試験対策技術がネットや動画で拡散されすぎて、どれも同じ内容ばかり! 知ろうとするほどそのオツムの中身まで同質化が進み、永久2割コロコロと畏怖される試験に、全く異なる視点の登場です。

誰でも左のA答案を書きたいが、そうはさせじと80分で解けない文章量を昨年と違う問いかけでクエストするので、普段の地頭=同時処理できる情報量で合否が決まりがち。そこでそうでなく、増え続ける「助言」問題への対応で差がつく学習シフトを図ります。

必ず受かる叶う化~試験の進化をデータでドリブン
①助言問題の増加
→答が1つに決まらない助言問題増加の背景には「採点技術の進化」がある。
②タキソノミの6つの認知過程
→記憶~創造までの6段階のうち、「助言」は最も高度な「創造」に当たる。
③ノウハウから仮説検証への学習シフト
→「助言」「創造」にはノウハウより、仮説検証型が有効。
【業界初を5連続公開】「助言」時代の学習スタイル / 必ず受かる叶う化
生成はあらゆる思考を可視化するので、今まで限られた人での「できる」が、誰でも「やれる」様になる。業界初出「増える助言問題への具体的施策」は、今日から5作連続公開され、初日はそのさわりです。

Step-1:事例における「助言」の増加

受験技術が発達し、大数の法則が働いて必ず8割落ちる試験では、答案を書く構文も年々進化する。最新R6試験を反映した構文集を用意しました。
過去の配点データを分析すると、事例Ⅰ~Ⅲにおける「助言型問題」の比重が増加しています。例えば、令和4年度の事例Ⅲでは、助言型問題の配点が210点を超え、試験全体での「仮説検証型思考」の比重が増していることが確認できます。
近年、事例Ⅰ~Ⅲにおいて「助言型問題」の比重が増加しています。特に、事例Ⅲでは業務プロセスの改善を通じて既存事業から新規事業へのドメイン再定義がテーマとなり、助言型問題が中心となっています。
例えば、令和4年度の事例Ⅲでは、受託生産の下請企業に対して外部環境変化に伴う生き残り戦略を助言する問題が出題されました。このような問題では、単なる知識の再生ではなく、与件文から課題を抽出し、仮説を立てて検証し、最適な助言を導き出す能力が求められます。
「ノウハウ型」学習(フレームワークの列挙や基本的な知識の記述)では、助言型問題に対応することが難しくなっています。そのため、学習アプローチが「仮説検証型思考」へとシフトしています。具体的には、与件文から仮説を立て、根拠を探し、最適な助言を導き出す思考サイクルを繰り返すことが重要です。このような思考プロセスを練習することで、受験生は論理的かつ創造的な解答力を養うことができます。
事例に「助言」が増えたことで、どのスクールも「MBA型ケーススタディ」「仮説検証型」へのシフトを促す。そこに「タキソノミの6つの認知過程」を挟むのが今日のツボです。
Step-2:タキソノミの6つの認知過程

中小企業診断士2次試験の設問は、EBA(江口式)によって以下の3つに分類されます:
- 情報整理:過去または現在の事実や要因を整理する。
- 期待効果:ある意思決定の結果として期待される効果を述べる。
- 助言:今後の課題に対する具体的な対応策や戦略を提案する。
この分類は、設問の要求に応じた解答構成を明確にし、受験生が適切な思考プロセスを踏むための指針となります。
ブルームの分類法(タキソノミ)における6つの認知過程は以下の通りです:
- 記憶:知識の再生
- 理解:情報の解釈
- 適用:知識の実践への応用
- 分析:情報の構造や関係性の把握
- 評価:情報の価値や妥当性の判断
- 創造:新たなアイデアや解決策の構築ebatokyo.com+1ebatokyo.com+1
EBA分類の「情報整理」「期待効果」「助言」は、タキソノミの後半の3段階に対応します:
- 情報整理:分析(4)
- 期待効果:評価(5)
- 助言:創造(6)
この対応関係は、設問の難易度や求められる認知過程の深さを理解する上で有用です。
従来の学習法では、過去問の解答を暗記する「ノウハウ型」のアプローチが主流でした。しかし、近年の助言型問題では、与件文から課題を抽出し、仮説を立てて検証し、最適な助言を導き出す「仮説検証型思考」が求められています。
このシフトに対応するためには、以下の学習法が効果的です:
- 仮説立案:与件文から課題を抽出し、仮説を立てる。
- 検証:仮説を根拠に基づいて検証する。
- 助言提案:検証結果を踏まえて、具体的な助言を導き出す。
このような思考プロセスを繰り返し練習することで、助言型問題への対応力を高めることができます。
ブルームのタキソノミとは教育現場で実用される、知識から入って理解応用ができたら最後は「創造」と説く理論。その上位3レベルを「2次」の情報整理→期待効果→助言に対応させたのが、私のアイデアです。
Step-3:仮説・検証の具体アクション
従来の学習スタイルは、フレームワークやテンプレートを覚える「型」を重視し、受験生はその型に基づいて解答することに注力していました。このアプローチは確かに短期的には有効ですが、助言型問題に必要な「仮説検証型思考」を発揮するためには限界があります。
具体的には、以下の方法で学習スタイルをシフトします:
- フレームワークをただ覚えるのではなく、なぜそのフレームワークが適用されるのかを理解させる
型に依存せず、仮説検証型の思考を鍛えるためには、フレームワークを使う理由を受験生自身が考えるように促すことが重要です。例えば、「SWOT分析」を用いる場合、「この情報をどのように分析し、どう仮説を立てて検証するか」を考えるプロセスを学ばせます。 - 単に「答え」を覚えるのではなく、解答過程を重視する
過去問を解く際に、単に正解を覚えるのではなく、「どのように答えにたどり着いたのか」を深掘りする練習を行います。このアプローチにより、試験本番でも柔軟な思考を養うことができます。
仮説検証型思考を強化するためには、単に理論を学ぶだけではなく、「仮説立案」「検証」「助言」の流れを実践的に学ぶ必要があります。これは中小企業診断士試験における「助言型問題」に対応するための基本的な枠組みです。
具体的な進め方としては:
- 仮説を立てる練習を積む
与件文に基づいて問題を読み解き、仮説を立てることから始めます。問題文から情報を引き出し、その情報に基づいて「仮説」を立てる練習を積みます。例えば、「業績が低迷している企業が、新たな市場開拓を目指す場合、その戦略はどうあるべきか?」という問いに対して、仮説を複数立て、その後の検証に進みます。 - 仮説を検証する方法を学ぶ
立てた仮説を実際の事例に照らし合わせ、どの仮説が最も説得力があり、実現可能性が高いのかを検証する能力を養います。この部分が、ただの知識の暗記では対応できない部分です。 - 助言を導く練習を積む
最後に、検証結果に基づいて最適な助言を導くスキルを強化します。これには、過去問題で「助言せよ」と言われる設問を多く練習し、適切な提案を行う方法を身につけます。
試験対策を変革するためには、教材と学習環境の改革が不可欠です。従来のノウハウ中心の問題集から、仮説検証型学習に特化した教材を導入し、受験生が仮説検証型思考を実践できる環境を整えることが重要です。
具体的な改革案としては:
- 仮説検証型問題集を作成
受験生が「仮説立案→検証→助言」を繰り返し練習できる問題集を開発します。この教材では、問題ごとに仮説を立てる部分と検証する部分が明示されており、解答を深掘りしながら思考プロセスを整理できるようになっています。 - ディスカッション形式の学習会を開催
受験生が仮説検証型思考を実践的に学べる環境を提供します。グループディスカッション形式で、問題解決のアプローチを共有し、実際に仮説立案から助言提案までを一緒に行います。これにより、受験生は他の人のアプローチを学び、思考の幅を広げることができます。 - AIを活用したフィードバックシステムの導入
仮説検証型問題の解答に対して、AIが即座にフィードバックを提供するシステムを導入します。これにより、受験生は仮説立案の正確さや論理的な検証過程についてリアルタイムで学ぶことができ、試験本番に向けた効率的な準備が可能になります。
「2次」で増える助言→仮説!検証!でなく、助言が求める「創造」には過去問の答を覚えるノウハウでは対応できないから、日頃から仮説検証する。これも私独自のアイデアです。
今日のまとめ
この議論をあと4回で具体化するには、「事例で助言がなぜ増えた?」の問題意識がスタートライン。それを今年R7で再現する前提が、R6→R2に遡るのを避け、R2→R6へと解き進む発想転換です。