【1次】
答えを覚えて収穫逓増
【2次】
答えを覚えるほど収穫逓減
「1次」は収穫逓増 | 「2次」は収穫逓減 |
gradual increase | deminishing |
知識が点→線→面へとつながる | 過去問知識に引っ張られると誤答に誘導 |
多年度クソベテが、全員しかめっ面? そんなトンデモを当サイトがネットに書けるのは、合理的に正しいと裏付け済だから。
ほう。240点ふぞ先輩が聞いたら、200%泣き出すな。
イマドキ、国語読み書きで「2次」の点差はつかない。「1次」知識セオリーで差をつけるのが260点まとめ派です。
- なお240点ふぞ先輩は、なぜ「1次」が収穫逓増、「2次」が逓減になるかを自分の言葉で説明できない(苦笑)
- そこで今年の確実合格を目指すあなたなら、「経済」7回シリーズの初回、供給関数+生産関数のグラフを眺めて、ウムとうなずきます。

例題:H29第14問 供給関数 Bランク
下図には、総費用曲線が描かれている。生産が行われないときの費用は点A で示されている。この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |

○ア AFを1とすると、BF が平均可変費用を表している。 ×イ 原点と点C を結ぶ直線の傾きが限界費用を表している。 ×ウ 産出量Q0 における可変費用はFGに等しい。 ×エ 産出量Q1における固定費用は、Q0における固定費用にHI を加えたものである。 ×オ 点C における総費用曲線の接線の傾きが平均費用を表している。 |
テキストレベルの良問・・、というかテキストそのもの?×イオは限界費用⇔平均費用があべこべ、ウは×可変費用→○固定費用、エは×にHIを加えた→○と同じ、にすると正解知識に。
テキストで覚えるより、テストに出たボケにツッコむ方が、後で思い出しやすいのです。
1⃣供給関数
下図には、固定費用Fと可変費用で構成される総費用曲線が描かれている。また、原点から始まり総費用曲線と点Kで接する補助線Aと、固定費用Fから始まり総費用曲線と点Mで接する補助線Bが描かれている。この図に関する説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |

○ア 生産量Q2は、平均費用が最小となる生産量である。 ×イ 平均可変費用と限界費用が一致する点は操業停止点といわれ、図中で点Kがこれに該当する。 ×ウ 平均費用と限界費用が一致する点は損益分岐点といわれ、図中で点Mがこれに該当する。 ×エ 平均費用と平均可変費用は、生産量Q1で一致する。 |
補助線A(平均費用)、B(平均可変費用)があることで、解きやすい問題に。×イウは点K⇔Mが逆、エは平均⇔平均可変費用が一致するのは、固定費=ゼロの時だけ。
下図は、生産と費用の関係を描いたものである。ここでは、ある生産要素の投入は変化するが、他の生産要素の投入は変化しない、つまり、少なくとも 1 つは固定的インプットが存在する短期の費用関数を考える。 この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 |

×a 原点 O と点 B を結んだ線の傾きによって、平均費用が求まる。 ×b 総費用曲線を見ると、点 D から点 A までは費用逓増型、点 A から右は費用逓減型となっている。 〇c 点 E では、平均費用と限界費用が一致する。 〇d 平均費用が最小になる生産量より、平均可変費用が最小になる生産量の方が少ない。 |
×ア aとb ×イ aとd ×ウ bとc 〇エ cとd |
aは×平均費用→〇平均可変費用、bは×点A→〇点Eです。そして〇cdがテキスト代わりの正解知識に。
短期の完全競争市場における、価格と最適生産の関係を考える。下図には、限界費用曲線MC、平均費用曲線AC、平均可変費用曲線AVC が描かれている。 この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |

×ア 価格がP1 とP2 の間に与えられると、固定費用はすべて損失になる。 ○イ 価格がP1 より低い場合、操業を停止することで損失を固定費用のみに抑えることができる。 ×ウ 価格がP2 より高い場合、総費用が総収入を上回る。 ×エ 平均固定費用は、生産量の増加に応じて上昇する。 |
損益分岐、操業停止点についての良問。アは×すべて→○一部、×ウは総費用⇔総収入が逆、エは×平均固定費用→○平均可変費用で正解に。
いま、下図において、ある財の平均費用曲線と限界費用曲線、および当該財の価格が描かれており、価格と限界費用曲線の交点 d によって利潤を最大化する生産量 q が与えられている。この図に関する説明として、最も適切なものを以下の解答群から選べ。 |

×ア 利潤が最大となる生産量のとき、四角形 adqo によって平均可変費用の大きさが示される。 ×イ 利潤が最大となる生産量のとき、四角形 adqo によって利潤の大きさが示される。 ×ウ 利潤が最大となる生産量のとき、四角形 bcqo によって収入の大きさが示される。 〇エ 利潤が最大となる生産量のとき、四角形 bcqo によって総費用の大きさが示される。 |
供給関数を、今度は「面積」で聞いてくる問題。××アイは下線部を「総収入」の大きさ、ウは×bcqo→〇adqoにすれば正解に。
供給関数ってのは、ある1点から費用逓増になることな。
2⃣生産関数
労働と生産水準の関係について考える。労働は、生産水準に応じてすぐに投入量を調整できる可変的インプットである。資本投入量が固定されているとき、生産物の産出量は労働投入量のみに依存し、下図のような総生産物曲線を描くことができる。 この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |

×ア 労働投入量を増加させるほど、総生産物は増加する。 ×イ 労働の限界生産物は、原点O から点A の間で最小を迎え、それ以降は増加する。 ○ウ 労働の平均生産物と限界生産物は、点A で一致する。 ×エ 労働の平均生産物は、点A において最小となり、点B において最大となる。 |
例年正答率が低い生産関数は、R1は解きやすい問題に。アは×増加→○一定点までは増加、イは×最小、増加→最大、減少、エは×最小→最大に直し、×点Bにおいて最大→○〃において限界生産性が最大、で正解に。
いま、ある1つの投入要素のみを使って、1つの生産財を生産する企業を考える。この企業の生産活動を規定する生産関数は、下図のような形状をしているものとし、要素投入量はゼロより大きい。下図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。なお、ある要素投入量 X に対する生産量がY であるとき、 Y/X を「平均生産物」と呼び、ある要素投入量に対応する生産関数の接線の傾きを「限界生産物」と呼ぶこととする。 |

○a 平均生産物の大きさは、要素投入量が増えるほど小さくなる。 ×b 限界生産物の大きさは、要素投入量には依存しない。 ○c どの要素投入量においても、平均生産物の大きさは、限界生産物の大きさよりも大きい。 ×d 要素投入量がある程度まで大きくなると、限界生産物の大きさは、平均生産物の大きさよりも大きくなる。 |
〇ア aとc ×イ aとd ×ウ bとc ×エ bとd |
bは×しない→○する、dは×大きく→○小さく。この程度は出来れば当てたいですが、生産関数に手を出すと混乱するので、得意な方以外はスルーします。
いま、1つの要素を用いて1つの生産財を生産するものとする。要素投入量を xとし、その 単位当たりの購入価格を w とする。また、生産財の生産量を y とし、その 単位当たりの販売価格を p とする。このとき利潤 π は、π = py ー wx と書くことができ、y =π/p+ w/p・ x と書き直すこともできる。 以下にある4つの図は、縦軸を生産量、横軸を要素投入量として、一般的な生産関数を実線で描き、上記で導いた y = π/p+w/p・x を破線で書き加えたものである。企業の利潤最大化が実現することを示す図として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |

解答群 ×ア 図A ×イ 図B ○ウ 図C ×エ 図D |
当問はもはや意味不明ですが、利潤を示す破線が、傾きw/p、切片Π/pの一次関数とわかれば正解〇ウ図Cに。理解しようとムキになる必要はありません。
昨今、外国人労働者の受け入れの是非が議論されている。 2種類の生産要素、資本Kと労働Nを用いて、生産Yが行われる。資本と労働、そして生産との関係を、労働1単位あたりの資本と労働1単位あたりの生産との対応関係である、次の生産関数で表す。 y=f(k) ここでk=K/Nは資本・労働比率を、yは労働1単位あたりの生産量を表している。また、労働供給は一定率nで増加し、常に完全雇用が実現しているとする。また人々は、所得の一定割合sを常に貯蓄するとする。 新古典派の経済成長モデルの下図を参照した上で、外国人労働者の継続的な受け入れによる労働成長率の上昇が、定常状態における資本・労働比率と労働1単位あたり生産量に与える影響に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただしk1は、定常状態の資本・労働比率を表している。 |

×ア 資本・労働比率は上昇し、労働1単位あたり生産量は減少する。 ×イ 資本・労働比率は上昇し、労働1単位あたり生産量は増加する。 ○ウ 資本・労働比率は低下し、労働1単位あたり生産量は減少する。 ×エ 資本・労働比率は低下し、労働1単位あたり生産量は増加する。 |
当問はマクロ「成長会計」論点ですが、生産関数の知識があれば、アウの2択に絞れます。

アメリカの経済学者
画像:Search Alchetron
生産関数とは、ある1点から生産性が逓減することです。
今日のまとめ
- そう、特にミクロは難しくない。普段の実感を数式で裏付けるだけ
- 「1次」:拡散
出題範囲が広い→知識が網の目状につながりスラスラ解ける→収穫逓増
「2次」:集約
周囲と同じ答えを→こじれてヘンな知識につながるとドボン→収穫逓減

- ふぞ先輩でも分かるように説明してやれ
- ①周囲と違う答えを書くとバツになる試験では→②初学勢が知らない古い過去問の知識をつい使うと→③オトウサン達が尻尾を振ってバツを付けにくる。

ちっくしょう。ムカつくから全否定したいのに、もっともらしい。よぉし、ここは秘技・酸っぱい葡萄だ!
こらこら。それはふぞ先輩の十八番、同友館フィルターバブルの中だけでやめとけ。次回はグラフ(傾き)の続き、スルツキー分解+マクロ45度線分析です。
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