パクリは許容するとして、マネタイズはOKか?

一発合格道場の急成長要因を一言でいえば、1次はTAC、2次はMMCをまるっとパクリ。ネットで合格自慢のうちはマシとして、まさか1,000円課金を大々的に告知=マネタイズを始めるとは、試験関係者総出でびっくりです。
試験委員のオジサマ達はタダが好き。1,000円小遣い稼ぎをすると狙い撃たれるのさっ。
- H29「経済」第22問 正解○ア~試験委員はタダが好き
- 新しいビジネスモデルのようなアイデアの限界費用がゼロであるとする。この とき、競争市場においては、効率性の観点から判断すると、社会に対して無償で提供されるのが望ましい。

いやいや。試験委員はタダ好きなのに、なぜいまマネタイズが注目か。何か知ってそうなきゃっしい様に聞いてみました。
ねぇ、嫌われて狙い撃たれるリスクがあるのに、なぜいまマネタイズ?
小遣い稼ぎとマネタイズは異なります。amazonの手数料などを引くと手元にいくらも残りませんし、お小遣いを稼ぎたい人は、もっと他のやり方があります。
それより①ネットやSNSに溢れる合格情報を、もっと絞り込こもう。②そこに対価を払うなら、より集中的に吸収しよう。意識をそっちに変える狙いがあります。
つまり1,000円払った動画に含まれるのは、×誰も知らないマル秘ノウハウでなく、○試験委員が事例を通じて教えたい絞り込まれたセオリーだった。こう補足をすると、試験委員がホッと胸を撫で下ろして、ニンマリなのです。
イマ風に言い直すとキュレーション。これは一歩先を行かれたねっ。
ではここで1,000円払う価値があるか、このチャンスをどう活かすかを考えます。
パクッてマネタイズ!
1⃣自分の立場別~今回の1,000円マネタイズをどう活かす?
- ①初学者(セミナー参加済) ×購入不要
- 一度聞いた話に、また1,000円払う人はいません。それより従来はセミナー参加者だけで独占できたネタに、今は全国誰でもアクセスできる。そこに危機感を持てば、後は自らの工夫で勝負するだけ。

- ②初学者(セミナー未体験) ○購入推奨
- ネットやSNSを読み漁るより、情報の絞り込み力で×2倍、音声+動画で×2倍、少なくとも4倍の学習効果が。あえて1,000円払うことで、そこからの吸収リターンは無限大です。

- ③受験経験者 ×購入不要
- 今の時流は、与件文の深読みよりも、初学者があっさり合格する手口を知るのが先。ただし知ってる内容ばっかりの動画に1,000円払うとがっかりなので、見出しから内容を想像するだけで1,000円以上の価値があります。

2⃣価格戦略に強くなる
- 診断士は価格の話にからっきし。そこを磨いて今年でイチ抜け。
- 超エリートホワイトカラー層の増加につれ、副業兼ソーシャル資格と揶揄される診断士からは、ガツガツおカネの匂いがしてこない。これにはメリット・デメリットが両方あります。

- おカネの匂いがしてこない
- 【メリット】
診断士とは要するに副業資格で、別の本業できっちり稼ぐ。するとギスギスしないコミュニティになり、あとは使い方次第です。
【デメリット】
おカネや価格の話に疎い。他の士業から見るとなんじゃこりゃ?

- なぜこうなった? 誰でも70点なダナドコ「Ⅱ」は片手落ち
- 【ダナドコ事例のここがマル】
スモビ理論は価格競争を扱わない
競争回避が原則で、顧客愛顧が大好き
【ここがバツ】
価格の権威上田先生を擁しながら、「2次」が長引く方ほど価格に疎い。

すると今年の「Ⅱ」は、業を煮やした上田先生が価格戦略をネジ込んでくる可能性も。そんな想定力を計画的に鍛えれば、もう「2次」で恐れることはありません。
今日のまとめ
やってることは似てるのに、小遣い稼ぎは出題側に嫌われ、狙いのはっきりしたマネタイズは好まれる。
今回のマネタイズで、1,000円払う財布の紐が緩むのは、地方・独学を中心とした初学者(セミナー未受講)限定です。①でもその方がセミナー動画視聴を始めると、②情報格差(試験情報の非対称性)の解消が進み、③刺激を受けたリードユーザーが次の工夫をし始めます。
すると試験委員の教えたいセオリーを学ぶ動きが加速して、今年も合格者を総入れ替えにっ。
小遣い稼ぎはバツなのに、マネタイズならマルがつく。試験委員のオジサマ好みの用語に言い換える、語彙の力は見逃せないのです。
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