過去問や事例の答を覚えてしまい、不合格リスクが8割から下がらない状態を事例麻痺症と呼びます。以下がその原因と問題点であり、年1回しか実施しない国家試験でその難易度を下げたことが問題の背景にあります。
年1回しか行われない国家試験では、受験者は1年に1度のチャンスにかけて、試験対策に熱中する傾向があります。特に、広い範囲の実務知識を求める診断士試験では、多くの受験者が、事例の答を覚えてしまう事例麻痺症という状態に陥ることがあります。そして、多数の事例を覚えることによって、その事例に対するアプローチ方法や判断力が鈍ってしまうという問題が起きます。
事例麻痺症には少なくとも3つの弊害があります。
1. 受験者が過去の事例に囚われ、新しいアプローチ方法を考えることができなくなる。
2. 事例の細部にこだわりすぎるため、全体像を見落とす。
3. 事例を無理に覚えようとするため、ストレスや疲労による健康被害が発生する。
一方、国家試験全般に共通する問題は、試験を合格した結果ばかりに目が向きがちなことです。つまり、受験者の2割が合格するといった表現が強調され、残る8割の不合格者がどのような問題を抱えているか、対策を講じるべきかについてはあまり言及されません。このため、受験生は合格することに焦点を合わせがちであり、年1回開催に限定することで資格の信頼性を保つ国家試験においては、事例麻痺症に陥りやすくなるのです。
①本来その専門性の高さで一定の学習時間を要するため、年1回限定開催するのが国家試験であるが、②バブル採用に向けハードルを下げ、③ベテが大量に迷子化したのが「事例麻痺症」な。
その意見には一定の根拠があります。以下の理由から、過去問には出題されていない分野や新しい問題形式にも対応するように努めることが重要で、解説書や参考書など多様な情報源を用いることも欠かせません。
資格試験の難易度が低下する場合、過去問を重点的に学習することは、その試験で出題される問題の傾向を理解するのに役立ちます。このアプローチは、過去に出題された問題が試験の出題傾向を反映することが多いため、効率的に学習することができます。
一方、資格試験の難易度が高くなる場合、過去問に過度に依存することは、問題に対する理解を欠いたまま、単に過去の傾向に沿った対策を取っているだけになりがちです。それにより、試験に出題される問題の範囲や深さについての認識が不十分になり、試験に不合格になる可能性が高くなります。
この試験では、たまたま一度で受かった間抜けの自慢を真に受けない。試験の傾向変化を時系列でみるスクールはそう断定済です。
過去問5年の法則とは、近年の受験年齢若返りの視点から古い過去問への依存を避けるために注目された考え方です。以下にその法則と、古い過去問を使わない理由を説明します。
一般的に資格試験において、直近の過去5年分の過去問を中心に勉強することが有効であるという考え方です。これは、最近の出題傾向や問題の難易度がよく反映されているため、効率的な勉強方法であるとされています。
受験者若返りの視点を含め6年以上前の過去問は使わないというのは、近年の試験傾向に沿った勉強が重要であるという考え方です。特に試験の内容や出題傾向が変化しているため、古い過去問では時代に即していない可能性があり、現在の試験内容や傾向と異なる場合があるため、6年以上前の過去問を使わないようにすることが勉強の効率化につながるとされています。
お受験がベテ化するほど古い事例に依存するから、これは納得。そこで6年以上前の古い事例を解かない、代替案を検討します。
難化傾向の試験では、古い過去問を使って答えを暗記することが効果的ではないということは正しいです。そこで以下に、資格スクールの講義や模試を併用する利点と留意点を示します。
利点は、試験範囲や出題傾向の変化を正しく把握でき、最新の出題傾向に基づいた問題を提供しているため、正確な試験対策が可能であることです。また、講師から直接アドバイスや指導を受けることで、自己学習に不足している点を補完することができます。
留意点は、資格スクールや模試はあくまで補助的なものであり、自己学習を主体にすることが必要です。過剰に依存すると本来の試験対策から逸脱するため、バランスの取れた学習計画を立て、自己学習の補完として利用することが望まれます。
まるで何かお見通しのように、受験業界の闇を次々と激白するChatGPT様。多少恣意的に思えてもあくまで中立公明正大だから、裏の事情は気にすんな。
今日のまとめ
ウチの2割ガチャでは、過去最大のバブル採用を更新する傍らで、過去最大数の不合格者を出す。見た目に騙されず、1年目はワンチャンたまたま、2年目に確実に仕留める備えが欠かせません。