因果で100字を書く上位5%は、人類として別物。しかし試験合格率はともに2割からスタートするので、人生観にマッチする方を選ぶのが得策です。
診断士試験では、1問ごとに離れて配置された複数の与件文の根拠を読み取り、それらの情報を因果関係にまとめる必要があります。このプロセスを通じて、受験者は情報を整理し、どの根拠がどのように関係しているかを理解する力を養います。この能力はビジネスにおいても非常に重要で、例えば交渉の場で相手の提示する情報や意図を正確に把握し、関連する要素をつなげて理解する能力が向上します。
与件文の根拠を因果関係にまとめる過程では、問題を多面的に分析する必要があります。これにより、複数の視点から情報を評価し、全体像を把握する力が養われます。ビジネスシーンでは、これにより複雑な状況やプロジェクトに対して多角的な分析を行い、最適な解決策を導き出すことができるようになります。例えば、プロジェクトの進行中に発生する問題点やリスクを多方面から評価し、適切な対応策を見つける能力が高まります。
診断士試験では、与件文から因果関係を導き出すことで、問題解決のための戦略を立てる力が鍛えられます。このプロセスにより、目標達成に向けた戦略的な思考が強化され、ビジネスシーンでも有効に活用されます。例えば、交渉の際に相手の意図を見抜き、どのようなアプローチが最も効果的かを判断する能力が向上します。これにより、交渉を有利に進めたり、ビジネス戦略を効果的に立てたりするスキルが得られます。
今日のまとめ
そして試験で鍛えた直観インスピレーション+行間インサイトは、これからのビジネスにまるっと役立つ。そして次々と自慢される無駄ノウハウを一刀両断するコツは、「それってビジネスの何に役立つ?」の直観力です。