デジタルに情報量が増えると、ヒトはその第一印象で判断することが多くなる。そして某筋肉コメディアンをAIに描かせたのが左のキャラで、その再現度の高さに業界が驚きます。
診断士「2次」は必ず2割のガチャなので、試験委員は前年合格自慢の中から「今年誰を8割落とすか」を考える。その最初のターゲットがスクールE社で、次が隣のD社です。
ふぞろいなペルソナ:キーワードを書いたアタシが合格!
- 属性
- 初年度チャレンジの独学者が中心。会社員(事務・営業系)で業務時間以外にコツコツ過去問を解くスタイル。
- SNSや合格者ノートを活用し、「ふぞろいな合格答案」など再現答案集に依存。
- 核心信念
- 「合格答案に載っていたキーワードを書けば、採点者は了解してくれる」
- 「論理展開や背景理解よりも、紙面の“見映え”=キーワード数が全て」
- 典型的学習プロセス
- 過去問演習時、合格答案集の赤字キーワードをひたすら抽出・リスト化
- 1事例あたり30~50語の“宝石リスト”を胸ポケットに携帯
- 本番ではまずワード羅列し、あとで何とかくっつけようと試みる
- 試験中の行動パターン
- 問題冊子にマーカーで赤字マークを引きまくり、マーカーの量=安心感と錯覚
- 制限時間の大半を「他にどの語句を盛り込めるか」に費やし、構造化や見直しが後回し
- 設問文の本質(例:「留意点」「背景要因」)を読み落とし、用語詰め込み型解答に終始
よせば良いのにフレーズ集
- 合格答案集の赤文字を50枚のカードに書き込み、通勤中に毎日シャッフル暗記。
マーカーのレッドオーシャン
- 過去問冊子全ページをマーカーで海のように染め、「マーカー面積=学習量」と信じ込む。
ワードバンク作戦
- 解答用紙の冒頭に“思いつく限りのキーワード”を書き出す欄を設け、字数を埋めて安心する。
穴埋めテンプレ30
- 「~による~」「以上により~」など30パターンの穴埋め文を作成し、本番はコピペ感覚で埋め尽くす。
模試過去問スコア反復
- 過去10年分を自己採点で90点以上を安定させるまでひたすら回し、得点安定感=実力と錯覚。
SNS丸投げ質問
- 解けない箇所はTwitterやLINEグループで「〇〇って何書きました?」と投げ、他人のキーワードを丸写し。
用語の暗記が試験対策
- 市販の用語集100語を暗記し、本番は見つけ次第並べていれば何とかなると信じて疑わない。
留意点でもテンプレ解答
- 「留意点」設問でもテンプレ穴埋めを押し込み、「設問に書いてある単語を書けばOK」と思い込む。
【試験委員目線の「落とす」と「受かる」】脳筋ふぞと、クールに眼鏡 / 今年選べる真逆の二択
ふぞノウハウがAIに特定され、本物試験委員に目をつけられても、その信者は絶滅しない。それは隣の脳筋でも右脳でわかるキーワードの並列列挙で、試験にちゃんと2割で受かるため。
一方リアルビジネスの世界は眼鏡男子がブームと言われ、左脳でAIを使い倒すクールなロジカル熱が止まらない。そこをAI試験委員にリサーチさせるとこっちになります。
Step-1:キーワード信仰の定義・特徴
定義 | 特徴 |
---|---|
診断士「2次」の答案分析集「ふぞろいな合格答案」を学習に用いた受験者の中で、特に「キーワードを書けば通る」という強い信念を持つ層を指す。 | 「キーワード信仰型」の受験者は左脳的な論理思考よりも右脳的なパターン認識に頼り、与件で目についたキーワードを数多く答案に盛り込む解答を好む。 |
このペルソナは、過去の合格答案に含まれていた用語や表現を重視し、それらを自分の答案にも盛り込めば得点につながると考えている。 | そのため背景知識の深掘りや理論の体系的理解を後回しにし、因果関係や論理構造を軽視する。 |
言い換えれば、答案の内容や論理よりも、特定のキーワードの網羅こそが合否を決めると信じている受験者層である。 | 一方で解答字数やキーワード出現数など表面的な要素を満たすことに注力しがちである。 |
「キーワードさえ書けば点が稼げる」「合格者の答案にあったフレーズを使えば加点」といった採点への誤解に基づく学習観が根底にあり、結果として自らの解答プロセスもその信念に沿って最適化されてしまっている。
このペルソナを持つ受験者は、事例企業の課題に対し適切な助言を論理立てて書くよりも、関連しそうな経営用語やフレーズを並列列挙するような答案を好みます。
Step-2:ふぞろい合格の2割爆誕と、思考のスイッチ
キーワード信仰型ペルソナの学習プロセスは、主に過去問事例とふぞろい基準自己採点によって形作られる。具体的には、過去問を解いては解答集で採点し、不足していたキーワードを洗い出すというプロセスを繰り返す。この反復により、「特定の用語Aを書けば○点、用語Bを書けば○点」という暗黙のパターンを経験的に学習してしまう。
その結果、解答作成=キーワードの埋め込み作業という発想が定着し、本試験でも最初に関連キーワードを浮かべ、それをどう羅列するかで答案を組み立てがちになる。
このペルソナがその学習・解答スタイルを強化していく背後には、いくつかの判断トリガーが存在する。
第一に、自己採点での成功体験が大きい。ふぞろいな合格答案等で過去問答案を自己採点する際、回数を重ねるごとに得点が向上していく現象を経験する。これは過去問の答え合わせを繰り返す中で設問ごとに必要なキーワードを暗記してしまい、演習得点が上がるためである。例えばある独学受験生は「3回目ともなれば『これを書いたら点数がもらえる』というキーワードを覚えてしまった」と述懐しており、キーワード暗記による得点向上が学習者に成功の錯覚を与えていた。こうした自己採点上の高得点体験が、「本番でもキーワードさえ書けば高得点できるはずだ」という信念を強化するトリガーとなる。
第二に、予備校や先輩合格者からの部分点狙い戦術のアドバイスが影響する場合がある。過去には大手受験校が「空振り(ゼロ点解答)を避けるため、書ける要素はできるだけ盛り込もう」という方針を打ち出し、要素詰め込み型の解答を推奨した時期もあったとされる。また、「字数を余らせるくらいなら重要キーワードを最後まで粘って詰め込むべき」という指導も一部で語られる。
実際、相対評価の試験である以上、試験直前の現場では一語でも多く有効な用語を書こうとする心理が働くのは自然であり、受験生自身も「非論理的な文章は良くないと分かっていても、キーワードだけでも1点あるかもしれず、その1点が合否を決めるかもしれないから詰め込むのだ」と語っている。このような周囲の戦術論や心理的な不安から、結果的に「まずはキーワード最優先で書く」という判断が促されている。
上述の思考プロセスとトリガーに基づき、キーワード信仰型受験者にはいくつかの典型的行動が見られる。
過去問演習の大量反復 | 過去10年分以上の過去問を何度も解き直し、ふぞろい採点で満点近く取れるまで繰り返す学習法がとられる。解答内容のブラッシュアップよりも、演習量とキーワード網羅率の向上に重きが置かれる。 |
案作成時のワードハンティング | 本試験中の解答作成でも、与件文から目立つ単語や業界用語にマーカーを引き、それらをそのまま解答に盛り込もうとする傾向が強い。設問を深く考える前に、関連しそうなキーワードを書き並べてしまい、後からそれらをつなぎ合わせて文章化しようとする。結果として、「用語の羅列」に終始した答案になりやすい。受験生の自己分析でも「ふぞろい脳だった事もあり、脳死で『短サイクル化!』『DB化して共有化!』と書いてしまう傾向があった」との証言があり、内容の整合性よりキーワードを埋める作業に走ってしまう実態がうかがえる。 |
設問要求の取り違え | キーワード先行で考えるあまり、設問が何を求めているかを見落とすミスが頻発する。典型例として、「~の留意点を述べよ」という問いに対し、本来書くべき注意事項ではなく詳細な施策案の列挙をしてしまうケースである。実際に令和5年度試験でも「留意点」を問う設問が多数出題されたが、キーワード信仰型の受験者はそれを読み違え、「対応策の羅列」という的外れな答案を書いてしまったとの報告がある。これは設問文のキーワード(留意点)を正しく解釈せず、自身の書きやすいキーワード(施策)に飛びついた結果といえる。 |
独りよがりな破綻答案 | 上記のようにキーワードを詰め込んだ答案は、一貫した論理や因果関係の記述が欠け、読み手にとって意味が取りづらいものになりがちである。例えば事例企業の置かれた状況や制約を無視して一般論だけを書いてしまったり、主語・述語関係が不明確な箇条書き的文章になる傾向がある。採点者から見れば「キーワードだけを並べ立てて説明する独りよがりな専門家の話など誰も聞きたくない」のは明らかであり、こうした答案は他の論理的な答案と比較して相対的に低い評価に終わる可能性が高い。 |
このプロセスでは、ふぞろい本が示す配点の高いキーワードの暗記がゴールになりがちであり、「なぜそのキーワードが解答に必要なのか」「設問の意図にどう応えるべきか」といった本質的な思考が退化します。
Step-3:キーワード偏重が招く8割不合格
キーワード信仰型の学習者は過去問演習では高得点を取りがちである一方、本番では振るわない傾向が指摘されている。その一例として、令和5年度試験で不合格に終わった独学受験生のケースでは、過去問をふぞろい採点で回す学習により事例I~IIIは演習でほぼ80点超えを達成していたにもかかわらず、実際の本試験では事例IとIIIが40点台に落ち込んだ。
本人も「キーワードを覚えているんだから、そりゃ(演習の)点数は上がりますよね。しかし本試験では過去問の内容がそのまま出るわけでもないので、この勉強法は不適切だった」と自己分析している。つまり、キーワード暗記で上げた演習得点には本番再現性が乏しいことが示唆された。
さらにこの受験生は、「キーワードだけでは高得点は望めません。実際、点数が低かった事例IやIIIも、キーワード採点だけなら両方60点を超えておりました」と述べており、解答集どおりにキーワードを書いていれば合格点相当になるはずだったのに現実には届かなかったと証言した。
これは、自己採点上はキーワード網羅で点数が取れても、採点実務では加点されない要素があることを示すエビデンスである。その要因として考えられるのが、文章の論理性や設問との適合性といったキーワード以外の評価軸である。
キーワード信仰型答案の弱点は、因果関係が不明瞭で論理展開に欠ける点にある。合格者の見解では「基本的な論理構造(原因→結果、施策→効果、目的→手段)はマスト」であり、それなくしては読み手に意味が通じないとされる。採点者は一度読んだだけで内容が頭に入る明快な文章を高く評価する傾向があると推測され、逆に論理の飛躍した文章は点数が伸びにくい。キーワード信仰型の答案はまさに後者に陥りやすく、どんなに用語が散りばめられていても「一読して意味が入ってこない」場合は低評価となる。実際の採点では単純に単語の有無だけを見るのではなく、「キーワードAならばキーワードB」というようなキーワードを含む論理のブロックで採点している可能性すら指摘されている。したがって、因果関係を示せない答案ではキーワードが入っていても得点に結びつかない。
現に、ふぞろいな合格答案プロジェクトでも**「単なるキーワードの集計ではなく『合否の分かれ目』を徹底分析」**する方針が取られており、合否を分ける要因として論理一貫性や文脈への適合を重視していることがうかがえる。キーワード信仰型の受験者はこの観点を見落としているために、自身の答案が持つ論理破綻に気づかず減点要因を抱えたまま本番に臨んでしまう。結果として、キーワード偏重・論理軽視の答案は高得点になりにくいという事実が、不合格という形で現れてしまうのである。
キーワード信仰型の学習アプローチでは、理論テキストや事例企業の業界知識を深く研究する時間が相対的に削られる傾向がある。そのため、答案の内容が事例企業の実情にそぐわなかったり、ピント外れの施策提案になるリスクが高い。先の独学受験生の例でも、演習量は十分だったものの「しっかり理論を学んでいなかったので、与件の内容自体があまり理解できず、結果、事例企業に寄り添った助言が出来ませんでした」と反省している。
過去問演習中心で理論武装が不足すると、問題文中のキーワードから連想できる汎用的な回答しか書けず、その企業固有の課題にフィットしない内容になってしまう。これもまた低得点の一因であり、実際にこの受験生は事例IIIで40点台と大きく失点している(本人も「40点台なのも納得」と述べている)。つまり、背景知識や文脈理解を軽視した学習は、答案内容の的外れにつながり合格を遠ざける。キーワード信仰型の層はこの罠にはまりやすいと言える。
以上の分析から、「キーワードを書けば通る」という信念に基づく学習・解答スタイルは、短期的な自己採点上の効果はあるものの、本番の合格答案作成にはむしろ障害となるとデータで実証しました。
Step-4:前年合格者を8割落とす作問採点
採点基準を見直し、単なる用語の有無ではなく因果関係の構築や論理の一貫性に高い比重を置くルールを導入する。具体的には、配点の70%以上を「設問の意図に沿った課題→原因→施策→効果の論理展開ができているか」に割り当て、残りを必要キーワード等に配分するような評価項目とする。これにより、キーワードを散りばめただけの答案では高得点が望めなくなる。
実際、合格者からも「基本的な論理構造(原因→結果、施策→効果)はマスト」でありキーワードの羅列だけでは採点者には響かないとの指摘がある。因果関係が明示された答案こそ高評価される仕組みを採点段階で保証することで、受験者も論理構築を無視できなくなる。
記述式問題の出題および解答フォーマット自体を見直し、所定の論理構成に沿って解答を書くことを求める設問形式に刷新する。例えば、「○○の課題に対する対応策とその効果を述べよ」のように課題→施策→効果の3要素を含む記述を要求する問題とし、この構成が欠けた答案には減点が生じるようにする。
現行試験でも多くの合格者は答案を三段論法的な三文構成で記述しており、この形が崩れないことが合否を分けるスキルだと証言している。そこで設問側で構成要素を明示し、論理的に整理された答案作成を事実上の必須要件とすることで、受験者に文章を構造的に組み立てる訓練を促す狙いである。
解答に根拠や理由の記述を求める設問を増やし、与件文中の背景文脈を踏まえた考察力を評価する仕組みを強化する。具体的には、施策や助言を問う問題において「なぜその施策が有効と考えられるか、与件企業の状況に照らして説明せよ」といった問いかけを加える。また採点基準上も、提案の妥当性や背景との整合性に配点を割き、単なるアイデアの列挙では点が伸びないようにする。
これにより、受験者は事例企業の強み・弱みや環境要因を読み取った上で論述することが求められ、表面的なキーワード記載では太刀打ちできなくなる。「キーワードを並べ立てて説明する独りよがりな専門家の話など誰も聞きたくない」のは採点者でも同じであり、背景を無視した解答は評価されないというメッセージを明確に伝える狙いがある。
問題文や設問の構造自体に工夫を凝らし、単純に与件文中の言葉を拾って書くだけでは点が取れないような一捻りした出題を導入する。例えば、与件文A・B・Cにそれぞれ断片的に書かれた情報を統合しないと解答に辿り着けないような設問を用意する(複数段落にまたがる因果関係を読み取らせる問題設定など)。こうすることで、受験者は与件全体を俯瞰して論理的につなぎ合わせる思考が必要となり、キーワードだけを断片的に拾っても不十分になる。また設問文に敢えてミスリードを誘うキーワードを含めるのも有効である。
先述の「留意点を述べよ」のように、一見施策を書きたくなる表現でありながら実は注意事項を問う問題や、複数の設問が相互に関連しており個別のキーワード回答では対応しきれないケースを盛り込む。実際にこの仕掛けによって誤答した受験者もおり、出題側が意図的にワードマッチング戦略を封じる効果が確認できる。今後もこのような問題構造を増やすことで、「本文のある一文を書けば正解になる」という安易な戦術は通用しなくなるだろう。
この分析は、「キーワードさえ書けば合格!」と叫ぶふぞろいノウハウを合格率2割以下に抑制することを狙いとし、採点基準と問題構成の両面からキーワード偏重を是正し、論理と思考力重視の方向への誘導を図ります。
Step-5:AI的に今年望ましい「2次」対策
キーワードの丸暗記ではなく、経営理論や事例企業の業界構造など背景知識のインプットに時間を割くようになる。論述に根拠や理由が求められる以上、知識の引き出しを増やさなければ対応できないためである。
実際、不合格を経験した受験者が「今年はしっかり理論強化に努めます」と学習方針を転換している例もある。試験制度が論理と思考力重視にシフトすれば、受験者側も必然的に丸暗記型から理解重視型の勉強法へと移行していくだろう。
問題文を読んだ段階で、いきなり解答用紙に書き始めるのではなく、まず因果関係の整理や論点の構造化を行う習慣が根付くと考えられる。例えば、与件文から得られた課題・原因・解決策・効果をツリー状に書き出す「因果関係ツリー」の作成や、解答の骨子を箇条書きでメモする手順が一般化する可能性が高い。
これは提言1および4によって、論点の抜け漏れなく論理展開を示すことが得点に直結するためである。キーワード信仰型であった受験者も、試験全体から得点を取るには論理の全体像を捉える作業が不可欠であると気づき、答案構成に時間を割くようになるだろう。
従来は自己採点時にキーワードの漏れチェックが中心だったものが、提言施策後は答案の論理チェックが重視されるようになる。受験者は模範解答や合格答案と自分の答案を比較し、「主張と根拠がつながっているか」「設問の要求を満たす論点が含まれているか」を検証する訓練を積むと考えられる。
具体的には、答案を第三者の視点で読み直し意味が通じるかを確認したり、同じ設問に対する複数の答案を読み比べて論理の通った回答の共通点を分析するロジックレビューの習慣化が見込まれる。採点基準が論理重視になれば、自然と受験者も「どう書けば一読で伝わるか」を意識するようになるためである。
AIはいくらでもくどくど述べますが、これらの具体的施策を採用すると、キーワード信仰で伸び悩んだスコアを大きく改善できる。事実、「ふぞろいで合格しました!」「ふぞろいをやめたら合格しました」の二極化が広がる点に注目します。
今日のまとめ
ウチの試験委員は倍率5倍で毎年好みを選ぶので、せめて試験委員が見咎める情報発信は厳に慎む。少なくともたまたま試験に受かった程度がSNSでわちゃわちゃすると、確実に落とされる覚悟が前提です。