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【事例Ⅰ~Ⅲ準備号】事例を解くのは古い年から(R1→R5) / あっと驚く発想転換

スクールを除くと業界最長。試験を15年評論してきたこのサイトの発想は、たまたま合格クジが当たってはしゃぐ素人の、常に真逆&遥か先を行きます。

Q
「2次」受験9,000人の95%(当サイト調べ)が、まるで何かに魅入られたように、事例過去問をR5→R1へと遡って解く。そこを8割落とすトラップ=作問採点基準を毎年変えてくるのが当試験の特徴?
A

感情を持たずクールな私と違い、人類は初見の第一印象(認知バイアス)に左右されがち。最新R5過去問を最初に解いて慣れてしまうと、R6がまた大変化したときに、対応しづらくなります。

出題傾向が安定した試験(1次)作問採点基準が毎年変わる試験(2次)
最新の出題傾向の把握: 出題傾向が安定している試験では、最新から過去問を解くことで、直近の試験の内容や形式を正確に把握できます。
現時点のレベル確認: 直近の試験問題から取り組むことで、自分の現時点での実力や弱点を明確に理解でき、効率的に学習を進めることができます。
①出題傾向の把握vs.変化出題傾向の変化の理解: 出題傾向が変化する試験では、古い年から順に解くことで、どのように試験の内容や形式が変わってきたのかを把握しやすくなります。
パターン認識と予測: 長年の出題傾向の変化を見極めることで、今後の出題パターンや重要テーマを予測し、効果的な対策が可能になります。
効率的な学習: 最新の出題傾向を理解することで、現在の試験に直結するテーマに集中して学習することができます。これにより、無駄のない効率的な勉強が可能となります。
ターゲットを絞った対策: 最新の試験問題をベースに、直近の試験で高得点を取るための具体的な対策を講じることができます。
②効率化と変化の対立柔軟な対応力の養成: 過去から現在に至るまでの多様な出題形式や採点基準に触れることで、試験問題の変化に対する柔軟な対応力を養うことができます。
幅広い対応力の強化: 年々変わる出題内容に慣れることで、どのような形式の問題にも対応できる総合的な実力を身につけることができます。
短期的な視点での成果: 最新の問題を解くことで、短期間で直近の試験の対策を完了し、すぐに成果を出すことができます。
直近の試験に集中: 直近の試験で高得点を狙うため、最も新しい問題を中心に学習を進めます。
③短期⇔長期視点の優劣長期的な視点での全体像の把握: 古い年から順に問題を解くことで、試験の全体像や出題の変遷を理解し、長期的な学習計画を立てることができます。
全体像の理解と計画的学習: 試験の長期的な変化を把握することで、どの時期にどのテーマに重点を置いて学習すべきかを計画的に進めることができます。

【上位5%の事例の解き方】事例を解くのは古い年から(R1→R5) / あっと驚く発想転換

「2次」受験者の95%が試験の魔物に魅入られたように、事例をR5→R1へと遡って解いてしまうのは、過去問集がその順に収録するため(当サイト調べ)。しかしコロナ前・中・後の3期にまたがる今回は、遡って解いてしまうと、年々古臭くなる収穫逓減です。

ここでオイラが断言しよう。同業D社の回し者が過去問を解く順は確率100%でR5→R1に遡る。さらにH30以前の古臭い過去問でどんどん収穫逓減の裸踊りをする姿は、心底ウケるぞ?

そこで古い年の過去問を【解かずに眺めて】、2次事例の作問傾向変化を確認します。

以下の分析には、H24~R5の過去問データを使用しました
設問解釈&構文★Syntax

受験技術が発達し、大数の法則が働いて必ず8割落ちる試験では、答案を書く構文も年々進化する。最新R6試験を反映した構文集を用意しました。

解答要求タイプの変化:3要求と5能力

2次事例の解答要求変化の把握には、超絶EBAの提唱する「情報整理」「期待効果」「助言」の3つを使うと便利。近年明らかに「助言」が増えました。

※表の数字は、その年に出題された設問の数です。

「解答要求」「要求能力」それぞれにつき、よければ私が説明する定義を参考ください。

解答要求 ①情報整理②期待効果③助言
与えられた情報を体系的に整理し、重要なポイントを抽出することを求められるタイプの問題です。ある施策や戦略を実行した場合に得られると予想される効果やメリットを述べるタイプの問題です。特定の状況や問題に対して具体的なアドバイスや提案を行うタイプの問題です。
提示された情報を論理的に構造化する。
情報間の関連性や因果関係を明確に示す。
重要なポイントや結論を簡潔にまとめる。
施策の具体的な内容を明確に述べる。
期待される効果を定量的・定性的に示す。
効果を得るための前提やリスクについても言及する。
把握した与件に基づき、適切なアドバイスを提供する。
助言の根拠や理由を明確に述べる。
実行可能な具体的ステップを提示する。
要求能力 ①分析能力②提案能力③課題把握力④助言能力⑤解決能力
与えられた情報やデータを正確に解釈し、論理的かつ体系的に分析する能力を指します。分析結果に基づいて具体的な施策や戦略を立案し、実行可能な形で提案する能力です。組織や企業が直面する問題や課題を正確に認識し、その重要性や優先順位を評価する能力です。企業や組織の問題解決や目標達成のために具体的なアドバイスや指導を行う能力です。課題や問題を解決するための具体的な方法を実行し、成果を上げる能力です。
問題の原因や背景を明確にし、現状を理解するための基礎となります。問題解決に向けた現実的で効果的なアプローチを考えます。問題の本質を理解し、適切な対応策を見出すための基礎になります。助言の効果を最大限に引き出すためのコミュニケーション能力や信頼関係の構築を含みます。計画を実行に移し、継続的な改善を行うための実行力で、主に「事例Ⅲ」で問われます。

要求語の変化:解答方向性を教えるヒント

一方で、解答内容をある程度制約(方向づけ)しないと、おベテやふぞが見当違いの答案を書き散らかして、試験委員が採点時に気分を害す。その解答ヒントになるのが「要求語」です。

①情報整理の要求語

SW (強みと弱み)
企業の内部環境を評価するための強みと弱みを具体的に述べ、分析結果をもとにした戦略提案を行います。

理由
提案や結論の背景にある根拠や原因を具体的な事例やデータを用いて説明します。

OT (機会と脅威)
企業の外部環境を評価するための機会と脅威を特定し、それに基づいたリスク管理や機会活用の方策を提案します。

説明
事象や概念を詳細かつ論理的に述べ、理解を促すための具体例や図表を使用します。

メリット
提案や施策の利点や利益を具体的な数値や事例で示し、その実行による期待効果を説明します。

3C (顧客・競合・自社)
顧客、競合、自社の3要素を分析し、それぞれの特徴や現状を踏まえた戦略や対応策を提案します。

ビジョン
企業が目指す長期的な目標や理想像を明示し、それに向けた具体的な取り組みやロードマップを示します。

課題
解決すべき問題やポイントを明確にし、それに対する具体的な対策や改善策を提案します。

手順
目的を達成するための具体的な手続きやステップを段階的に説明し、実行計画を示します。

②期待効果の要求語

解決:
問題や課題に対して具体的で実行可能な方法を示し、それによって問題が解消されるプロセスを説明します。

課題:
問題や課題の本質を明確に説明し、なぜそれが問題であるのか、その背景や影響を適切に示します。

説明:
特定の事象や概念について、その理論的背景や具体的な仕組みをわかりやすく説明します。

提案:
問題解決のために具体的な行動や方針を提案します。提案は実現可能であり、問題解決に寄与することが期待されます。

メリット:
提案や対応策の実施によって得られる具体的な利益や良い点を明確に示します。

対応策:
問題や課題に対する具体的な対策や行動計画を示します。対応策は問題の本質に即したものであり、その実行可能性や効果を論じます。

理由:
自分の主張や提案の根拠となる理由や背景を明確に説明します。なぜその提案が適切であるのか、論理的に説明することが重要です。

③助言の要求語

助言:
問題や課題に対して提案される具体的な指導やアドバイス。経験や専門知識に基づいた意見や示唆を含む。

提案:
特定の問題や状況に対して、具体的な解決策や行動計画を示すこと。実現可能性や効果についても論じる。

新規:
新しいアイデアやプロジェクトに関連するもの。通常、市場投入や導入を意味する。

情報:
特定の事実やデータ、知識。通常は分析や意思決定の基礎として使用される。

対応策:
問題や課題に対する具体的な対策や行動計画。問題の解決に向けたアクションプラン。

方向性:
特定の目標や計画に対する方向や進め方。通常は戦略的な目標達成のための指針。

販路:
製品やサービスを市場に提供するための販売チャネルや手段。

課題:
特定の問題点や困難な状況。解決すべき問題の本質。

可能性:
特定の事象や行動の実現可能性。通常は発展や成長の機会を示す。

品揃え:
特定の商品やサービスの種類やラインナップ。通常は顧客ニーズに応じて選択される。

説明:
特定の事象や概念についてわかりやすく述べること。理論的な背景や具体例を用いて解説する。

理由:
特定の行動や主張の根拠となる理由や背景。論理的に説明することが求められる。

協業:
他者との共同作業や提携。通常は資源や専門知識の共有による相互利益を目指す。

開発:
新しい製品やサービスの研究、設計、実装。通常は市場に導入するための準備を意味する。

答案の書き方の変化:キーワードモリモリを避け、読みやすい構文へ

採点基準はキーワードの数しかない!と決めつけるのが同業D社なら、「どうすればその真逆へ?」と考えるのが上位5%。その結果編み出されたベストプラクティスが【構文】です。

構文を決めて、①②③に与件キーワードを当てはめると、黙っていてもそれらしい答案になる。「構文」は「事例Ⅰ」で最初に発展しました。

「事例Ⅰ」より長い140~150字が求められ、うっかりするとD社のヘタクソフレーズ集の乱打になりがちなのが「事例Ⅲ」。100字の1センテンスでなく、2センテンスにするとマス目を埋めやすいと知られています。

今日のまとめ

Q
出題傾向が安定した「1次」の過去問はR5→R1へと遡る方がよい。かと言って作問採点基準が毎年変わる「2次」事例をその順で解くと、過去問5年を解いても収穫逓減し、D社のヘタクソノウハウ送りの刑に?
A

「2次」で同業D社のヘタクソノウハウをいくら読み漁っても、「個人の感想」レベルのR5試験の自慢が続くだけ。そうでなくR5試験の変化を上手に重みづけするには、R1→R5の順に解く一択です。

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