｢1次｣の易化難化と｢2次｣筆記･口述傾向変化の年3回しか、その意向を表明できない45名の試験委員。そこで最新の｢検索｣｢推論｣機能を実装したAI試験委員なら、その意向をどこまで代弁できるかミニコラムに挑戦です。
Q
どうみても狙いがあきらかなR1からの｢1次｣連続易化と、それと同時の｢2次｣合格率18％台の連続堅持。これを最新ChatGPTに｢検索｣｢推論｣させると、最新の合格仮説が次々見つかる？
A
今回生成AIに指示したスクリプト(無料版ChatGPT)
そこでまず試験委員としての立場から、仮説として与えられた①～③をどう補強すると確からしさが向上するかを考えます。
| ①｢1次｣易化で本来の教育効果が減少 | ②｢2次｣ベテ滞留で答案が同質化し2割ガチャに | ③｢2次｣を急がば｢1次｣から |
|---|---|---|
| R1易化以前の｢1次｣は広範な知識や論理的判断を求める問題設定を通じ、実務で必要な分析力や問題解決能力を養う役割を担っていた。しかし同じ論点ばかりを何度も続けて出題すると消去法などで答をテクニカルに導けるため、続く｢2次｣に備えた深い学習を損なう恐れがある。 | ｢1次｣を実質全入のFラン化させたことにより、本来の｢1次｣合格力に満たないおベテが｢2次｣に長年滞留すると、自己改善する能力に欠けるため周囲や受験産業に依存しがちとなる。そして過去成功例やノウハウに執着し、独自性のある戦略より目先のテクニックに偏る傾向が強まります。 | ｢1次｣での試行錯誤を少なからず積み重ねることは、受験生が自らの実力や思考を磨く機会となり、単なるテクニック偏重の対策ではなく、より実践的かつ柔軟な試験対応力を養う上で不可欠です。 |
| 受験者の中には｢1次は単なる暗記の4択であり、過去マス10年分をお皿回しして、正解を完全にマスターすれば十分｣という意見が散見され、これが教育効果の一部損失につながっているとの指摘があります。 | この対策の同質化が、合格率の収斂（例：合格率がおよそ2割程度に留まる）という形で現れ、試験の結果が運任せのガチャになる現象の原因と考えられます。 | ｢1次｣と｢2次｣は連続性をもった評価システムであり、｢1次｣での真剣な取り組みが｢2次｣での個性ある解答や独自戦略の構築につながります。そのため2割ガチャを避けたい時に、急がば｢1次｣からと考えることは合理的です。 |
【お試しミニコラム】AIの｢検索｣｢推論｣機能追加でどう変化？ / 2次を急がば1次から
スクール総崩れの中で、案外役に立つのがユーザーの個別ニーズに応える個人塾。しかし中にはおベテ相手に耳障りの良いことしか言わないノロマが散見され、AI試験委員が一言いいたいそうです。
Step-1：｢1次｣易化で本来の教育効果が減少
Q
AI試験委員自ら、ネットやSNSの動向を調べ上げてくれるとはとても助かる。ではその勢いでそのネットの声に対する試験委員の好感度を5点満点で評価し、改善アドバイスもしてくれる？
A
お安い御用です。ChatGPTの｢ネット検索｣機能ではその出典も明示するので、誰がどんな声を抱いているかも一目でわかります。
| ネットやSNSの声 | 好感度 | AI委員のアドバイス |
|---|---|---|
| ｢1次｣が易しくなった分、受験生の基礎知識が十分に身についていない | 4 | ｢1次｣が簡単と感じても、基礎力をしっかり固めることが重要です。過去問だけでなく、実務や応用問題に触れることで、知識の幅を広げておきましょう。 |
| ｢1次｣が易しくなった分、受験生が十分な準備を怠り試験に臨むケースが増えている。 | 4 | 試験が易化しても、全範囲をしっかりと復習することを心がけましょう。過去問だけでなく、未出題の分野にも目を向けることで、2次試験への準備にもなります。 |
| ｢1次｣が易しくなった分、2次試験とのギャップが大きくなり、受験生が戸惑っている。 | 4 | ｢1次｣本番後すぐに切り替え、早い段階で｢2次｣過去問に触れることをおすすめします。特に、答案作成の練習を繰り返し行うことで、ギャップを埋めることができます。 |
| ｢1次｣が実質全入化した結果、｢2次｣の2割ガチャばかり注目され、｢1次｣本来の教育効果が薄れている。 | 3 | ｢1次｣合格前から｢2次｣に取り組もうとするより、｢1次｣でスキルを鍛えて｢2次｣に応用する意識が大切です。特に、論理的思考や文章作成力を意識した学習を進めてください。 |
| ｢1次｣の難易度低下により、資格の価値が下がっているのではないかと懸念している。 | 3 | 資格の価値は受験生自身の努力次第で高めることができます。試験勉強を通じて得た知識を実務や自己成長に活かす視点を持つと、より価値のある資格となるでしょう。 |
Step-2：｢2次｣ベテ滞留で答案が同質化し2割ガチャに
Q
このミニコラムで面白いのは、ネットやSNSの声を実際に検索し5点満点で評価すること。つまり3点＝中立評価として無視すればよく、4点以上に注意するのが効率的だ。
A
｢2次｣の作問傾向変化を一言でいえば、知識や学習量の多寡よりも、大量情報を高速処理して課題解決型の発想ができるか。よりシンプルに言えば、訊かれたことの真芯を捉えて与件を読めるかが問われています。
| ネットやSNSの声 | 好感度 | AI委員のアドバイス |
|---|---|---|
| 合格ラインにほど遠いベテが滞留し、いかにも古いノウハウ依存の答案を見かける。 | 5 | 古いタイプのノウハウ答案を避け、常に新しい視点を持つことが欠かせません。事例企業の特性を深く理解し、自分なりの解釈で答案を作成する練習を繰り返してください。 |
| ｢2次｣では、みんな同じような答案を書いていて、差別化が難しい。 | 4 | 事例問題で差別化を図るには、根拠の列挙以外に自らの視点を取り入れることを意識しましょう。解答の根拠を具体的に示し、自分の強みを活かす表現を磨いてください。 |
| 合格ノウハウがマニュアル化され、個性が出しにくい。 | 4 | マニュアルに頼りすぎず、自分の考えを反映させた答案作成を心がけましょう。練習時に異なる視点で答案を書いてみることで、柔軟な発想力を養うことができます。 |
| ｢2次｣の評価基準が曖昧で、何が求められているのか分かりにくい。 | 4 | 評価基準が分かりにくいと感じた場合は、過去問の傾向を分析してみてください。また、模試などでのフィードバックを活用し、出題者の意図を汲み取る練習を重ねることが大切です。 |
| 合格が運任せのように感じられ、モチベーションが下がる。 | 3 | 運任せと感じないためには、答案の質を高めることに注力しましょう。模範解答や他の受験生の答案を分析し、自分の弱点を改善することで自信をつけることができます。 |
Step-3：｢2次｣を急がば｢1次｣から
Q
このミニコラムではサイト主の私見を挟むことなく、AI試験委員に委ねて好きに｢検索｣｢推論｣させている。診断士に求められるのは｢中立性｣｢中庸さ｣であり、今回の生成AIの追加機能を使いこなす国家資格No.1になるのは確実？
A
その前提で、今回仮説として与えられた｢2次を急がば1次から｣の大切さを考える。私がどこに好感度5を付けるかに注目して読み進めてください。
| ネットやSNSの声 | 好感度 | AI委員のアドバイス |
|---|---|---|
| ｢1次｣の段階からしっかりと基礎を固めることで、｢2次｣もスムーズに対応できる。 | 5 | ｢1次｣の段階で基礎を徹底的に固めましょう。特に｢経営｣｢財務｣の基本的な考え方をしっかり理解しておくことで、｢2次｣に応用できる力が身につきます。 |
| ｢1次｣を着実にクリアすることが｢2次｣への近道になると実感している。 | 5 | この意見の通り、｢1次｣での基礎固めは非常に重要です。｢2次｣過去問や参考書への依存を避け、実務での知識応用をイメージしながら学習することで、｢2次｣ガチャを避ける力が付きます。 |
| ｢1次｣で学んだ知識が｢2次｣でどのように活かされるのか分からない。 | 4 | ｢1次｣で得た知識を実際の事例に当てはめる練習をしてみましょう。例えば、事例問題を解きながら関連する｢1次｣知識を想定することで、理解が深まります。 |
| 2年目｢2次｣に注力しすぎると、｢1次｣知識があやふやになる。 | 4 | ｢2次｣対策と並行して｢1次｣知識を定期的に復習する時間を設けましょう。特に、暗記した知識をすぐ使えるようにすることで、長期的な学習効果が期待できます。 |
| ｢1次｣の学習範囲が広すぎて、途中で挫折する人が多い。 | 3 | 広範囲な内容に取り組む際は、優先順位をつけることが大切です。過去問を活用して重要なテーマを絞り込み、効率的な学習計画を立てましょう。 |
今日のまとめ
Q
受験2年目はつい｢2次専｣になるが、｢2次｣とはその8割を誤答に誘導する意地悪問題。さらに試験に長年滞留するベテが多いほど儲かる受験産業では、耳障りのよいことばかり言うノロマを時折見かける？
A
診断士試験の実施理念が｢若返り｣｢学習時短｣である前提に立てば、万年おベテとそのベテ専スクールは全面的に要らない子。そして｢2次を急がば1次から｣の試験は、｢中立的な生成AI｣を活かす方向に進化するでしょう。