おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

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【260点診断士座談会(下)】「2次」をどうすれば260点?

なんかヤバい試験に手を付けちゃったな。

これだけ苦労しているのに、「1次」は正攻法があり必ず受かる? そのうえ「2次」は正攻法がなく、正しくやっても受からない?

もちろんそんなネットの噂を鵜呑みにしてはいけませんが、

自分の力で正しく掴んだ危機感は、
自分をイノベーションするバネになる。

今回話を伺った、2人の「2次」260点合格者。その「2次」着手スタイルには、意外な共通点がありました。ではどうぞ。

日時:2018年5月22日(火)21:00~22:00
場所:TV会議
パネラー:Kさん(「1次」545点)、Dさん(「1次」540点)
司会F:ふうじん

2⃣「2次」をどうすれば260点?

F:それでは、「2次」対策に移ります。「1次」同様の「不合格になるパターン」の分析、次に受験者の関心が高い、「1次」「2次」ハイスコアモデルの話題です。

2⃣-1 「2次」で不合格になるパターン

試験の「機微」を掴めるか?

K:初学スト生の中で、並行して「2次」対策を進める学習スタイルが注目されています。「2次」を先に知っておくと「1次」の要所を掴みやすい効果もありますが、確実に合格できる「1次」に比べ、「2次」は合否の不確実性が高い。そこで早めに対策しておこうとする動きですね。

D:「2次」にも合格に必要な知識やセオリーというのはあって、「事例Ⅱ」なら4Pやターゲットマーケティングがそれです。でも正式解答が未公表のため、答案をどう書くか、対策をどう進めるかがつかみづらい。そこで自分自身で学習を進めるだけでなく、周囲の意見や見方を知って幅を広げる。その時間を確保するために、早めの「2次」着手が注目されているのだと思います。

F:初学スト生でも、早めの「2次」対策をすると、「不合格になるリスク」を意識し始めるのでしょうか。

K:「1次」の時からの勉強会仲間で、「2次」対策を早く始めた、「1次」本試験も高スコアだった。それでも「2次」不合格になった方は複数います。準備はしたのに不合格。本人に尋ねると、「想定外の出題で崩された」などの意見が出ました。

D:私も早い時期からスクール内外の勉強会に参加し、「2次」には「機微」のような何かが必要と感じました。視野の広さや柔軟性を欠き、自分流のやり方で固めてしまう。または突然の閃きや国語の深読み。実力のある方が不合格になる理由はこの辺でしょうか。

F:自分のスタイルを持って、事前に準備しないと80分では解けない。でもそのスタイルが、出題者の期待とズレても本人は気が付きにくい。その辺りは結構ありそうです。

D:初学者では、「必要最低限の知識の不足」が挙がります。H29「事例Ⅲ」でいえば、第1問は「生産管理(マネジメント)」、第2問が「生産業務(オペレーション)」の出題でした。生産管理といえば、計画・統制・QCD。そこは教わった筈なのに、本番になると思い出せないのは、練習不足が原因の様です。

F:練習不足はダメだけど、深読みしすぎもダメ。事前に想定しないと間に合わないけど、自分のスタイルに凝り固まってもダメ。「機微を感じる」のは、簡単ではなさそうです。

2⃣-2 「1次」540点⇔「2次」260点ハイスコアモデル

「1次」「2次」ハイスコアを両立させた真相は?

F:さぁ、ここでズバリの質問です。お二人とも、「1次」540点、「2次」260点のハイスコア合格ですが、「1次」高得点と「2次」合格には、なにか相関があるでしょうか。

D:教わった勉強法だけでなく、復習を通じやり方を自分なりに改善していく。ここをコーディネートする力が強いと、「1次」も「2次」も高得点になると考えます。

K:コーディネート力をわかりやすく言えば、学習PDCAです。このPDCAを早いサイクルで見直すことが大切ですし、CとAの改善では自分だけでなく周囲の意見を参考にする。ここができると、「1次」も「2次」も高得点になります。

F:「1次」高得点だから「2次」合格というより、「2次」に合格する力があるから「1次」も高得点、なのですね。

「1次」540取れば「2次」260点になるというより、
「2次」に受かる力があるから、「1次」540点。

D:過去問を後回しにせずまず解いてみる。「2次」なら敵を知らないと戦えないから、東名阪ならリアルの勉強会、地方ならWeb勉強会に参加する。このような行動力や大胆力も、「1次」「2次」に共通ですね。

K:まずやってみる、過去問を解いてみる。すると目指す合格ゴールと自分の現状のGAPを最初に明確にできますよね。すると、そこで使う知識は「1次」の中にある。それを使いこなすには、「自分の言葉で説明してみる」。ストレート合格とは、そんな因果関係やサイクルが上手く回った結果といえそうです。

2⃣-3 7月の過ごし方

高得点を目指すやり方は似てくる。でも予想を超える回答が。

F:あと、お二人ともTAC模試も高得点でした。ここも関心の高い所ですが、TAC模試でハイスコアを出した後の、7月の学習スタイルはどうでしたか。

D:実は「2次」対策に注力していました。

K:あら、私も。

D:7月も週35時間ペースで学習しましたが、うち10hが「1次」、25hが「2次」対策です。答練やTAC模試が予定通りのハイスコアだったことで、このペースで予定通り進めれば「2次」ストレート合格を狙えると考えました。

K:私とDさんは、模試や本番の点数がほぼ同じですね。私も同様に、「2次」は1回で受かろうと考え、具体的には7月中の「事例Ⅳ」対策に時間を使いました。

F:「1次」は独特の難易度のブレがあり、スト生の7月は「1次」専念とばかり思っていましたが、今はそうでもないのですね。今後の試験ブログで、そこがどう文章化されるかにも期待が大です。では最後に、本日の座談会の感想を一言お願いします。

D:「1次」や「2次」で高得点を目指すと、その行動パターンは共通してくる。その印象がより強まりました。

K:共通しているとの意見に、私も同感です。Dさんの話をこれだけ詳しく聞くのは初めてですが、本当によく似ていると思います。

【260点診断士座談会(下)】まとめ

「1次」540点→「2次」260点を取るコツを教えてもらおう。

そんな助平心で開いた座談会は、想定外の回答と意外な共通点が。

「2次」260点に奇手妙手はなく、人並み以上の「2次」対策をやっていた。

なんだがっかり、読んで損した? いえ、そうでもないです。このお二人、「高得点を目指すやり方は似てくる」と言ってます。そして、

成功パターンを言葉にすると再現性が生まれ、
それを組織内で学習するとチームの強みに

そう、この試験は独学でも合格するけど、組織学習力を上手に使うともっと面白い。では7月の試験ブログで最初にイノベーションを起こすのはどのチーム? そんな所にも注目です。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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