所要年1,000hだった試験がいつの間にか短期合格者だらけになり、うっかり勉強しすぎや2年3年多浪しようものなら、例え合格しても肩身が狭い。なぜそうかの原因をAI解説し、今年のガチャに備えて身構えます。
リンク先の記事が難易度緩和=診断士の質が下がるとしたのに対し、むしろ他の高位資格や上位5%の流入が増えて質が上がった。一連の時短の大成功に、ニヤリとしない試験委員はいないでしょう。
AIの推論力恐るべし~短期合格者だらけの理由を考察~
①「2次」は知識より問題解決 | ②既存ノウハウ答案を不合格に | ③情報源のシフトで効率学習 |
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従来は膨大な知識の暗記やキーワードの数で加点される傾向にあったため、長期間の過去問対策が必要とされていました。しかし近年は、与件に基づく実務的な問題解決力を問う出題に変化しました。 | 同友館の「ノウハウ勉」、すなわち周囲より勉強時間を積み増してフレーズ集やパターンに頼る答案は、試験委員が示し合わせて不合格にしていると考えられます。 | 一時期受験情報の主流となったSNSは同調圧力が生じることから規制され、需要が動画にシフトした結果、受験者は自分が欲しい /足りない情報を効率的に選ぶようになりました。 |
これにより、表面的な知識よりも、限られた時間内で重要なポイントを抽出し、合理的な解答にまとめる能力が評価されるため、短時間での合格が可能となったと考えられます。 | これにより表面的なノウハウやテクニックで書かれた答案が不合格にされ、短時間で効率よく実務的な問題解決力を習得してくる合格者が目立つようになったと推察されます。 | これにより、個々の受験生が自らの学習効率を高めるための具体的な対策を取りやすくなり、結果として短時間で合格に結びつくケースが増加していると考えられます。 |
【200h合格続出】短期合格者だらけの理由 / 初学&2年目勉の作戦会議
AIは平気で嘘をつくけれど、普段はごく常識的な発言ばかり。つまり生成AIをおっきく下回る水準でわちゃわちゃする、隣の同友館の合格自慢がいかに非常識かに気づくことがポイントな。
Step-0:難関国家資格なのに短期合格?
実際に短期合格するのは猫や同友館ではなく、他資格保有など一定以上の学識やスキルを持つ方。彼らが短期でスパスパ合格することで、難関国家資格の座を維持できます。
診断士試験の採点システムは、答案の質を厳密に評価する仕組みになっており、実力不足の受験者は確実に落とされる「2割ガチャ」ともいえるレベルチェックを実施しています。一方で、既に高度な知識や実務経験を有する高実力者は、短期間の学習でもその実力がしっかり反映され、確実に合格ラインを突破できるようになっています。これにより、短期合格が可能な受験者は、国家資格としての専門性と実務適性を備えていると認められる仕組みとなっています。
診断士試験には、すでに他の高位資格を保有している受験者や、豊富な実務経験を背景に持つ専門家が多く流入しています。こうした高いレベルの受験者が、試験に合格後、実務現場で活躍することで資格の信頼性や評価がさらに向上します。結果として、短期間合格が実現しても、全体としては高い専門性を持つ優秀な層のみが合格しているため、国家資格としての厳しさや価値が確固たるものとなっているのです。
試験は年1回という限定的な実施であるため、受験機会が厳しく制限されています。これにより、実力不足の受験者(いわゆる「ベテ」)は何度受験しても合格を果たせず、結果として毎年合格者の中には実力が十分にある層が選抜されることになります。この限定性が、試験全体の厳格なレベル維持につながり、難関国家資格としての価値を保つ一因となっています。
AI試験委員がこうして「推論力」を持つことで、世のどんな疑問も「問題解決」できるチャンスに。そこで改めて初学&2年目勉の作戦会議です。
Step-1:初年度短時間の作戦会議(「1次」200~450h)
これは両論ありますが、世の中が「問題解決型」にシフトしている点に注目。つまり一定の基礎さえあれば、その応用である「過去問題集重視」がスマートです。
過去問題集を中心に学習することで、試験で頻出するテーマやパターンを瞬時に把握できます。これにより、全体の内容を網羅的に学ぶ必要がなく、必要な部分に集中して学習できるため、限られた時間内に効率的に戦略的な対策が可能となります。
現代は「知識の丸暗記」よりも、問題解決力や論理的思考力が求められる時代です。過去問にまず取り組むことで、実際の試験問題が提示する状況を分析し、適切な解答を導く訓練ができ、テキストに戻る際には自分が本当に理解していない部分だけに焦点を絞れるため、応用力が自然に強化されます。
過去問題集から学ぶことで、受験生は自らの理解度や弱点を迅速に把握し、どの分野に時間を割くべきか戦略的に判断できます。これにより、無駄な時間を省き、限られた学習時間(200~450h)で効率的に知識を整理・応用するための最適な学習プランが立てられるため、結果的に超短期決戦型の学習法が総合的に有利となります。
Step-2:2年目勉の作戦会議(1次あり)
はい。「2次」を何年ベテ勉しても答を覚えるだけですが、「1次」は少しずつ新知識に入れ替わる。小さなマイオツムの知識を悪い方向に固める100字訓練より、知識を自在に吸収する「1次」が適することは、ベテ専EBAを除いて常識です。
「1次」は毎回出題内容が少しずつ変化し、新知識が随時取り入れられる仕組みとなっています。2年目以降、従来の「2次」対策で固めた古い知識に固執せず、「1次」対策により最新の出題傾向や実務に近い問題に即応できるため、時代の変化に合わせた柔軟なリスキリングが実現できます。
「2次」では固定的なフレーズや暗記に依存しがちですが、「1次」対策では過去問題を起点に、実際の問題解決プロセスを体験しながら知識を整理するため、単なる知識の詰め込みではなく応用力が磨かれます。これにより、試験全体として実務に直結する本質的な理解が深まり、今後の活躍に直結するスキルが養われます。
「1次」対策は、既に一定の基礎を持った受験者が、効率的に不足分を補完できる学習手法です。過去問題集を起点に、不明点だけをテキストで補完することで、無駄な学習時間を大幅に削減でき、限られた時間内に戦略的かつ効果的に知識を再構築できます。結果として、2年目以降の受験者にとって「1次」対策に切り替えることは、むしろ幸運であり、長期にわたる無駄な「2次」対策よりも有利な選択肢となります。
Step-3:2年目勉の作戦会議(2次専念)
「2次」が他資格からの流入を促すように、診断士資格は深い専門よりも他領域とコラボ/クロスオーバーすることで価値が出る。そこで7月までは「2次」勉を避けるのが吉です。
「1次」は毎回、出題内容が少しずつ新知識に入れ替わる仕組みとなっているため、ここで基礎知識を最新の情報に合わせて再確認することが重要です。従来の丸暗記的な「2次」対策に固執せず、過去問題集を軸に、理解が不十分な部分をテキストで補完することで、柔軟かつ時代に即した知識の再構築が可能になります。
診断士試験は他の高位資格保有者の流入を促し、他領域との連携で価値が生まれる仕組みです。簿記2級など、既に取り組んでいる他資格の勉強や実務での経験を活かし、専門分野横断的な視点を養うことが有利です。これにより、単なる「2次」対策のための暗記ではなく、現実のビジネスシーンで活かせる実践的な問題解決能力が培われます。
「2次」は覚えた知識を書くだけではなく、実際の事例をもとに論理的に問題解決する能力が求められます。7月までの期間は、模擬ケースや実務シミュレーション、ディスカッションを通じて、ケーススタディに基づく実践的な学習に集中することが望ましいです。これにより、従来の定型的な答案作成に頼らず、自らの考えを柔軟に適用・統合できる力が養われます。
今日のまとめ
AIを使うと作問採点がなぜ変化したかを推論できて、見事当てると合格しやすい。そしてかつての合格所要1,000h説を1/5の200hにする診断士の時短力に、もうワクワクが止まりません。