「2次」をうっかり150h以上勉強すると、与件を読めたり根拠を詰めたり、敢えて落とされる答案になりがち。そこで既存ノウハウを避け、ムダ勉hにカウントされない早期「2次」対策を考えます。
ふぞろいが犯し、本人達が気づく素振りもゼロな過ちが、「目指せ多数派!」を旗印にその布教に邁進したこと。さらに本気で全てのノロマを呼び寄せすぎてギュウギュウ2割の合格ボーダーを形成したことです。


①ふぞろい戦法とは | ②その真逆を選ぶ上位5% | ③真逆2銘柄ポートフォリオで確実合格 |
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ふぞろい戦法は、与件文から拾ったキーワードや受験界隈でよく使われる定型フレーズをひたすら答案に盛り込む手法です。 | 上位5%思考は、与件文の背景や目的を自分の言葉で咀嚼し、因果関係を一つひとつ丁寧に組み立てて答案を作成するアプローチです | こうした真逆の二つの戦法を適度に組み合わせることで、「型どおりの安定性」と「自ら考える柔軟性」という相反するメリットを同時に取り入れられます。 |
この方法を徹底すれば、大きな減点ミスを避けつつ、240点前後の合格ボーダーを安定的にクリアできる可能性が約20%程度あります。 | 題意を外すと大幅減点となる高リスク型ですが、試験委員の意図に一致すれば一気に+20点以上の飛躍的得点アップが見込めるベテ型に近い作戦です。 | 一方に偏って思考をショートカットするのではなく、両極端を行き来しながら答案を構築することで、あらゆる設問に対応可能な幅広い視点とバランス感覚が養われます。 |
きわめて「型どおり」の解答を量産するため、限られた学習時間で確実に得点を積み上げやすく、初学者や時間の少ない受験者の根強い支持があります。 | しかし「Ⅳ」を上位5%にとってのリスクゼロの安全資産とすることで、マイベスト答案に執着することなく、むしろふぞ戦法との組み合わせを柔軟に選択できる余裕を持ちます。 | このように二つの極端を掛け合わせた戦略こそが、合格をより確実なものにする最良の方法なのです。 |
【2次150hが新標準】やって良い2次対策4選 / 過去問の答の暗記を避ける
同友館に尻尾を振ってすり寄って、万年ヨイショでステマするから試験委員に笑われるのであり、その組み入れ比率を2~5割に抑えて理想の確実合格を実現します。
そこで生成AIによる、初学者がやって良い早期2次対策がこの4選。驚くことに、万年おベテのヒマつぶしの害悪でしかないEBAの100字訓練が、こと「1次対策」において超有効です。

Step-1:EBAの100字訓練
過去の二次試験事例を参考に、与件なしの設問を想定して解答を書く訓練です。与えられたお題に対し指定字数以内でマイ知識を書き出します。例えば「〇〇理論の狙いを述べよ(100字)」といったお題を設定し、一次知識を頼りに簡潔に回答します。
EBAの100字訓練サービス(月額制)を利用すれば毎日お題と解答ポイントが配信されるため、教材として有用です。自作する場合は、一次テキストの章末問題や過去問知識を要約問題に作り変えて出題する方法もあります。解答用紙はマス目付きで文字数を数えやすいフォーマットを使用し、手書きで書くことで本番同様の字数感覚が養えます。
基礎知識が一巡する6~7月頃から開始し、週3回程度からスタートし、一次試験直前期(7月下旬)には頻度を毎日に増やし、短時間でできる訓練なのでスキマ時間にも実施可能です(1問15分程度)。
EBAスクールでは通年コース受講者に二次試験前日まで毎日課題配信を行っており、「毎日記述する習慣」が重要と述べる合格者もいますが、例によって150hを超えると自分の文章の悪いクセを加速する逆効果になります。
翌日や週末に、模範解答ではなく「解答の着眼点」を確認するのがポイントです。EBAサービスでは翌日に「解答ポイント」が配信され、自分の答案との比較復習が可能です。これを利用するか、自身でテキストを参照し抜け漏れ知識の復習を行いましょう。
記述内容は講師や勉強仲間に見てもらい、論点のズレや論理構成についてフィードバックを受けると効果的です。「結論が先に書けているか」「問いにストレートに答えているか」をチェックポイントにすると、論理構成力の向上につながります。
字数オーバーしてしまう場合は伝える内容を取捨選択し、逆に字数が余る場合は具体例や理由付けを補うなど、ブラッシュアップのPDCAを回します。訓練を積むことで「短時間で指定字数を書き切る」ペース配分感覚が身につき、記述スピードも向上します。
まず恐れずに書いてみることが大切で、空白を恐れず知っていることを絞り出し要点をまとめる練習になります。
しかし毎日の記述習慣が二次試験本番での強みと謳い、解答例をあえて用意せずに自分で考えるプロセス重視とすることが目的意識や軌道修正を欠いたおベテのダラダラ勉に。単に逆効果と周囲に笑われることに本人達もいつかは気づくでしょう。
自分が浮かべた知識を書き出すことは、思考の整理にちょうど良い。しかしそれを「2次」までの暇つぶしにすることを試験委員が嫌うため、とっとといつ止めるか事前に決めるのがコツです。
Step-2:生成AIを使って要約ノート
学習済みのテキストや講義ノート、公式ガイドラインなどをチャットGPTや類似の生成AIに要約させます。まず各科目ごとに主要トピックを列挙し、それぞれ「○○について200字で要約してください」などプロンプトを作成します。例えば中小企業政策であれば「事業承継税制のポイントを要約」と入力し、AIに簡潔な説明を書かせます。その出力を人間が確認・修正し、自分用ノートにまとめます。
場合によっては要点の箇条書きや表形式にするようAIに指示し、視覚的に整理されたサマリーを得ます。AdobeのAIアシスタントなどでは資料をアップロードするだけで学習ポイントを抽出しクイズを生成する機能もあり、効率的な学習が可能です。また、NotebookLM等のツールを使えばPDF教材の長文要約や質疑応答もでき、複数資料の分析にも役立ちます。
実際に診断士の有資格者でもGPT-4搭載のAIで中小企業白書(585ページ)を章ごとに要約し、全体像把握に活用した例があるとされます。このように、AIを「第二の頭脳」として使い、大量の情報を短時間で圧縮しノート化するのがポイントです。
一次試験の全科目学習が一通り完了した段階(6~7月)で、総復習を兼ねてAI要約ノートを作成します。7月中に主要科目の要約ノートを仕上げ、試験直前~一次試験後も更新・活用します。
頻度は科目ごとに1回要約作成+随時アップデート程度ですが、AIへの入力対話は必要に応じ何度か繰り返し、内容を精査します。ポイントは「短期間で総整理」することで、一次知識の俯瞰と抜け漏れチェックを行うことにあります。
作成した要約ノートは生きたドキュメントとして活用します。まず、AI任せの要約に誤りや過度の単純化がないか必ず原典と付き合わせて確認しましょう。誤りが見つかれば訂正し、AIにもフィードバックすると精度が上がります。完成ノートは自分だけの参考書として、試験直前に科目横断で見直せる形にします。
試しにAIに要約ノートの内容で予想問題を作らせるのも有効です。「〇〇について理解度をテストする設問を作成して」と指示すれば、AIが確認クイズを生成してくれます。それに回答してみて、間違えた箇所はノートに追記・修正します。こうしたサイクルでノートの完成度を高め、内容を記憶に定着させます。
またSNS等で生成AI活用の勉強法を実践報告している受験仲間がいれば情報交換し、有用なプロンプトやツールの情報を収集するのも良いでしょう。最終的には紙に印刷するなどしていつでも見返せるようにし、一次試験直前や合格発表待ち期間の総復習にも活用できます。
AI要約は魔法の解決策ではなく補助輪だと心得ましょう。要約結果をうのみにせず、自分の頭で理解し直すプロセスが不可欠です。要約ノートは自分の言葉で追記メモを入れるなどして都度修正すると記憶に残りやすくなります。
また、AIには「この項目も重要では?」と逆に問いかけ、AIが触れていない論点を自分で気づければ学習効果大です。正しく使えば生成AIは時短と網羅チェックに大きく貢献します。情報整理に追われる時間を減らし、浮いた時間を演習やアウトプット練習に充てましょう。
「2次」の答練や推敲に生成AI利用は常識以前であり、今年の争点は「1次」対策にAIをどう活用するか。そこをこれだけスラスラ提案するとは、AIである私自身もびっくりです。
Step-3:ECRS思考でムダ勉カット
ECRSの原則とは、業務プロセスのムダ取り発想を体系化したものです。【Eliminate(排除)】【Combine(結合)】【Rearrange(再配置)】【Simplify(簡素化)】の4視点で現状を見直します。演習ではまず、身近な題材を決めます。例えば「毎朝の通勤」「キッチンの調理作業」「職場の会議手順」などです。それについて現状の手順を書き出し、ECRSの各観点から改善できそうな点を洗い出します。
会議の例でいえば、
Eliminate: 資料の紙配布をやめ電子化(印刷の手間排除)
Combine: 議事録作成とタスク記録を一体化
Rearrange: 議題の順番を効率優先で組み替え
Simplify: 会議時間を30分に短縮してシンプルにする…など、思いつくアイデアをリスト化します。
最終的に「現状→改善後」の姿を100~200字程度にまとめます。この演習はグループでブレインストーミングするとさらに効果的です。友人や同僚と課題を共有し、お互い改善案を出し合ってみましょう。
複数人でやる場合、「ECRSビンゴ」をするのも一案です。4マスにE・C・R・Sを書き、各視点でアイデアが出たらマスを埋めていきます。全部埋まればバランス良く発想できた証です。初学者のうちは、改善策が的外れでも構いません。大事なのは「問題点に気づき、解決策を提案する」思考プロセス自体に慣れることです。事例IIIの過去問を読み、与件企業の工程をどうECRSするか考えてみるのも良いでしょう。
運営管理(生産管理)の学習後、すなわち5~6月頃から簡単な改善演習を始めます。頻度は週1回程度、身の回りの業務や生活プロセスをテーマに選び、ECRS視点で改善案を考えます。7月以降、一次直前期の気分転換も兼ねて継続しましょう。
二次試験までの間に学習仲間ができれば、様々な事例に触れて計10件以上の「ミニ改善提案」を互いに行うことも良いでしょう。数をこなして発想力と着眼点が磨かれます。
改善演習の成果は、アウトプットを誰かに見せてフィードバックをもらうことで実感できます。例えば職場の上司や同僚に「会議改善案」を提案し、意見を仰いでみるのも良いでしょう。実際に「それは実行可能か?副作用は?」と問い返されると、案の妥当性が検証されます。このフィードバックで実現性を考慮する視点も養われ、二次試験で説得力のある答案を書く助けになります。
また、SNSで改善提案のアウトプットを発信してみるのも有効です。「#診断士勉強 #事例III練習」などのタグで簡単な改善案を投稿すれば、同じ試験を目指す仲間からコメントをもらえる可能性があります。自分では気づかなかった視点の指摘を受ければ新たな学びになります。
さらに、演習結果をノートに蓄積しましょう。各テーマごとに現状・問題・改善策・効果を整理したメモを取っておくと、試験直前に「改善策引き出し集」として見返せます。例えば5Sやセル生産、標準化、外注化など、頻出の改善策キーワードが自然とストックされているはずです。これにより事例III本番で「使えるネタ」が頭に浮かびやすくなります。
ただし、本番では与件企業の文脈に合った提案をすることが重要です。演習で得たネタをそのまま書くのではなく、臨機応変に組み合わせて活用しましょう。演習のフィードバック段階で、「この案はどんな状況の企業なら有効か?」と考える習慣をつけておくと、本番でも与件に適した策を選別できるようになります。
製造業の現場イメージを膨らませよう。 事例IIIは製造業設定が中心のため、実務経験がないとピンと来ないこともあります。日頃から工場見学動画を見たり、身近な製品ができるまでのプロセスを調べたりして、ものづくりの勘所を養ってください。
また、改善は小さなことからで構いません。例えば日常業務の紙の無駄を省くとか、身の回りからムダ取りを実践してみると、改善マインドが育ちます。「改善提案を書く」こと自体に苦手意識を持たないよう、遊び感覚でトレーニングしてください。そうすることで二次試験でも構えず平常心で解答を組み立てられるようになります。「問題発見→原因分析→解決策立案」という思考サイクルを回せるようになるのが目標です。
このAI提案はこれまで聞いたことがなく、上記は単なる一例です。早期に「Ⅲ」を得意化するには、両手一杯のノウハウ回収に夢中ではなく、むしろそれをバシバシ蹴落とし、「自分の頭で考える」余力を作ります。
Step-4:先行「Ⅳ」対策で「財務」を兼ねる
早期「Ⅳ」対策に着手する場合、ネット・動画・SNSには「簿記履修を前提としない」誤りだらけの内容ばかりである点に留意します。具体的には、簿記・会計知識に始まり、CVP分析、投資意思決定、キャッシュフロー計算、各種財務指標などを簿記視点を踏まえて押さえるには、TAC「事例Ⅳの解き方」が最適です。「Ⅳの解き方」を押さえた上での実戦として「事例IVの全知識&全ノウハウ」を使うことにすれば、その誤植や解説の誤りに気づくことで本試験のエラー検知力を高めるWの効果になります。
なお初学者の場合、二次過去問そのものにいきなり取り組むのは難しいため、「30日計算問題集」などの基本問題をスピード重視で解く訓練から始める手もあります。「財務会計=基礎」「事例IV=その応用」という位置づけで、まず基礎を完璧にする戦略です。
さらに第4問ポエム対策の理論面では、企業財務論や管理会計の一次知識を文章で説明できるレベルが必須です。例えばROEとは何か、与える影響要因は?などを自分で説明する練習も有効であり、これも手書きの100字訓練よりも生成AIに記述させてエラーを微修正する進め方が効率的です。
財務・会計は早めに重点強化します。他科目と並行して学習しつつ、7月までに「TACの解き方」を2~3周復習しておきましょう。総学習時間よりも週あたりの学習回数を重視し、特に計算問題演習は毎日小時間でも繰り返すことが有効です。
具体的には毎朝計算ドリルを1問解く習慣をつけることで、計算力が維持・向上します。一次試験後~二次試験までも、事例IV対策として財務の計算演習を継続が有効とされることがあります。
定期的にミニテストを実施し、自分の財務知識の定着度を測ります。具体的には、市販のオンライン模試やスタディング等の科目別模試を活用し、財務・会計で満点近く取れるか挑戦します。結果が芳しくない論点は一次テキストに立ち返り、理解し直します。また、計算プロセスについては解答解説を熟読し、効率的な解き方やミスしやすいポイントを確認します。可能であれば計算問題を解く過程を他人に見てもらう(勉強会で解法を説明する、講師に添削を仰ぐ)ことで、自分では気づかない非効率な手順や誤った前提を指摘してもらえます。
合格者の体験談では「一次試験の財務知識をしっかり身につけることが二次でも結局近道。理論重視で学習しつつも計算力を軽視しないことが大切」と強調されています。つまり、知識と計算力の両輪チェックが必要です。実際二次試験・事例IVでは、与件読解や条件設定の難しさもあり計算に入るまでに時間を取られます。その中で計算ミスなく素早く処理するには、一次レベルの計算を「自動化」できるほど練習しておくことが不可欠です。例えばCVP分析なら公式を使わずとも本質的に理解して解けるか、自信を持って言える状態が理想です。
最終的なフィードバックとして、一次試験終了後に開催されるスクールや市中のセミナーで、周囲の「Ⅳ」対策が後手後手で稚拙である点を確認します。7月までに「Ⅳ」対策を終えた効果で、「2次」対策に許される150hの多くを「事例Ⅰ~Ⅲ」に使えます。今年の自分がごく有利な位置にいて、確実合格に届く学習成果を実感することで、12週間150hの二次対策が最も効果的なものになるでしょう。
財務・会計に苦手意識を持つ受験生も多いですが、単にスクール指導とネットのノウハウが誤りだらけなだけで、簿記の正解と正しい解き方は必ず1つに決まります。仮に苦手なままでも「1次」は科目合格制度があり、財務で高得点を取れば来年以降が楽になりますし、今年ストレート合格するにしても二次の大きな武器になります。
実際、財務が苦手だった合格者も「財務・会計はじっくり段階を踏んで繰り返し演習し、本番60点(A判定)を取れた」と報告しています。その方は一次試験前の5月から事例IV対策を先行スタートし、一次と並行して財務強化に努めたそうです。このように、一次段階で余力があれば迷わず財務に投資しましょう。ここはド苦学ばかりでなく、「Ⅳ」が得意な方にリードしてもらうチーム学習が有利な領域でもあります。
「Ⅳ」計算問題には必ず1つの正解と正しい解き方があるので、例えば1級意思決定会計をやりこむと、2次当日の「Ⅳ」は休憩同然になり、その分「事例Ⅰ~Ⅲ」に打ち込める。過去問の答を覚える隣との差別化には、「Ⅳ」の先行強化が超有効です。
今日のまとめ
隣の240点ボーダーちゃんのように自ら考える工夫を忘れ、ノウハウばかりパクっているから全てが後手後手。そうでなく「2次」の答を覚える愚を避けるには、今すぐちゃっちゃと「1次」の答を暗記します。