
過去問を覚えすぎるほど、つい「権限移譲」「誘客愛顧」などのふぞろいワードが浮かんでしまいがち。その最も賢い回避策が紹介されます。
驚愕!ふぞろいワードとは
診断士試験において、答案作成時に多くの受験者が使用する定型的なキーワードを指します。過去の合格答案や模範解答で頻出するため使いやすく浮かびやすい一方、多用や依存をすると不幸に呪われることで知られる。
当試験における語彙力とは、イコールふぞろいワードの許容される⇔嫌われる範囲を見極めること。そして愛顧→愛着と言い換えることでふぞ認定を回避できます。
1. 診断士に挑戦した理由・きっかけ、年齢(任意)
役職定年後に選択肢を持っておくため。
2. 学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)
学習開始 | - |
学習開始時知識 | SIer勤務でビジネス系資格は皆無 |
学習開始時保有資格 | ソフトウェア開発技術者、PMP |
得意科目 | 「経営」 |
不得意科目 | 「中小」 |
1次科目別点数(2023年)
経済 | 財務 | 経営 | 運営 | 法務 | 情報 | 中小 | 計 |
72 | 72 | 65 | 71 | 80 | 88 | 67 | 515 |
3. 学習スタイルとそのメリット・デメリット
1次 | スタディング |
2次 | LEC通学 |
○メリット | ×デメリット | |
---|---|---|
1次・2次 | - | - |
4. 筆記合格までの受験回数、学習時間とその作り方
回数 | 「1次」→1回、「2次」→2回 |
学習時間 | 「1次」→500h、「2次」→データなし |
作り方 | 1次は、隙間時間が5分あればスマホで問題を解く形で時間を確保し、計500時間に。 2次の1年目は、8月から延べ60事例を週末+有給休暇中心に実施したが、2年目は平日はあまりできずに週末中心の対応とした。 |
5. 筆記合格までの学習法(1次・2次)
「1次」
利用テキスト | - |
戦術 | スタディングオンリーでスマホでポチポチやることを勉強のメインとした。 メリットは隙間時間だけで高速回転できること。 |
「2次」
利用テキスト | - |
戦術 | 音声学習ではYoutubeを主に活用。情報収集も含め、関心のあるものを聞き流していた。 1年2次の1年目は事例Ⅰ〜Ⅲをふぞろい、まとめシート流で5年×3周し、事例Ⅳはマスターガイド、30日完成で250時間になった。 2年目は、LEC通学。答練は復習せずに週末に過去問を解く形で、答練、過去問、模試合わせて累計92事例になった。 |
6. 私の思う当落分岐点 ~試験合格への転機を感じた、あの瞬間~
「2次」 | ・LECの事例整理シートを用いて、過去問を時間をかけて分析することに取り組んで気づいたとき ・2~3月に、各事例で、経営ビジョン、経営課題、今後の方向性を必ず整理することを3事例実施することで、与件のテーマの存在に気づくことができたとき。これにより設問間の関係を意識して、事例企業の今後の方向性を確認するために設問が存在しているという視点を得た。 ・この学習はしんどいので3事例でやめたが、以降与件文を読む時に必ず、経営課題、今後の方向性を意識するようになり、この時点でこれ以上ふぞろいで過去問を解く必要がないとわかった。 ・するとさらにふぞに納得できないことが増え、ふぞろいワードを書くこともなく、1年目のふぞろい採点時に気になっていたキーワード漏れが気にならなくなった。 |
7. 学習時・試験当日のエピソード
・試験当日はあまりにも勉強の成果を発揮できず悶絶しながら問題を解いていました。
・得意な事例Ⅰでは問題なかったのですが、事例ⅡがSWOTの時点で全く混乱、その後も何を聞かれているのかさっぱり分からず、「来年再挑戦してもこれを解ける状態になるイメージが湧かない」などと、およそ試験中に考えるべきことではない想像でぐるぐるしていました。気を取り直して事例Ⅲに向かうも、与件の情報があまりに少なく、何度読んでも答えを書き出せない!事例Ⅳは相変わらず難しいとショックを受けました。
・このような中でも勉強で身につけた成果を発揮し、ふぞろいなら事例Ⅰラス問で成果主義と書くだろう、事例Ⅲ第2問は工程間応援と書くだろうと浮かびます。次にそれだけを書いてはふぞろいで終わってしまう、これに関連した根拠が与件にあるはずだ。そう踏みとどまることが出来ました。
・そして再現答案は事例Ⅳ以外全て休憩時間に10分で打ち込みました。すぐやれば思い出す必要がなく再現度ほぼ100%になるのででおすすめです。
8. これから合格を目指す方へのアドバイス
・出題者がふぞろい対策をしているのは明白です。
・与件に与えられた情報を常識で考えることが求められていると思いますので、ふぞろいワードを数えることに満足せず、しっかり与件と向き合う訓練が求められるでしょう。