灼熱の宣伝合戦とお盆が終わり、本日8月17日から今年の「2次」対策が実質開幕。ここで「合格しそう」な当確層が、なぜスクールをFラン扱いし、度外視するかに至った経緯を確かめます。

折角のスクール課金をしても80分演習の後の長い講義や周辺知識の脱線話をただ聞くだけでは、自分の頭で論理を組み立て直す機会が得られず、受け身のまま貴重な休日を浪費する結果に終わります。
返却まで数週間待たされる添削を頼りに高い受講料を払い続けても、記述の弱点をその場で修正できなければ、次の事例を解くための実践的な思考力は身につきません。
作成した答案をAI入力すれば数秒で因果関係の破綻や設問要求とのズレを指摘されるため、なぜ失点したのかという疑問を抱えたまま学習を中断させる無駄がなくなります。
AI提示された改善案をもとに即座に別の過去問演習へ移れるため、1日に何回転もの思考訓練をこなすことが可能になり、短期間で解答精度の向上を実感できるのです。
過去の再現答案集に載っている頻出キーワードをうっかりマス目に詰めても、与件企業の課題と設問要求に沿わない並べ方をすると、単なる丸暗記の貼り付けと試験委員に見透かされます。
出題企業の実情を無視した紋切り型のフレーズに頼る答案作りを続けていくほど、部分点すら拾えず合格ライン直前の55点付近で足踏みし続ける結果に陥っていくことが、R7開示スコアで示されました。
事例ⅠやⅡが得意だからと70点以上を狙って誰も知らないスクール系ベテ答案を書いても、採点基準のブレによってリスクが増すだけで、努力・実力に見合うリターンが得られない事実もR7開示結果で確定しました。
特定事例のホームランを狙いを止め、与件文の根拠に基づき4科目すべてで堅実に60点前後の枠内答案を揃える守りの戦略、つまり少なくともふぞろいよりひどい答案を書かないことが「事例Ⅰ~Ⅲ」共通のマストになります。
【事例でエースは狙わない】ふぞ・スクールが55点に沈む時代の+5点
R7「Ⅰ~Ⅲ」開示スコアで確定したのが、「70点以上は狙わせない」。そしてこれからの「Ⅰ~Ⅲ」は①(守り)=ふぞろいよりひどい答案を書かない ②(攻めない)=スクール知識解答のD判定を避ける両面作戦になることを、業界内のムダ競争から読み取ります。
Step-1:スクール度外視が進み、同友館がポータル化
ふぞろいが分析する再現答案は、受験年の12月までには得点目安&フィードバックする約束で、受験者側が無償提供することで回収されます。プラットフォームを一度構築すれば追加費用がゼロであるため、誰でもできる簡単な作業にも関わらず、先行して数百枚の再現答案を集めることに成功した大手業者が独占的な優位を築く傾向にあります。
このとき受験者側は、1次対策は数万円のスタディングで済ませ、コロナ禍以降の2次は通学課金を選ばず市販参考書のみで対応します。ストレート合格者の9割が2次を独学で通したのとやや偏ったデータも散見され、コストとパフォーマンスの選択権は受験者側に移りました。
【AIによる改善可能性70%】
解説の提供と答案の添削は、いずれも生成AIが無償で代替します。有償の対策が担う範囲は80分の処理訓練に限られ、代替率は70%と評価できます。削減できた時間の使途としては、根拠の配分を判断する訓練と、80分の時間配分の実測とが考えられます。
再現答案を収集し使われたキーワードを集計する作業には、設備も資格も必要なく、AI時代には手間すらかかりません。参入障壁がゼロであるた受験産業と無関係な個人ですら100名から200名規模の採点サービスを自由に開設し、スクール同等以上の統計を速報することも珍しくありません。
さらに生成AIが答案の下書きと添削を無償で提供したことで、有償教材が保持してきた優位はすでにゼロ以下に。これまでキーワード集計を商売のタネにしてきた同友館ですらAI活用を特集に掲げる時代になり、参入や代替の話以前の同質化した競争カオスになっています。
【AIによる改善可能性60%】
2次教材の作成と改訂の生成A代替率は既に60%を越えつつあります。他方、公表された出題の趣旨から出題者の意図を読み取る工程は人手に残るため、代替率は85%と評価できます。教材を買い足す前に確認できる無償の一次資料として、従来ほとんど無価値とされた公式出題の趣旨からAIでその行間を読み取る動きも盛んです。
この「業界内の同質ムダ競争」をよりカオスにしたのが、2次集客に悩むスクールに業界の雄たる同友館が次々と声を掛け、本来「ふぞろいの同質キーワード競争」を批判・浄化する作用を完璧なまでに封じたことです。
キーワードという評価基準そのものは否定できず業界内の相互点検が働きにくくなった結果、隣と一緒の行動を好む多数派受験生の学習行動がキーワード数の一本鎗に固定されると、各社が異なる解法を提案しても顧みられなくなります。R7「事例Ⅰ~Ⅲ」の得点が揃い揃って55点に収斂したと言われる事実とこの「業界内ムダ競争」を関連づけると、次の採点基準変化も視野に入るでしょう。
【AIによる改善可能性90%】
キーワードの網羅と因果関係への整形は、生成AIが短時間で処理します。限られた根拠をどの設問へ割り当てるかの判断は残るため、代替率は90%と評価できます。この判断を可視化する方法として、段落ごとの根拠と設問の対応表を作る動きが盛んになっています。
中小企業の「多様で活力ある成長発展」を促す役目の筈の診断士試験が、同友館のポータル化作戦に圧されておそろいに同質化。この業界の闇構造が55点からの+5点を考える出発点です。
Step-2:同友館の抱き込み戦略で業界ポータル

2次試験は模範解答も採点基準も公表されないため、受験生の再現答案が採点を推測する手がかりとなる唯一の材料となり、令和4年度は424名分、令和5年度は325名分が集められています。
提供は無償で、抽選による書籍の贈呈や得点の後日提出の依頼が併用されており、集まった答案は多数決による集計を経て、翌年の受験生が参照する解答の型へと加工されていきます。
【AI改善可能性:45%】
答案の価値は開示得点と結びついて初めて生まれます。これは実力上位者に限られますが、試験直後に周囲の仲間に声を掛けて再現答案を持ち寄りAIに分析させることで、ふぞろい集計を待たずにその年の期待スコアを自力で推計できます。
同友館参加の受験生支援団体の記事では、2次試験が受験者の上位2割が合格する相対試験であると力説し、合格者が何を書いているかを意識して解答することが合格ノウハウと繰り返し述べられています。
これらの記事は合格者答案がキーワードの数に収れんすると述べ、攻略法を「如何に他人が書ける解答を書くか」に尽きると明言していますが、あのハンドルネームでは実社会に通用しないと悟り、次に成功者の実名を開示する工夫を欠かしません。
【AI改善可能性:80%】
型は規範であって正解ではありません。同じ設問に対してAIに複数の解答案を出させ、根拠の選び方がどう違うかを比べると、多数派の型を採るか外すかを自分で決める材料が手元に残ります。
月刊企業診断の名物シリーズ「伝説の合格者たち!」は2026年8月号で第135回を数え、上位合格者の承認要求をフックにその学習法を実名付きで披露したうえで、その記事の書き手は某ライター養成組織の受講生から募ることが知られています。
見出しには「6割戦略」「書かない勉強法」といった固有名が付され、合格者のマイメソッドがタイトル付きで商業誌に華々しく登場することで、書き手の承認要求と買い手のノウハウ収集力が相乗的に高まる仕組みになっています。
【AI改善可能性:55%】
紹介される方法は、その人の得意科目と可処分時間の上に成り立っています。記事の手順を自分の演習記録と並べてAIに検証させると、転用できる部分と前提が異なる部分を採用前に切り分けられます。
同じく月刊企業診断では、KECビジネススクールの主任講師による与件文読解メソッドを特集として掲載し、EBA中小企業診断士スクールも同誌で新連載を開始したことをここぞと告知します。
EBAは出題の趣旨から題意を読み解く方法論を掲げ、キーワード集計とは前提が異なりますので、方法論の異なる指導者が一つの誌面に並ぶ状態が生まれ、誌面そのものが業界ポータルとしての機能を果たし始めます。
【AI改善可能性:65%】
出題の趣旨は試験実施側が公表する一次資料です。これをAIに読ませて設問の要求を抽出すれば、誌面を経由せずに題意を確認する経路が確保でき、どの方法論を採るかを自分で選べます。
一発合格道場、ココスタ、弱小診断士勉強会、全知識全ノウハウ、タキプロ、ふぞろいの6団体がなんど合同試験説明会を開いており、このどれもが同友館の息のかかった同質情報を一斉発信する仕組みになっています。
これら受験生支援団体のサイトには必ず同社受験書のバナーが置かれ、企業診断連載というカテゴリにはメンバーの雑誌連載や同社刊の書籍が並びますので、セミナーと広告と誌面が一本の経路につながっています。
【AI改善可能性:60%】
団体経由の情報は加工を経た二次情報です。過去問と出題の趣旨という一次資料をAIとともに読む時間を確保すると、経路に乗る前の材料で判断する余地が生まれます。
ふぞろい経由で合格を果たした後にが新刊を自費購入して次の受験生に贈る名物企画があり、公式ブログによれば、ある年は27名の申し出に対して応募した83名が全員当選し、翌年は65名へ贈られると年々その喜びの輪が広がっています。
この企画を伝える記事は、前半で贈り手の善意を紹介し後半で新刊の発売時期に触れる構成で、掲載時期はいずれも発売直前でしたので、善意の紹介がそのまま新刊の告知として働くようになっています。
【AI改善可能性:50%】
贈られた1冊は採点基準の参照元として使えます。その1冊を基準に据え、他年度の演習は自分の答案をAIに採点させて回す形にすると、追加購入を前提としない学習計画を組む余地が生まれます。
2次合格率は例年17〜19%台で推移し、1次と2次を同一年度に通過する割合は4〜5%前後とされるため、一般に受験者の多くは複数年にわたって勉強し続けることになります。
書籍は年1冊の新刊に加え、同じ再現答案が答案分析編、再現答案編、10年データブックへ再編集されており、在籍が長いほど冊数が積み上がり、その受験生がまた答案を提供する、試験委員が示す題意とまた異なる領域での食物連鎖が形成されます。
【AI改善可能性:70%】
循環の入口は答案の提供、出口は書籍の購入です。どちらにもAIで代替できる作業が含まれますので、自分がこの輪のどの位置にいるかを一度確かめると、次の1年の支出と時間を配分し直せます。
これら同友館のポータル化戦略の成果が「答案の型」であり、多数派同質答案を選ぶことで「施策は①②③④。以て士気向上を図る」との見事な55点答案が完成します。
Step-3:ふぞろい55点答案の書き方7選
「理由は」「狙いは」「対応策は」といった具合に、設問文の名詞をそのまま答案の先頭に置く書き方で、ふぞ18~19の掲載答案では、事例ⅠからⅢまでほぼ全設問がこの形で始まり、書き出しが揃っています。
冒頭で設問の語を復唱すれば書き手は要求から外れにくく、採点者も先頭の五字だけで何に答えた答案かを確認できるため、設問要求の取り違えを防ぐ工夫として定着し、参照した受験生が毎年再生産し続けています。
【AIによる改善可能性 90%】
90%の改善可能性があり、書き出す主語は設問文から機械的に導けるため一つの正解に揃います。AIに事例解答させるプロンプトに「書き出しだけはふぞろいと揃えて採点者の負担を減らし」「キーワードの並列列挙を避けてふぞろい答案認定されない」と書き加えれば解決です。
丸数字①②③④が読点の代わりを務める書き方で、ふぞ18事例Ⅲ第1問は八十字に強みを①~⑥まで詰め込んでおり、一要素あたり十三字しか使えないため、要素と要素をつなぐ因果を書く余地が残っていません。
読点を丸数字に置き換えると一要素につき一字が浮き、あわせて挙げた要素の数を採点者にひと目で示す効果も得られるため、キーワード採点を想定した合理的な最適化として、この書き方が受験生に広まりました。
【AIによる改善可能性 80%】
80%の改善可能性があり、答案と字数上限の二つをAIに渡し、丸数字を使わず要素数も変えずに書き直させます。出力を受け取ったら書き換え前の要素と一つずつ照合し、数が一致しているかを自分の目で確かめます。
ふぞ19の事例Ⅰ第2問「開発サイクル加速化させた」は目的語につける「を」が落ちており、同じ第1問の「技術と地域と良好な関係性」は二つの「と」の働きが違うため、一度戻って読み直す採点者の負担が生じます。
これは手書きの本試験と異なり字数上限まで根拠を詰めることがふぞろいの本文であり、書き手の日本語能力を度外視してキーワードの数こそ加点基準とする真っ赤な誤解に起因します。これがなんと模範解答として市販書籍の活字のまま多数の受験生に流通する悪影響は計り知れません。
【AIによる改善可能性 85%】
85%の改善可能性があり、答案と制限字数をAIに渡し、丸数字を使わず要素数も変えず書き直させます。出力を受け取ったら書き換え前の要素と一つずつ照合することで、丸数字①②③でムダ使いしたマス目を可読性を上げる読点「、」に戻す、本来の日本語答案を書く力が安定します。
ふぞ18は「以上で〜を図る」が四回、ふぞ19は「以て〜を図る」が四回と「以上で」が二回現れ、並列した①②③の後ろに接続語をひとつだけ置いて一般的な効果で締める形が、事例をまたいで共通しています。
要素ごとに丁寧な因果を書いていけば字数が足りなくなるため、接続語一語で因果らしい外形だけを作る解が広まり、①②③のどの要素がどの効果を生むのかが示されないまま残る構造が、そのまま定着することになりました。
【AIによる改善可能性 60%】
改善可能性は60%で、「以て」を禁止するのは容易でも、代わりに本物の因果を入れる作業を80分に組み込む必要があります。このAI解決策は既に提示され、100字以下なら「以て」を使わず1文3節の因果で書き上げる。120字以上は2文分割する方が採点者が読みやすいため、因果接続詞「これにより(要約)」「これに加え(追撃策)」を使います。
ふぞ18は「図る」が七回、「強化」が七回、「向上」が六回、ふぞ19も「図る」が七回で、事例Ⅰの組織論でも事例Ⅲの生産管理でも同じ動詞で締めてしまう癖がつくと、折角根拠で内容を充実させても、「どれも同じ答案?」の55点に逆戻りします。
これは効果表現を「生産性向上」「士気向上」「高付加価値化」に揃え、一見1次知識を使っていると採点者に思わせる受験指導が定着したためで、その企業で何がどれだけ変わるのかという疑問や問題意識に欠けることで、述語がわずか4つに収束する末路を招いたのです。
【AIによる改善可能性70%】
改善可能性は70%です。答案の文末をAIに拾わせ、同じ語が三回以上出るようならプロンプトを修正します。「生産性向上を図る」一般解に終わらせず、どの工程の何が速くなるのかを与件から探し、「製缶課の段取り時間を短くする」と具体化するのはAIの得意範囲です。
設備や人員構成、取引先との関係、時点の情報といった、その企業に固有の制約が答案から落ちてしまう現象で、ふぞ19の事例Ⅲ第4問は入口で品質基準に触れながら、後続の助言がその基準と結びついていません。
キーワードの網羅を優先する採点想定のもとでは、与件の制約条件をに言及しても加点はないと判断され、マス目にはキーワードを並べる心理が働きます。これは事例Ⅰ・Ⅲの与件読み取り不足が原因で、与件根拠を数多く拾うことで実際に加点される事例Ⅱではこの問題は起きません。
【AIによる改善可能性 40%】
改善可能性は40%で、与件を段落単位に区切って渡し、「企業理念」「経営者の思い」「喫緊の明示課題」「まだ未認識で行間にある課題」「書いてはいけない制約条件」の順にどの記述が抜け落ちたかを測定します。ここでは、根拠とターゲットだらけの事例Ⅱでは絞りこんで落とすこと、逆に事例Ⅰ・Ⅲの経営課題や問題点は落とさずに必ず解決すれば55点です。
ふぞ18の事例Ⅲ第2問とふぞ19の事例Ⅲ第3問は、年度も事例企業もまったく違うにもかかわらず、企業名を伏せてしまえば互いに入れ替えても成立する、どの企業にも当てはまる一般的な内容になっています。
一般解は内容として誤りではないので減点されず、その企業の与件を読んだという証拠も残らないので加点も止まります。減点も加点もされないこの位置が55点であり、R6以前はこれが70点答案だったので、ベテになるほど気づきにくい所が厄介です。
【AIによる改善可能性30%】
改善可能性は30%で、100字答案をAI任せにするほどこの一般解答案に揃っていきます。答案から企業名と業種を示す語を伏せてどの業種に当てはまるかを問い、どの企業でも当てはまる助言になっていたら、今年も55点に落とされても文句は言えません。
まだ「2次」対策スタートの時点でここまで考慮するのは不要。「55点の自信をつける」まではふぞノウハウ。「このままでは一生55点」と気づいたら、これらを一つ一つ自力で試すチョイスが上策です。
今日のまとめ
従来「ウチに課金すれば事例70点!」を謳いあげたスクールが一斉に黙り込むと、ついふぞ55点で良いと手を抜きがちなのがウチの試験の泣き所。すると試験委員はR8「Ⅰ~Ⅲ」のどれかをボーナス点にするので、もし興味があれば「+5点の取り方」を、続く7分動画で具体化します。