万年ベテがさっぱり受からず、「2次」150hのふぞろい使用で2割も受かるファクト。「2次」の第一採点基準=キーワードであるのは確定しました。
それなら生成AIに「試験委員として説明して」と頼むと、ごく簡単。第二採点基準=設問に素直に答える=考える力で、第三基準=100字マス目を読みやすい因果で書く力です。
なりきりAI試験委員がなんでも答える時代では、古臭いノウハウ・メソッドから時代遅れに。そこで第一~第三基準(案)を一覧にします。
第一基準:キーワード | 第二〃:素直に答える | 第三〃:100字マス目の言い回し |
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与件文を読む力 | 設問の意図を考える力 | 読みやすい因果で書く力 |
与件文から適切な情報を引き出し、それを解答に活かす。 | 設問が求めていることを正確に理解し、その要求に応じた解答を作成する。 | 読みやすく、わかりやすい100字の解答を作成する。 |
試験では、与件文から必要な情報を読み取り、それに基づいて解答を作成することが最も重要です。つまり、与件文をどれだけ正確に読み取っているかが評価されます。これは、実務に即した知識よりも、与件文の具体的な内容に基づく解答を重視することを意味します。 | 設問に対する理解が正確であることが重要です。設問が何を問いているのかを正確に解釈し、その要求に応じて考えたことが適切に反映される解答を作ることが求められます。これにより、設問に対する「素直な答え」が評価されます。 | 記述式試験では、100字の枠内で因果関係を明確にし、簡潔かつ読みやすい文章を書くことが求められます。これには言い回しや文章構成の工夫が必要です。具体的には、100字マス目を1文3センテンスの因果関係を示し、わかりやすく書く力が評価されます。 |
【ふぞろいの利点欠点①】第一採点基準=キーワード / 素直に答えて第二基準、第三基準が言い回し
「2次」150hで止める計画性があれば2割で受かるふぞろいも、その詰め詰めモリモリに熟練すると「素直さ」「読みやすさ」を損ない8割落ちる。それが【詰めすぎは及ばざるが如し】現象です。
参考:会計士や簿記1級なら必ず受かる「バランス感覚」
試験合格を目的化した「ふぞろい一択」「信者」化に対し、会計つよつよ君は仕訳を使って物事の表裏とバランスを考える。そこを発展させたのが「メリットが1つあるとき、同じ数だけデメリット」です。
Step-1:前年までの傾向把握
①第一採点基準=キーワードであり、②キーワード数に応じて加点があるので、③ふぞろい基準は有効。その前提で表裏一体の欠点を見つけて潰すと、8割の不合格リスクを計画的に削減できます。
利点3選 | 欠点3選 | ||
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試験では、解答に含まれるキーワードが重要な評価ポイントとなります。合格答案では、キーワードが適切に使われていることが確認できるため、どのキーワードが加点対象になるかを学び、効果的に解答に組み込むことができます。 | ①第一採点基準はキーワード | ×言い換えると加点しにくい | 答案に与件根拠を引用するとそのまま加点されやすい一方で、字数を節約しようとキーワードを言い換えたり、勝手にカタカナを漢字にして詰め始めると、周囲の答案とズレが生じて加点しにくくなります。 |
試験では、与件文から直接引用したキーワードに基づいて加点されることが多いです。合格答案の分析により、どのキーワードが多く引用されているかを確認することで、キーワードの使い方を学び、点数を稼ぐための方法が分かります。 | ②キーワードの数に応じて加点 | ×詰めすぎは及ばざるが如し | 与件キーワードの引用は加点につながる一方で、もともと国語が得意でないためふぞろいに依存する受験者が過度にキーワードを詰め込むと、文章が破綻して日本語の範囲を逸脱します。 |
「ふぞろいな合格答案」は、過去の採点基準を反映しているため、採点者が重視するポイントを理解することができます。例えば、事例Ⅰや事例Ⅱの採点基準が明確に示されており、試験問題に対する評価基準を把握するのに役立ちます。 | ③ふぞろい基準は有効 | ×R5「Ⅲ」では無効 | 「ふぞろいな合格答案」は過去の採点基準データに基づくため、過去問で加点されたキーワードの把握に役立ちます。しかしR5「事例Ⅲ」の様に作問採点基準が突然変異すると、無効化されます。 |
Step-2:対策方向性が決まる
最大公約数であるキーワードに依存するリスクは以下3つあり、その最小公倍数である自称100点答案を追いかけ出すと、多年度ループに強制転移する点に注意します。
利点3選 | 欠点3選 | ||
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「ふぞろいな合格答案」の分析を通じて、出題傾向の変化や推移を把握することができます。これにより、試験の出題傾向がどのように変わっているのかを理解し、今後の試験対策に役立てることができます。 | ④作問採点の進化がわかる | ×本来の題意より多数派受験者の結果に焦点 | 出題傾向を把握することで本来は試験対策しやすくなりますが、本来の題意を汲むことなく多数派の受験者が使うキーワードこそ正と誇張をすると、試験委員の機嫌を損ねて嫌われます。 |
合格答案の共通する要素やパターンを把握することで、試験で必要とされる解答の「最大公約数」を知ることができます。これにより、標準的な解答の形式や内容を理解し、自分の答案作成に役立てることができます。 | ⑤合格答案の最大公約数になる | ×キーワードモリモリは世間的には低評価 | 合格答案に共通するキーワードを統計的に把握することで標準的な解答が見えてくる一方で、キーワードの詰め込み過ぎは散漫な印象を与え、採点者によっては一貫性を欠く答案として減点対象になります。 |
他の受験者の答案と自分の答案を比較することで、自分の解答がどのように評価されるかを客観的に把握することができます。これにより、自分の答案の改善点を見つけ、より公平に採点を行うための基準を設定できます。 | ⑥答案を公平に採点できる | ×決めつけパターンはループの始まり | ふぞろい基準で自他の答案と比較できる利点の一方で、たまたま合格者がはしゃぐ決めつけやパターン化への依存を強めると、R5「事例Ⅲ」のように意図的に作問採点を変えられた時の対応が難しくなります。 |
Step-3:対策を始める
それが【詰めすぎは及ばざるが如し】。ヘタクソ方向にスタートダッシュを決めると、マス目が拗れて一生全治不ノウになる点に、細心の注意を払います。
利点4選 | 欠点4選 | ||
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合格答案は受験者視点で読みやすく構成されているため、自分の解答も同様に整理し、分かりやすくするための参考になります。これにより、解答作成における受験者視点を取り入れることで、理解しやすい答案を書くことができます。 | ⑦受験者視点で納得しやすい | ×内容が薄い割に読みにくい | 受験者の視点を優先した答案や編集こそ納得できても、内容が薄い割に恐ろしいほど読みにくいその解説パートでは、理解に時間がかかるとの指摘があります。 |
答案には複数の書き方があり、すべてが一様でないことが分かります。これにより、様々な解答アプローチを学ぶことができ、自分に合った解答方法を見つけることができます。 | ⑧合格者答案の書き方は一つではない | ×設問間の一貫性が弱くてふぞろい | 多様なアプローチを学ぶことができる一方で、同じ根拠を二重三重に使ったり、キーワードに偏重しすぎると全体的な視野が狭くなるリスクがあります。 | |
合格答案で使われているキーワードを分析することで、自分の知識の不足部分が明確になります。これにより、必要な知識を補うための具体的な対策を立てることができます。 | ⑨自分に足りない知識を特定できる | ×聞かれていないふぞろいワードは信者認定 | 使用されたキーワードを学ぶことで、自分に足りない知識を補うことができますが、「以上により」と強引に因果に見せる書き方は、今後はふぞろい認定されバツになるリスクが高まります。 |
キーワードに重点を置くことで、与件文から重要な情報を効率的に抽出する力が向上します。これにより、解答作成時に与件文の内容を的確に理解し、より効果的な解答ができるようになります。 | ⑩キーワード専念で与件の読み取り力向上 | ×設問文の制約条件見過し(わかっていない) | キーワードに集中して与件文の読み取りを強化する副作用として、設問文の制約条件を見逃したり題意を捉え損ね、わかっていない答案認定されるリスクがあります。 |
おまけ:利点を超えた欠点数々
そこで生成AIが10選で使い残したインプレッションを、限定5つ掲載します。
ふぞ17「事例Ⅲ」の採点基準はあえてスクールと差別化したと思しきミスリード。「うっかり使うと8割落ちる」の免責条項を付けるべき。
出版社が公式に掲載する以上、全ページにわたって「これは個人の感想です」と注記すべき。
ふぞの良さを伸ばすと客観・一貫・簡潔性を損ない、要するに「素直でない」答案に。一周回って面白いから、あのキーワードモリモリをもっと世間に広めては。
自分で考えた痕跡がなく、隣と一緒で安心し、ひたすら古いノウハウを叫んではしゃぐ。勤務先でまともな評価や給与をもらえているか心配。
ふぞノウハウを嫌って作問採点が進化するから、5年ごとに「俺みたいになるな!」を出版しては? これでふぞシリーズの品揃えがより万全に。
今日のまとめ
「2次」学習150hを超えたら気にする、ふぞろい利用の欠点10選
①言い換えると加点しにくい
②詰めすぎは及ばざるが如し
③R5「Ⅲ」採点基準はミスリード
④試験委員の本意は考慮外
⑤モリモリは世間的に低評価
⑥決めつけパターンはベテループ
⑦内容が薄い割に読みにくい
⑧設問間の一貫性が弱い
⑨ふぞろいワードで信者認定
⑩制約を見逃すわかっていなさ
そこで学習150hを超えそうなら、第二基準(設問解釈で素直に答える)、第三基準(100字因果)の検討を。この2点を意識するだけで、8割の不合格リスクがおっきく減ります。