R6が「Ⅳ」大ボーナスなら、翌R7は「Ⅰ~Ⅲ」のどれかが確変しそう。我らが診断士2次の「運ゲー」「ガチャ化」は、いよいよ人類では対応不能の域に到達しました。
R6ガチャが業界に与えた衝撃とは、「Ⅳ」対策の簿記回帰を促す他に、既存の「事例Ⅰ~Ⅲ」対策を揃って無効化。私ならその全責任を「TACメソッドのヘタクソさ」に押し付けます。
TACメソッド(笑)とは
客商売とも思えぬその陰気な無愛想さと見当違いの事例解説で知られる迷コーチが提唱する、時流とズレた解答手法。その勘違いがどれだけ業界に悪影響を及ぼしたかを考えると、事例ガチャからイチ抜けする手段が見つかるとされる。
①複数解釈メソッド | ②ローリスクメソッド | ③与件根拠のプッシュ利用 |
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【定義】設問文の意図を捉えることを諦め、自分の解釈と異なる前提で、複数の意味に取れる解答を意図的に作成する手法。出題者の意図が読み違えられた場合の失点を最小化することを可能にします。 | 解答を1つに絞り込まず、抽象的にぼかした表現を用いる手法です。これにより、解答が部分的にでも採点基準に適合する可能性を高め、明確な誤答を避ける戦略です。 | 設問の趣旨を正しく捉えるより、与件文の重要キーワードを抽出し、ひたすら答案に盛り込む手法です。このアプローチでは、与件のキーワードをいかにマス目にモリモリにするかで、+1点の加点を争います。 |
【時流の読み違え】現在の試験でまず問われるのは、質問の意図を捉えているかです。曖昧で複数解釈が可能な答案は題意を捉えていないと判断され、採点上不利になります。さらにAI技術により、設問の文脈を深く理解して的確な解答を導き出すことが可能になり、複数解釈メソッドはもはや足枷となっていくでしょう。 | これからの試験は、より質問の核心を捉える能力を測る方向へ進化します。曖昧な解答は「質問に答えていない」とみなされるリスクを増大させるうえ、AIの発展により正確かつ具体的な解答を自動生成する練習や添削が可能になり、ローリスクメソッドで解答することは優位性どころか比較劣位を招いています。 | 現在の試験では、与件キーワードの単なる引用ではなく、そこを出発点にどう因果を展開するかが問われます。AIが高度な情報整理と論理構築を行えるようになった時代では、キーワードの数を競うモリモリ答案は評価されず、むしろ減点リスクに直面するでしょう。 |
【事例Ⅰ~Ⅲのムダ勉化】全責任はTACメソッド / その劣化版がふぞろい商法
つまりTACのドンくさいメソッドが上位5%に鼻で笑われるのは、リアルビジネスの世界では、「相手の意図を正しく捉え」「会話のキャッチボールを通じ」「PDCAを高速回転させる」から。その第一ボタンを掛け違えたうすのろメソッドの末路を追います。
Step-1:Ⅰ~Ⅲムダ勉化の全責任はTACメソッド
TACが凋落したのは、その本来の顧客であるJTCホワイトカラーが「通勤しなくなった」ため。その上でヘタクソメソッドが時流を外し、「事例Ⅰ~Ⅲ」で点差がつかなくなった主犯とされる経緯を追いかけます。
TACメソッドは、設問の意図を「正確には捉えられない」という前提で作られたため、複数解釈やローリスク解答を重視しました。この方針では、設問に対する明確な解答を避け、抽象的かつ幅広い内容を含む答案が推奨されます。その結果、答案は設問趣旨から外れ、差別化が難しい「無難で平均的」な解答に留まりました。これが受験者間で点差を生む要素を失わせる原因となりました。
TACメソッドは、与件文の重要そうな箇所を複数の設問に活用する「プッシュ利用」を推奨しました。この方法では、設問ごとに意図的な根拠の選択や、与件文の活用方法を深掘りする必要がありません。そのため、多くの受験者が似たような根拠を使った同質的な答案を作成することになり、個性や独自性が欠如し、評価基準を満たす程度の「平凡な答案」が量産される結果を招きました。
AIが発展し、設問の文脈や意図を正確に捉えた明確な答案を生成する能力が高まる中で、TACメソッドは「曖昧さ」を活用する戦略で大きく時流から外れました。現在の試験は「設問の意図を的確に捉える」ことを重視する傾向が強く、TACの手法では設問に対する明快な解答ができず、AI答案や他校の対策に遅れをとるようになりました。その結果、従来の「安全策」が裏目に出て、点差を生むどころか競争力を失う結果を招きました。
Step-2:TACメソッドの劣化版がふぞろい商法
「ふぞろいがあれば合格!」「同友館以外の書籍は要りません!」と2割ガチャ合格を誇るのは自由でも、その源流がTACメソッド「複数解釈」「ローリスク」にあるファクトを無視するから同友館は笑われる。そもそも教育産業ですらないD社が業界を牛耳る異常さに気づかない時点で一発退場級です。
「ふぞろい商法」は与件文中のキーワードやフレーズを「マス目」に機械的に埋める形式を重視しますが、この方法では設問の趣旨や文脈を十分に考慮することができません。結果として、解答は設問に的確に応答せず、与件文をただ羅列しただけの答案となります。このアプローチでは設問の意図を捉えた答案と比べて点数が伸びにくく、受験者全体の答案が画一化して差別化が図れません。
「ふぞろい商法」では過去問のキーワードや定型フレーズを重視するため、試験委員が評価する独自性や思考力が欠如します。採点基準は年々進化しており、特に「設問の真芯を捉えた解答」や「問題解決能力の発揮」を重視する傾向にあります。この基準に対応できないため、フレーズ集に依存した答案は「無難で低得点」に留まり、結果として合格率が低下します。
「ふぞろい商法」の販売元は、教育産業として体系的な指導力を持つ機関ではなく、受験ノウハウの蓄積や進化が乏しい点が課題です。また、「ふぞろい」に頼る受験者は他教材を使わない傾向が強いため、幅広い知識や柔軟な解答力を身につけられません。結果的に、過去問対策に偏った受験準備となり、新形式の設問や応用的な内容に対応できない弱点を露呈します。
Step-3:抜本的解決~相手の質問を真芯で捉える
診断士試験はますます「問題解決力」を重視する傾向にあり、設問の真意を捉える力が点差になります。日々のビジネスで相手の質問に真摯に向き合う姿勢を培うことで、試験に直接役立つ「設問を正確に捉える力」を養うことができるでしょう。
質問は常に背景や文脈を伴っています。相手がなぜその質問をしたのか、その根本的な意図や目的を考える習慣を持つことが重要です。これを意識することで、相手の期待に応える答えを提供でき、試験でも設問の趣旨を正確に読み取る力が養われます。日々の業務では「5W1H」を用いて会話の背景を確認することが有効です。
相手の言葉をそのまま受け取らず、文脈や言葉の選び方に注意を払います。たとえば、曖昧な言葉や重要なキーワードに着目し、それが何を意味しているのかを明確化する質問を投げかけることが有効です。これにより、相手との齟齬を防ぎ、試験でも「設問文の中の言葉の使い方」を的確に解釈できるようになります。
答えを出す際には、「相手が求めている回答か」を常に振り返る視点が重要です。これは試験においても、「採点者が設問に対して期待している答案か」という観点で答案を見直す力につながります。ビジネスシーンでは、メールや報告資料を作成した際に「相手がこの内容を見てどう感じるか」を意識し、必要に応じて補足や修正を加える習慣が役立ちます。
今日のまとめ
それは「事例Ⅰ~Ⅲ」を一旦ムダ勉と思わせ既存ノウハウを一蹴した上で、R7は「事例Ⅰ~Ⅲ」のどれかを超高配点ボーナスに。そうやって年1事例ずつでも、「相手の意図を正しく捉える」学習行動を促すでしょう。