ここのサイト主が試験を評論し始めてから16年、そして200%なミライを始めて名乗ったのが2016年。当時はまさかサイトが、こんなロボットアニメになるとは想定しませんでした。

試験に、いや世間を一変しかねないDeepなインパクト、おっと違ったResearchをChatGPTがおっ始める。それがつい先日の2025年2月で、10月試験の合否をどう左右するか猫でも知りたい? そこを前後編の2回シリーズでお届けします。

★To-Be目指す答案

【必ず受かる叶う化】R1とR6でこれだけ違う / 「助言」問題の増加と対応

生成AIが提案する【必ず受かる】アドバイスは本当に実現できる? 隣のふぞろいを除く全9,000人が注目する、「助言」問題増加への具体的な対応策3部作がいよいよスタートです。

Q
過去問をR2→R6の順に解き進むことで、近頃「助言」が増えているのは猫でもわかる。そこで生成AIを使い倒してこの対応を確立するのが今年の勝ち筋?
A

その通りです。生成AIはハルシネーションと称して平気で嘘をつくので、「1次」4択マークで誤答を正文化するエラー検知力が前提。2次→1次シフトを進める46名の試験委員にとり、理想のシフトが加速します。

「助言」問題の増加と対応で意識すること
①問題解決能力
求められていることを的確に理解し、問題を分析して実践的な解決策を示す力。
②再現性
手順が明確で、誰でも同じ方法で結果を得られるようにすること。
③実現性
提案した解決策が実行可能であることを確認し、現実に落とし込める内容にすること。

【必ず受かる叶う化】R1とR6でこれだけ違う / 「助言」問題の増加と対応

「2次」解答要求のうち、EBA分類による「情報整理」「期待効果」は正解が1つに決まるクローズ・クエスチョンで、「助言」はそうでないオープン・クエスチョン。この違いを知るのが今年の当確への第一歩です。

事例Ⅰ:もともと難しいのに、「助言」が増えるとより難化

R1第1問(情報整理)R6第4問(2)(助言)
設問文:A 社長がトップに就任する以前の A 社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100 字以内で答えよ。今後、A 社が 3 PL 事業者となるための事業展開について、以下の設問に答えよ。
(設問 2 )
 A 社が Z 社との取引関係を強化していくために必要な施策を、100 字以内で助言せよ。
解答要求: 与件の根拠を整理して因果で推論すること。解答は企業が立てた戦略に対する評価を求められ、受験生は過去のデータや理論に基づいてその成否を定量的・定性的に説明する必要がありました。事業展開の提案を行うこと。R6年の設問では、戦略的な施策が示され、それに基づいて新しい事業展開をどのように行うか、具体的な施策を提案することが求められました。
出題の意図:受験生が「企業の戦略に対する期待される効果」を評価し、その有効性を論じることが求められました。これは、受験生が企業戦略における理論的な枠組みや過去の事例を活用して、戦略の予想される成果を検討する能力を評価するものでした。具体的な企業戦略(市場開拓やプロジェクトチームの設立)に対して、受験生が実行可能な具体的施策を提案する能力が問われるようになりました。これは、現実的な経営課題に対して受験生がどれほどの実務的な解決策を提供できるかを評価するものです。
試験上の対応:戦略の評価を行う際、受験生はその効果を「定量的」および「定性的」に分析することが求められます。具体的には、過去の事例や理論を元に、戦略が企業に与える影響を詳述し、期待された効果とその成否を説明することが重要です。与えられた経営課題に対して、実行可能な具体的施策を提案する必要があります。この際、戦略的仮説を立て、それに基づく解決策を具体的に提案します。また、提案内容は企業の実情に即したものである必要があり、実行可能性を強調することが求められます。

もともと「事例Ⅰ」では、A社長が行ってきたヘンテコ施策を言い当てる「期待効果」で差がつきますが、近年は具体的な「助言」も問われる一つ上に難化。頭カチコチおベテがC~D判定まっしぐらの刑に遭う理由がこの辺です。

事例Ⅱ:鉄板ダナドコで解答しても、年々答がズレやすく

R1第2問(1) 期待効果R6第2問 助言
設問文:B 社社長は初回来店時に、予約受け付けや確認のために、インスタント・メッセンジャーのアカウントを顧客に尋ねている。インスタント・メッセンジャーでは個別にメッセージを配信できる。
このアカウントを用いて、デザインを重視する既存顧客の客単価を高めるためには、個別にどのような情報発信を行うべきか。100 字以内で助言せよ。
X 市は、ふるさと納税の返礼品として X 焼を活用したいと考えている。現在でも市の返礼品の中に X 焼はあるが、全国の返礼品の中で埋もれている状態にある(中略)。
ブランド価値構造のうち、消費者にもたらす感覚価値と観念価値を意識して、返礼品の企画を 100 字以内で提案せよ。
解答要求:R1年の設問では、売上高の向上施策のうち「客単価向上」の指定があるため、与件文から季節のイベントや推し要素を回収してオプションマシマシにする施策が求められる。R6年の設問では、より実務的なアプローチが求められ、市場環境や企業のニーズに基づいて「販売戦略」を提案することが求められます。
出題の意図:自分の好きに対して支出を厭わない現在の「推し」要素を先取りし、消費者のニーズを先回りして提示して客単価を向上する期待効果が問われた。実際の事例(ふるさと納税)を基に、具体的な販売戦略やプロモーション方法を提案する能力が評価されます。
試験上の対応:受験生は、3C分析を用いて企業の強み・弱み、競合環境、市場ニーズを整理し、顧客ニーズの捉え方に対する戦略的アプローチを示すことが求められます。受験生は、与えられた実際の課題に対して、具体的で実行可能な販売戦略を提案します。特に、消費者の行動に基づいたターゲット市場の選定やプロモーション活動を提案することが求められます。

ダナドコの記述フレームワークこそ同じでも、全スクールがノーマークだったブランドの感覚・観念価値の正答率は5%以下とされる。誰かが決めつける2次データを避け、1次データの原点に当たる大切さを問う、歴史的な良問です。

事例Ⅲ:施策が既定の期待効果と、施策そのものを書かせる助言

R1第2問 期待効果R6第2問 助言
設問文:自動車部品メーカー X 社からの機械加工の受託生産に応じる場合、C 社における生産面での効果とリスクを 100 字以内で述べよ。 コロナ禍以降増加傾向にある受注量に対応するため、C 社製造部では工程改善によって生産能力の向上を図る検討を進めている。どのように工程改善を進めるべきか、100 字以内で助言せよ。
解答要求:生産ライン改善策を述べること。具体的な工程改善施策の提案。
出題の意図受託生産に応じる前提でそれがC社に及ぼすメリット・デメリットの想定が求められています。そのリスクの回避策も必要ですが、あくまで受託生産を受けることが前提です。受注量の増加に伴う生産能力の向上に関する具体的な改善策を提案することが求められます。これにより、受験生の実務的な問題解決能力(効率化や自動化技術の活用)が試されることになります。
試験上の対応:受験生は、現状の生産ラインの問題点を明確にし、X社からの受託を行う効果を具体的に説明する必要があります。受験生は、受注増加に対応するための生産能力の向上策を提案します。この際、投資対効果分析やリスク管理も重要な要素となり、実行可能な解決策を提案することが求められます。

R1では「受託生産のメリット」の知識で与件を読まずにある程度解答が作れるのに対し、R6は「工程改善」の意図を特定しにくい上、施策の具体性や実現性まで問う難化が進みます。

今日のまとめ

Q
AIを使ってわざと強調すると、R1→R6に向けて解答難度がひたすら上昇するのがよくわかる。そしてR6→R1に遡るより、R1→R6へと解き進む方が難化の度合いを実感し、翌年の作問変化に自然と対応しやすい。
A

増加を続ける「助言」の答は1つに決まらないため、過去問の答をひたすら覚えるベテふぞ伝統のノウハウ勉は通用しない。そこでその望ましい対応を説明するのが、次回ブルームのタキソノミによる6段階の認知領域です。

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