【経済】本当は理解で解きたいマンデル=フレミング

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理屈を示すとノーベル賞。
まず結論だけ知っとけば?

この表を見て、マンデル本人の口からこう聞こえてきたら、しめたもの。

Robert A. Mundell 1932-
カナダの経済学者。
1999年ノーベル経済学賞
写真:Wikipedia

マンデル=フレミング・モデル 出典:コトバンク を一部変更

  • (ある条件下で)金融緩和政策として貨幣供給を増加させた場合、LM曲線が右方シフトし、金利の低下を通じて資本の流出を招くよ。
  • これは自国通貨を減価させるため、貿易収支が黒字化し、外需増加からIS曲線を右方シフトするので、GDPは増加するね。
  • つまり、金融緩和政策が有効だよ。

そうか、(ある条件下では)財政政策でなく金融政策が有効。

その結論をふんわりイメージし、H27第10問に挑戦。

H27第10問 マンデル=フレミングモデル Bランク

 今日、経済政策の効果は、開放経済の枠組みで考える必要がある。
 下図は、開放経済におけるマクロ経済モデルを描いたものである。小国開放経済、不完全資本移動、変動相場制度、物価硬直性、期待外国為替相場一定を仮定する。図中のBP曲線は、国際収支を均衡させる、GDPと利子率との組み合わせを
表したものである。
 貨幣量の拡大に伴う効果に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア 貨幣量の拡大はLM曲線を下方にシフトさせ、純輸出を増加させるものの、民間投資支出の減少を通じてGDPを減少させる。
△イ 貨幣量の拡大はLM曲線を下方にシフトさせ、GDPを増加させるものの、クラウディングアウトを発生させる。
○ウ 貨幣量の拡大は自国金利が相対的に低下することで内外金利差を生み出し、自国通貨を減価させる。
×エ 貨幣量の拡大は自国通貨を増価させ、純輸出を減少させる。

 

マンデルフレミングのテキスト知識を覚えていれば、正解ウは選べる。覚えていなくても、金融政策=プラスのイメージがあれば、アエは落とせ、イウの2択に。イが×になる理由を、「クラウディングアウトが起きるのは財政政策やがな!」とツッコめば正解。だからノーベル賞マンデル=フレミングモデルが、H27ではBランク。

そうか、ケインズ以外は結論から覚えるのが有効。

そう割り切ると、CDランクがズラリと並ぶ過去問も、ポケテキレベルの暗記で解ける。

1⃣消費に関する理論

H26第6問 恒常所得仮説 Aランク

ライフサイクル・恒常所得・相対所得仮説。「当期の所得がそのまま消費になる訳ではないよ」。当たり前のことを言うに過ぎず、当問はウがそのまま正解になるのでAランク。

H27第4問 ライフサイクル仮説 Cランク

前年がAランクだったので、出題側が腕によりをかけるとこうなってCランク。テキスト知識「高齢者は若い時の貯蓄を取り崩す」をわかりにくく言い換えるので、素直に正解ウは選べない。

選択肢アイエのどこがウソを見破らないと不正解。逆に当問はどの辺で間違い選択肢を作ってくるかのセンスを磨くチャンス。

2⃣投資に関する理論

H26第7問 投資の理論 Dランク

当問は、ケインズの「投資の限界効率理論(←重要)」を教える良問ながら、選択肢の言い回しがごくわかりにくい。心理的にはイウどちらかを×にしたくなり、これは間違えて良い問題。むしろここぞとしっかり学んで。

H25第12問 トービンのq Cランク

「トービンのqとは、BSを反時計回りに90度寝かせて考える」。そう覚えるだけで当たる1マーク。これがCランクになるのは、皆そこまで暗記に手が回らないから。

3⃣財政に関する理論

H25第8問 バローの等価定理 Dランク

単なる暗記問題ながら、条件が複雑なので覚えにくい。良い覚え方を見つけた方以外は、ここは捨て、後回しでもOK。

4⃣金融に関する理論

H26第10問 古典派経済学 Cランク

ケインズと古典派の理論の違いを知ってますか?という「運営」のような単純クイズ問題。過去問選択肢を使い、正しい知識を学べばOK。でも出題側はここまで手が回らないのを知っているおり、「難化時に取らなきゃいけない10マーク」にはここを含めないので注意。

今日のまとめ

以上、「マクロ諸理論」の過去問たちは、こう教えてくれる。

  • CDランクでもテキストレベルの知識を問うだけだよ。
  • それがCDなのは、その暗記まで手が回らないからだよ。
  • 論点は5年ローテーションで、未出題の所を出すからね。

さて、今年難化が噂される「経済」で、こんな簡単なCDランク(←!)が出題されるかは疑わしい。でも易問がCDになる「マクロ諸理論」を本気で捻ったら誰も解けない。

「経済」難化に備え、ミクロ+ケインズの頻出Sランク10マークをまず確実に取る。次いでBランクは結論だけを丸暗記。すると易化年なら80~90点サービスするのが「経済」。この3連投記事でニヤリそうイメージすると、7月の過ごし方がラクになる。ではまとめ。

・マンデル=フレミングは難関。まず結論を覚える。
・仮定は多いが、結局2択。診断士の1マークなら取れる。
・同様に「マクロ諸理論」は結論だけ覚えて、かなり当たる。
・過去5年未出題の知識が狙い目。テキストで結論を暗記。
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この投稿へのコメント

  1. GS said on 2017年7月28日 at 10:47

    おはようございます。GSです。昨日は有難うございました。変動相場・資本移動アリの場合、日本の例をとると憶えやすいかもしれません。バブル以降、財政政策だけがんがんやったがムダ・アベノミクスで金融政策やったら成長(ただし14年の消費増税しておじゃん)。

    • ふうじん said on 2017年7月28日 at 12:34

      GS様、昨日はためになる話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

      「経済」の基本は理屈ですが、ご指摘の様に、「変動相場+資本移動アリなら、財政政策ダメじゃん」で、冒頭表の暗記がバッチリです。

      これで1マーク稼げるのが、「経済」のいい所なのですね。ただ、「なぜダメじゃん」の理屈がさっぱり説明できないのが泣き所で、これはまた来年の課題にいたします。

  2. GS said on 2017年7月28日 at 19:08

    財政政策に限界がある理由はたくさんありますからね、日本の場合だとデフレ期待(今後も見通しが悪い)が強くて消費や投資に回らないというのが標準的な答えだと思いますが。対外取引込みで考えると財政政策による消費や投資の対象は国内品に限らず輸入品にも回るので国内生産増加に結びつかないというのがシンプルな説明だと思います。

    • ふうじん said on 2017年7月28日 at 19:40

      GS様、わかりやすいご解説ありがとうございます。

      そうですよね。「経済」とは身の回りや現実に起きることの理由づけなので、「わかりやすい結論」の方がむしろ自然です。

      マンデル=フレミングを当り前に解き、周囲にスラスラ説明するのが診断士。来年はそうなると思うとワクワクします。